2007年12月03日

韓国、フィリピン戦に勝利し、2勝1敗で大会終了

北京五輪アジア予選韓国代表選手紹介

3日のフィリピン戦を韓国は13-1で勝利し、
北京五輪アジア予選3試合を終了。大会を2勝1敗の2位で終えた。

韓国は今大会で五輪行きのチケットを手にすることはできず、
3月に行われる最終予選で、8チームの中から上位3位に入らなければ、
オリンピックに出場することができない。

さて、2日の日本戦で混乱を招いた、いわゆる「偽装オーダー問題」。
いろいろと確認をとったので、ちょっと整理したいと思います。

今回の件は試合開始1時間前に提出されたオーダーと、
試合開始直前に審判に提出されたオーダーが違ったことで、
前日に記したように混乱を招いたのですが、
そのいきさつは以下のようだったようです。

国際野球連盟(IBAF)のルールなどすべての資料は英語表記で、
各国ともそれを必死に母国語に翻訳し、監督以下関係者に伝えています。

その大会規定の中で、試合開始1時間前に提出したオーダー表は仮のもので、
試合開始直前に提出のものが正式であるという内容の一文を、
韓国側の担当者が見つけました。
(一個人を特定することになるので、役職などの言及は避けます)

ただし、11月30日の監督会議で「試合開始前1時間前のオーダー提出」は確認済みで、
わざわざ変更うんぬんを議論しなくても、
野球というかスポーツがわかれば「試合開始前1時間前のオーダー提出」といえば、
暗黙の了解というか、それを変更しないのが筋だと理解ができるはずです。

しかし残念ですが、韓国はスポーツの裾野が狭く(そもそも部活動がない)、
プロを目指すなど、専門的にスポーツをやろうと目指した人以外は、
スポーツの常識に欠けている人が少なくありません。
事務方の人に暗黙の了解という認識はなく、
「ルール上、試合前にオーダーを変更できる」とキムギョンムン監督へ策を伝えます。

これを聞き、監督はこれを有効な手段だと思い、
ルールなので相手チームもやろうと思えばできるだろうということから、
試合開始1時間前と直前で違うオーダー表を提出することになりました。

では「相手チームのオーダーを見てから変更したのか?」というと、
そうとも言えない部分があります。

実は試合開始の1時間40分ほど前、ベンチ前で韓国の記者と当方は、
監督を囲んで雑談をしました。
その際、監督は「先発はチョンビョンホ」であること、
「1、2番の打順を入れ替えること」を話してくれました。

当方は、それから試合開始までの間、日本の各メディアに、先発予想について、
伝える機会があるのですが、監督から聞いた上記のことは、
胸の中にしまっておくのがルールですし、また、監督が本当のことを言うとも限らないので、
当方の当初の先発予想どおり、
「チャンウォンサムかチョンビョンホ」とお伝えしていました。

そして試合開始30分前のメディアへのオーダー発表。
前日も記しましたが、TBSラジオさんのマイクの前でスタメンを伝えます。
そこでオーダー表を見てびっくり。
先発投手の名に「リュジェグク」とありました。
そのため、ついマイクの前で「いやぁ、味なことしますねぇ」と言ってしまいました。
監督に「してやられた」と、思ったからです。

しかし、ふたを開けてみたら、マウンドにはチョンビョンホ。
最初に発表されたオーダーがいわゆる「偽装」で、
後々、オーダーが変更されたことを知ります。

韓国側としたら、オーダー変更を行うことで、
1.相手チームに試合直前まで、先発を右投手だと思わせておいて、
実際の先発である左投手への(気持ちの)準備をさせない。
2.相手チームの先発投手を見て、打順を組む。

以上のメリットがあるかと思います。
しかし、2については、オーダー提出・受け取り前の段階で、
「監督は1、2番の打順を入れ替えること」を話していたので、
左の成瀬の先発を読んでいたことになります。
ただ「右のダルビッシュもあるかも」という面も残しつつ打順を組むのと、
「左の成瀬が来る」とわかって打順を組むのでは、全く違ってくるので、
双方が変更しない場合、一方にのみ利点が出てきてしまいます。

3日のフィリピン戦後の記者会見で、
日本のフリーのジャーナリストの方が、監督に、
「北京五輪でもまたトリックを使いますか?」
というような質問を英語でしたところ、
監督は「野球を今までやってきて、監督をやっている以上、
野心は持っているが、スポーツというのは常に正しくやるものだと、
努力している。今回の件はアマチュアのルールが間違っていて、
それを活用した」旨回答。

監督は前出の担当者の件にはふれず、このままでは監督の独断となりそうだということで、
KBO側から監督へ「通訳者(担当者)が間違えて理解した」旨のコメントをするよう伝え、
監督もそれを話しました。

今回の件について、KBO内部や韓国メディアの大半は、
「まったく余計なことをして」という反応がほとんどです。
そうではない肯定的な記事が日本語で出ているとしたら、
現地記事の日本語訳が間違っているか、ごく一部の反応を、
日本人が興味を持つだろう(アクセスが増えるだろう)と、
あえて新聞社の日本語サイトがとりあげて掲載している可能性が高いです。

ということで、今回の一件、正当化できる点はまったくありません。
もしあるとすれば、IBAFのルール改正のきっかけになったことくらいでしょうか。

しかし、それが監督への批判になっていないのは、
キムギョンムン監督が本来紳士であること、
上記のように担当者の判断があったことを、
韓国メディアは知っているためです。もちろん、最高責任者は監督ですが。

ホント、余計なことをしてしまいました。
ただ、盛り上がりがいまいちと言われていた、北京五輪予選ですが、
こんな件で、関心が多少高まってしまったように思います。
WBCのときも「誤審騒動」をきっかけに関心が高まりましたが。

というのが、状況です。
まじめに記して疲れたので、後日無駄ばなしで発散します。

さて、3日で台中での北京五輪アジア予選が終了。
そこで、サイトやブログをいつもご愛顧いただいているみなさんに、
久々にささやなかながらプレゼントをご用意しました。

五輪記念ボール
大会の記念ボールを1名様に。
(前回と過去のプレゼント企画)

応募方法などは後日、無駄ばなしを記すときなどに改めて。

☆きょうのあれこれ
・2日の韓国-日本戦。試合中にもかかわらず、当方が観戦していた脇の階段に、
スーツ姿のイビョンギュが!「なぜ試合中に!?」と思うと、
その人は佐々木誠さんでした。。。
以前から似ていると思っていましたが、間近で再確認するとやはり似てます。
試合を実況していたTBS戸崎アナも、この通路脇の放送ブースで同じことを思ったそうです。
WBCの時に、アメリカの解説だったデストラーデさんが練習中のイビョンギュを見て、
「マコト、マコト」と言っていたのを思い出しました。誰もが認めるそっくりさんです。


★運営サイト★韓国プロ野球応援サイト ストライク・ゾーン
★著書★おかげ様で4年目。今年は4月6日発売 韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2007
★個人サイト★室井昌也
★観戦ツアー★おかげ様で無事終了。6/21(木)~24(日)の3泊4日「韓国プロ野球観戦ツアー


posted by muroi |23:59 | 北京五輪予選 | トラックバック(2)
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