室井昌也『ソウルはいつも野球愛』

WBC韓国代表、メキシコに快勝

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日中、心地よい青空が広がるも、陽が落ちると寒さを感じる、
サンディエゴのペトコパーク。
韓国のWBC2次ラウンド初戦、対メキシコ戦は、
先制を許すも、選手起用が当たった韓国が8-2で勝利。
次の試合で、キューバを倒した日本と3度目の対戦をすることが決まった。

メキシコ |0 2 0|0 0 0|0 0 0 | 2
 韓 国 |0 2 0|1 1 0|4 0 X | 8

<韓国オーダー>
中 イ ジョンウク
二 チョン グンウ→二 コ ヨンミン
左 キム ヒョンス→走・右 イ ジンヨン
一 キム テギュン
指 イ デホ→走・指 イ テククン
三 イ ボムホ
右・左 イ ヨンギュ
捕 パク キョンワン
遊 パク キヒョク

投 リュ ヒョンジン、○チョン ヒョンウク、チョン デヒョン、
キム グァンヒョン、ユン ソクミン、オ スンファン
<本塁打>イ ボムホ2号(2回・ソロ)、キム テギュン2号(4回・ソロ)、
コヨンミン1号(5回・ソロ)

北京五輪の時のように、経過とひとことふたことを交えて記します。

<経過>
韓国は、メキシコの先発左腕・O.ペレスに対し、
6番に右のイボムホ、7番には左打者だがイ ヨンギュを入れるオーダーを組んだ。
韓国の先発は、リュ ヒョンジン

◇1回表
韓国の先発・リュ ヒョンジンはメキシコ打線に対し、
力よりも、外角中心の変化球多めのピッチング。

◇1回裏
メキシコの先発・O.ペレスに対し、四球とヒットで1死一・二塁のチャンスを
作る。しかし4番・キム テギュンはストレートをとらえるも、
ショート正面の当たりで併殺。得点なく攻撃を終える。

◇2回表
4番・カントゥが内に入った球を逃さず、レフト前ヒット。
続くS.ヘアストンの打球はバットの先に当たるセカンドゴロとなるも、
二遊間の呼吸が合わず、併殺崩れとなり、1死一塁。
6番・バスケスがレフト前ヒットで1死一・二塁。
2死後、8番・プレシチが四球で歩き、2死満塁。
ここで9番・A.オヘダがレフト前タイムリーを放ち2者生還。
メキシコが2点をリードする。
メキシコはなおもチャンスが続くも、ヤン サンムン投手コーチが
マウンドへ行き、リュ ヒョンジンは1番・J.ヘアストン相手に、
直球を続けての勝負。見逃し三振にとり、この回を終える。

◇2回裏
1死後、6番・イ ボムホがカウント0-2からの3球目、
外角高めの直球をレフトスタンドへ運ぶソロホームラン。
1-2と1点差に迫る。
続く7番・イ ヨンギュはらしいバッティングでレフト前ヒット。
2死後、9番・パク キヒョクの6球目、キャッチャーが捕球をもたつく間に、
イ ヨンギュは二塁へ。2死二塁となる。
パク キヒョクはカウント2-3からセカンドゴロを放つも、
セカンドの一塁への送球が悪送球となり、イ ヨンギュが生還。
韓国は2-2の同点に追いつく。

◇3回表
リュ ヒョンジンは2死一・二塁となったところで降板。
2番手にはチョン ヒョンウクがマウンドに上がる

 <ひとこと>
 試合後、キム インシク監督は「リュ ヒョンジンは球数が50球を超えたところで、
 スピードが落ちてきたので降板させた」とのこと。2番手にはチョン ヒョンウク。
 直球に強いメキシコ打線に、直球主体のチョン ヒョンウクはどうか?とも
 思いましたが、入りは直球でも、決め球にチェンジアップをうまく使い、
 チョン ヒョンウクは2回2/3を0点に抑えます。
 チョン ヒョンウクは今大会の韓国代表で一番の大当たりだと思います。

◇4回裏
この回先頭の4番・キム テギュンは左中間にソロアーチ。
3-2と1点のリードを奪う。

 <ひとこと>
 キム テギュンの1発はイ ボムホのホームランと全く同じコースの
 外角高めのストレート。先発・リュ ヒョンジン、イ ボムホ、キム テギュンは、
 キム インシク監督率いるハンファのチーム。試合後の会見で監督は
 そのことに触れ、当方含めた韓国メディアを笑わせてくれました。

◇5回表
メキシコは2死満塁のチャンスを作るも、得点ならず。
なおこの回途中、セカンドがチョン グンウからコ ヨンミンに代わる。

◇5回裏
2死から前の回守備から入ったコヨンミンが左中間にソロホームラン。
韓国は4-2とリードを広げる。

 <ひとこと>
 セカンドスタメンをチョン グンウに奪われているコ ヨンミン。
 前の回守備から入り、次の回の打席でホームランといきなり結果を
 出しました。コ ヨンミンの起用について、キム インシク監督は、
 「東京ドームは人工芝だが、ここ(ペトコパーク)は天然芝なので、
 守備を考えて起用した」とチョン グンウの守備が、
 やや不安定との判断から交代。代えたコ ヨンミンがバットで貢献と、
 韓国は非常にいい流れをつかみました。
 コヨンミンが打ったのは、イ ボムホ、キム テギュンの一発より、
 やや内寄りも、ほぼ同じコースの外角高めの直球。
 コ ヨンミンは2007年北京五輪アジア予選、日本戦で成瀬から一発、
 そして今回と、国際大会のいい場面で一発を放っています。
 海沿いのペトコパークは、風の影響からホームランが出にくい球場と
 言われているようで、韓国打線の3発に現地メディアの人は、
 驚いているようでした。

その後韓国は、
7回裏、打線は前の打席でホームランを放ったコ ヨンミンのバントヒットを
きっかけに、ダブルスチールやキム テギュンの2点タイムリー、
イ ヨンギュの犠飛、パク キヒョクのタイムリーで4点を挙げ、8-4に。
投手陣はチョン デヒョン、キム グァンヒョン、ユン ソクミン、
オ スンファンの継投でメキシコ打線を0点に抑え、韓国が勝利した。

韓国は、日本時間18日にキューバに勝った日本と、
対戦することとなった。


キム インシク監督は「5回以降、勝ちゲームになると思い、
翌日は試合がないので、ピッチャーをいつもより多く投入した」
ということで、各投手が調整できました。
1点心配なのが、オ スンファンがここ最近、ずっと立ち投げなこと。
球の力で外野フライに抑えるのですが、ボールが高めにいきがちで、
少々気になります。本人は「体重を10キロ落として体がきれている」と
言いますが、ちょっとフォームについて確認してみたいと思います。

さて、三たび韓国対日本戦となりました。
球場をあとにする時、ある日本の記者の方が、
「また日韓戦。アジア同士でやってるようなものだから、
キューバに日本に来てもらえばいいのに」と話していて、
なるほどとも思いました。アジア勢の飛躍は嬉しいですが、
野球が世界的に発展するには、中南米勢のがんばりも必要で、
なかなか難しいですね。


以下、ムダばなしですが、前回、
>ちなみに「ホーム用クラブハウス」の表示板は、
>ハングルで
>「搭乗区域」と謎の表記がされています。

と記したのがこれです。
ペトコパーク02

せっかくなので球場の全景も載せましょう。
規定を順守し、グラウンドレベルや選手前などでは、
カメラは一切構えていません。

ペトコパーク03
美しいですねぇ、野球場。
外野後方がダウンタウンで「ガスランプ・クォーター」という、
にぎやかな街並みになっています。

ペトコパーク04
バックネット裏後方はサンディエゴトロリーの操車場(?)と、
コロナド・ベイ・ブリッジが見えます。
この、右側がサンディエゴ湾。前回書いたような、
ディズニーシーの「アメリカンウォーターフロント」のようです。
(くどいようですが、こっちが現実)

日本時間17日は、キューバ対メキシコ戦のみで、
韓国、日本はゲームがありません。
当方はゆっくりしつつ、仕事もしつつ、(自転車乗りつつ)
という日々になりそうです。

・ネットで読める、当方の韓国代表記事
 コラム・韓話☆球題「韓国対メキシコ戦のみどころ」
 (日刊スポーツ|WBC 2009年3月16日)

 コラム・韓話☆球題「韓国の新4番打者・金泰均」
 (日刊スポーツ|WBC 2009年3月10日)

 「韓国に勢いをつけた「ミスター東京ドーム」=WBC韓国代表リポート」
 (スポーツナビ | WBC 2009年3月7日)

 コラム・韓話☆球題「怪物投手への“追っかけ愛”」
 (日刊スポーツ|WBC 2009年3月3日)

 コラム・韓話☆球題「韓国代表の明るさと対応力」
 (日刊スポーツ|WBC 2009年3月3日)

 「“日本最大のライバル”韓国に油断なし WBC出場チーム分析」
 (スポーツナビ | WBC 2009年2月26日)

 「韓国代表リポート 韓国代表ハワイ合宿」
 (WBC東京ラウンド公式サイト 2009年2月26日)

 「韓国代表リポート 韓国代表、五輪王者のおごりなし」
 (WBC東京ラウンド公式サイト 2009年1月30日)


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WBC韓国代表、メキシコに快勝

私は韓国で生活した経験があるものです。
リュウ ヒョンジン選手やキム グァンヒョン選手を見に仁川や大田に行った事もあります。
個人的にはLGツインズのパク ヨンテク選手が好きです。

そこで室井さんに教えてほしい事が1つあります。
韓国の人達は何回も対戦する今回のWBCの日韓戦には飽きてないのでしょうか?
北京五輪の時に韓国人の友達に日韓戦について聞いてみたときは、気にしていなかったみたいですが、今回はどうなんですかね?
室井さんの知っている韓国の人はどのように言ってますか?
ちょっと気になりましたのでコメントを書かせてもらいました。

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ブロガープロフィール

profile-iconmuroi

室井 昌也(むろい まさや)
◇1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、韓国プロ野球に関するお仕事、思いつくこと、できること、見えることと、見えないこと、1人数役実施中。ストライク・ゾーン取締役社長。

・著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』を04年より毎年発行。2017年で14年目(写真、取材、編集、一部デザインも)。

・新刊著書(2016年12月)『野球愛は日韓をつなぐ』現場取材にこだわって韓国紙に書き綴った、11年間、約500本のコラムから97本を厳選して掲載

・『室井昌也の韓国野球を観に行こう!』(ラジオ日本「Hello!I,Radio(ハロー!アイレディオ)」内)毎週火曜日出演中。

・WBCなどの国際大会では、地上波中継局への情報提供や出演、公式プログラムや各種メディアへ寄稿。

・韓国のスポーツ紙・スポーツ朝鮮のコラムニスト。06年から毎週韓国語でコラム「室井の近くて遠い韓日野球」を連載中(概ね火曜日掲載。紙面では顔写真付きなので、ハングル読めなくてもお探しになれます)。連載500回を突破した。

・日本の日刊スポーツ携帯サイト『ワールドベースボール』でコラム「韓話☆球題」を09年3月から毎週水曜日連載中。

・プロデュースとガイド役を務める『韓国プロ野球観戦ツアー』を03年より毎年実施。

・掲載中の写真は全て自身で撮影のもの(各メディアに写真の貸し出しもしています)。

・ラジオの世界のすべてが「見える」!著書『ラジオのお仕事』2015年10月発売。

・ラジオの交通情報を伝える女性たちを紹介した著書『交通情報の女たち』2014年11月発売。

・ブログタイトル「ソウル(Seoul・soul)はいつでも野球愛!」。

・これからもできる限り、縁ある岩手県沿岸部に復興支援ボランティアに行きます。
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