室井昌也『ソウルはいつも野球愛』

コヤン(高陽)ワンダーズについてなど

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まずご案内です。
先日の第24弾プレゼント企画の際に寄せられたご要望についてです。

・韓国プロ野球グッズ ストライク・ゾーンでは、
マーキングユニフォームご注文時などの、
クレジットカード決済を開始しました。

詳しくはページに記載してありますので、
ご興味ある方はどうぞ。
→韓国プロ野球グッズ ストライク・ゾーン

さて、表題の件もご要望があり、どのような形にしようかと思いましたが、
ブログに記そうかと思います。

◇コヤン(高陽)ワンダーズについて
韓国には今年、初の「独立球団」が誕生しました。
それがコヤン(高陽)ワンダーズです。

独立球団とはなんぞや?というところですが、ドラフト会議などの方法ではなく、
独自に獲得した選手で構成される、日本で言えばクラブチームというところです。

しかし日本のクラブチームとは異なるところがあります。
それは韓国プロ野球(KBO)の承認を得ていること、
そしてKBOの二軍(名称:フューチャーズリーグ)との試合が編成されていることです
(公式記録には含まれず)。

発足の目的としては、日本のように高校、大学以降にプロ野球を目指せる
アマチュア組織がない韓国で、プロを目指す若者に野球ができる場を与えることにあります。

理念としては日本の独立リーグに近いものを感じますよね。
しかし、日本の独立リーグとも異なる点があります。
何よりリーグではなく、単一の球団ということ。
そして非常に恵まれた環境で野球に打ち込んでいます。

まず専用の野球場があります。
ソウル中心部の北西約20キロに位置するキョンギ(京畿)道コヤン市にある、
「コヤン国家代表野球場」がホームグラウンドです。
コヤン01

オレンジ色のソウルメトロ3号線、終点・テファ(大化)駅の4番出口を出て、
そのまま直進。左手にコヤン総合運動場を見ながら700メートル程進むと、
右側に国家野球場の駐車場入り口があり、その奥に球場施設があります。
コヤン02

この球団のオーナーは、ソーシャルコマースサイト「ウィ・メイク・プライス」などを
運営する企業家・ホ ミン氏で、「情熱にチャンスを!」を旗印に、
選手たちに年俸(月100万ウォン程)に加え、宿舎、食事の提供をしています。
加えて、スポンサー企業により用具、練習着の提供や、指定病院による治療のバックアップも得ています。

そしてそして、この球団を率いるのが、韓国球界を代表する名将、
歴代2位となる監督通算1,234勝を誇るキム ソングン監督ということです。
コヤン04

キム ソングン監督は他のプロ球団に近しい条件で招へいされ、
「もしプロ球団から監督の誘いがあった場合、移っても良い」という形で招かれています。
「日本にもアメリカにもない、世界で一番、恵まれた独立球団や」と
キム ソングン監督はおっしゃいます。

コーチ陣も豪華です。
日本の独立リーグのコーチというと、3人ほどで役割分担していることが多いですがワンダーズは8人。
うち7人がプロ経験者で、例えばヘッドコーチは、昨季までトゥサンのヘッドコーチを務め、
途中から監督代行も務めたキム グァンスさん。北京五輪のサードベースコーチでもあります。

そして日本人コーチもお二方いらっしゃいます。
総合コーチに河埜敬幸さん(元南海)。
コヤン05

バッテリーコーチに沖泰司さん(元日本ハム)。
コヤン06
どちらも日本の独立リーグでの指導者経験もお持ちです。
伺ったお話などは各所コラムなどで記すかと思います。

ワンダーズには外国人選手も3人います。若者の育成を目的とするチームですが、
「強くしないと対戦チームに相手にしてもらえなくなる。
選手にも勝つことを覚えさせなければならない」という理由での在籍です。
また「一軍に入るためにもある程度強くないとダメ」(いずれもキム ソングン監督)と、
10球団目の参入も視野にいれています。

その外国人選手の中には日本人選手もいます。
小林亮寛投手(元千葉ロッテ、中日打撃投手など)です。
コヤン07
小林亮寛投手に伺ったお話などは、スポーツ朝鮮の毎週のコラムにも記しました。
日、米の独立リーグ、台湾、メキシコでプレーという経験からすると、
なにか悲壮感のようなものでもあるのかな?とも思いそうですが、
接した印象としては話し方がとても論理的で、かつ明るさと心遣いのある方だと感じました。
今後、動きが出る可能性もある助っ人市場に食い込めると面白いですね。

また、日本出身の選手としては安田慎太郎選手(登録名:アン シンテ選手)もいます。
コヤン08
安田選手は岩手21赤べこ野球軍団、長崎セインツ、神戸サンズという球歴。
東北学院大出身で西武の岸孝之投手とは同級生ですね。
安田選手とはこちらの時間の都合で、ちょろっとしか言葉を交わせなかったので、
またゆっくりお話を伺えればと思います。

コヤンワンダーズは二軍との48試合の他、大学チームと練習試合を行っています。
今後についてキム ソングン監督は「今年のドラフトで3、4人はプロに入れたい」とのこと。
各チームとの対戦の中で、スカウトさんから目に留まる選手が出てくるといいですね。

現在、コヤンワンダーズはSK、LG、ネクセン、ハンファのファームと対戦し、
6勝9敗3分けという成績です。

ちなみにホームページも結構おしゃれな作りで、
→コヤンワンダーズ公式サイト
グッズもあります。アパレル系はなかなかいいセンスしています。
球団団長(日本における球団代表)は「タウンユースを意識した」とのこと。
確かに普段着使いできそうです。ご要望が多かったら、グッズショップでもお取扱いしましょうかね?

以上、コヤンワンダーズについて、こんなところでよろしいでしょうか?

コヤン03

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コヤン(高陽)ワンダーズについてなど

小林さんのブログから来ました<(_ _)>
ワンダーズは昨年から応援してます

高知キャンプ、今年は松山キャンプもあって
昨年と今年も試合たくさん見ました

河埜コーチ・沖コーチ頑張ってますね(*^^)v

選手たちもキビキビしてて野球に取り組む姿勢が素晴らしいって思います。

コヤン(高陽)ワンダーズについてなど

何気に開いたサイトでした。

日本じゃなく、アメリカでもなく、ても国境を越えて野球を続けてる日本人の選手やコーチが居ることに、感動しました。
野球を最後まで極める気持ち大事ですね。

領土問題を抱えてる今、野球にはそんな問題なんて皆無ですね。
頑張ってください。応援しています。

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室井 昌也(むろい まさや)
◇1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、韓国プロ野球に関するお仕事、思いつくこと、できること、見えることと、見えないこと、1人数役実施中。ストライク・ゾーン取締役社長。エス・オー・プロモーション所属

・著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』を04年より毎年発行。2016年で13年目(写真、取材、編集、一部デザインも)。

・新刊著書(2016年12月)『野球愛は日韓をつなぐ』現場取材にこだわって韓国紙に書き綴った、11年間、約500本のコラムから97本を厳選して掲載

・『室井昌也の韓国野球を観に行こう!』(ラジオ日本「Hello!I,Radio(ハロー!アイレディオ)」内)毎週火曜日出演中。

・WBCなどの国際大会では、地上波中継局への情報提供や出演、公式プログラムや各種メディアへ寄稿。

・韓国のスポーツ紙・スポーツ朝鮮のコラムニスト。06年から毎週韓国語でコラム「室井の近くて遠い韓日野球」を連載中(概ね火曜日掲載。紙面では顔写真付きなので、ハングル読めなくてもお探しになれます)。14年2月に連載400回を突破した。

・日本の日刊スポーツ携帯サイト『ワールドベースボール』でコラム「韓話☆球題」を09年3月から毎週水曜日連載中。200回突破!

・プロデュースとガイド役を務める『韓国プロ野球観戦ツアー』を03年より毎年実施。

・掲載中の写真は全て自身で撮影のもの(各メディアに写真の貸し出しもしています)。

・ラジオの世界のすべてが「見える」!著書『ラジオのお仕事』2015年10月発売。

・ラジオの交通情報を伝える女性たちを紹介した著書『交通情報の女たち』2014年11月発売。

・ブログタイトル「ソウル(Seoul・soul)はいつでも野球愛!」。

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