2008年05月27日

スコールズという男

さてさて。


 ここ最近ユナイテッドの記事が続いていますが。何もバルサに飽きてきたわけじゃあない。イングランドのニュースサイトとスペインのニュースサイトを行ったり来たりしていると、両国のスポーツ報道の違いに色々と気がつくが、大きな違いの一つとして、オフシーズン時の移籍市場の記事の量が挙げられるだろう。別にイングランドのニュースサイトが移籍の話題を取り上げないというわけではないが、それにしてもスペインのニュースサイトの移籍関連の記事の膨大さには閉口する。やれケイタだの、やれカヌーテだの、やれベンゼマだの、やれアデバヨールだの、やれシルバだの。別に加入する選手の話ばかりでない。アンリは去らないだの、いややっぱり去るだの、エトーがトッテナム行くだのミラン行くだの、ザンブロッタも一緒だだの、ジーニョは見捨てられただの、もううんざり。いちいち相手にしてちゃキリないし、そもそもおもしろくもなんともない。というわけで、バルサのニュースはこんなのばっかりなので、取り上げようにも取り上げるべくものがないわけだ。それなら数日前に見つけたスコールズに関する記事でも引っ張り出そう。ということで、今日はスコールズの話。




・シャイボーイ

 U,N,Gで御大がスコールズのシャイな性格について語っているが、スコールズのシャイさ加減はそんじょそこらにあるもんではなく、かなりの筋金入り。クラブ側からどうしてもと言われない限りインタビューは一切受けないし、フットボール以外のことで公の場に出てくることも滅多にない。だがそうは言っても稀有な例はある。2003年の8月オールド・トラッフォードで行われた全国ぜんそくキャンペーン(National Asthma Campaign)にはスーツ姿で、なんと奥さんのクレアさんと一緒に現れている。ちなみにクレアさんとの2ショット写真はこちら。もう少し清楚な感じをイメージしていただけに意外・・・。それ以上に奥さんと違ってカメラ目線出来ないスコールズがかわいすぎる。とまあそんなことは置いといて。そのキャンペーンでのスコールズの姿をファギー・ベイブスをユースで育てた名コーチ、エリック・ハリソンが語っている。

「私の妻と同じくスコールズもぜんそくを煩っていてね。それでこのキャンペーンに参加してもらったんだが、誘ったときは断られると思ってたよ。なんせあの性格だからね。でもすんなりOKをくれた。その時奥さんと一緒に来てはどうだと言ったんだ。このキャンペーンに力を貸すこと自体は問題ないようだったが、やっぱり人が大勢いる場所は苦手なようだね(笑)。スコールズは会場に来たとき『なんで僕はここにいなきゃいけないんだい?別にみんなの前で挨拶をするわけでもないし』って言ってきたんだ。それで私は『君が今日の主役だよ』と言ったんたが、『まさか!なんで僕が!』って驚いてたね。『ただいくつかの質問に答えればいいだけだよ』って何とか説得して納得してもらった。スコールズはよくやってくれたよ。彼らのおかげで2万2千ポンドの寄付金が集まった。会の後も彼は私に何も文句を言ってこなかったよ」

 意図的かどうかはともかく、ぜんそくの人たちを救うためと断るに断り切れない頼みでスコールズを表舞台に引きずり出したエリック・ハリソン、グッドジョブ。スコールズのシャイさ加減といいひとっぷりが出たナイスなエピソード。

 スコールズのシャイ度をあらわすもう一つのエピソード。それはナイキとのシューズ契約。スコールズは契約の中に「キャンペーンなどで公の場に出る義務は負わない」という条項を盛り込ませているそうだ。それに対しナイキ側は「契約が結べるだけで十分だ。といっても世界中でもこんな条件申し出てくるのは彼ぐらいだろうけどね(笑)。でもそれでいいじゃないか」と半分感心半分呆れ顔。



・移籍先はオールダム?

 スコールズの出身はマンチェスターの隣のサルフォード。小さい頃好きだったクラブはユナイテッドでもシティでもなく、家の近くにあったオールダムというクラブだったという。スコールズをユナイテッドに推薦したマイク・コフィーは当時の彼をこう語る。

「スコールズのヒーローはオールダム・アスレティックのストライカーだったフランキー・バンだった。スコールズは熱狂的なオールダムファンでね。スコールズがユナイテッドを辞めたあとオールダムでプレーしてても私は何も驚かないよ」
「スコールズはフットボールバカでね。正直言って勉強はあまり出来なかった(笑)。私は彼が小学1年生のチームにいる頃から注目していた。当時から社交的な性格じゃなかったが、ボールとチームメイトを与えてやると豹変するんだ」

 その後スコールズはオールダムのジュニア・チームに加入。そこにはネビル兄弟やバットもいたそうな。そこで先のエリック・ハリソンのアシスタントをしていたブライアン・キッドにコフィーがスコールズ達を推薦。すぐにオッケーが出たそうだが、スコールズはオールダムを出るのを渋ったらしく、数日間説得してなんとかユナイテッドに入ってもらったらしい。こうして晴れてユナイテッドのユースチームにやってきたスコールズ。その時の印象を再びエリック・ハリソンが語る。

「彼は本当に小さかった。ベッカムも当時は彼と同じぐらい小さかったが、でもスコールズは昔と身長がほぼ変わってない。でも身長なんてスコールズにとって何の問題でもないんだ。体も強くなかったが、頭が良かったし、足も速かった。他のクリエイティビティーあふれる選手のように彼はパスも出来、ゴールも奪えるが、彼が特別だったのは空中戦やロングシュートでもゴール出来た点だ。土曜日に試合があったんだが、当時のチームはドリームチームと呼ばれていた。観客はそのプレーに酔いしれていた。その中でも一番の人気はスコールズだった。あのダンカン・エドワーズらを見てきた目の肥えたファンに認められてたんだからね。ファーガソンももうその頃には目をつけていただろう」



 お恥ずかしながらスコールズがユナイテッドに来る前のチームでネビル兄弟やバットとチームメイトだったのは初耳。よくよく考えてみると当時のオールダムってのはとんでもないチームだ。こういう話は夢があって素敵。まあでもこのオールダムのメンツをはじめユナイテッドのユースチームにこれだけ才能のあふれる選手達が集まるってのは何十年に一度という奇跡の話なんだろう。今後またユースチーム・フィーバーが来るなんてことがあるんだろうか。でも当時と違ってユナイテッドはすっかり買うチームになっちゃったから。難しいんだろうなぁ。

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posted by myrowka |00:31 | マンチェスター・ユナイテッド | コメント(2) | トラックバック(0)
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スコールズという男

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うーん、た、たしかに…。
スコールズ、カミさんちょっとケバくはないか?
まあスコールズが引っ込み思案だから、奥さまは威勢のいい人のほうがバランスがとれるのやもしれんが…。

オールダムって“Oldham”ですかね?
だとすると現在フットボールリーグ1(3部)所属ですね。
今季は8位かぁ…おや17位に荒くれミルウォールがいますねえ。
ノッティンガムフォレストは昇格!
リーズはプレーオフ負けたのかぁ。エランドロードにプレミアは遠い…。

posted by 由比彰紀 | 2008-05-28 04:45

スコールズという男

コメント投稿者ID :

一応控えていた表現をズバッと言ってくれました(笑)。本当にプライベートでは控えめな人だそうなので、強引なぐらいにグイグイ引っ張ってってくれる人がいいのかもしれません。

オールダムはそれで合ってます。3部なんですね。もう少し小さいクラブかと思っていました。情報ありがとうございます。ノッティンガムも3部まで落ちてたんですね。といっても1990年代も終わりにフットボールにはまった自分としては名前しか聞いたことはありませんが。
リーズも遠いところにいますね。仮にチャンピオンシップにあがっても厳しい戦いが待ってるでしょうし。QPRのように強力なパトロンが現れないと復活は難しいでしょう。

posted by myrowka | 2008-05-28 07:38

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