2008年05月04日
曲者足らざる曲者
プレミアリーグ07/08 第34週 ユナイテッド vs ハマーズ ユナイテッドの布陣はGKエドさん。DFが右からビダが大事を取ってお休みして、右からハーグリーブス、ブラウン、リオ、エブラ。中盤は右からナニ、キャリック、ハーグリーブス、パクチー。トップがビダと同様大事を取ってクリ坊とテベス。今シーズンも残り3試合。怪我人を除いては一切手抜きなしだ。 スタンフォード・ブリッジでの敗戦のショックをオールド・トラッフォードで決めた9年ぶりのチャンピオンズ決勝進出で振り払って気分一新、プレミア優勝に向け残り2戦ぶっ放すユナイテッド。しかしその相手がハマーズとは。優勝争いとは面白くなるように出来てるんだろう。ユナイテッドとしては実に顔をしかめたくなる相手。自慢じゃないが、ここ2シーズンプレミアで勝ったことがない。何が嫌って、ユナイテッドが好調な時でも、ハマーズ戦ではなぜかころっと躓いてしまうのだ。不調な時にたまたまハマーズにぶつかっているわけじゃない。どんなチームも調子が良い時になぜかしらこけるということはままあることで、不思議なことにここ2シーズンに限って言えば、ユナイテッドがこける時は決まってハマーズという、まあ早い話がすんごい嫌な相手なわけだ。そんなどうしようもなく嫌な感じを抱いて迎えたこの1戦。 なのにまあホントフットボールとはよく分からないもので。ハマーズ戦過去3試合で1点しか入ってないゴールが開始2分で入るんだから。ここ3試合イタリアモードだったため、見せ場がほとんどなかったクリ坊が、その鬱憤を晴らすがごとく初っ端からメガトンパンチ。チェルシーと違って前にスペースがあるし、バルサと違ってプレスが弱い。ニールをさくっとかわせば、前には引くことしか知らないDFが一人だけ。んなもんで抑えられるタマじゃない。メチャクソ欲しかったゴールがこうも簡単に入るとは、少し拍子抜けではあるが、もらえるもんはもらっとこう。 最近右サイドバックが板についてきたハーグリーブス。サイドバックでプレーした際はイタリアモードの場合が多く、あまり上がる機会を与えてもらえなかったのだが、ノーマルモードでは普通に攻撃参加してくる。するとハーグリーブスのクロスが活きる。そういやハーグリーブス普通にクロス上手いんだ。早いのや山なりの、ファーからニアまでクロスのタイプもスピードも思いのままで、正確性もあると来たらクロス好きの自分としては胸をときめかせざるを得ない。綺麗なクロスはゴールに繋がらなくても、見ているだけで幸せな気分になれる。 そんな幸福感に浸っていると一本のクロスがハマーズDFの頭を超えて普通にクリ坊の前へ渡り、そのままゴール。うわ、何これ。あっけなく勝利をほぼ確実にする2点目ゲット。試合前あれだけ不安だったから、そのあっけなさもより際立つ。何だったんだよ、ここ2シーズンのハマーズ戦は。 その数分後テベスが30m付近からプレスの合間を縫って右足一閃、スーパーゴールで3点目。笑うしかないハマーズファン。わざわざロンドンから足を運んだ人もいるだろう。笑うしかないのはこちらも同じ。こうも上手く事が運んで良いものか。2点差なら「まだ何が起こってもおかしくない」っつうモチベーションの保ち方も一応出来るが、さすがに3点入ってしまえばもうお終いだ。優勝のためには絶対に勝たなければいけない試合、しかも相手は曲者ハマーズとどう転んでも面白くなりそうな試合は、ものの26分で終了です。 かと思いきや。やっぱりフットボールって何が起こるかわからない。テベスのスーパーゴラッソのわずか2分後、サモラがあげたなんてことないクロスをブラウンがぼんやりクリア、それをリオがぼんやり追いかけ、アシュトンがスーパースペシャルバイシクルシュート。今シーズンベストゴールの一つにも数えられそうなテベスを超えるウルトラゴールでハマーズまさかの追い上げ。一度気持ちが緩んだユナイテッドはさすがにキュッと引き締める。 しかしピンチは終わらない。前半36分アシュトンに負けじとオーバーヘッドをかましてやろうとしたナニが失敗して倒れこむ。そのナニにつまづいたニール。他意があったかどうかは分からないが、ナニはあったと思ったんだろう。オーバーヘッドならぬヘッドバットを決めて、オールド・トラッフォード中の呆れた視線を浴びながらピッチを去った。 ハマーズの思わぬ追い上げを喰らったユナイテッドが試合半分以上を残し10人の闘いを強いられる。まあでもタイトルがかかった残り3試合、集中力を持続するためにも、前半早い時間帯で試合をほぼ終わらせるよりも、こうした気の抜けない状況にいた方が良いのかも、と無理やりプラス思考。 当然のごとく残り少ない前半を嵩に懸かって攻めたてるハマーズ。急遽イタリアモードに移行するユナイテッド。イタリアモードに必要不可欠なダイナモ、パクチーかテベスを失わなかったのが不幸中の幸いとでも言うべきか。普通に守りきり前半は終了。 後半ハマーズが逆転狙って攻勢をかけてくる。かと思いきや。特に人をかけるわけでなし、一人少ないユナイテッドにボール回しを譲り、何事もなかったかのように残り時間を潰してくる。何だ?ゴールが欲しくはないのか?勝ち点が欲しくはないのか?数的優位に立ち、勝ち点を得るためにはどうしてもゴールが必要。得失点差が重要な争いをしているわけでもない。なのに「追いつこう」「いてこましてやろう」という気概が微塵も感じられない。おいおいどうした。そんなんでフットボールやってて楽しいか? そんなハマーズの無気力を放ったらかしておくほどユナイテッドは優しくない。中盤に空いた恐ろしいほど広大なスペースでボールを持ったキャリックはそのまま上がり、特にプレスをかけられることもないままミドルシュート。ボーっとしてるからニールもそのシュートを足に当ててコース変えちゃうんだよ。ということでユナイテッドがさらっと4点目。今度こそ本当に試合が終わった。 優勝に向けた大事な1戦をこうも軽々勝利したユナイテッド。まあこんなあっけない展開もそれはそれでいいんだろう。そうだよそうだよ。敵地でライバル相手にあんな敗戦を喫しても、残り2戦勝てばそれでいいんだよ。チェルシーがホームで完璧に王者を倒しても優勝できないのはこれまで怠慢してたからなんだよ、と何とか気持ちの整理をつける。 お次はアウェーでウィガン戦。過去5戦5勝。ウィガンも降格争いをほぼ抜けているため、窮鼠というわけでもない。本当ならホームで優勝したかったが、前述のようにそれは自業自得か。チェルシーがマグパイズに負けるようなことがあろうものなら、事実上ユナイテッドの優勝は決まるんだけれど、FAはお固く、シーズンも終わりに近い週は優勝争いしているチームは同じ日、同じ時間帯に試合を開始するぐらいの気遣いを見せてくれればいいものなのに、チェルシー戦は月曜日。まあここで何を言っても栓は無し。マグパイズにはバット、スミスと仄かにユナイテッドの香り。オーウェンもリバポーっ子なら仇を己の力で取ってやれ。
posted by myrowka |01:06 |
Manchester United |
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曲者足らざる曲者
なんというか…。
去年の最終節の恩返しをされたような試合でしたね。
それはともかく、テベスはやはり“仔ゴリラ”に見えました(笑)
ちゃんとウエストハムに敬意をはらう、礼儀正しい仔ゴリラです。
posted by 由比彰紀 | 2008-05-05 23:57
曲者足らざる曲者
恩返しですか。そういうことにしておきましょうか。この記事を書いた後カービシュリーのユナイテッドに優勝してほしい発言を知ったので、あんな内容じゃ疑われても仕方ないか、なんて思ってましたが。
テベスはホントそう見えますよねぇ。敬意も払うし、チームのこと考えて必死に走るし、ちゃんとパスも出すし、見た目とのギャップがテベスのかわいらしさというか魅力になってますよね。先の件では私がそこんところを伝えられれば、あんなことにならなかったのだろうと今では納得しています。勉強になった一件でした。
posted by myrowka | 2008-05-06 10:39
曲者足らざる曲者
試合終盤テベスがすこし不満げ(怒ってた?)に見えたのは僕だけ?
ナニのせいで運動量増えたからかな?
posted by テベス | 2008-05-06 14:15
曲者足らざる曲者
うーん、ハッキリとは分かりませんが、個人的な予想ではナニに怒ってたというよりも、4-1で勝利もほぼ決まり、相手にも勝つ意思がなかったので、何のためにプレーしてるんだろう、何のために走っているんだろう、ってことが顔にも出てたんじゃないでしょうか。
posted by myrowka | 2008-05-06 18:09


