2008年05月17日
U.N.G
さてさて。 マンチェスターのいろんなニュースを探していたら、ちょくちょくおもしろいものに出くわす。そんな中からいくつかの記事をピックアップし、ざっくりさっぱり伝えていく不定期コーナー、U.N,G。何の略かはこんなブログに立ち寄るほどのフットボールファンなら分かってくれるはず。ざっくりさっぱりがこのコーナーのモットーなんで全訳することもなけりゃ、バリバリ意訳するし、個人解釈もモリモリです。 「ギグシー、スーパーサブに目覚める?」 (元記事:I can be Man United's supersub, says Ryan Giggs.) ウィガン戦で途中出場し、ユナイテッドの優勝を確実なものにする2点目を挙げたギグシー。どうやらその味が大層格別だったらしく、「オーレの穴は俺が埋めてやんべ?」と思っているとかいないとか。チャンピオンズ決勝でチャールトンの記録を更新することが確実視されているギグシー。スタメンで出るか途中出場するかは分からないが、途中出場した暁には、あのテディとオーレのおいしすぎるゴールを真似してやりたいと思っているかも。以下ギグシーの起用論。ギグシーの記録更新に対する考えとあのゴールを決めた時の心境もあったのでそれも添えて。 「そりゃ俺も歳だし、ナニやパクチーもいるから全試合スタメンで出れるなんて思っちゃいない。仕方のないことなんだ。ベンチを受け入れる覚悟も現代フットボールを生き抜くためにゃ必要なんよ。そういう時はすねてないで、途中から入って、ガツーンとかまして、監督に『あいつをスタメンで起用するべきだった!』と後悔させてやるのが一番なのさ」 「チャールトンの記録に並べたのは嬉しいけど、でもタイトルを獲れたことの方がより嬉しい。まだ記録云々を考える段階じゃないだろ実際」 「長い間ゴールを決めてないんで、どう喜びを表現すりゃいいか忘れちまってた。でもあの日は雨が降ってて滑りやすかったからダイビングすることにした。そしてその先には俺たちのファン。もう最高」 インタビューを読んでいると、スーパーサブを気に入っているわけではなく、あくまで「スーパーサブの仕事でも文句なくやりまっせ」ということらしい。あくまでも仕方なくベンチ入りを受け入れ、途中出場したときは次はスタメンに選ばれるよう全力を尽くすという姿勢はまだまだギグシーの中で向上心が消えていない証拠。ホント頼れる兄貴だ。チャンピオンズは任せましたよ。 「御大、BBCを未だ許さず」 (元記事:Ferguson will never talk to the BBC again.) BBCが作った御大とその息子のドキュメンタリー番組を見てブチぎれたことのある御大。息子が御大の名声と地位をむさぼってる的な内容だったらしい。その番組を見たわけではないから、こちとらどうともいえないけれど。以下"An Audience With...”という番組で御大が語ったBBCに対する感想。 「BBCの記者は傲慢すぎる。そんなにBBCが偉いのか。やつらは謝るってことを知らん。おっきな会社だし、世間的信用もそれなりにあるからそうなってしまうんだろうがね。あまりにおっきいから自分たちが訴えられないとでも思ってるんだよ。もう私は二度とBBCのインタビューに答えてやらん」 BBCの不遜な態度に切れているのは何も御大だけじゃないそうで。去年選手の移籍金をピンハネしてるか何かの疑いをかけられたサム・アラダイスとハリー・レドナップもBBCのインタビューは拒否しているらしい。 これは実は前フリで。この番組で御大はかなり饒舌だったらしく、いろんなことを語ってくれている。これがなかなかにおもしろい。一部切り抜き。 ベッカムについて 「結婚がベッカムを変えてしまった。結婚するまでは何の問題もない良い選手だったのに。夜まで練習する好青年だったんだ。それが結婚して一躍メディアの対象となってしまった。いわゆるセレブになってしまったんだな。その時からもう昔には戻れなくなってしまった。彼に対するフットボールの割合が相対的に小さくなってしまったんだよ」 スコールズについて 「スコールズはかなりシャイなんだ。ピッチ外で目立つのを嫌う。そんなポールをからかうのが大好きでね。スコールズに近寄ってこう言ってやるんだ。『おい、スカイがインタビューしたいそうだぞ』。するとスコールズの顔からさーっと血が引いていくんだ(笑)。もしスコールズがもう少し目立ちたがりだったなら、今ほどの選手になっているか疑問だな」 スタムについて 「スタムを放出したときはアキレス腱の怪我から復帰してきたばかりで、もう全盛期の頃の働きは難しいと考えてたんだ。そんな時ラツィオから巨額のオファーが来た。当時断るにはあまりにもったいないオファーだった。でも正直言って当時の考えは間違いだったと思ってる。今でもアヤックスで良いレベルを保ってるのがその証拠だ」 W杯でのルーニーとクリ坊のいざこざについて 「ワールドカップの決勝が終わった後ウェインが私に電話をしてきたんだ。『監督、良いアイデアがあります。クリスティアーノと僕とが会談して、2人の関係は全然良好だとアピールするんです』って。私はそれはやりすぎだと思った。代わりに私と最高責任者のジルとでポルトガルに向かい、ロナウドと話をしたんだ。彼は納得してくれて、別に今後もユナイテッドでプレーすることに不安はないと言っていた。一応イングランドの彼の家に警備は増しておいたけど」 自身が認める監督について 「チャールトンのパーデューは持ってるものがある。若くて良い監督だ。ロイ・キーンには良い時期に良いチャンスが巡ってきた。ロイもまた気力のある監督だ。古株で言えばアラダイスは影響力のある監督だ。アラダイスのマネージングはとても変わっていて、スポーツ科学を多分に取り込んでいる。ボルトン時代、確かあらゆる方面のスタッフを16人も抱えていたはずだ。そうして彼はボルトンを弱小チームから今のようなチームにレベルアップさせてみせた」 やっぱりまだベッカム、というかビクトリアを許してないんだなぁと再確認。御大からベッカムを奪った女。嫉妬深い性格なのか、やはり歯に衣着せぬ言い方になっている。まあでもあのルックスならビクトリアと出会わなくても、いずれはセレブになっていたとは思うけど。個人的にはベッカムが個人として下した決断なんだから、もうちょっと理解してあげてもいいとは思う。 そんなベッカムへの当てつけかのように、メディアに出たがらないスコールズをべた褒めする御大。やっぱり指導者としてはこういった選手の方が好きなんだろう。ギグシーもスコールズと同じでメディアに出るのを嫌う男。ファーガソン帝国で長期間地位を維持するには実力の他にも必要なものがある。 その必要なものを持っていなかったスタム。あの2人の性格を考えれば別れは必然だったような気がするけれども。でも御大にはスタムを放出したせいでセンターバック不足に陥った苦い過去が。その過ちを素直に認めるところに御大の懐の深さも垣間見る。 御大の認める監督には元教え子マーク・ヒューズやスティーブ・ブルースの名前が出てくるかと思いきや、そんなに甘いお人ではなかったか。そんな御大が認めるのはアラダイス。ユナイテッド以外のチーム事情にはとんと疎いもんで、アラダイスがそんな監督だったとはつゆ知らず。頑固親父っぽい風貌からもっと精神論をかざす監督と勝手なイメージを持ってたが、今時のプレミアはんなもんで生き残れるようなリーグではもうないか。
posted by myrowka |01:31 |
Manchester United |
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U.N.G
おおっ!なにかJ-SPORTSのフンイキが。
ファーガソンの生の声、ありがとうございます。おもしろいですねえ。
スコールズのくだり、目に見えるようで笑ってしまいました。
やはりビクトリアはおキライなんだなぁ…。
ベッカムに関してはもちろんビクトリアの影響は大きいのでしょうが、彼自身ユナイテッドの7番から“ベッカム”独自のブランドを求めていた印象をもっています。
バラックがバイエルンから移籍したのと同じイメージですかね。
ブランドとしては遠く及びませんが…。
(バラックファンのみなさん、スイマセン!)
posted by 由比彰紀 | 2008-05-17 23:53
U.N.G
タイトルは語呂がいいのでパクっちゃいました。意図的ではないんですが、ブログタイトルもかぶっちゃってるんですよね。少し後悔したりしてます。 こういう生の声聞くと、テレビの向こうにいるのは人なんだなと実感できますよね。
ピッチ外のファーガソンもすごく興味深い人物です。柔軟なところは柔軟ですが、曲がらないところは全然曲がらない。ビクトリアに対する態度がまさにそれですね。
やっぱりベッカムはファーガソン、ユナイテッドから離れたかったんでしょうかねぇ。実はベッカムに関してはかなり思い入れがあって、客観的に物見る術を持っちゃいないんですが、ファーガソンの言うとおり彼の中でフットボール以外のものの存在がどんどん大きくなっていって、ユナイテッドではその欲求は十分には満たせなくなった、というのが一応の私の考えです。少年の頃のようにベッカムがフットボール一筋だったなら、今もスコールズやギグスと一緒にプレーしていたのかもしれません。
言われてみればベッカムと境遇が似ているかもしれませんね。違いは移籍を決断にするに至った時のフットボールが占める割合でしょうか。ベッカムの件はフットボール以外のファクターが大きかったと思います。
posted by myrowka | 2008-05-18 22:13


