2008年06月24日

ツンデレ王国スペイン

さてさて。


 88年ぶりにイタリアを破り、スペインはこの大会ベスト4に進出したわけだが、スペイン中がこの偉業に沸き返っているのが色んなスペインのニュースサイト回っているだけで伝わってくる。そりゃそうだ。スペイン代表が国際大会で準決勝に進むところなどそう拝めるものではない。強豪といわれる国がワールドカップの最高成績がベスト4だなんて冗談でも笑えないのに、リーガ・エスパニョーラという世界最高クラスのリーグを誇るスペインはそれを地でいってるのだから。ユーロでは40年前に一度優勝、20年前には準優勝とワールドカップほどひどくはないものの前回大会ではグループリーグで散るなど、ユーロでの成績もスペイン代表負の歴史を払拭しうるものでもない。
 そんな負け犬根性は国民にも染みついていて、それはスペイン人と代表のことについて話してみればすぐ分かる。今度こそは優勝出来るかって?ダメダメ、絶対無理。結局今大会もよくてベスト8止まりさ、とひどく冷めた答え。日本でもスペインでは代表よりクラブチームの方が人気があるという事実が広く知れ渡っている。地元のチームに熱狂的で、国際大会でろくな成績が残せない代表には無関心のスペイン人。


 だがしかし一概にそう言えるわけでもなさそうだ。スペイン各紙が面白い数字を報じている。それは視聴率。セスクがPKを決めた瞬間の視聴率はなんと79.9%で、1992年から視聴率調査を始めたスペインのテレビ史上最高の視聴率をマークしたそうだ。ちなみにそれまでの1位はロサというスペインを代表する歌手がユーロビジョン・ソング・コンテストという歌のコンテストに出たときの視聴率だったらしい。
 前後半合わせての視聴率は68.8%で、延長戦に入ってからは72.1%にまで上がり、PK戦に突入してから77.5%にまで達したそうだ。


 興味ない、興味ないと口では言いつつも結局気になって代表の試合見てしまうスペイン人がなんとも健気。なんだかんだ言ってスペイン人は代表に勝ってほしいのだ。それはドイツW杯の時に肌で感じた。大会前まではスペインダメダメと言ってたアトレティコファンの爺さんがいざスペインが負けるとひどく悲しげな顔をしていた。よく考えてみれば当然のことなのかも知れない。誰だって自国のユニフォーム着て戦うチームの情けない姿なんか見たいはずがないのだ。


 国民の代表への無関心はもしかしたら期待を裏切られ傷つくことを恐れるが故に編み出した自己防衛策なのかも知れない。心の底ではみんなスペイン代表が勇ましく勝つ姿を、優勝カップを掲げる姿を望み続けている。そんな密かな国民の期待にいつかは応えなければいけない。そんな国民の健気な姿勢にいつかは報いなければいけない。国民にいつまでもこんな悲しい寂しい真似をさせ続けるわけにはいかない。もういいだろう。もう潮時だ。88年の敗北の歴史に終止符を打ち、6月22日の呪縛も打ち破った。機は熟した。今だ。今しかない。2年後にまたチャンスがやってくるさなど微塵も考えるな。行け。勢いにのるロシアの鼻を挫き、ドイツであれトルコであれこれまでためてきた鬱憤を悔しさを全てぶつけ倒して頂点に立つんだ。

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posted by myrowka |00:17 | コメント(2) | トラックバック(0)
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ツンデレ王国スペイン

コメント投稿者ID :

はじめまして。

代表に対する表面上の無関心さは相変わらずのようですね。
スポーツナビで木村浩嗣さん(現footbolista編集長)のコラムを昔からよく読んでいましたが、
myrowkaさんが当投稿で使っている言葉と重複しているものが多数あります。

暇つぶしに少しリンクを抜粋
■EURO2004
開幕前:ゆ・・優勝!?
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/euro/column/200404/at00000125.html
終了後:やっぱ、あか~んhttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/euro/column/200406/at00001144.html

■W杯2006
予選:もぅ信じられへん
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/column/200506/at00004974.html
開幕前:22%が「グループリーグ敗退」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/column/200605/at00009248.html
終了後:あぅ~ん
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/column/200606/at00009727.html


暇つぶし終了。

まぁ当時若かった選手は熟成し、
監督も成長したのかもしれませんね。
本当に久々のベスト4。
これで国民性が変わるといいですね~

でも、ロシア強いよぉ

posted by dora | 2008-06-24 02:02

ツンデレ王国スペイン

コメント投稿者ID :

doraさん

はじめまして。

ご指摘の点を確認するためリンクを見てきました。お手数かけていただいてありがとうございます。
結論ですがやんなるぐらい似ている表現がありましたね。文学的表現がそのままだったわけじゃないのでそこは一安心なんですが、それでも他人と同じ表現をしてしまったことにブロガーとして一抹の情けなさも感じます。

木村浩嗣さんはFootで何度か見たことがあって、予想と希望を入り交じりにする嫌いがあって何だか前の自分と似ている人だなぁ、と感じたことを覚えてます。で、今回コラムを読ませてもらってスペイン代表に対する感情の変遷が私とほとんど同じなんだな、と思いました。スペイン代表のことが好きで自分では客観的に身びいきなしでスペイン代表を優勝候補予想しているつもりなんだけど、結局それはスペイン代表を優勝候補にするために好都合な事実だけを拾い集めていただけで、不都合な事実には目をつぶったせいで本質に気づけず無様に沈没するところだったり(ユーロ04のグループリーグ敗退はホント惨めでした)、スペイン代表が好きな日本人として、代表に頑張ってほしいはずなのに無関心を装っているスペイン人のことを歯がゆく思っているところだったり、結局自分もスペインに裏切られ続け最終的にスペイン人と同じように代表に表面的には無関心、予想に関しては悲観的になっていくところだったり。そうしたことが表現が重複してしまった原因だと自己分析しました。
原因が分かったからには何か対策をしていかなければいけませんね。でもなんかこの人がいればスペイン代表に関して今の私が考えていることや伝えたいことは全て伝えてもらえるような気がしています。スペイン代表に対する新しいスタンスを発明しなければいけないのかもなぁ。

長年染みついた習慣というのはそう簡単に変わるものではありません。代表への無関心の別の理由でもあるスペインのフットボールは地域に根付きすぎているという事実はこれからも変わることはないでしょう。なのでスペイン国民の代表に対する劇的な変化は望めそうにありませんが、今回成功すれば、国民がもう少し代表にポジティブな気持ちを持って今後のW杯やユーロに挑むことが出来るかもしれません。そのためにもロシアが強いとはいえスペインはやるべきことをちゃんとやらなければいけません。

posted by myrowka | 2008-06-24 03:14

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