2007年10月27日

トゥサン拙攻、SK主軸の力で優勝へ王手

秋の午後、強い日差しの下行われた、韓国シリーズ第5戦。
トゥサン、マット・ランデル、SK、ケニー・レイボーンがともに6回を無失点に抑え、
終盤、SKの主軸がエラーでつかんだチャンスで集中打を見せ、4-0でSKの勝利。
シリーズ対戦成績をSKが3勝2敗として、優勝に王手をかけた。

 S K |0 0 0|0 0 0|0 4 0∥4
トゥサン|0 0 0|0 0 0|0 0 0∥0

→2007ポストシーズン日程表

この日も30,500人満員のチャムシル。試合開始3時間前の当日券発売時には、
この3試合、場外に長蛇の列ができている。
試合前の場外

ゲームは両先発投手が要所を締める投球を見せる。
トゥサン・ランデルは狙い球を絞らせず、
一方のSK・レイボーンはフォアボールでランナーを出すも、直球と内角球を有効に使い、
トゥサン打線に拙攻の山を築かせる。
マット・ランデル
マット・ランデル(トゥサン)

ケニー・レイボーン
ケニー・レイボーン(SK)

トゥサンは2回裏、ノーアウトから5番・チェジュンソクがライト前ヒットで出塁。
6番・ホンソンフンが打席に入る。第2戦では自らの判断で送りバントを決め、
勝利に貢献したホンソンフンだが、ここは強攻。セカンドゴロで併殺。チャンスを逸する。

一方のSKも4回表、4番・イホジュンがセンターとセカンドがお見合うポテンヒットで出塁。
ノーアウトのランナーを出す。ここで5番・パクチェホンの打球は右中間を抜けようかという、
長打コースの打球。しかし、ライト・ミンビョンホンがダイビングキャッチ。
SKは好守に阻まれる。

その裏、トゥサンは4番・キムドンジュ、5番・チェジュンソクが連続四球で
無死一・二塁のチャンス。
ここで打席には6番・ホンソンフンを迎える。
ホンソンフンはバスターでファールの後の2球目、今回の打席はバントを試みるも、
小フライとなり、キャッチャーの前に落ちる。パクキョンワンが取り、サードへ送球。
サードからファーストに転送されダブルプレー。
ホンソンフンバント失敗
このバント失敗があとあとまで響く

続く7番・イデスが3球三振に倒れ、
トゥサンはまたもノーアウトのランナーで得点できず、ホームベースが遠い。

ランデル、レイボーンの両投手はランデルが123球、レイボーンが100を投げ、
いずれも6回無失点で降板。役割をきっちり果たす。

7回表、トゥサンのマウンドにはルーキー・イムテフン。
イムテフンは同期のSK・キムグァンヒョンの前夜の好投に刺激を受けたか、
SK打線をあっさり5球で処理。味方の打線に期待する。

一方SKはチョウンチョンをマウンドへ投入。こちらもトゥサン打線を3人で斬り、
0-0のままゲームは8回へ。

8回表、太陽が一塁側後方に傾き、グラウンド全体が影になり、照明塔にも灯がともる。
グラウンドレベルに流れる風も少し冷たさを感じ始めた頃。
この回先頭の2番・チョドンファの打球は一・二塁間へ。セカンド・コヨンミンは飛びつき抑えるも、
一塁への送球が悪送球。ボールが一塁側ベンチに飛び込み、SKは無死二塁のチャンスを作る。

ここで3番・キムジェヒョンがワンボールの後の2球目高めをひっぱたき打球はライトへ。
これがフェンスに直撃する三塁打。チョドンファがホームに生還し、1-0。
8回表にしてようやく試合が動く。
キムジェヒョン三塁打
チョドンファが生還。キムジェヒョンも三塁へ。

続く4番・イホジュンはカウント1-2から外角の直球を右中間へ運ぶ二塁打。
キムジェヒョンが還り、2-0とする。ここでトゥサンはピッチャーをイヘチョンに交代。
5番・パクチェホンは三振に倒れるも、6番、途中守備から入ったキムガンミンが、
真ん中に甘く入ったストレートを引っ張り、レフトフェンス直撃の二塁打。
イホジュンが還り、3-0とリードを広げる。
キムガンミン
二塁ベース上でガッツポーズのキムガンミン

1死二塁で7番・チョンギョンベが4球目をピッチャーゴロ。
二塁走者・キムガンミンが飛び出し、二・三塁間に立ち止まるも、イヘチョンは一塁へ送球。
キムガンミンは三塁へ進み、2死三塁となる。

ここで8番・パクキョンワン。パクキョンワンの3球目、イヘチョンの投じたボールは、
打者の足元でワンバウンドするワイルドピッチ。三塁走者がホームインし4-0。
8回表にSKには大きな4点、トゥサンにとっては痛い4点を喫する。

8回裏、トゥサンはこの回から登板のカドゥクヨムから1死一塁のチャンスを作るも、
3番・コヨンミンがセカンドゴロ併殺。

9回裏には、このシリーズ12打数ノーヒットだったキムドンジュにやっとヒットが飛び出し、
無死一塁のチャンス。5番・チェジュンソクが倒れ、1死一塁。
ここで6番・ホンソンフン。ホンソンフンの5球目はショートゴロ。
6-4-3と渡る併殺でゲームセット。ホンソンフンはこの日3つ目のダブルプレーを喫する。
この日のトゥサンはチーム5併殺で、ホームが遠く、
トゥサンは第3戦7回から、21イニング無得点。

ゲームはSKが4-0で勝利し、2連敗のあとの3連勝で優勝に王手をかけた。

トゥサンは1、7、8回を除き、毎回ノーアウトのランナーを出すも生かせず、
5併殺が大きく響いた。特に2回裏にバントせず、4回裏にバントを失敗し、
結果、いずれも併殺となったのが痛かった。

トゥサンのわずかな明るい話題は12打数ノーヒットの4番・キムドンジュに、
9回裏に初ヒットが出たことくらいだ。

第1、2、3戦の死球渦、第3戦、6回表の死球による騒動以降、完全に流れがSKに傾いた、
今年の韓国シリーズ。若い選手がグラウンドを駆け回るのが魅力のトゥサンだが、
トゥサン打線は内角への意識が過剰になり、プレーオフからの勢いは影を潜め、中軸も沈黙。
ムードメーカーのホンソンフンも3併殺で、ベンチから声も上がらない。

27日デーゲームを終え、移動日をはさみ、29日にナイトゲームで第6戦。
3連勝で優勝に王手をかけたSKには余裕の雰囲気があるが、
時間的には丸2日空くことで、一度頭を切り替えればまだまだトゥサンに可能性はある。

5戦まで、全てビジターチームが勝利している今年の韓国シリーズ。
第6戦はトゥサンが一矢を報い、第7戦に総力戦になるのでは?と予想される。

一応、当方今回の韓国シリーズ予想が結構当たってます。
威張ってもしょうがないんですが、ちょっと嬉しいです。
→10月19日のブログ10月21日のブログ
「第5戦が打ち合い」というのははずれましたが。。。

<ここまでの星取り SK側から見て>
SK ●● ○○○ トゥサン

両チームの談話
トゥサン・キムギョンムン監督
ハァ(ため息)。ホームでトゥサンファンがたくさん来てくれたのに、申し訳ない。
選手は一生懸命やっているが、打者は内角を意識しすぎて攻撃的ではなくなった。
7戦まで行くよう努力する。8回まで0-0でコヨンミンの悪送球も、よく打球を止めてのこと。
あさって(第6戦)、特に打順は変えず、(キム)ドンジュにヒットも出たから大丈夫だろう。
第6戦の先発はイムテフン。

SK・キムソングン監督
レイボーンはシーズン中、ヒットを打たれると必ず失点するするが、
フォアボールでは失点しないという、シーズン中のデータがあったからフォアボールでは、
心配しなかった。(第6戦で決めますか?という質問に)急いで勝負はかけない。
投手陣がよく投げているのは、パクキョンワンのリードのおかげ。
攻めるところを攻め、逃げるところを逃げ。第6戦の先発は家に帰って考える。

☆きょうのあれこれ
試合開始直前。始球式イベント関係者が引き下がるのを待つため、
グラウンドレベル通路で立っていると、
この日のレフト線審・キムプンギさんが、「いつも新聞のコラム読んでます」と。
監督、コーチ、選手、関係者から言われることはあっても、審判からは初めて。
そして「韓国は応援の音がうるさくないですか?」と。
確かにシーズン中も観客席に設置のスピーカーから大音量を流してますが、
ポストシーズン中ははっきり言って異常な音量。試合開始2時間近く前から流しっぱなしで、
ベンチで監督との雑談も聞こえず、試合中、隣の人と話すにも大声で。
おかげで当方、朝起きるとのどがかれちゃってます。


★運営サイト★韓国プロ野球応援サイト ストライク・ゾーン
★著書★おかげ様で4年目。今年は4月6日発売 韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2007
★個人サイト★室井昌也
★今年も!★「韓国プロ野球トークライブ!」11/10韓国-チャイニーズタイペイ戦前に水道橋で
★観戦ツアー★おかげ様で無事終了。6/21(木)~24(日)の3泊4日「韓国プロ野球観戦ツアー


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posted by muroi |23:59 | 韓国プロ野球 | コメント(1) | トラックバック(0)
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トゥサン拙攻、SK主軸の力で優勝へ王手

コメント投稿者ID :

double outが非常に多かった競技だったです。
2連勝後、3連続敗で。。。やはりskは強いなと
思います。 もしskで 日本人 coachが3名
いることを知っていますか?
とにかく僕の欲しいのは、
doosan, nippon ham, bostonの優勝だけど。。。

posted by ベク | 2007-10-29 14:26

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