2008年11月01日
韓国シリーズ第5戦振り返り(SK優勝決定ゲーム)
優勝の瞬間などの写真は、前回分に掲載しています。 朝方強い雨が降るも、お昼ごろには上がり、 午後には青空が広がったソウル。 3勝1敗で韓国シリーズ制覇にリーチをかけたSKが、 全ての面でトゥサンを勝り、2-0で勝利。 2年連続2度目の優勝を決めた。 シリーズMVPには19打数5安打、4打点1本塁打、 第3、4戦で決勝打を放ったチェジョン選手が輝いた。 →2008年ポストシーズン日程表と結果 SK |0 0 0|0 0 0|1 1 0 |2 トゥサン|0 0 0|0 0 0|0 0 0 |0 <投手> SK:○キムグァンヒョン、チョンウラム、ユンギルヒョン、イスンホ、Sチェビョンヨン トゥサン:●キムソンウ、イジェウ、チョンジェフン トゥサンにとって、これほどにもホームベースが遠いものかと、 感じさせるゲーム。トゥサンベンチやファンのため息が 聞こえてきそうなゲーム展開をご覧ください。 <1回裏、2回裏> トゥサンはどちらの回も、先頭打者が四球で出塁。 3塁まで進むも得点ならず。 1、2回を三者凡退で終えたSKとは対照的も、 トゥサンにはきょうもまた拙攻が続きそうな雰囲気が漂う。2回裏、無死一・二塁となったところで、 キムソングン監督は直接マウンドへ。 「クセが分かる」とのこと。 <7回表> 6回まで両者得点なく0-0で迎えたこの回。 SKは四球と死球2つで1死満塁のチャンスをつかむ。 ここで7番・チョングンウの打球は、浅いレフトフライで2死。 8番・パクキョンワンの4球目は、三遊間への ボテボテのゴロ。SKもチャンスを逸したかと思うも、 サード・キムドンジュのグラブからボールがこぼれ、 その間に三塁走者が生還。SKは貴重な1点をノーヒットで挙げる。
ボールを拾おうとした際、突き指しグラウンドにうずくまる、 キムドンジュ。 <7回裏> トゥサンはこの回も1死から、この日先発マスクをかぶった、 8番・チェスンファンがセンター前ヒットで出塁。 ここでSKベンチは、先発・キムグァンヒョンに代わり、 チョンウラムをマウンドに送る。
キムグァンヒョンは走者を出しても、 点を与えないエースらしいピッチング。 9番・キムジェホもライト前ヒットで続き、 トゥサンは1死一・二塁のチャンスをつくるも、 1番・イジョンウク、2番・コヨンミンが倒れチャンスを逸する <8回表> SKは2死一・二塁で、5番・チェジョンが左中間へのヒット。 チーム4本目のヒットでSKは2点目を挙げ、 優勝へのカウントダウンが始まる。
<8回裏> しかし、トゥサンも必死の追い上げ。 3番・キムヒョンスが死球で出塁。 4番・キムドンジュは初球をレフト前ヒットで運ぶヒットで、 無死一・二塁のチャンスを作る。キムドンジュはこの日3安打。 ここで5番・ホンソンフン。 ホンソンフンはカウント0-1からの2球目、 誰もが左中間を破ったと思う飛球を放つも、 フェンス際で俊足を飛ばしたセンター・チョドンファが スライディングキャッチ。 一塁側からは大きなため息、三塁側からは大歓声が広がる。 しかし、1死一・三塁でトゥサンのチャンスは続く。 ここで6番、7回途中から守備に入った、オジェウォン。 オジェウォンは初球を放ち、打球はレフト前に落ちようかという当たり。 それをレフト・パクチェサンがダイビングキャッチ。 2死一・三塁となる。 打順は7番・ユジェウン。第4戦に続きチャンスに巡ってきた ユジェウンはカウント2-3からの7球目を空振り三振。 前日のVTRを見ているような結果で、またもトゥサンは得点機を逃す。 <9回裏> SKの優勝まであとアウト3つとなった最終回。 しかし、トゥサンが最後の粘りを見せる。 8番・チェスンファンが四球で出塁。SKはイスンホに代わり、 前日に続いて、通常は先発のチェビョンヨンを投入。 <ひとこと> チェビョンヨン投手の投入について、キムソングン監督は、 「(抑えの)チョンデヒョンが6回から準備していたが、 腰が痛いというので、チェビョンヨンを使った。 チェビョンヨンはコントロールがいいので、 リリーフでもOKだ。ただ、第4戦の試合前、 ブルペンピッチングしていたのに、リリーフで使うことになり、 チェビョンヨンには申し訳ない」とのことでした。 トゥサンはチェビョンヨンに対し、9番・キムジェホの内野安打、 1番・イジョンウクのレフト前ヒットで、1死満塁のチャンスを作る。 ここで2番・コヨンミン。コヨンミンは1ボールからの2球目を、 ピッチャー前のゆるいゴロ。ホームフォースアウトとなり、 2死満塁となる。 ここでなんというめぐり合わせか、今季再三チャンスで打順が回るも、 結果を残せずにいる、今年の首位打者・キムヒョンス。 <ひとこと> この大事な場面で、SK・キムソングン監督は空を見ていたといいます。 もちろん、チェビョンヨンが抑えるという前提で。 「もし、ここでキムヒョンスが打つようだと、流れは完全にトゥサンに行く。 そして、SKは6戦以降、先発投手がいない」 キムソングン監督は、選手に下駄を預けます。 2死満塁。キムヒョンスは初球を打つと、 まさかのピッチャーゴロ。チェビョンヨンがつかみ、 1-2-3と渡るダブルプレーで万事休す。 SKが2-0で韓国シリーズ優勝を決めました。 <長いひとこと> トゥサンは韓国シリーズ6度の満塁のチャンスで、 いずれも得点出来ず、結末はこのシリーズを象徴していました。 またこのシリーズ20打数1安打に終わった、キムヒョンス選手。 SKバッテリーは、キムヒョンスに対し、徹底的な外角への配球。 SK守備陣のセンター寄りの守備隊形に対し、 左方向への打とうとする、キムヒョンスの意識を誘い、 前日の2打席目から、サードライナー、サードライナー、 サードファールフライ、サードフライ、レフトフライ、 レフトフライという結果。 しかも全て、2球目、3球目のヒッティングでした。
くさい球をカットして、有利な状態に持っていき、 ヒットを重ねるのが持ち味のキムヒョンスですが、 バランスを崩しているという評価がもっぱらのキムヒョンスを、 SKバッテリーが見事に封じました。 今から思えば、プレーオフ第5戦でのホームランが、 スイングを大きくさせたのかとも感じます。 キムヒョンスについて、キムギョンムン監督は、 記者からの「キムヒョンスに代打を出す考えはなかったか?」という質問に、 「(キム)ヒョンスより打てる打者が他に誰がいますか?」と答え、 「ヒョンスにとって、大きな経験となった。 これからヒョンスは韓国を代表する選手になると思うので、 次はヒョンスが優勝させてくれるだろう」と締めくくりました。 SKが優勝を決めた試合ですが、 トゥサンのことを多く記すこととなりました。 韓国シリーズ展望で「戦力的にはSKが圧倒的有利だけど、 今年はキムギョンムン監督の年だから、トゥサンが優勝」と 予想したから、ではなく(今年の観戦ガイドでも書いたようなバクチですが)、 今後、アジアシリーズに向けて、SKについては各所で記すことが 多いので、敗者が多めのものとなりました。 何より、トゥサンの攻撃にチャンスが多かったのが理由ですが。 公式戦を83勝43敗、2位に13ゲーム差をつけ、 韓国シリーズでも制覇したSKは、 今までの韓国野球のイメージを変える戦いで、 2年連続の頂点に立ちました。 その辺については、また記す機会があると思います。 アジアシリーズでも頂点を狙える可能性はあるでしょう。 日本人3コーチも、優勝記念キャップとTシャツに着替え、 グラウンドでのシャンパンファイトのあとに1枚。
伊勢孝夫打撃コーチ
加藤初投手コーチ
福原峰夫守備コーチ →韓国プロ野球順位表 →韓国プロ野球個人成績 →ヒーロー・オブ・ヒーローズ 高津臣吾(高津投手全登板)
★運営サイト★韓国プロ野球応援サイト ストライク・ゾーン ★著書★おかげ様で5年目。4月16日発売! 韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2008 ★個人サイト★室井昌也 ★北京五輪★対戦結果と概要、代表選手一覧 ★観戦ツアー★ご参加ありがとうございました。「韓国プロ野球観戦ツアー」
posted by muroi |23:59 |
韓国プロ野球 |
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韓国シリーズ第5戦振り返り(SK優勝決定ゲーム)
コメント投稿者ID :
愛するSKの優勝はうれしかったです。
訂正をお願いします。
9回二死満塁からダブルプレーは取れません。
細かいことですけど、よろしくお願いします。
室井さんがトゥサンの4勝2敗とか予想していたから、
結果が外れて、僕としては満足です(笑)
今年もアジアシリーズで頑張ってください。
僕も観戦予定です。
posted by ふなちゃん | 2008-11-03 16:59
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2回裏、無死一・二塁となったところで、
キムソングン監督は直接マウンドへ。
「クセが分かる」とのこと。
<7回表>
6回まで両者得点なく0-0で迎えたこの回。
SKは四球と死球2つで1死満塁のチャンスをつかむ。
ここで7番・チョングンウの打球は、浅いレフトフライで2死。
8番・パクキョンワンの4球目は、三遊間への
ボテボテのゴロ。SKもチャンスを逸したかと思うも、
サード・キムドンジュのグラブからボールがこぼれ、
その間に三塁走者が生還。SKは貴重な1点をノーヒットで挙げる。
ボールを拾おうとした際、突き指しグラウンドにうずくまる、
キムドンジュ。
<7回裏>
トゥサンはこの回も1死から、この日先発マスクをかぶった、
8番・チェスンファンがセンター前ヒットで出塁。
ここでSKベンチは、先発・キムグァンヒョンに代わり、
チョンウラムをマウンドに送る。
キムグァンヒョンは走者を出しても、
点を与えないエースらしいピッチング。
9番・キムジェホもライト前ヒットで続き、
トゥサンは1死一・二塁のチャンスをつくるも、
1番・イジョンウク、2番・コヨンミンが倒れチャンスを逸する
<8回表>
SKは2死一・二塁で、5番・チェジョンが左中間へのヒット。
チーム4本目のヒットでSKは2点目を挙げ、
優勝へのカウントダウンが始まる。
<8回裏>
しかし、トゥサンも必死の追い上げ。
3番・キムヒョンスが死球で出塁。
4番・キムドンジュは初球をレフト前ヒットで運ぶヒットで、
無死一・二塁のチャンスを作る。キムドンジュはこの日3安打。
ここで5番・ホンソンフン。
ホンソンフンはカウント0-1からの2球目、
誰もが左中間を破ったと思う飛球を放つも、
フェンス際で俊足を飛ばしたセンター・チョドンファが
スライディングキャッチ。
一塁側からは大きなため息、三塁側からは大歓声が広がる。
しかし、1死一・三塁でトゥサンのチャンスは続く。
ここで6番、7回途中から守備に入った、オジェウォン。
オジェウォンは初球を放ち、打球はレフト前に落ちようかという当たり。
それをレフト・パクチェサンがダイビングキャッチ。
2死一・三塁となる。
打順は7番・ユジェウン。第4戦に続きチャンスに巡ってきた
ユジェウンはカウント2-3からの7球目を空振り三振。
前日のVTRを見ているような結果で、またもトゥサンは得点機を逃す。
<9回裏>
SKの優勝まであとアウト3つとなった最終回。
しかし、トゥサンが最後の粘りを見せる。
8番・チェスンファンが四球で出塁。SKはイスンホに代わり、
前日に続いて、通常は先発のチェビョンヨンを投入。
<ひとこと>
チェビョンヨン投手の投入について、キムソングン監督は、
「(抑えの)チョンデヒョンが6回から準備していたが、
腰が痛いというので、チェビョンヨンを使った。
チェビョンヨンはコントロールがいいので、
リリーフでもOKだ。ただ、第4戦の試合前、
ブルペンピッチングしていたのに、リリーフで使うことになり、
チェビョンヨンには申し訳ない」とのことでした。
トゥサンはチェビョンヨンに対し、9番・キムジェホの内野安打、
1番・イジョンウクのレフト前ヒットで、1死満塁のチャンスを作る。
ここで2番・コヨンミン。コヨンミンは1ボールからの2球目を、
ピッチャー前のゆるいゴロ。ホームフォースアウトとなり、
2死満塁となる。
ここでなんというめぐり合わせか、今季再三チャンスで打順が回るも、
結果を残せずにいる、今年の首位打者・キムヒョンス。
<ひとこと>
この大事な場面で、SK・キムソングン監督は空を見ていたといいます。
もちろん、チェビョンヨンが抑えるという前提で。
「もし、ここでキムヒョンスが打つようだと、流れは完全にトゥサンに行く。
そして、SKは6戦以降、先発投手がいない」
キムソングン監督は、選手に下駄を預けます。
2死満塁。キムヒョンスは初球を打つと、
まさかのピッチャーゴロ。チェビョンヨンがつかみ、
1-2-3と渡るダブルプレーで万事休す。
SKが2-0で韓国シリーズ優勝を決めました。
<長いひとこと>
トゥサンは韓国シリーズ6度の満塁のチャンスで、
いずれも得点出来ず、結末はこのシリーズを象徴していました。
またこのシリーズ20打数1安打に終わった、キムヒョンス選手。
SKバッテリーは、キムヒョンスに対し、徹底的な外角への配球。
SK守備陣のセンター寄りの守備隊形に対し、
左方向への打とうとする、キムヒョンスの意識を誘い、
前日の2打席目から、サードライナー、サードライナー、
サードファールフライ、サードフライ、レフトフライ、
レフトフライという結果。
しかも全て、2球目、3球目のヒッティングでした。
くさい球をカットして、有利な状態に持っていき、
ヒットを重ねるのが持ち味のキムヒョンスですが、
バランスを崩しているという評価がもっぱらのキムヒョンスを、
SKバッテリーが見事に封じました。
今から思えば、プレーオフ第5戦でのホームランが、
スイングを大きくさせたのかとも感じます。
キムヒョンスについて、キムギョンムン監督は、
記者からの「キムヒョンスに代打を出す考えはなかったか?」という質問に、
「(キム)ヒョンスより打てる打者が他に誰がいますか?」と答え、
「ヒョンスにとって、大きな経験となった。
これからヒョンスは韓国を代表する選手になると思うので、
次はヒョンスが優勝させてくれるだろう」と締めくくりました。
SKが優勝を決めた試合ですが、
トゥサンのことを多く記すこととなりました。
韓国シリーズ展望で「戦力的にはSKが圧倒的有利だけど、
今年はキムギョンムン監督の年だから、トゥサンが優勝」と
予想したから、ではなく(今年の観戦ガイドでも書いたようなバクチですが)、
今後、アジアシリーズに向けて、SKについては各所で記すことが
多いので、敗者が多めのものとなりました。
何より、トゥサンの攻撃にチャンスが多かったのが理由ですが。
公式戦を83勝43敗、2位に13ゲーム差をつけ、
韓国シリーズでも制覇したSKは、
今までの韓国野球のイメージを変える戦いで、
2年連続の頂点に立ちました。
その辺については、また記す機会があると思います。
アジアシリーズでも頂点を狙える可能性はあるでしょう。
日本人3コーチも、優勝記念キャップとTシャツに着替え、
グラウンドでのシャンパンファイトのあとに1枚。
伊勢孝夫打撃コーチ
加藤初投手コーチ
福原峰夫守備コーチ
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