2008年09月23日

選手とサポが守った1点 -第14回多摩川クラシコ-

「多摩川クラシコって何だよ…
しかもJ1以前の試合までカウントするってサバ読み過ぎだろ」
と最初は思われてたこの組み合わせ、
毎度盛り上がる試合として定着してきましたね。

開始5分にセットプレーから赤嶺がゴールしても
フロンタサポはそんなにしょげてないように見えました。
なんせダービー認定されてからのスコアがこうだ。

2007年春@等々力 川崎F 5-2 FC東京
2007年秋@味スタ FC東京 0-7 川崎F
2008年春@味スタ FC東京 4-2 川崎F

スコア合計が最低6点って本当にサッカーかよ!
ついでに2006年秋には味スタで0-4から5-4への大逆転もありました。
1ゴールの価値なんぞえらく軽く感じますね。

さて川崎攻撃陣がド迫力の攻めを見せ始めると
FC東京はなかなか攻めに回れなくなります。
川崎が決めるにしろ東京がカウンターかますにしろ、
これはいつもどおり波乱の展開に展開するかな。

と思ったら20分たたないうちに赤嶺が腕を押さえて負傷交代、
さらに41分、今野がヒジを入れたと判断されて一発レッド。
見たかったのはこういう波乱じゃないって!

しかし東京がすごかったのはここからだ。
エース負傷、キーマン退場に対して
当然東京ゴール裏は荒れたり萎えたり散々ですが
キャプテンマーク託された元川崎CB佐原は粘るし、
梶山や平山といった前線の選手がゴール前まで戻って守備するし、

何よりキーパー塩田が熱かった。

退場で混乱したゴール裏のサポを何度も何度も手で
「もっと声を出してくれ!」とばかりに盛り上げ、
前半終了時に「塩田!塩田!」とコールされたら深々と礼をして、
後半以降のまとまった東京ゴール裏の流れを作りました。
塩田自身も声援に応えて何度もセーブし、
20本ものシュートや多数のクロスをよく防ぎきりました。

「サポは選手を励まし、選手はサポに勇気を与える」
選手とサポーターのあるべき関係を見せてくれた感じがしました。
直前までTVで見てた柏×鹿島が荒れてただけに。

でも一回、
サイドまでDFと一緒にプレッシャーかけに行ったときはビビった。
ゴールがら空きだよ!
プレッシャーのおかげでクロスがライン割ったからよかったけど、
中に通ってゴールされてたら中の守備陣がショック死してたよ!
ただでさえ試合後倒れこむまで守備してたんだから!


人気サッカーマンガ「GIANT KILLING」の作者ツジトモ氏の特製イラスト。
「華やかさはいらない。求めるものはただ、勝利のみ」というコピー。
これを用意したのはいつも営業努力のスゴイ川崎ですが、
得点ランク2位のチーム相手に1人足りない状況で
足がつってぶっ倒れるまで守りまくって勝った、
まさに華を捨て、勝利を求めて成し遂げたジャイアントキリングでした。

まあ守備固めで入ったはずの藤山が
電柱・平山とのワンツーで攻め上がったり
電柱がどうでもいいとこで華麗なキープしていいシュートするくせして
ロスタイムに時間稼ぎしてほしいとこで取られたり、
華はあったといえばあったので退屈はまったくしませんでした。
上位にいるのにハラハラさせすぎだよFC東京。

一転して1点の重みを見せ付ける試合となりましたが、面白かった。
こりゃ次回も楽しみです。ただしレッドカード抜きで見たいです。
「佐原ー東京!」ってコールされてたけど来年どうするのかなー。
レンタルだし、川崎は背番号あけて待ってるしなあ。

posted by モトヒロ |11:20 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年09月16日

昇格目指し、監督は5年連続交代…?-人間力と仙台-

おととしは7-0-3布陣でブラジルトリオ頼みのサッカー、
昨年は前年度得点王ボルジェスを放出して連携重視のサッカー、
今年は日本人のみ連携サッカー→やっぱナジソン加入、
と毎年方針が変わる地元ベガルタ仙台です。

今年も刃の上を渡るようなきわどい状況で昇格争いに加わってますが、
あまりニュースのあてにならない報知いわく
「仙台社長離任」
まあそれは予想してましたが、
「それに合わせて来季は手倉森監督解任」

!?

ここでニッカンスポーツに記事が掲載されました。

「来季監督には山本昌邦氏がほぼ確定、GMは唐井直氏」


( ;゚Д゚)


さて、ここで冷静に素数を数えて落ち着きながら
監督歴を振り返ってみましょう。
もちろんスポーツ紙の飛ばし記事だという可能性も踏まえつつ。


~ベガルタ仙台監督近年史~

2001年~2003年半期 清水秀彦
2003年半期~2004年 ズデンコ・ベルデニック
2005年 都並敏史
2006年 ジョエル・サンタナ
2007年 望月達也
2008年 手倉森誠

2009年 山本昌邦 NEW! (※あくまで噂の段階です)

ベルデニックが1年半仕事して以降、実に4年で4監督!
ズデンコさんも半年間は降格を止めるための突貫作業だったから
実質自分のチーム色を出せたのは1年と言えるかもしれません。

テグさんこと手倉森監督辞任の理由ですが、
微妙な現在の成績もさることながら
なんでもテグさんをプッシュしてた名川社長が離任することで
後ろ盾がなくなることが大きいんだそうな。
権力争いのとばっちりですか。

メリット
望月→手倉森はコーチと監督の関係だったので、目指すサッカーは同じ。
3年目も同じスタイルでは手の内がバレバレ。
そういう意味では3年連続交代ではなく、2年+1年ともとれる。

唐井氏のブラジル方面へのコネの強さ。
ヴェルディにワシントンを連れてきたのは彼の功績。

デメリット
人間力自身に対する不安感。
アテネ五輪や磐田以外ではコーチ歴しかないし、
その監督歴2回も「負の遺産」としての要素が強い。
(五輪に関しては北京で前回以下の成績を見たので忘れかけてましたが)

唐井氏の縁起の悪さ。
94~99年の清水では好調だったとはいえ、
05年のヴェルディでは
選手24人という薄い陣容、最後にはユースから戦力補強、
オジー解任後にはシーズン途中の監督・選手両方の補強に失敗し、
07年の千葉でもギリギリの残留劇となりました。
千葉では淀川元社長のエキサイトぶりが印象に残ってますが、
ヴェルディでの唐井さんはすさまじい叩かれようでした。


まあ、北京で叩かれた反さんも
かつては新潟を押し上げた名将だったのだ。
山本氏が監督になったら年代わり仙台に哲学をもたらして、
磐石のチームを作ってくれるかもしれません。
そうであってほしいです。

そんな噂の段階の来季監督より不安なのは、
まだ残り10試合あるのに来年のことを話し始めるフロントと
退任ついでに最後の得意技「人材斬り」を放つ名川社長ですね!
ベルデニック+佐藤寿人のセット放出以来、
このチームは何人ぶった切ってるんだかなー。
ブラジル代表の若き俊英チアゴ・ネービスもいたなー。フィットしなかったけど。

せっかく復調してきた昇格争いに影響がでなきゃいいんですが。

posted by モトヒロ |23:52 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年09月14日

ナジソン、吼えた -ロアッソ熊本×ベガルタ仙台-

仙台に8月入団したFWナジソン。
元Kリーグ得点王・Kリーグベストイレブンとのふれこみ。
Kリーグを(能力増強して)収録していた「Jリーグウイイレ9」でも、
水原三星のFWがやたら強かった。コイツはいける!と思った自分。

彼のデビューとなる8月9日の仙台×広島戦。
里帰り中で生観戦をする自分の目の前に、
フリーで無意味な横パスを選択するヘタレがいた。
「ンもぉー!!」
牛のごとく絶望の叫びをあげる多くの仙台サポ。
いくら仙台が全体サッカーだからってそれはないだろう。

まあ幸い彼のヘディングの跳ね返りがゴールにつながったので
面目は保ちましたが、
「アイツ大丈夫なのか?」
「顔だけロナウドっぽいけど、プレーは悪いときの柳沢って…」
などの感想が家族から漏れる。

あれから1ヶ月、昇格崖っぷちに追い込まれた仙台。
こりゃナジソンが超サイヤ人にでもならんと無理だわ。
観戦しなかった先週、見事な初ゴールを決めたそうですが
どうなることやらと不安になって観戦。

そこにはフリーキックを味方から強奪して蹴る強気な奴がいた。
しかも人を背負ったままドリブルする。空中戦もそこそこ強い。
シュートを撃つ一方で、ヒールパスなども欠かさない。
何だコイツ。いつの間に覚醒したんだ。
一番仙台に欠けてたものが、今になって出てきた印象です。

しかし熊本も面白い。
上村、木島、喜名など要所要所を固める元ヴェルディ組、
ウィングの車智鎬など各所に効いてる選手がいる。
両サイドの縦の切り込みは驚異的。
そして前線中央にはゴールランキング2位の高橋泰が張っている。
コイツ長距離・FKも備えてる。スゲエ。

不安要素があるとすれば、時折見えるプレスの甘さ。
そして、18歳初デビューを果たしたGK吉田智志のハイボール処理。
前に出て浮き球をキャッチすればいいところをワンバウンドさせたり、
飛び出さずウエミーに処理を任せて怒られたり。

もしかするとそれを狙っていたのだろうか?
前半から、徹底して仙台は高めのクロスを放り込む。
そしてそれが結果となって出たのが後半開始早々。
仙台の右サイド・関口訓充のクロスに、遅れる熊本GK吉田。
クロスボールに伸ばした手は空を切る。
その奥に、飛び込むナジソンの姿。見事なヘディングゴール。
クロスも絶品だったので吉田を責めるのは酷ですが、
ほろ苦い初デビューとなってしまいました。

その後、同様に関口のクロスから平瀬が決める
マンガ「GIANT KILLING」みたいな
「戦術大はまり」も面白かったんですが、
ナジソンがすごかったのはその3分後。

バックラインを抜けたナジソンがシュート。GK吉田が体を投げ出す。
当たったボールはエンドラインぎりぎりに落ちる。
が、コーナーキックにするかと思いきやナジソン反応。
飛びついて、ラインぎりぎりでゴール前にループ気味のクロス。
ディフェンスとキーパーがひきつけられて空になったゴール前。
そこに立つ平瀬の足元に、ぴたりと落ちたボール。後は流し込むだけ。

テキストにすると大変しょぼいのですが、
要約するとドリブルもシュートもヘディングもアシストもこなす
こいつはどんだけ高水準なのかと。
もっともこの人カラータイマー内蔵らしく、
後半には息切れして足を抱えて交代するのが難点です。

何はともあれ、この時期になって昇格のきざしが再び見えました。
混沌としたJ1上位・下位は面白いですが、J2もまだまだ分からない。

posted by モトヒロ |04:01 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年09月07日

「笑点」の嵐 -バーレーン×日本-

なんつーか、全得点笑うしかない国際試合って初めて見ました。
3点目までは相手をコケにしたり長距離弾でビビらせたり
勝利の笑いだったんですが、
87分以降の慌て具合といったらもう。

                   ミ○
闘莉王→ ヽ( ゜Д゜)ノ
                 Σ(゜Д゜ ) ←楢崎

んー、↑コレに関してはまあこんな日もあるべ。
とりあえずそれ以外の内容に関して書いていきます。

1.経験の差

玉田・達也のやらしいチェイスと切り込みで翻弄してのファウルから、
俊輔の鬼弾道フリーキックで先制。
ここまでいつも以上にバーレーンがドン引きしてた上に、
凡ミスもあまりに多すぎました。
しかし前評判を考えれば仕方ないかもしれない。

・バーレーンとは毎回泥仕合で苦戦
・前のホームゲームで大金星
・「日本代表ピンチ」という無数の報道

こりゃあバーレーンが自信持ちすぎても仕方ないですね。
「守って守って、日本があせったとこをカウンターすれば勝てるかも!」
というヘンな自信が緊張につながったのか。

1失点目の直後は「やっぱ勝てると思ってる場合じゃない」
と吹っ切れて速攻も見せましたが、
2失点でスタンドもピッチも意気消沈してしまう。
日本も欧州から比べればサッカー発展途上国でしょうが、
バーレーンは攻撃に転じるチャンスがほとんどないまま
玉田に振り回されて2ゴールにつながるファウルを献上するし、
イライラして余計なカードはもらうし、
この辺はアジアにおける経験の差がモロに出ました。

2.えんどう豆とキノコの相性
遠藤と俊輔が絡むFK・CK・PKはどれもタチが悪い。
確かオーストリア遠征で「遠藤が壁に文句言ってる間に俊輔が蹴る」
というセコいトリックプレーを見た覚えがありますけど
「おっと助走ミスして通り過ぎたぜ戻らなkと見せかけて撃てーッ!」は
見てるこっちとしてもタイミングを外されました。
前に俊輔がPK止められた借りも、例のアレで倍返しにしたし
今頃相手のキーパーは
セクシーコマンドーのごとく手をピヨピヨさせて無表情で迫ってくる
ガチャピンの悪夢にうなされてる頃でしょうか。
技術面でもこの2人は飛びぬけている。

3.連動と分担は?
しかし日本も、役割分担が見えない時間がありました。
パスを受けて相手を引きつけても、
開いたスペースに走りこむ選手がいない。
そのため近くに寄ってきた味方に出すしかなくなる。
遠藤のロングパスを除けばサイドチェンジなどの揺さぶりも少ないし、
「接近」「展開」の単発はあっても「連続」してない印象。

序盤に影の薄かった長谷部が後半以降、攻守両面で奮闘したり
松井が何度も仕掛けていったり
個人の動きは良い点が多かったけど、
それをつなぐ約束事がないのかなーと感じる。

選手交代以降はその影響がモロに出ましたね。
寿人の仕事は追加点かプレスか?憲剛のポジションは松井と同じか?
まだ動けそうな長谷部に代えて、投入した今野に何を求めたのか?
今ちゃんが足を伸ばさなかったとか、内田が抜かれたか、
悪いのは闘莉王か楢崎か、そういう些細なツッコミよりも
次から全体の役割分担を明確にしてほしいです。
「これがサッカーです」って便利な言葉で締めくくるんじゃなく。
10人相手に相当バタついたのは事実ですし。


しかし後半40分まではバーレーンにトラウマを刻み込むつもりが、
終わってみたらまたも1点差。
新たな苦手意識を刻まれることになりました。
欧州ではスペインやフランスも苦戦を強いられてるし、
監督云々に関わらず最終予選は怖いもんです。

posted by モトヒロ |22:15 | 日本代表 | コメント(7) | トラックバック(0)
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