2008年07月18日

遙かなる都市バルセロナ

さてさて。


 ひっそりとブログ復活。もう少し早く復帰し、ユーロ総括をしようと考えていたけれど、アイデアがまとまらなくて断念。ニハトさん、本当にごめんなさい。


 今回キーボードの前に座ったのは数日前バルサから以下の手紙が来たからだ。

20080718-00.jpg
 早い話が、バルサ会長ラポルタの不信任投票にお越し下さい、ということ。内容から察するにソシオ代表選挙人だけでなく、ソシオ全員に来た手紙だろう。  もうここでバルサについて少し詳しい人ならピンと来たことだろう。この手紙が来たのが7月の中旬頃。そしてラポルタの不信任投票が行われたのは7月6日。1週間強の時間差。到着遅いぞ!何やってんの!  文面を見ると案の定2008年6月とある。本来ならもっと早くに届いているはずの手紙なのだ。しかし極東の数少ないソシオにもソシオとして当然の権利たる不信任投票の投票権行使の機会を伝えるために、長い手間と時間をかけて大西洋だか太平洋だかをインド洋だかをどんぶらこっこ、どんぶらこっこ何週間も漂って日本にたどり着いたわけである。テレビを眺めているだけでは想像もつかないほどの距離がバルサと日本の間にはあるということを改めて思い知らされる。  なんてのは考えすぎで今回手紙到着が遅れたのは単にバルサ側の手抜かりだろう。大航海時代じゃあるまいし、今の時代飛行機を使えばたとえ地球の裏からでも2日かからず郵便物ぐらい届けれる。相手が何とも不真面目なソシオである自分だったからいいものの、中にはこの不手際に本気で怒っているソシオの人もいるかもしれない。それもバルサを愛するが故だ。それに会費も払ってる。もう少し襟を正すべきなんじゃないの?とチクリ。  その不信任投票は不信任約60%、信任38%でラポルタが続投決定したそうだ。ハ!?と思う人もいるかもしれないが、バルサのクラブ規約では不信任は有効投票数の66.6%を越えない限り可決されないのだ。まあそれでもラポルタが首の皮一枚で繋がった事実は揺るがないのだけれども。  こういうのを見ると自分は「ソシオ制度も何だかなぁ」と思う。つい前まではバルサに14年ぶりのビッグイヤーをもたらした稀代の辣腕会長としてもてはやされていたのに、今では無冠の戦犯として叩かれ、あげく不信任投票まで行われ、60%の「会長失格」票を集めるほどにまで落ちぶれるわけである。その間たった2年。短い。あまりにも短い。  こんなんじゃろくに腰を据えて経営できやしない。これまでラポルタは色んな政策を推し進めてきた。カンプ・ノウやパラウ・ブラウグラーナ(バルサ所有の体育館。バルサのバスケットチームやハンドボールチームが試合を行う会場)の改修、ミニ・エスタディの売却などなど。1ヶ月や2ヶ月で終えられるプロジェクトじゃない。バルセロナ市や売却先企業など「他人」との兼ね合いが大切な話でもある。そうした他人の方々は2年間クラブの成績が芳しくなかっただけでトップの首が挿げ替えられない不安定なクラブと膝をつき合わせて話し合ってくれるだろうか?  バルサはクラブ以上の存在である。この耳にたこが出来るぐらい聞いた表現はダ・カレーラスという会長が1968年その職に就く際最初に発言したとされる。当時はフランコの圧政が徐々に弱まり、バルセロナ内でナショナリズムが活発化していった時代であり、ダ・カレーラスはあくまでバルサは「カタルーニャ人にとって」クラブ以上の存在だという意味合いでこの言葉を使っただろう。  時が経つに連れ、その意味は広義化している。ユニセフへの協力などまさに好例だ。スポーツ面でも、文化面でもバルサは確かにクラブ以上の存在だ。そして今やビジネス面でもバルサはクラブ以上の存在である。バルサのソシオである以上、私情に流されすぎず、そういうことも念頭に入れて活動すべきだと個人的には考える。  でもまあ無理だろうってことは百も承知だけれど。ファンってそういうもんだしねぇ。ファンとソシオはもちろん違う存在なのだけれど、だがそれを踏まえているソシオは多くないだろう。ファンってそういうもんだから。    まあでも実際性質上バルサはソシオの機嫌如何で左右されすぎる危険性は備えているのだが、かといって歴史を振り返ってみれば、そこまでポンポンと会長が変わっているわけではない。フランコ死去以後ソシオにより会長の自由選挙が認められて以降、1978年その初の自由選挙で選ばれたヌニェスは色々なトラブルに巻き込まれながらも結局22年間会長の座を降ろされることは無かった。とはいえその後ガスパールは3年で解任されている。ヌニェスのようになんだかんだ文句言いつつ長い間会長を務めてもらうのがバルサ流なのか、それともガスパールのようにダメだったらさっぱりと首を切られるのがバルサ流なのか。バルサの未来を窺う上でもラポルタの去就には長い目で見守る必要があるみたい。


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2008年06月30日

「おめでとう」 決勝 スペイン vs ドイツ

 スペイン24年ぶりの決勝戦。ドイツW杯でフランスに敗れベスト16に留まったチームの若い力が所属クラブで経験を積み、成長を遂げた姿が今の代表。選手の力の底上げは期待できたが、監督は大会前頑なにラウール招集を拒み「理屈の通らないところは相変わらずだ」と考え、スペインは同じ過ちを繰り返すと考えていたのだけれど。それは結果的に変に選択肢を増やして頭を混乱させるのを防ぐという絶妙の判断だということになった。うーん、分からんもんだなぁ、ホントフットボールは。


 フォーメーションは両方4-5-1。スペインはGKカシージャス。ディフェンスライン右からセルヒオ・ラモス、プジョル、マルチェナ、カプテビジャ。中盤はセナとシャビのダブルボランチ、前に右からイニエスタ、セスク、シルバ。1トップはトーレス。こちらは予想通りのフォーメーション。結局アラゴネスはドイツW杯で見せたラウールトップ下みたいな奇策は今大会ではしなかったことになる。学んだか、おじい。侮ってたよ。
 ドイツはGKレーマン。ディフェンスラインは右からフリードリヒ、メルテザッカー、メツェルダー、ラーム。中盤はフリンクス、ヒツルスベルガーのダブルボランチ。前に右からシュバインシュタイガー、バラック、ポドルスキー。1トップはクローゼ。やはりバラックは来た。それでこそ男。そもそもバラックいないドイツ倒し優勝したって、タイトルの輝きは鈍る。どうせならピッカピカの優勝カップ持ち帰りたかったこっちにも好都合。


 立ち上がりはドイツハイテンション。狙いは明確。スペインのパスフットボールをつぶせ。前線から激しくプレッシャーをかけ、パスを出す余裕を与えない。自陣には絶えず人を置き、スペースも与えない。いきなり攻め手を欠き、最終ラインでボールを回し、あげくロングボールに助けを求めドイツの壁に跳ね返される展開。やっぱりドイツは甘くない。まあでもこれはあらかじめ予想された対応。これをどう崩すかが腕の見せ所だ。
 序盤はスペインのパスを封じ込めたドイツが押し込む。スペインもドイツ同様高い位置からプレスはかけるのだが、サイドを上手く使われ、最終ラインまで攻め込まれる。中心となるのはバラック。怪我の情報がブラフかと思わせるほどのハリキリっぷり。日韓以来の決勝の舞台が気持ちを高揚させ、痛みをも麻痺させるのか。ホントバラックは男だよ。


 押し込まれたスペインはならばとトーレスの前への突破力活かしたカウンター。うんうん、無理してポゼッション回復するよりはこっちの方がトーレス活かせるし断然良い。前半14分にはサイドからエリア内に飛び出したイニエスタにシャビがナイススルーを通してビッグチャンス。惜しくもこのチャンスは活かせなかったが早速準決ロシア戦で見せたバルサコンビの息の良さを披露。今日も両者は調子が良い。やっぱり何かが起きるのはここかしら。
 このチャンスから徐々にイニエスタがエンジンをかけ始める。パスがダメならとドリブルで勝負を仕掛け相手を崩し、時にはファールをもらって良い位置でフリーキック。守備意欲も旺盛高い位置でボールを奪いカウンターにつなげる場面も。ドイツの序盤のプレスも勢いが落ち始め中央はさすがに無理でもサイドからなら崩せるようになった。そして前半22分決定的なチャンス。セルヒオ・ラモスのクロスをトーレスが競り勝ちヘディングシュート。しかしボールはポストに嫌われゴールならず。いやはや単なる放り込みクロスも弾けないようじゃドイツさんのディフェンスも大したことおまへんなぁ。そもそも今大会のドイツはディフェンスの堅さで勝ち抜いてきたわけじゃなかったか。
 これで20分ちょっとでスペインに決定的なチャンスが2度もあったことになる。が、これは同時に嫌な予感を頭に過ぎらせた。チャンスは作れてもゴールにつなげない。トーレスのダメダメパターンじゃないか。向こうにはバラックさんがいる。バラックさんはそんなに甘かない。チャンスは作れるんだから、早い内に決めとかないと致命的。


 その後は両者一進一退の攻防に。試合も20分が過ぎ、温まってきた選手達に持ち味いかした大胆なプレーや早いパス回しが見られ始め、また早い攻守の切り替えに両チームのディフェンスがついていけず、あちこちに守備の綻びが。そしてまた質の良いプレーヤー達がその隙を確実についてくる。前半27分クローゼのスルーパスに抜け出したポドルスキー。同じく前半27分エリア近くで勝負仕掛けたイニエスタ。前半29分ラームのサイドから中央に切り込むドリブル突破。前半30分シルバのスルーパスに抜け出し1対1になるトーレス。前半31分のセスクのミドルシュート。ざっとあげるだけでもこれだけエリア近くでのゴールに繋がりうる駆け引きがあった。ゴールが入るならまさにこの時間帯だったのだろう。
 そしてそのゴールを奪ったのはスペインだった。前半33分シャビのスルーパスに抜け出したトーレスがボールがレーマンに届くよりほんの一瞬先に触れ、見事ゴール。決めるべき男が決めるべき時間帯に決めたゴール。イングランドのワンダーボーイはもう10年以上もワンダーボーイのままだけど、スペインのエル・ニーニョは違います。もうニーニョなんて呼んじゃいけないね。バルサのキラーパスとリバポーの速攻が見事に絡み合ったスーパーゴールでした。ありがとう。


 今大会では先制点が非常に大きな意味を握る。今大会では先制点を取られたチームはトルコ(と消化試合ではあったがスペイン)以外勝ってない。このブログでいうところの広義のパターン08。パターン08にはまった試合は大別すると2つに分けることが出来て、1つは同点を狙うために前に出たところをカウンター突かれて逆に失点し敗北。もうひとつは引かれた相手の守備を最後まで崩せず敗北。このパターンに当てはめればスペインはこのまま勝つはずだ。
 だがさすがにドイツは一筋縄ではいかない。まずドイツは同点弾を急がなかった。90分までに失点を抑えながら1点を返せばいいのだと冷静な判断。他のチームのように無理に前に出て後ろにスペースを作る真似はしない。またドイツはスペインが器用に守りきれるチームではないことも分かっていたのだろう。スペインは先制点を奪っても、急に態度を翻し守りきる様子は微塵も見せず、これまで通りのフットボールをしている。これならドイツが逆にカウンターを狙うことも出来る。先制されても浮き足立つことのないドイツ。なんという腰の据わり様。これだからドイツは恐ろしい。


 後半開始からドイツはラインを高くしだした。裏を狙いたいトーレスには絶好の展開。ただドイツは守備の人数は減らさない。攻めるドイツ、カウンターを狙うスペインという構図が出来上がるが、スペインは効果的に攻めることが出来ない。トーレスとの走りあいにも、メツェルダーはなんとかついてった。
 カウンターでトドメを刺せないスペインを尻目にドイツは怒濤の攻撃を仕掛ける。後半13分にはヒツルスベルガーに代え、クラニィを入れてきた。ここが勝負の仕掛けどころ。パターン08に陥るリスクはどこかで負わなければならない。その時は今という覚悟が窺い知られる采配。ここで決めればドイツの勝ち。決めれなければドイツの負けだ。
 2トップになったことから分かるようにドイツはハッキリとサイドを突破してクロス放り込み作戦。しかしこの分かりやすい攻撃は決して上背があるとは言えないスペインディフェンスに脅威を与え続けた。明らかに動揺するスペインディフェンスはレーブの覚悟に触発されたか燃えるシュバインシュタイガーを止めることが出来ず面白いようにサイドを突破される。後半17分、18分と立て続けに危ないチャンスを作られた。だがシュバインシュタイガーはやっぱり若い。18分のチャンスの場面では中央フリーでポドルスキーがいたのに無理してシュート。うーん、ポドルスキーはいつでもシュバインシュタイガーをチェックしてアシストしてきたのに、逆はないのか。傍若無人な夫シュバインシュタイガーとそれを支える妻ポドルスキー。昭和の風景をドイツに見るとは。


 このドイツの猛攻をなんとか防ぎきったスペイン。ピンチの後には当然チャンスが。後半23分左コーナーキックからサインプレーでエリア内に走り込んだイニエスタがパスを受けてシュート。だがドイツDFに弾かれて。1分も立たないうちに今度は右サイドからカソルラのスルーパスを受けてイニエスタエリア内でパスを受けてシュート。が、レーマンの真正面でこのチャンスも潰れた。後半31分のシャビのスルーパスも自ら打たずにトーレスに流して失敗。うーん、確かに難しくはあったが、でもここでトドメを刺せてこそのエース。イニエスタはまだ瀕死の敵の喉を掻き切る冷酷さは持ってない。バラックなら迷うことなく殺ってるのに。もう少し先だったか、イニエスタがあの域に到達するのは。
 後半10分を切ったところからスペインはあからさまにトドメを刺すより逃げ切ることに重きを置き始めた。吹っ切れたのか後半開始直後は浮き足立ってたディフェンスもこの頃には地に足をつけ冷静に守れている。スペインが誇るべきパサー達も落ち着いてボールを回し、時間を確実につぶしていく。ドイツは勝負に出た時間帯で決めれなかったのが大きく響いた。しかしそれはスペインディフェンスの勝利とも言えよう。クローゼを代えてマリオ・ゴメツを入れてもとりわけ変化のないドイツに為す術はなし。スペイン1-0の勝利。44年ぶりの優勝。




 最後の数分間は正直呼吸困難に陥りそうだった。実際上手く呼吸が出来てなかった。オーストリアの女性サポーターが呼吸困難で命を落としているから本当にちょっとビビッてたりして。でも笛が鳴った瞬間全てが報われた。失礼ながら生きている内にスペインが優勝する姿を見るとは・・・実はちょっと考えていた。何度でも言うけどイニエスタという選手にはそれだけの価値があると思ってる。でも今大会のイニエスタは想定の範囲内のイニエスタだった。もっと特別なことが出来るはずなのに。まだ大舞台でそれを発揮する術は持ってないということだろう。まだスペインにはワールドカップ戴冠という大仕事が残ってる。その時に本物のイニエスタが見れることを期待しておこう。
 こう大会が終わってスペインの優勝を想っていると結構あっけない気がしていたりする。あれだけ待ちわびたビッグタイトルだったのに。なぜだろう。ユーロ制覇という偉業はルイス・スアレスをはじめ先達に成し遂げられてるからかしら。今後数日かけて考えてみようと思う。でもあれか。やっぱりまだスペイン代表の陳列棚にポッカリ穴が空いてるからか。


 最後にもう一度ルイス・アラゴネスにあやまっておこう。最後まであなたの腕を疑い続けて本当にごめんなさい。今回の優勝でドイツW杯の時に味あわされた失望は幾許か晴れました。
 このアラゴネスが作ってくれたチームを元にスペイン代表は新たな目標向かって突き進む。次は何やらデル・ボスケだそうで。たまにはスペイン人の中でもビクトル・フェルナンデスやファンデ・ラモスみたいな特に攻撃的フットボールの信奉者の監督が率いる代表見たいんだけど。スペインの代表監督ってカマーチョだったりサエスだったりアラゴネスだったりどうも攻撃的なリーガ・エスパニョーラというイメージにそぐわないマイルドな人が多いんだよなぁ。

posted by myrowka |08:47 | ユーロ08 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年06月27日

「一瞬のバルサイズム」 準決勝 スペイン vs ロシア

 まず最初に謝らなくちゃいけない。セニョール・アラゴネス、ロシエント。ペルドネメ、ポルファボール。


 このゲームは最初の10分で決まると思った。ポゼッション気にしてちんたらぽんたら横パスばっかしてたらロシアのカウンター食らってスペインの負け。選手が前に移動しながら縦にパスをつなげていければスペインの勝ち。中盤でボール回されてるだけじゃディフェンスは何も怖くない。逆にパスカット狙って速攻カウンター決めてやろうと意気を上げてしまうぐらいだ。しかし後ろに空くスペースというリスクを恐れず、前に移動することでマークをつきづらくしながらパスを回し早い段階でボールをロシアのディフェンスラインにまで送ることが出来れば、敵は常にプレッシャーにさいなまれることになり、ミスも期待できる。カウンターもかけにくくなる。スウェーデン戦とイタリア戦は前者のフットボールですんごい苦労した。ロシア戦は後者のフットボールで4-1の快勝を見せた。勝つならあのフットボールを再び見せるしかない。


 結論から言えば自分の予想は良い方向に外れた。中盤でボールを持つと選手達が前に走り始めて前のめりに攻撃を仕掛ける。スペインらしからぬ実に早いボール展開。これだよ、これを待ってたんだよ。思わずガッツポーズ。勝てる。これなら勝てる。 

 が!出足が好調なスペインだったが前半33分思わぬトラブル。ビジャがまさかの負傷退場。豹のように狡猾にゴールだけを狙い続けるあのビジャが・・・。スペインの中で最もゴールが期待できる選手だっただけにスペインの勝利を望む人全てに嫌な予感がよぎったに違いない。だがやっぱりフットボールって分からないもので。この交代が思いがけない好影響を2つもたらした。
 まずはセスクの出場。セスクが入ったことで中盤のボールの流れがより流動的になり、またセスクも空気読んでドンドンポジション上げていくんで、中盤でボールが停滞することもない。前に進みながらボールをつなげるフットボールをするためにはやっぱりセスクは絶妙の選手だ。
 そしてもう一つの好影響は1トップになったことで生まれた。トップが1人になったということはこれまで以上に中盤の選手の攻撃力が必要になるということ。特にサイドハーフはクロス上げるだけじゃなくドリブルで切り込むなどウイング的役割も望まれる。また1人前線が少なくなったということは中盤、特にサイドの選手の前にスペースが生まれるということでもある。「ん!この感覚!!覚えがある!!!」と俄然生き生きしだす選手が一人。アンドレス・イニエスタ。


 イニエスタのポジションといえばセンターハーフというイメージが強いが、ロナウジーニョがスランプに入った今季はよくウイングの位置も任せられた。でもイニエスタはこのウイングも難なくこなす。というより自分はイニエスタが最も活きるポジションはウイングだと思っているぐらいだ。イニエスタはパスだけでなくドリブルでも相手を崩せるからスペシャル。ひ弱な外見とは裏腹にウイングの位置でボールを持つとガンガン勝負を仕掛け、そして勝利しゴールを演出する。自分がイニエスタを世界最高の10番だと思う所以だ。


 ビジャの退場で1トップになったことでバルサでのウイングと似たポジションでプレーすることになったイニエスタ。ペナルティエリアの角っこでボールを持つイニエスタはやっぱりひと味違う。「自分がやらねば誰がやる!」という気持ちに燃え、プレーしている様も何だか楽しそう。今大会では不調に陥り目立った活躍が出来なかったイニエスタだったが、ようやく本来の実力が発揮されはじめた。そういや調子が良かったユーロ予選はトーレスの1トップで戦ってることが多かった。そうか、1トップがイニエスタを輝かせるのか。
 そして後半5分そのイニエスタがすべからく試合を決める活躍を見せる。シャビのスルーパスをもらいペナルティエリア隅でボールを持つイニエスタ。これまでバルサで決定的な仕事を幾度となく行ってきたお得意の位置。イニエスタはさすがここで勝負を仕掛ける。が、ロシアのディフェンスは簡単に振られない。攻め手に詰まるイニエスタだが中央のぽっかり空いたスペースに猪突猛進走り込むシャビ兄貴。「合点承知!」と右足ふわっと上げたボールをシャビがそのままゴールにたたき込み、スペイン先制!!!
 勝負を挑める技術と度胸を持ったイニエスタがウイングの位置から勝負を仕掛け、そこで作り出したチャンスをバルサの選手が決める。スペイン代表に一瞬だけ顔を見せたバルサイズム。やべぇ、なんか泣ける。


 このイニエスタのゴールの後はグループ第1戦のリプレイを見ているよう。ゴールを奪うため前に出ざるを得なくなったロシアの裏の大きなスペースをスペインが効果的に効率よく突いて追加点を積み重ね、終わってみれば3-0。パターンはオランダがイタリアとフランスに圧勝したのと全く同じ。ただスペイン代表はセットプレーじゃなく、流れの中でディフェンスを崩して先制点取ったけどね。フフフフフ。


 がっかりしたのはロシア。バカみたいに攻撃的だったギリシャ戦からアルシャービンが復帰し、攻守のバランスが良くなるなど試合ごとに成長していったロシアだったが、成長しきった先にいたのはただの凡チームだった。この胸をトキメかせたのはそんなロシアじゃないのよ。サイドバック、守備的ハーフまでがガンガンエリアに入り込み、動き回って敵ディフェンスをかき回し、出来た隙を突いてゴールを奪い勝ってきたのに、この試合では攻守のバランスを考えるあまり後ろの選手があまり攻撃参加してこず、またエリア内での運動量も乏しい。勝ち進んでいくうちに負けることを恐れ、そして大事なものを失ったロシア。五つ神童、十で天才、二十過ぎればただの人 という言葉があるが、今回のロシアがまさにそうだったように思う。 





 ということで。よくよく気づけばスペイン代表国際大会史上2度目の決勝進出。イニエスタ(24)以降トーレス(24)、セスク(21)、シルバ(22)、セルヒオ・ラモス(22)と若いタレントが台頭し始め、その若者達を支えるビジャ(27)やシャビ(28)、カシージャス(26)らの選手達も脂がのりはじめて非常にバランスがよろしい。行っちゃうんじゃないかなぁ。イニエスタはそれに見合うタレントであると思う。で、このチームがより熟成されて、またボージャンやらデラレやらグラネロやらまだ見ぬ選手やらさらなる若手が加わって2年後ワールドカップに挑むんだから、狙うならマジでもうここしかない。
 でもあれだ。やっぱりスペインを褒めるのは止めておこう。期待するのは止めておこう。どうせ決勝ではドイツの勝負強さに負けるさ。期待させるだけさせておいて結局はがっかり。そうに決まってる、とこういうスタンスでいた方が結果良いような気がする。試合前に書いた心配も単なる杞憂だったし。そもそも自分が良い予想をしてその通りにいったためしがない。優勝予想のオランダはベスト8,準優勝予想のスイスがグループリーグで敗退。それが自分の実力。それならそれで別にいいのさ。 

posted by myrowka |14:01 | ユーロ08 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年06月27日

決戦を前にしたあるスペイン代表ファンの憂い

さてさて。


 スペイン対ロシアの時間が徐々に近づいてきてるわけですが。考えれば考えるほどロシアに勝てる気がしないから嫌だ。そもそもは「スペインは24年ぶりのベスト4とは言ってるが、果たして近年のスペイン代表とどう違ってるんだろう」というのを何の気なしに自問自答したことから始まる。今回のスペインはこれまでのスペインとどう違うのか。


・・・・・・・


 特に違ってないかも。これまでのスペインはボールキープするものの横パスばかりで、決定的なチャンスを作るまでには至らず、結局点を取られるかPK戦にもつれ込むかで負けてきた。じゃあ今回のスペインはどうか。第1戦のロシア相手には縦に早いフットボールで効率よく点を奪い、これまでのスペインから脱却したかに見えたが、どうしたことかスウェーデン戦ではこれまでと同じく横パスに終始し、結局ゴールは変則セットプレーからトーレスの個人技で奪ったゴールと終了間際スウェーデンの裏をついたビジャのゴールのみ。オランダと同じく引いた相手を崩して奪ったゴールはない。あのビジャのゴールがなければと思うとぞっとする。イタリア戦はそもそもゴールを奪えてない。これまでと違って一人で勝負決めれるタレントを累積警告で欠いてしまったイタリアとカシージャス神のおかげでなんとか勝てた。ぶっちゃけて言えば運が味方した部分もある。
 と、このように。これまでのスペインになかった新しい力を持って躍進を続けている、というわけではない。勝負を分けたのはビジャの土壇場でのスーパーゴールとPK戦での運。相手を上回ったチーム力で勝利をもぎとってるんじゃないんだから、そりゃ楽観視も出来やしないさ。トーレスさんはロシア戦以外とりわけスペシャルな活躍出来てるわけじゃないし、セスクは基本途中出場だし、イニエスタは全然本来の力出してないし。まだはまるべきピースがしっかりはまってない。そんな中とうとう準決勝まで来てしまった。そんな印象。


 こんなんでロシア戦に突入してしまったらどうなるだろう。横パスを回して、でも崩せずプレスに負けてボールを奪われて、カウンターでアルシャービン様の個人技にちんちんにされてグッズグズ。そんなスペインしか浮かんでこない。なぜあの縦に早いフットボールを第1戦のロシア戦以降捨ててしまったのか。出来ないわけじゃ無かったと思う。縦に急ごうと思えば急げた場面は多々あった。でもそれでもちんたら横パスを回すスペインの選手達。そうじゃないだろ。第1戦のフットボールにトキメいた気持ちをを返しておくれ。


 ネガティブな考えしか出てこない情けないスペイン代表ファンだが、それでも脳みそ振り絞ってスペインが勝つシナリオ考えるとやっぱり初戦の縦に早いフットボールの復活しかない。イタリアとは違ってロシアなら後ろにスペースは絶対生まれる。そりゃ日々成長を続けるヒディング・ロシア様ですから第1戦のようにガッラガラというわけには行くまいが、だがそれでもスペースは少なくないだろう。そこをトーレスとビジャのランニングでライン乱しながら、生まれた隙にイニエスタなり、シルバなり、シャビなり、セスクなりがパスを通す。これが徹底できればロシア・ディフェンスは崩せる。絶対に崩せる。問題はそれが出来るかだ。ぐわー、どうなんだろうな。ここはこれまでのアラゴネス信じて出来ないと断じておこう。結局は横パスグダグダのフットボールで自滅する。歴史ではそうなってる。


 スタメンだろうなぁ。スタメンシャビじゃなくセスクで来るなら信じても良い。縦に早いフットボールしたいなら絶対プレミアで鍛えられたセスクだ。スペインのフットボールしか知らないシャビじゃ物足りない。ここら辺で新しい血は必要。イニエスタのとこカソルラにしたらただ普通に嫌いになる。

posted by myrowka |01:44 | ユーロ08 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年06月27日

「不意の終わり」 準決勝 ドイツ vs トルコ

 とうとう準決勝。31試合あったはずのユーロも残る3戦。とは言っても別に早いとは思わず。今回のユーロは特にドラマティックな試合が多く身が濃かったからもうこの時点で結構お腹パンパンだったりする。このテンションを決勝まで維持できるかが心配なほど。そんな中これまで3度奇跡を起こしてきたトルコが決して堅くはないドイツに挑んだこの試合。うーん、やっぱり今回のユーロには何かがあるなぁ。


 序盤はまずドイツが情けない。ポルトガル戦と同じく自分の方から何かをしでかそうという気はなく、少人数省エネルギーで攻撃を仕掛けようとするドイツ。なんてネガティブ。なんてパッシブ。フットボールは見られるスポーツなんだから、そんな頼りない姿勢見せられる側の気持ちにもなってよ。
 一方トルコは対照的に率先して何かを起こしてやろうという気が感じられるから気持ちいい。主力選手を多く欠くのだが、それを感じさせない力強さにほれぼれする。左サイドのウール・ボラルなんてまさにそう。ドリブルで勝負しかけられて決定力もあるアルダの離脱はとりわけ痛いと感じたけど、ボラルがその穴を全く感じさせないほどのファイトっぷり。スピードもあるし、勝負挑む気概もあるし、なにより「やってやろう!俺やってやろう!」ってにじみ出る闘志が好きだ。控えにもこれほどの選手がいるたぁ今後ヨーロッパで再びトルコフィーバーが巻き起こるのは必然か。フェネルバフチェがベスト8になったのはただのフラックではなかったんだと今初めて知った。
 一方右サイドのカズムもボラルに負けじとやってやる気満々なわけだが、こちらはそのやる気が裏目に出てプレーがひどくエゴイスティックで空回り。闘志以上に若さゆえのしょっぱさがにじみ出ている。一昔前のクリスティアーノ・ロナウドを見ているようで、こっちまで痛くなってくる。彼はその後一皮むけたが、カズムはどうか。でもこのしょっぱさがカズムの良さでもありそうだし、一皮むけて欲しいのかむけて欲しくないのか微妙な気持ち。
 このやったる気満々のサイドアタッカーに加え、今日はトップ下に入ったアルティントップも単なるパス回しにとどまらず工夫こらして攻撃仕切ってるし、アイハン、アウレリオ等もこれでもか!というほど走り回る。序盤から余裕たっぷり様子見かますドイツ様の鼻を明かそうと、主力抜けてもトルコは元気。
 そんなトルコのエネルギーが試合を動かした。前半22分トルコの選手があげたクロスをカズムがファンタスティック低空オーバーヘッドループシュート。このミラクルシュートがレーマンの頭上を越えゴールに向かうが無念ポスト直撃。しかし詰めてるウール・ボラル。レーマンの真正面に蹴ってしまうもののボールはあたふたレーマンの股下抜けてゴール。うわぁ、ここで出るのか、レーマンのちょんぼ。ということでトルコ先制。でも当然のゴールだったと思う。序盤消極的に出たドイツと積極的にゴール狙いにいったトルコ。これでドイツにゴールが入ったらウソだ。


  このゴールでようやくスイッチを入れるドイツ。そりゃ曲がりなりにもベスト4にまで上がってきたチームだ。やろうと思えば出来ないことはない。ただ惜しむらくはなぜそれが最初から出来ないのか。まあドイツが本気を出し始めて加速度増して試合がスピーディーになり面白くなってきた。
 そしてサクッとゴール決めてみせるからドイツは凄いなぁって思わせる。端的に言えば抜け目がない。ポルトガル相手にはセットプレーでの弱さ、トルコ相手にはマークの緩さ、的確に相手の弱点を突き効率的にゴールを奪う。強い!というより強か!って印象。うーん、これがタイトルが取れる国と取れない国の違いなのか。
 ということでポドルスキーのクロスにシュバインシュタイガーが詰めてゴール。ポルトガル戦と同じ形で先制点。自分よりポドルスキーに近い位置にいたクローゼには目もくれず、ポドルスキーがクロスを送りたいところへまっしぐらに突っ込みサッとゴールを奪う姿に少し感動を覚えた。同い年の2人。20歳ぐらいの頃から代表でコンビを組み、2年前からは同じチームでプレーするこの2人。なんかちょっと萌えてしまった。来シーズンバイエルンが見たくなった。どこか放映を。


 ここから試合は均衡状態に。トルコはエリア内に入り込んだバラックをドフリーにするなど相も変わらずのディフェンスだ。これでベスト4まで来れるんだから本当にフットボールって分からない。だが後半開始直後ぐらいから序盤情けなかったドイツに変わり今度はトルコが情けなくなる。目に見えて運動量が落ちる選手達。ウォィ、ウォィ、ウォィ。そりゃあれだけの死闘を繰り広げてきたんだからもうヘトヘトなのは分かるけど、でもトルコが走らなくて一体どうやって勝てるというのさ・・・。気がつけばドイツがラインをハーフラインまで上げている。
 するとやっぱりやられた後半34分。ラームが何事も無く上げたクロスを普通にクローゼに競り勝たれドイツ勝ち越し。覇気のないDFを前に危機感を覚えたリュシュトゥが飛び出すものの少し届かなかった。
 

 まあでもよくよく考えればこの試合はここでようやく始まったと言っていいのかも知れない。みんな誰もトルコが勝ち越して逃げ切る展開なんて期待しちゃいなかった。3度あるこた4度ある。見せてよ、あの奇跡をもう一度。そして期待にお応えしようと再び動き出すトルコ。蘇る運動量。湧き出るアイデア。迸る勝負魂。うんうん、やっぱりトルコにゃ崖っぷちがよく似合う。
 そんなトルコが7分後に同点に追いついてもさして驚きはなかった。トルコの逆転劇は偶然じゃなく必然だということはクロアチア戦で痛いほど良く学んだもの。後半41分サブリが右サイドライン際でボールをもらった場面。時間も少ない。ボールは大切にしたい。普通の選手なら無理矢理クロス放つか、DFに当ててスローインをもらう。でもサブリは「それじゃぁ生ぬるい」とここで戦う。リスクを背負って勝負を挑む。普通のプレーで終わらない、一つひねって敵の裏突き、チャンスを作る。この姿勢こそテリム・トルコ。あぁ、かっこいい。今後追いかけなきゃな。そのサブリのクロスにセミフが詰めてゴール。この劇的同点弾にもとりわけ喜んでる様子でもないセミフ。まだまだ
同点。これからもっとおいしいゴールが待っている。喜びを爆発させるのはその時だ。俺たちはミラクル・トルコ。その自信があふれていた。


 ミラクル・トルコの凄さを肌で感じたドイツ。戸惑いながらも試合を進めるしかない。もうドイツに余裕は無かったはずだ。このトルコの勢いに飲まれないよう踏ん張るのに精一杯だったはず。だが残り時間も少ないところボールを回していると、トルコにも隙が生まれた。元々隙がないどころか、そこかしこに隙があるトルコ。冷静に攻めれば崩せるところはあったはず。トルコの弱みはマークの緩さ。ラームは落ち着いてその隙を突いた。中央のヒツルスベルガーにボールを捌くと一心不乱にエリア内に切り込む。するとやはりトルコのマークはやってこない。気づいたのすらヒツルスベルガーがボールを返す一瞬前だ。トルコ時すでに遅し。ラームはヒツルスベルガーの強いパスを右死でキレイにトラップ。その後ラームはリュシュトゥの横を突き、まさかのドイツ勝ち越し。


 でもこれでもまだ不思議とドイツの勝利を確信できない。トルコがロス・タイムにゴールを入れるところはもう2度も見た。土壇場で勝利をつかむところをもう3度見た。なんでこの試合でそれが起きないと言える。なんでこの試合だけそれが起きない。起きるでしょ。起きるんじゃないの?と漠然とだがかすかにトルコの逆転劇が見える。するとロスタイム残り30秒の時点でおあつらえ向きに30mからのフリーキック。何やら直接狙ってくる様子。キッカーは誰?アルティントップ?分かんない!あ!誰か蹴った!外れた!普通に外れた。惜しくも何ともない。終わった。普通に終わった。何というあっけない幕切れ。振るだけ振っといてあんなオチ。これもまた意外性のテリリズムってことか!?うわー、すんげえ釈然としない。




 ということで、なんとも不完全燃焼なフリーキックと共にこうしてミラクル・トルコの冒険はあっけなく終わった。
せめてゴール前の群衆内に放り込んでいてくれれば残りの選手も全部ぶつけれたのに。とまあ過ぎたことを悔やんでも仕方ないか。
 これまではトルコと消化試合を除いて先制したチームが負けることは無かった。その法則に当てはまらず先制されても逆転勝ちしてきたのがトルコだったのだけれど、その逆法則とでもいうべき現象はこの試合でも発生。先制されれば勝つけど、先制したら負ける。トルコは最後までアブノーマルだった。
 トルコが期待を持たせるのは若いチームだという点。カズムカズムやアルダを始めこれから伸びる選手がたくさん。
個人が熟成すればこのチームはホントとんでもないことになる。攻撃面では特に問題ないというかこれ以上いじって欲しくない。あとはディフェンス面をしっかり修正すればワールドカップでも普通に優勝狙えたりすると半分冗談半分本気で思う今日この頃。


 一方ドイツは過去2大会で1勝も出来なかったにも関わらず、今大会は決勝進出。ある意味意外な活躍と言えるかもしれない。少し前まではドイツと言えば他の強豪国と比べタレントが小粒で物足りない印象だったのに、ポドルスキ、シュバインシュタイガーを始め地味に地道に地力をつけてきた。その努力が実を結ぶかもしれないのが自国W杯から2年後というのも歯がゆいところではあるが。行っちゃうのかなぁ、このまま。行きそうな気がするなぁ。
 

posted by myrowka |00:45 | ユーロ08 | コメント(0) | トラックバック(0)
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