2006年09月23日
韓国球界の発展には外国人コーチの有効活用が必要なのだが…
現在、各球団に所属する日本人コーチほとんどがトレーニングコーチで、 技術コーチはLG・加藤初インストラクターとロッテ・柳田聖人コーチの二人だ。 今まで日本から招聘された技術コーチの大半が投手コーチで、 柳田コーチのような守備・走塁面担当コーチは数えるほどしかいない。 韓国野球にとって、不足している部分ではあるが、 残念ながらいままで、日本人コーチ効果を引き出すことができないケースが多かった。 韓国球界のコーチ人事は、日本以上にフロントの政治力が大きく影響する。 球団オーナーと同じ大学出身、または同じ地域出身、監督の奥さんの親が権力者などなど。 コーチ陣の配置に理念がない場合が多く、そこにポッとあてがわれた外国人コーチは、 フロントや監督から“初期段階”で多くの権限を与えられない限り、 その指導力を充分に発揮できないことが多い。 現在、柳田コーチはロッテの二軍を担当している。当初一軍担当だったが、 5月22日にチームの不振から、他コーチと共に二軍に配置転換となった。 昨季、4年連続最下位のチームを5位に押し上げた、 ヤンサンムン監督と契約を結ばなかった時点で、 今季の低迷は予想できた部分だと思うのだが、韓国によくあるテコ入れとして、 シーズン当初の配置転換となった。 柳田コーチが話す「27、8歳でじぶんのプレースタイルができている選手より、 若い選手には教え込むことができる」という点では、 二軍コーチというのは非常に意味のある役割だ。 日本の技術コーチの知識や指導力を発揮するには、二軍コーチは適役かもしれない。 しかし、環境が整っていない。なにより柳田コーチには通訳がついていない。 一軍には日本語通訳がいたが、通訳といっても元々の仕事は球団広報担当で、 「日本語が喋れる」ということで通訳役を任されただけで、本来の仕事を行うためには、 二軍には帯同できない。これはロッテに限ったことではなく、 専属通訳(英語、日本語)を雇っている球団もあるが、 本来は球場施設管理や情報分析が本職で、 日本に見られるような、いつでも選手・コーチのそばにいるという役割でないことが多い。 それに加えて、野球の知識を求めるというのは難しい状況だ。コーチ就任から9ヶ月の柳田コーチだが、通訳がいない環境と若さで、 他の日本人コーチに比べ、韓国語の上達のスピードは速く感じる。発音もなかなかだ。 しかし、選手とコミュニケーションはとれても、技術面での指導では伝えたいことが伝わらず、 歯がゆい思いをしているようだ。例え通訳がいても満足に伝えるのが難しい状態で、 通訳なしとなればなおさらだ。キムヨンヒ二軍監督コーチとユンハクギルコーチは 日本語が少しは話せるが、それで通訳がいらないとはならない。 また、ロッテの本拠地のプサンサジク球場は、すべりやすいと不評の人工芝から、 短いオフの期間で天然芝に張り替えるという大英断。 目にも鮮やかな緑の芝がフィールドいっぱいにひろがり、 選手にもいい環境かと思ったが、これが二軍にはマイナスに作用。 なぜなら芝の手入れ・育成のため、ゲーム使用は一軍のみとなってしまったからだ。 二軍の選手たちは50キロ離れた準本拠地のマサンまで1時間のバス移動。 またこの球場の水はけが最悪という、問題も抱えている。 「コーチも選手も目はメジャーへ向いていて、肩もそう強くないのに、 しっかりとした正しいハンドリングを身につけずに、力だけでプレーしている」 守備面についてそんな言葉が柳田コーチからこぼれる。 日本人コーチの導入による結果を期待する前に、権限や通訳など、 体制が整わぬまま退団となるケースが後を絶たない。 ロッテを例にとると、2003年には石井丈裕コーチ(現インボイス)がコーチ就任していたが、 柳田コーチ同様に、シーズン途中で二軍に配置転換となっている。 超えなければならない壁は多いが、韓国球界のどこかのチームが、 思い切った転換を図り、外国人監督、外国人コーチのみの編成を作り、 他から嫌われるほどに実力のあるチームをつくれれば、 そのときに初めて変化が生じるのではないかと思う。 まぁ、そんな日がくるのかは実に怪しいところだが。
★運営サイト★韓国プロ野球応援サイト ストライク・ゾーン ★著書★おかげ様で3年目。今年も出しました 韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2006 ★個人サイト★室井昌也
posted by muroi |23:59 |
韓国プロ野球 |
コメント(0) |
トラックバック(0)

コーチ就任から9ヶ月の柳田コーチだが、通訳がいない環境と若さで、
他の日本人コーチに比べ、韓国語の上達のスピードは速く感じる。発音もなかなかだ。
しかし、選手とコミュニケーションはとれても、技術面での指導では伝えたいことが伝わらず、
歯がゆい思いをしているようだ。例え通訳がいても満足に伝えるのが難しい状態で、
通訳なしとなればなおさらだ。キムヨンヒ二軍監督コーチとユンハクギルコーチは
日本語が少しは話せるが、それで通訳がいらないとはならない。
また、ロッテの本拠地の



