室井昌也『ソウルはいつも野球愛』

韓国準決勝進出と東京マラソンのごめんなさい

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WBC韓国代表が2次ラウンド2戦目で日本に勝利し、
準決勝進出が決まりました。
これにより、当方もロサンゼルスへ行かせてもらうことになりました。

ただ1点、ロスに行けることで、
謝らなければいけない方々がいます。それは
「東京マラソンに応募したけど、抽選に落選された20数万人の方々へ」です。
野球以外のことなので、それについては文末に記します。

以下、試合経過とひとことふたことです。

ここ数日の中でも、夕方になってもあまり寒さを感じなかった、
サンディエゴのペトコパーク。
韓国のWBC2次ラウンド2戦目、対日本戦は、
初回に3点を先制した韓国が逃げ切り、4-1で勝利。
2大会連続の準決勝進出を決めた。

 日 本|0 0 0|0 1 0|0 0 0 | 1
 韓 国|3 0 0|0 0 0|0 1 X | 4

<韓国オーダー>
中・左 イ ヨンギュ
二 チョン グンウ→二 コ ヨンミン
左 キム ヒョンス→中 イ ジョンウク
一 キム テギュン
指 チュ シンス→打 イ デホ→走・指 イ テククン
右 イ ジンヨン
三 イ ボムホ
捕 パク キョンワン
遊 パク キヒョク

投 ポン ジュングン、ユン ソクミン、キム グァンヒョン、イム チャンヨン


<経過>
韓国は1番打者のイ ジョンウクを外し、代わりにイ ヨンギュを起用。
5番・イ デホに代えて、チュ シンスを入れるなど、打順を変えてきた。

◇1回表
韓国の先発はポン ジュングン。
1死から2番・片岡の一・二塁間の打球を、ファーストキム テギュンが横っ跳びし、
ベースカバーに入った、ポン ジュングンに送球。バックが盛り立てる。

◇1回裏
この日1番に入った、1番・イ ヨンギュは、らしいバッティングでレフト前ヒット。
先頭打者が出塁する。続く2番・チョン グンウの初球に、イ ヨンギュがスタート。
セカンドにヘッドスライディングし、盗塁成功。韓国は無死二塁のチャンスを作る。
続く2番・チョングンウの打球は高いバウンドのセカンドゴロ。
これが内野安打となり、無死一・三塁となる。
3番・キム ヒョンスはセカンドゴロ、送球がショートに送られるも、
ショート・片岡が落球し、三塁からイ ヨンギュが生還。韓国が1点を先制する。

続く4番・キム テギュンは外角いっぱい外れるボールを選び、四球で出塁。
5番・チュ シンスが三振に倒れたあと、6番・イ ジンヨンが内角低めを
レフトへ運ぶタイムリーヒット。2者が還り、韓国が初回に先制した。

 <ひとこと>
 先制点が欲しい韓国が初回に3点で先取。
 いじった打順ですが、試合前、普段なら30分以上記者陣と懇談する
 キム インシク監督がこの日は、全くそのような時間を設けず、
 ずっとバッティングゲージの後ろから打撃練習を見守っていました。
 その日、状態のいい選手で打順を組むためです。
 キム インシク監督としては、珍しいケースでした。

 そして、1番打者に起用されたイ ヨンギュ。ヒットで出塁し、
 初球を盗塁。これがこの試合の全てだったように思います。
 失敗したら、無謀ということで、日本ペースになるところ。
 そんな場面で、盗塁を成功させました。
 この日の試合前のイ ヨンギュは、言葉数が多く、
 調子の良さがうかがえました。ダルビッシュについて、
 「盗塁する自信はある。ビデオを見る限り、二盗より三盗の方が楽そうだ、
 と話していました。
 そして試合後。イ ヨンギュの盗塁はノーサインとのこと。
 イ ヨンギュはチーム内で「グリーンライト(青信号。自分の意志で走ってよい)
 です。
 イ ヨンギュは「タイミングがあえば、初球から果敢に行くつもりだった。
 スタートがうまく切れたので、自信を持っていけた」とのこと。
 イ ヨンギュの果敢さ、結果が悪ければ無謀と言われかねない、
 彼の思い切りの良さについては、今度、機会があれば、
 ブログまたは、他所で記せればと思います。

2回以降、韓国打線はダルビッシュ相手にチャンスを作れず、
5回まで全て空振りの7三振を喫する。

<3回表>
日本は四球でノーアウトのランナーを出すも、
イチローの併殺崩れ、片岡の併殺で得点ならず。

<4回表>
1死から4番・村田が死球で出塁。5番・小笠原がピッチャー強襲ヒットで出塁し、
1死一・二塁。しかし、6番・内川がショートゴロ併殺で、0点に終わる。

<5回表>
7番・福留、8番・城島が連続ヒットで無死一・二塁。
9番・岩村のショートゴロで、二塁フォースアウト。1死一・三塁に。
1番・イチローも同様にセカンドゴロフォースアウト。
三塁から福留が還り、日本が1点を挙げ3-1とする。

<6回表>
この回の先頭、3番・青木の打球は一塁線を抜けようかというゴロ。
これをキムテギュンが好捕。ここで韓国は、
ピッチャーをポン ジュングンから、ユン ソクミンにスイッチする。

 <ひとこと>
 韓国の先発・ポン ジュングンは、前回9日の日本戦では、
 シーズン中よりも直球が走り、日本打線を完璧に抑えました。
 この日のピッチングは緩急を生かした本来の投球。
 試合後、ポン ジュングンは「今回、日本は分析してきていて、
 じぶんのことを把握しているようで、緊張した。 
 直球も前回ほどではなかった。ただ決め球のチェンジアップで
 ゴロをとれ、併殺をとれたのがよかった」と話しました。

 また、この日、ファースト・キム テギュンの好守が、
 チームの隠れたMVPでもありました。

<7回表>
韓国の2番手・ユン ソクミンは直球に伸びがあり、
低めの制球力もよく、日本に得点を与えず。
1死からカウント2-3で外角球を見逃し三振した城島は、
打席にバットを置いたままベンチに下がり、主審から退場を宣告される。

<8回表>
2死一塁で、韓国は3番手にキム グァンヒョンを投入。
7日の日本戦同様、小笠原から空振り三振を奪う。

<8回裏>
韓国は敬遠含む3つの四球で1死満塁のチャンス。
ここで7番・イボムホが日本の5番手・岩田から四球を選び押し出しで1点。
韓国は貴重な追加点で4-1とする。

<9回表>
1死一塁で、韓国はマウンドにイム チャンヨンを送る。
イム チャンヨンは、代打・阿部をレフトフライ、
岩村を見逃し三振に抑え、ゲームセット。
韓国が4-1で勝利し、準決勝進出が決定した。

日本は19日(日本時間)のキューバ戦での準決勝進出を目指す。
韓国は20日に日本またはキューバの勝者と対戦し、
1位での、予選2次ラウンドを突破を狙う。


さて、試合のポイントは、上のひとことでも記した、
イ ヨンギュの初回のヒットと盗塁でしょう。
韓国としては、ダルビッシュ相手に、どうしても欲しかった先制点。
その後、抑えられただけに、あのプレーが生きました。

当方、韓国プロ野球を日本でお伝えするという立場で、
幼いときから日本の野球を見て育ってきた日本人であっても、
今の代表チームに関しては、韓国代表チームの方に愛情があることを、
各所で話してきています。

しかし、この日の試合は、
韓国が勝ったことは良しとはいえ、
「日本の野球はこんなものじゃない」と思ってなりませんでした。
ただ、これでこの大会は終わったわけではないので、
これから日本はらしさを見せてくるでしょう。期待したいです。
まずは対キューバ戦の勝利を願います。

この試合、当方はTBSテレビさんの放送ブース内で、
韓国サイドの選手、首脳陣のコメント出しや、
ブルペンや選手交代状況をお伝えする役割をしていました。
サンディエゴの放送ブースは、前回大会、韓国が敗れた準決勝以来。
同じ場所からながめた韓国の選手たちは、
3年前よりグッと若返り、世代交代が進んだことを、
改めて実感しました。

韓国は19日練習を行わず、完全休養日。
20日の2次ラウンド決勝戦に臨みます。


そして、最初に書いた
「東京マラソンに応募したけど、抽選に落選された20数万人の方々へ」
謝りたいと思います。

当方、毎年東京マラソンに応募し、
第1回は抽選に落選。しかし、前回は当選し、
気持ちよく東京を走らせていただきました。→前回の模様

そして今回の第3回。7.5倍という難関の中、
運よく2年連続して当選。出場権を得ることができました。
ただ今回の東京マラソンは、これまでより1ヶ月遅い、3月22日の開催。
09WBCの準決勝とバッチリ重なっています。→そのことへの苦悩(昨年9月)

しかし、韓国が準決勝に進出するという保証もないので、
当選により得た出場資格を手に、参加費を支払いました。

もし韓国が準決勝に進出できなかった場合の予定は、
 1.21日午後に成田へ到着する便でアメリカから帰国。
 2.成田から東京ビッグサイトのエントリー会場へ直行。
 (東京マラソンは前日までに「必ず本人が」東京ビッグサイトで、
 ゼッケン受取などのエントリーをする必要があります)
 3.翌22日に東京マラソンに出場
というものでした。

しかし、18日の試合で、韓国の準決勝進出が決定。
これにより、東京マラソンの出場権を放棄することとなりました。

ちゃんと出る気満々で、アメリカにも、
練習用のランニングシューズも持参。なんとも複雑な気持ちです。

出たくても出れない、落選された方へは、
せっかくの貴重な出場権を放棄することを謝りたいと思います。
本当にごめんなさい。
代わりと言ってはなんですが、嫁と嫁の親が、
沿道から声援を送ります(この2人は応募するも落選)。

22日の日曜日の東京は、現在の予報では、
あまりお天気が良くないようですが、
好天の下、ランナー、沿道のみなさん、ボランティアの方々が、
心地よく過ごせることを、遠くロサンゼルスから願っています。

・ネットで読める、当方の韓国代表記事

 コラム・韓話☆球題「いよいよ実現、ダルビッシュ対韓国打線」
 (日刊スポーツ|WBC 2009年3月17日)

 コラム・韓話☆球題「韓国対メキシコ戦のみどころ」
 (日刊スポーツ|WBC 2009年3月16日)

 コラム・韓話☆球題「韓国の新4番打者・金泰均」
 (日刊スポーツ|WBC 2009年3月10日)

 「韓国に勢いをつけた「ミスター東京ドーム」=WBC韓国代表リポート」
 (スポーツナビ | WBC 2009年3月7日)

 コラム・韓話☆球題「怪物投手への“追っかけ愛”」
 (日刊スポーツ|WBC 2009年3月3日)

 コラム・韓話☆球題「韓国代表の明るさと対応力」
 (日刊スポーツ|WBC 2009年3月3日)

 「“日本最大のライバル”韓国に油断なし WBC出場チーム分析」
 (スポーツナビ | WBC 2009年2月26日)

 「韓国代表リポート 韓国代表ハワイ合宿」
 (WBC東京ラウンド公式サイト 2009年2月26日)

 「韓国代表リポート 韓国代表、五輪王者のおごりなし」
 (WBC東京ラウンド公式サイト 2009年1月30日)


★運営サイト★韓国プロ野球応援サイト ストライク・ゾーン
★著書★おかげ様で6年目。3月5日発売! 韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2009
★個人サイト★室井昌也
★WBC2009★概要と韓国代表選手一覧
★聴ける韓国野球情報★室井昌也『チャムスポ!』 ~韓国プロ野球情報ぉ~
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韓国準決勝進出と東京マラソンのごめんなさい

韓国野球ファンで東京マラソン抽選落選者です。もともと韓国の準決勝進出の確率はかなり高かったと思いますが。。。 マラソン棄権者は多くいると思うので、気にせずにロサンゼルスを楽しんできてください。

韓国準決勝進出と東京マラソンのごめんなさい

謝れば何でも有り?
許されるの?
うっそ~!

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室井 昌也(むろい まさや)
◇1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、韓国プロ野球に関するお仕事、思いつくこと、できること、見えることと、見えないこと、1人数役実施中。ストライク・ゾーン取締役社長。エス・オー・プロモーション所属

・著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』を04年より毎年発行。2016年で13年目(写真、取材、編集、一部デザインも)。

・新刊著書(2016年12月)『野球愛は日韓をつなぐ』現場取材にこだわって韓国紙に書き綴った、11年間、約500本のコラムから97本を厳選して掲載

・『室井昌也の韓国野球を観に行こう!』(ラジオ日本「Hello!I,Radio(ハロー!アイレディオ)」内)毎週火曜日出演中。

・WBCなどの国際大会では、地上波中継局への情報提供や出演、公式プログラムや各種メディアへ寄稿。

・韓国のスポーツ紙・スポーツ朝鮮のコラムニスト。06年から毎週韓国語でコラム「室井の近くて遠い韓日野球」を連載中(概ね火曜日掲載。紙面では顔写真付きなので、ハングル読めなくてもお探しになれます)。14年2月に連載400回を突破した。

・日本の日刊スポーツ携帯サイト『ワールドベースボール』でコラム「韓話☆球題」を09年3月から毎週水曜日連載中。200回突破!

・プロデュースとガイド役を務める『韓国プロ野球観戦ツアー』を03年より毎年実施。

・掲載中の写真は全て自身で撮影のもの(各メディアに写真の貸し出しもしています)。

・ラジオの世界のすべてが「見える」!著書『ラジオのお仕事』2015年10月発売。

・ラジオの交通情報を伝える女性たちを紹介した著書『交通情報の女たち』2014年11月発売。

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