2008年08月23日

U.N.G一覧

 ユナイテッドのいろんなニュースを探していたら、ちょくちょくおもしろいものに出くわす。そんな中からいくつかの記事をピックアップし、ざっくりさっぱり伝えていく不定期コーナー、U.N,G。何の略かはこんなブログに立ち寄るほどのフットボールファンなら分かってくれるはず。ここはそんなU.N.Gの一覧。



U.N.G      「ギグシー、スーパーサブに目覚める?」
          「御大、BBCを未だ許さず」

U.N.G vol.2  「オーレ、ロナウドを語る」
         「サハ、憂う」

U.N.G vol.3  「チャンピオンズリーグ後のコメント」
         「オーレ、リザーブチームの監督に」
         「ビダ、いざこざを振り返る」

U.N.G vol.4  「オーレ、9年前を振り返る」
         ギグシー「ターニングポイントは3年前」

U.N.G vol.5  「オシェイ、悔しがる」
         ルーニー「早くテベスを俺にくれ」

U.N.G vol.6  「御大、リオを励ます」
         「鉄の意志を持つ男、ポール・スコールズ」

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2008年08月23日

U.N.G vol.6

 気になるユナイテッドのニュースを並べてみる不定期コーナー、U.N.G。ざっくりさっぱりがモットーなので、全訳することもなけりゃ、バリバリ意訳するし、個人解釈もモリモリです。



「御大、リオを励ます」
(ソース:Fergie Rio will lead Reds - Manchester United - Football - Sport - Manchester Evening News)

 昨今イングランドで話題になっていたのが代表キャプテン問題。監督が替われば当然その監督が持つキャプテン観も変わる。マクラーレン時代はキャプテンを任されることの多かったリオだが、カペッロはリオにすべきかテリーにすべきか大いに悩んだ。そして先週結論が出る。キャプテンはテリー。リオ落選。大方の予想はリオ優勢だっただけにこれはちょっとしたサプライズになったようだ。
 リオはああ見えてキャプテンへのこだわりが強いという。テリーに「俺はキャプテンという仕事に大きな誇りを持ってるからリオからその役を奪い返せてよかった」とおおっぴらに言われても、試合では気持ち切り替えて紳士らしく自ら進んで握手を求めにいったリオ。そんなテリーに「リオはやっぱりいい男だ」とまた上から物を言われ、内心はらわた煮えくりかえっていることだろうが、そんなリオの怒りを冷ますべくさすがの御大がすかさずフォロー。

「おそらくカペッロはクラブでのキャプテン経験を重視したんだろう。ユナイテッドでは年功序列でキャプテンを決めている。それがリオには不利に働いてしまったね。そういう意味で言えばリオもそう遠くない未来にユナイテッドのキャプテンを任されることになる。リオのキャプテンシーはここ数年で驚くほどに磨かれた。リオもすぐに立ち直るだろう。元々2人の間にさしたる差はない。リオももう大人だ。何も心配していない。リオが素晴らしいディフェンダーだということに疑いの余地はない。たまたま今の監督はテリーを選んだ。リオも当然その選択に従う。ただそれだけの話だ」



 フォロー出来てるのか出来てないのかよく分からないが、御大の言うとおり取り立てて騒ぐことでもないだろう。ただカペッロにはもう少しやり方がなかったのかとは思う。ポジション争いならともかくキャプテン争いなんてさせても何の得にもならんじゃないか。しかもポジションが異なるならともかく、ペアを組むことが多いだろうセンターバックの2人を競わせるなんて。さらにその2人はライバルクラブに所属する選手で、どちらもキャプテンという仕事に大きな意欲を持っているときた。ピッチ内とピッチ外で勝者と敗者が生まれるのは致し方のないことだ。しかしピッチ内に勝者と敗者をつくってどうする。悩むならせめて心の中で。そんなことをアドバイス出来るアシスタントもカペッロにはいないのか?
 ちなみに現在のユナイテッドでのキャプテン順位は1位兄ちゃん、2位ギグシー御仁、3位リオという順位らしい。年功序列(年齢だけじゃなくクラブ在籍順も考慮されてると思われる)ってんならスコールズがいないのはおかしいじゃないか、という話になるが、スコールズはキャプテンなんか嫌だと断固拒否しているらしい。シャイなスコールズ(参照)らしいエピソード。
 長い目でユナイテッドの将来を眺めると兄ちゃん、ギグシー御仁、スコールズの後のチーム作りってのを考えなくちゃいけなくて、その視点に立って今のユナイテッドのメンバー見ると次代のキャプテンはリオかな?ってことになる。御大も言ってるとおりリオのキャプテンシーってのは年々増してるように思う。キーノは一日にして成らず。今シーズンもキャプテンバンドを巻く機会は多くなるだろう。プレミア二連覇&欧州制覇も成し遂げたリオ。そういう経験を活かし時に兄ちゃん、時にギグシーを頼りながら、焦らずキャプテンってものを学んでいけばいいと思う。




「鉄の意志を持つ男、ポール・スコールズ」
(ソース:Wes Rio is still grand - Manchester United - Football - Sport - Manchester Evening News)

 W杯予選を見据えた親善試合・チェコ戦で引き分け早くもつまづいたカペッロイングランド。イングランドがつまづく度に活気づくのがスコールズ代表復帰待望論だ。だがスコールズの意志は堅く、再びハッキリと代表復帰の考えがないことを示した。

「数年前、マクラーレンが必死に説得してくれたときには復帰を考えたことも正直言ってあるんだ。そして長い間悩んだ後、引退の判断は正しかったという結論に達した。マクラーレンは直接電話してきてくれたんだ。監督自らが説得に乗り出して、一緒に母国のために戦おうと頼まれたときは心がぐらついたよ。わざわざ手間をかけてくれたことが嬉しかった。でも期待に応えることが出来なかった。引退を決意したのは、国を代表して戦うことの責任感に押しつぶされているわけでも、代表でのプレーについていけないと思っているからでもない。ただプレーを楽しむことが出来ないからなんだ。辞めた時機も正しかったと思う。もう僕が代表でプレーすることはないよ」

 あくまで引退したのは代表であり、ユナイテッドではまだまだやる気のスコールズ。

「ユナイテッドでは出来るだけ長くプレーしたいんだ。自分がチームに貢献できていると感じている限り引退するつもりはない。引退後のことは引退してから考える。まだまだやれる自信がある限りプレーは続けるし、自信がなくなれば去る。それが人生というものだ。人は歳を取り、いつまでも若いままではいられない。それは受け入れなければいけないんだ。11月で34歳になるけど少なくとも35歳まではプレーを続けたい。それ以後もまだプレーレベルを維持できたなら、その後の選手人生は僕に対するボーナスのようなものだろうね」



 代表ではプレーを楽しめないときたか。シャイなスコールズらしい選択といえば選択だ。国のためにプレーすることの重みがスコールズには少し耐えられないんだろう。またその重みをスコールズがちゃんと分かっているからこそ、生半可な気持ちでプレーを続けることはしない。やらないったらやらない。これもまた意志の強さ。
 しかし自らのプレーに自信がないから代表ではプレーしないんじゃないってことも同時にアピールするスコールズ。シャイはシャイだが通すべきところは通してるのがかっこいい。

posted by myrowka |22:50 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年08月23日

嬉し楽しい金メダル

さてさて。


 出場国全選手のデータが載っていたので、普段は買わない週刊サッカーダイジェスト(No.962)まで買ってオリンピックフットボール観戦に準備を整えていたんだけれど、いざ放送予定を調べてみたら決勝戦しか放送しないという不遇ぶり。そりゃグループリーグの放送がないことぐらいは覚悟していたけれど、決勝トーナメントすらないとは。CSもっとしっかりしてよ。延々とレイルウェイズカップやアムステルダムトーナメント放送してる場合じゃあない。が、なんだかんだ言って一番悪いのは下調べもせずそんな本衝動買いしてしまった自分ってことも重々承知。
 買って得た貴重な情報もある。ナイジェリア代表監督・サムソン・シアシアのインタビューだ。このインタビューを見て、日本の負けを早々に悟った。
 日本と戦えてラッキー。金メダル以外は考えていない。結果が全て。代表のユニフォームを着ることに誇りを持てない選手(ミケル)など必要ない、などなど。
 インタビューを読むと、シアシアの代表を指揮することへの誇りと自らの実力への自信をひしと感じることが出来る。そして国のために「戦う」ことではなく「勝つ」ことを義務とするその姿勢に、日本とナイジェリアの間にはとても埋められそうにない溝が存在することを知った。そりゃ反町ジャパンが勝てるはずはなかったし、バカにされるのも当然というものだ。ナイジェリアが不遜なのではない。自らの作り上げてきたものに対する誇りがそうさせるのだ。
 悔しい。悔しいが、それが現実だった。


 そのナイジェリアと決勝で対するは案の定ブラジルを下したアルゼンチン。ドゥンガは批判を避けられないだろう。何よりロナウジーニョを招集したことを。バルセロナでは終始不調で最後は怪我をし公式戦から何ヶ月も離れていたロナウジーニョ。コンディション不良の上に怪我にまで悩まされた選手を初戦からフル出場させ、チームの核を託した理由は勝利以外では説明不可能だった。
 代表監督就任当初ロナウジーニョから背番号10を奪い去り物議を醸したドゥンガだが、なぜここに来て態度を翻しロナウジーニョを特別扱いしだしたんだろう。オリンピックだということで少しなめてかかったか、それとも代表での成績不振が路線変更を余儀なくさせたのか。素人監督が辿りうる最悪のパターンを地でいくドゥンガ。フットボール王国も監督問題に四苦八苦してるんだねぇ、と少しばかり親近感。


 そんなナイジェリアとアルゼンチンの対決。個人的にはメッシーのオリンピック参加を応援していたので、ハツラツとプレーしているメッシーが見られて嬉しい。このチームでは白紙委任状を渡されているので、バルサよりも自由にプレーしている。が、前を向くとディフェンダーが何人いようとお構いなしに勝負を仕掛ける姿勢に変わりはない。小っちゃいなぁ。なのに全然倒れない。中盤に下ることも多く、よってパスの機会も多くなるわけだけれども、そのパスが全然キレイ。惚れ惚れする。いつの間にかプレーの幅が広がってるメッシー。ホント底がないなぁ。
 同じく中央でプレーするリケルメ。王様タイプの選手であり、メッシーとプレーエリアが重なる部分も多いので共存出来るか心配だったが、それは杞憂に終わった。天才同士通じるところがあるんだろう。両者とも抜群のバランス感覚で間隔を保ちつつ、またコンビネーションプレーも素晴らしく美しい。リケルメちょっと丸くなったかな?トップとボランチの間からガンガンキラーパス通しつつ、時折自らも持ち込むキレッぷり。
 スピードとダイナミズムを持つディ・マリアが左サイドから2人の攻撃に花を添え、マスチェラーノとガゴの2人が陰で彼らをしっかりサポートの万全体制。23歳以下の若さとオーバーエイジの老獪さが絶妙に融合したすんばらしい攻撃を披露してくれた。それだけにアグエロがもう少しチームに順応していれば、という思いも強くなる。アグエロが関わるとリズムが微妙に狂い、チャンスを生かしきれない場面が目立ったのが惜しかった。


 ただ攻撃は良かったものの、守備は緩くナイジェリアのスピードとテクニックに崩される場面が多く見られた。メッシーとリケルメのインスピレーション全開の攻撃とナイジェリアのカウンター。4-3の乱戦になってもおかしくないような展開だったが、最後の最後で決め手に欠け、最小得点差で勝負が決まったのはこれが23歳以下の大会だったからだろう。殺れる時に殺れない若さが両者に見られた。一見パーフェクトに見れるメッシーもこと得点力という点に関してはそれほどでもない。試合はディ・マリアがカウンターから奪った1点をロメロ等の頑張りで何とか最後まで守りきったアルゼンチンの勝利。



 なぜだろう、他人事だからか金メダルがかかった勝負なはずなのに終了間際は別としてあまり両者から切羽詰まった感は感じられず、見ていてとても楽しい試合だった。
 メッシーは悲願の金メダル活躍。最後にはちゃんと譲ったんだから五輪出場ごねたバルサを嫌わないでね。ロナウジーニョから継いだ10番を誇りに今季こそはスペイン最強の座を奪い返してやりましょう。

posted by myrowka |19:30 | FCバルセロナ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月22日

あのドキドキにさようなら

 少し急で少しショックで少しホッとするニュースがひらり。シルベストルがガナーズに移籍。今シーズンユナイテッドのユニを着たシルを見るとは思っていなかったが、かといってガナーズのユニを着たシルを見るとも思っていなかった。
 インテルからユナイテッドに移籍してきたのがなんと9年前。もうそんなにもなるのか。当初は左サイドでガンガン良いクロス放ってくれてた印象がある。ウィキペディアめくると、プレー機会が多くなり始めたのはアーウィンの後釜として使われだした頃とか。アーウィン!懐かしい!その後ユナイテッドがディフェンス・クライシスに陥りセンターバック起用されるも、元々センターバックでのプレーが好きだったそうで難なく順応し、ユナイテッドディフェンスを支えてくれた。
 ただ正直シルベストルはユナイテッドサポーターにとって良い思い出ばかりがある選手ではない。試合で時折見せるポカは時が経つにつれシルベストルの代名詞ともなり、シルがボールに関わる度にそれはもう肝を冷やす日々。特にビダがスタメンに定着し安定なプレーを見せるようになってからは、シルのポカがより強調されてしまい、次第にプレーする機会も減っていった。
 そして移籍を決めた今夏。ボルドーやらシティやら色々噂されるも、最終的にはガナーズに移籍先を決める。プレミアでの優勝を狙えるチームへの移籍。当然競争は厳しく、ポジションを確約されているわけではない。しかしそんな状況にあえて身を投げたシル。シルはまだ戦う男だった。


 この移籍には2つのサプライズがある。まず一つはユナイテッドからアーセナルの移籍であるということ。ユナイテッドからアーセナルへの移籍は遡ること34年前。スコールズやベッカム、ギグスを育てたことで知られるユナイテッドの元アシスタント・コーチのブライアン・キッドが選手時代に移籍したのが最後だった。尤もユナイテッドはその後低迷期を迎えるわけで、そういう意味では御大らの手によりユナイテッドが復活してからは初の例となる。時には御大の意地のため、時にはベンゲルの意地のために成立しなかったんだろう。ちなみにアーセナルからユナイテッドへの移籍も21年前の1987年にヴィヴ・アンダーソンという選手が移籍したのが最後。
 もう一つのサプライズはシルとの契約が2年契約だということ。ベンゲルは大のおじさん嫌いで例えそれまでチームに尽くしてくれた選手であろうとも30を過ぎると1年契約しか結ばないというある意味不義理なおじさんだった。そんな58歳のベンゲルおじさんが31歳のシルおじさん相手に2年契約。そこそこ本気だということなんだろう。
 そんなベンゲルはシルを獲得した理由に経験とユーティリティを挙げている。確かにある程度のクオリティは保証できてプレミアでの経験も豊富でセンターバックもサイドバックも出来る選手は他に探してもあまり見つかるまい。ある意味良いところに目をつけたのかもしれない。尤もシルベストルの国籍が違っていたなら話もまた別だっただろうけど。
 ちなみに新天地での背番号は「18」。以前はシガンがつけていたものらしい。あらまぁ。何やら示唆的な一致に見えるのは私だけかしら。




 でもなんだかんだ言ってユナイテッドの情報が持ち去られたというのが一番痛い気がする。そのユナイテッドの情報を欲しがったベンゲルにも今シーズンの並々ならぬ闘志が感じられた今回の移籍。まあでも御大がOKを出したんだ。勝算アリということだろう。ライバルのことはあまり考えずあくまでゴーイング・マイ・ウェイの精神で。


 来る来るとは知っていたがとうとうやって来たシルとの別れ。あのシルの守りのドキドキ感をもう味わえないという事実に一抹の寂しさと一杯の安心感と、そしてこれからそれを味わうことになるガナーズファンに対する一握りの同情を抱きながら、さようなら。


(情報源:Manchester Evening NewsWikipedia

posted by myrowka |00:24 | マンチェスター・ユナイテッド | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月21日

ブラジリアン・キャリックとブラジリアン・ネビルズ

さてさて。


 開幕戦にして急遽お披露目と相成りましたブラジル人三人衆のうちのポッセボンとラファエル。御大のコメントにちらほらと名前だけ出てきてたので存在だけは知ってたものの、どんな選手かは全く分からない。ということで今日はその3人にズームイン。


・ロドリゴ・ポッセボン(情報源:ユナイテッド公式HPWikipedia)

 開幕戦でいきなり心鷲づかみにされたスラッと背の高いイケメンモデル風オールラウンドなセンターハーフ。背はホントに高くて詳しい数字がどこにも載ってないんだけど190センチはありそう。プレーぶりはエレガントだそうで(これは開幕戦見て感じた)、パスでゲームを組み立てるのが得意だそうだ。そういう意味ではキャリックとスタイルが似ているのかもしれない。良い意味:悪い意味=3:7でポッセボンの方がファンタスティックっぽいけど。
 1989年2月13日生まれの19歳。ブラジルのインテルナシオナルでプレーしていたところをユナイテッドのブラジル担当スカウト、ジョン・カルバート・トゥールミンに目をつけられ、2008年1月31日に移籍金350万ポンド(推定、2008年8月21日のレートでは約7億1千万円)で移籍、移籍当初からトップチームの背番号34を与えられている。タダ同然の青田買いではなく一応それなりのお金払ってるから何よりだ。
 プレミアリーグと言えばユーロ圏外の国籍の選手のプレー条件が色々と厳しいことで知られるが、ポッセボンは父さんがイタリア人だからユーロパスポートがあるので、その問題は難なくクリア。なぜかは知らないけど英語も堪能なそうで、コミニュケーション面での問題も無い。その点ではダ・シルバ兄弟よりも順応は早いだろう。まあいくら順応できようとプレーで結果残せないと元も子もないけれど。


 ん~、良さそうな選手だけど惜しむらくはユナイテッドで今一番競争が激しいところにぶち込まれた選手であるということ。スコールズ、キャリック、アンデルソン、ハーグリーブスにフレッチ、オシェイ、ギグシー御仁もここでプレーできる。そんなところに19歳の若者がポーンと放り込まれて居場所を確保するにはそれこそワールドクラスの実力と精神力が必要だ。まあそれぐらいでないとユナイテッドの選手は務まらないんだけど。スコールズ、ギグシー御仁の引退が近いとは言え、まだ2年はやれるだろうし、あくまで長い目で見た補強ということだろう。


・ラファエル・ダ・シルバ(情報源:ユナイテッド公式HPWikipedia)

 アフロチックな髪型でいかにもブラジルっぽい攻撃的な右サイドバック。中盤でのプレーもこなせるそうだ。1990年7月9日生まれの18歳。リオデジャネイロ出身で身長は172センチ。下で紹介するファビオとは双子。
 前所属チームはフルミネンセ。2005年(当時ラファエル15歳)に香港で行われたユースの大会でプレーした際、元ユナイテッドのアカデミーのディレクター、レズ・カーショーにファビオと共に目をつけられる。
 ポッセボンと違いユーロパスポートを持たないダ・シルバ兄弟はプレミア特有の労働許可証云々のゴタゴタに巻き込まれる。紆余曲折ありイングランドでの労働許可が下りるまでに1年もかかったそうで。その間所属チームのフルミネンセはどうせ1年後には他のチームに行くんだろ、とプレーをさせてくれなかったらしい。すなわちユナイテッドに加入するまで公式戦から1年間も遠ざかってたことになる。怪我でもないのに。うーん、大人の世界はシビアで醜い。
 だがそのハンデも若さ故の勢いではねのける。ようやく労働許可の下りた8月いきなり親善試合のピーターボロ戦にフル出場し、そのプレーを見た御大に「これはいわゆる一つのセンセーション」と言わせる活躍を見せたそうだ。ユナイテッドでは21番を背負う。
 

・ファビオ・ダ・シルバ(情報源:ユナイテッド公式HP)

 ラファエルと双子なだけあってクリソツ。ポジションもラファエルと同じサイドバックだが、どちらが空気を読んだのか、ラファエルとは逆の左サイドでプレーするためポジションは重ならない。所属チームやユナイテッドにたどり着くまでの経緯はラファエルとほぼ同じなので割愛。ただ2007年に行われた17歳以下のワールドカップではキャプテンとしてプレーし、チームの得点王にもなっている(3点だけど)。ユナイテッドでは20番。



 ということで。ユナイテッドが故意に仕組んだことかどうかは知らないが(多分故意だろうけど)、ダ・シルバ兄弟はネビル兄弟と被るものがある。兄弟という点も一緒、ポジションも一緒、ただネビル兄弟はプレーサイドが同じだったけれど、ダ・シルバ兄弟は逆なので、右ラファエル、左ファビオと兄弟競演がしやすくなってるところなんかはよりドラマチックと言っていい。
 ここ数年のユナイテッドの重要補強ポイントとしてサイドバックがあったわけだけれど(特に左サイドはひどく、昨季エブラが怪我していたらと思うとゾッとする)、今シーズンはこのダ・シルバ兄弟がその答えの一つということになりそうだ。層が厚くないだけにポッセボンよりは出場機会は多くなるだろう。



 ユナイテッドがある程度の期待を抱いて獲得した3人のブラジル人。自分はやっぱりケイロスへの政権委譲計画の一端だったんじゃないかと思う。着々と進行しつつあったんじゃないかなぁ。だからホント御大にとってケイロスのポルトガル代表監督就任は青天の霹靂だったと思う。それでもこの選手達が才能のある選手達であるということに変わりはない。御大が上手く彼らを育ててくれることに期待しよう。

posted by myrowka |22:13 | マンチェスター・ユナイテッド | コメント(0) | トラックバック(0)
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