2007年05月20日
ひとりで痛恨のエラーとサヨナラ弾
時折、日差しが痛いほどの暑さだった20日。 ジャケットを脱ぎ、半袖シャツで充分だったインチョンムナク球場。 そのインチョンを本拠地とし、スポーツとエンターテイメントを融合させた、 「スポテイメント」を提唱する今季のSK。 元々、積極的なファンサービスを行ってきた球団だが、 今季はさらにパワーアップ。 郊外に本拠地をチームらしく、ファミリーをターゲットにした、 球団の努力がいたるところにみられる。 場内コンコースには様々な展示や子供向けの遊具、 バッティングマシーンなどなど数多く。その一部の選手ロッカールーム展示。 この日は試合前に、選手との記念撮影会が。 プロのカメラマンによる本格的なものだ。
試合中にも各種ファンサービスがあり、日本でも見られるものもあるが、 それぞれが一歩踏み込んでいて、 ゲーム開始前に選手とファンのファミリーが一緒に各ポジジョンにつくものや、 スタンドに座る子供がマイクを持って、打者の選手名コールの場内アナウンス。 ゲーム前ではなく5回終了時のインターバルで、外野でコーチによる こどもたちへのノックなど、ファンと選手の距離が非常に近い。 しかも、土地柄なのか、きれいな球場がおだやかな気持ちにさせるのか、 ファンが選手に礼儀正しく接しているのが印象的だ。 ファンと選手の交流は試合後にも続く。 さて、ゲーム。下記のスコアのようにSKのサヨナラ勝ち。その展開とは。 ヒョンデ|0 0 0|0 0 0|0 0 2|0 ∥2 S K |2 0 0|0 0 0|0 0 0|1x∥3 ゲームは1回裏、SKの攻めがズバズバ決まる。 先頭のチョングンウが三遊間を破るヒットで出塁すると、 2番・チョドンファの打席で初球にすかさず盗塁。 キャッチャーの送球がセンターに逸れる間にチョングンウは三塁へ。 チョドンファは2球目をセンターに運び、チョングンウが生還。早々と先取点を挙げる。 1死のあと、4番・イホジュンのところで、チョドンファが二盗成功。 1死二塁でイホジュンは低めの変化球をうまくすくい上げレフトへヒット。 チョドンファが還り、2-0とする。 序盤に2点を取られたヒョンデの先発、マイクル・ケルロウェイだが、 その後はピンチらしいピンチなく、SK打線を抑える。
一方のSKの先発、ハーラートップ6勝負け無しのケニー・レイボーン(元広島)も、 4回2死までヒットを許さず、両助っ人投手の好投でゲームは終盤へと進む。
36試合を消化した中で、20試合以上登板した投手が5人もいるSK。 8回からはその得意の継投策で逃げ切りを図る。 9回も2死となり、あと1人でゲームセットというところ。 バッターは4番のクリフ・ブランボー(元オリックス)。 ブランボーは初球を叩き、ショート正面のゴロ。2-0でSKの勝利かと思われたが、 なんとショートのチョングンウがトンネル。2死1塁となった。 1塁走者のブランボーは足が相当悪く、走塁はいつも牛歩状態。 9回2死で2点を追うところだが、代走はなくそのままベース上へ。 バッターは5番・ソンジマン。 ソンジマンはSKの抑え・チョンデヒョンの2球目を叩く。 流した打球はグングン伸び、代走不要、そのままフェンスオーバー。 9回2死、エラーで得たチャンスの後の、まさかの同点2ラン。 土壇場で2-2とゲームは振り出しに戻った。
9回裏、SKは三者凡退に倒れ、ゲームは延長へ。 ヒョンデは10回表、2死一・二塁のチャンスを作るも得点はならず。 ケルロウェイは10回裏もマウンドへ。ポンポンと2死とし、 打順は1番、9回表のエラーで延長戦を招いてしまった、チョングンウ。 そのチョングンウはケルロウェイの116球目を思いっきり叩き、打球はレフトへ。 これがこれまたまさかのサヨナラアーチとなり、SKが10回裏、3-2で サヨナラ勝ちした。 自らのミスで勝ちを遠ざけ、その後ヒーローになった、 自作自演のチョングンウ。試合後は、ファンが待つ1塁側応援ステージへ上がり、 今季、選手別に用意された振りつきテーマソングをチアリーダーと共に踊る。 長身ハイヒール軍団にはさまれた、小柄なユニフォーム姿がチョングンウ。
テンションがあがってしまった、少年球児ではない。 中央のマスコットは本物のマスコットから、 頭を奪い、1日中かぶっていた選手(おそらくイヨンウク。身長190cm)。 1位をキープしているSK。場所柄、なかなかビジターファンが 多く訪れることは少なく、満員とはいかないが、 この日、訪れたファミリー中心の17,730人の観客は日曜の午後を大いに 楽しんだことだろう。 ☆きょうのあれこれ☆ ・ヒョンデのソンジマン。今までにもシーズンはもちろん、WBCでも、 顔を合わせれば、当然あいさつ程度はお互いしていたが、 この日は試合前の練習中、突然近寄ってきて、 「ニュースペーパー Good!」といい固く握手を求めてきた。 「コラム楽しく読んでます。」と言ってくれる選手や関係者はいても、 こんなに情熱的だったのは初めて。そういわれれば、こちらも人間なので、 ついついソンジマンの活躍を願ってしまうもの。 9回2死からの同点アーチは、こちらも嬉しくなるような一打でした。 ・SK大田卓司打撃コーチと開幕からここまでをゆっくりうかがう。 また別の機会にでも書きたいと思います。
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posted by muroi |23:59 |
韓国プロ野球 |
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この記事に対するコメント一覧
Re:ひとりで痛恨のエラーとサヨナラ弾
いつも楽しく読ませて頂いています。初めてコメントさせて頂きます。
ファンサービスといえば、福原コーチがシーズンチケットをファンにプレゼントしていますね。元阪急ファンとしては福原コーチが韓国で話題になるのが嬉しかったり、ファンの方が羨ましかったり。
今年のSKの好調ぶり、金監督はもちろん、大田、加藤、福原の日本人コーチの功績も大きいのだろうな、と嬉しい気持ちでいっぱいです。
posted by りゅう | 2007-05-23 23:30
Re:ひとりで痛恨のエラーとサヨナラ弾
>りゅうさん
ありがとうございます。
>今年のSKの好調ぶり
そうですね。大田コーチによると
「負けてもおかしくない接戦続きで
監督の采配が首位を維持している(当時)」
ということなので、コーチ陣の手腕は
大きいと思います。
posted by 室井昌也 | 2007-06-11 09:42

その一部の選手ロッカールーム展示。
この日は試合前に、選手との記念撮影会が。
プロのカメラマンによる本格的なものだ。
試合中にも各種ファンサービスがあり、日本でも見られるものもあるが、
それぞれが一歩踏み込んでいて、
ゲーム開始前に選手とファンのファミリーが一緒に各ポジジョンにつくものや、
スタンドに座る子供がマイクを持って、打者の選手名コールの場内アナウンス。
ゲーム前ではなく5回終了時のインターバルで、外野でコーチによる
こどもたちへのノックなど、ファンと選手の距離が非常に近い。
しかも、土地柄なのか、きれいな球場がおだやかな気持ちにさせるのか、
ファンが選手に礼儀正しく接しているのが印象的だ。
ファンと選手の交流は試合後にも続く。
さて、ゲーム。下記のスコアのようにSKのサヨナラ勝ち。その展開とは。
一方のSKの先発、ハーラートップ6勝負け無しのケニー・レイボーン(元広島)も、
4回2死までヒットを許さず、両助っ人投手の好投でゲームは終盤へと進む。
36試合を消化した中で、20試合以上登板した投手が5人もいるSK。
8回からはその得意の継投策で逃げ切りを図る。
9回も2死となり、あと1人でゲームセットというところ。
バッターは4番のクリフ・ブランボー(元オリックス)。
ブランボーは初球を叩き、ショート正面のゴロ。2-0でSKの勝利かと思われたが、
なんとショートのチョングンウがトンネル。2死1塁となった。
1塁走者のブランボーは足が相当悪く、走塁はいつも牛歩状態。
9回2死で2点を追うところだが、代走はなくそのままベース上へ。
バッターは5番・
9回裏、SKは三者凡退に倒れ、ゲームは延長へ。
ヒョンデは10回表、2死一・二塁のチャンスを作るも得点はならず。
ケルロウェイは10回裏もマウンドへ。ポンポンと2死とし、
打順は1番、9回表のエラーで延長戦を招いてしまった、チョングンウ。
そのチョングンウはケルロウェイの116球目を思いっきり叩き、打球はレフトへ。
これがこれまたまさかのサヨナラアーチとなり、SKが10回裏、3-2で
サヨナラ勝ちした。
自らのミスで勝ちを遠ざけ、その後ヒーローになった、
自作自演のチョングンウ。試合後は、ファンが待つ1塁側応援ステージへ上がり、
今季、選手別に用意された振りつきテーマソングをチアリーダーと共に踊る。
長身ハイヒール軍団にはさまれた、小柄なユニフォーム姿がチョングンウ。
テンションがあがってしまった、少年球児ではない。
中央のマスコットは本物のマスコットから、
頭を奪い、1日中かぶっていた選手(おそらくイヨンウク。身長190cm)。
1位をキープしているSK。場所柄、なかなかビジターファンが
多く訪れることは少なく、満員とはいかないが、
この日、訪れたファミリー中心の17,730人の観客は日曜の午後を大いに
楽しんだことだろう。
☆きょうのあれこれ☆
・ヒョンデのソンジマン。今までにもシーズンはもちろん、WBCでも、
顔を合わせれば、当然あいさつ程度はお互いしていたが、
この日は試合前の練習中、突然近寄ってきて、
「ニュースペーパー Good!」といい固く握手を求めてきた。
「コラム楽しく読んでます。」と言ってくれる選手や関係者はいても、
こんなに情熱的だったのは初めて。そういわれれば、こちらも人間なので、
ついついソンジマンの活躍を願ってしまうもの。
9回2死からの同点アーチは、こちらも嬉しくなるような一打でした。
・SK大田卓司打撃コーチと開幕からここまでをゆっくりうかがう。
また別の機会にでも書きたいと思います。



