2008年05月27日
相も変わらずアラゴネス
さてさて。 気が向いたので今日はスペイン代表の話。結論から言うと今大会もスペイン代表はダメだと思う。 自分はスペイン代表が好きだ。特にこれといった理由はない。フランス代表が勝ったってふーんと思うし、イタリア代表が勝ったってふーんと思うし、オランダ代表が勝ったってふーんと思う。でもスペイン代表が勝ったらなぜかホッとするのだ。実はイングランド代表も同じぐらい好きなのだが、ユーロにすら出れないのでここはツンと冷たく放っておく。話を元に戻して。まあとにかく昔からスペイン代表が気になって仕方なかった。もしかしたらバルサの選手が多くプレーしているからかもしれないし、もしかしたら赤いからかもしれない。 だから大きな大会があるごとにスペイン代表を優勝候補と予想してきた。ユーロ00、日韓W杯、ユーロ04、ドイツW杯と過去4度。そしてその度恥ずかしい目にあっている。ユーロ04なんて予選リーグが終わったらもう蚊帳の外。ドイツW杯もラウールメディアプンタというアラゴネスの珍采配の下、あっさり砕け散った。 一応その都度スペイン代表が優勝できる根拠みたいなものを考える。ドイツW杯の時はこれまでと違ってセスクやルイス・ガルシアみたいに海外で経験積んだ選手がいるので彼らが違いを見せるとか、これまでは予選で調子が良く本戦でダメというパターンが多かったが、今回は予選で苦労しているので本戦では調子を取り戻すとかなんとか。でもそれは客観的な角度から見た客観的な予想ではなく、スペイン代表を優勝候補にするために無理矢理作り上げた希望的観測なんだ、と苦節6年ようやく気づく。予想と応援は別もんなんだ。 こんな当たり前のことにようやく気づき迎える初の大きな大会、ユーロ08。あくまで客観的な目線から見て今回のスペイン代表はどうか。ダメだ。絶対にダメだ。こんなスペイン代表が48年ぶりのビッグタイトルを獲れるはずがない。なぜダメか。ちゃんとした根拠がある。胸を張って答えよう。アラゴネスが監督だからだ。 とはいっても1週間ほど前まではまだスペイン代表にも可能性はあると思っていた。かなり低くはあるが、しかしそれでも可能性は確かにあると考えていた。その可能性が軽くひねつぶされた瞬間。代表発表。そのリストにラウールの名前は無かった。多くの国民が望み続けた名前は最後までそこに列なることはなかった。代表を目指し、やり残したことをやり遂げるため、国内リーグで奮闘し続け、18ゴールという結果を残した男の努力は最後まで報われることはなかった。 このとき思った。アラゴネスは何も変わっちゃいない。シーズンで5ゴールしか挙げられなかった男を予選リーグならまだしも、負けたら終わりの決勝トーナメント、しかもフランス相手にぶっつけ本番で試してくる不可解采配。しかもポジションはトップ下だ。国内リーグですら結果の残せない男を、あろうことか一番大事な試合で一番大事なポジションで使ってくる。かと思いきや今度は国内リーグで結果を残した男をまるで無視。あの時の戦犯は俺じゃない、お前なんだと言うかのように。違うよ。あんたのせいだよアラゴネス。 とは言ってもこれだけじゃあまりに一方的。実際監督の手腕はこういう短期決戦のトーナメントでは殊の外重要で、これだけでもある程度事足りてるとは思うけど。ここだと思ったら思い切ってグン!とアクセル踏めるような監督じゃなきゃ勝ち抜けない。フランス戦、1点取らなきゃ勝てない場面でシャビに代えてセナ入れて交代枠使い果たすような監督は、ダメ。 スペインの不安な点はまだある。崩しの場面でどう出るかだ。今のスペインは基本トーレスをトップに置いた4-5-1。中盤は突破に優れる選手を置くではなく、イニエスタ、シルバ、シャビ、セスクなどボールキープやパス能力に優れた選手が配置される。この4人以外にも中盤で招集されているのは、シャビ・アロンソ、デ・ラ・レッド、セナと中央の選手ばかり。生粋のサイドハーフと呼べるのはビジャレアルのカソルラだけだ。 これだけでどんなフットボールになるかだいたい予想がつく。中盤でボールを回しながら、相手を崩していくって寸法だろう。だがそういう回りくどくバカ正直な攻撃が果たして守備的フットボール全盛のこの時代、しかもフランスやイタリア相手に通用するのだろうか。サイドバックの上がりを生かした攻めもあるだろうが、しかしクロスを入れても中央にいるFWはトーレスのみ、中盤の選手も175cmのセスク、172cmのシルバ、170cmのシャビ、169cmのイニエスタとスペインきっての小兵揃いという状況では効果的な攻撃にもなりづらい。頼みの綱はイニエスタの突破ぐらいだろう。イニエスタにどれだけ楽に前に向かせられるかが鍵となるが、それもカウンターで虚を突かない限り難しい。 これまでネガティブな部分ばかり書いてきたが。もちろんポジティブな面もある。最たるものはトーレスの覚醒。リーガ以外で活躍したスペインのFWなんて史上初なんじゃないのかな。しかも舞台は世界最高と名高いプレミアリーグ。ベニテスにたたき込まれたカウンターでササッとゴールを奪う術。アラゴネスの貴重な貴重なもらいもの。セスクも海外で活躍した数少ない例の一つだが、しかしアンリと同じくガナーズでしか発揮できないとの評判なので頼りにしていいかは眉唾物。イニエスタも2年前のドイツとは比べものにならないぐらい成長してる。ここらへんが上手くかみ合えばスペインは確かに怖い。 でもたとえスペイン代表がどれだけ良い選手を擁し、どれだけ良いフットボールが出来たとしても、アラゴネスの思いつき如何で一気に破綻する可能性をはらんでいる。これがある限りやっぱりスペインはダメだと思うのだ。応援はしよう。めちゃくちゃ頑張って欲しい。スペイン代表はこれまで国民をずっとずっと裏切り続けてきた。その国民に報いなければいけない義務がある。でも。それでもやっぱり難しいものは難しい。そもそも大会開幕前からラウール招集という期待が裏切られた。2年前にズバッと首を切っておけば。後悔は先に立たない。
- 共通ジャンル:
posted by myrowka |22:17 |
コメント(2) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
(表示は許可制となっています)
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/myrowka/tb_ping/27
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
相も変わらずアラゴネス
コメント投稿者ID :
監督を選ぶ目もその国の国力。
スペイン、イングランドにはなくてドイツ、イタリアにあるもの。それは優秀な自国人の監督とその監督を選ぶ目である。
posted by ぶんた | 2008-05-28 00:41
相も変わらずアラゴネス
コメント投稿者ID :
ビッグタイトル獲れない理由は何も選手の力不足に限らないということでしょうね。個人的にはクラブにはファンデ・ラモスやビクトル・フェルナンデスのように攻撃的なスペイン人監督がいるのに、代表ではカマーチョといい、サエスといい、アラゴネスといい保守的な監督が目立つのが気になってます。国内のフットボールスタイルと監督のスタイルがかみ合ってない印象ですね。
posted by myrowka | 2008-05-28 07:41
コメントする
「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。
- Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
- mixiアカウントでコメント投稿
- Googleアカウントでコメント投稿
- Hatena IDでコメント投稿
- Biglobeアカウントでコメント投稿
- ログインしてコメント投稿
- メールアドレスでコメント投稿
※新規のメールアドレスによる投稿IDご利用は停止しました。
※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」
※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」


