室井昌也『ソウルはいつも野球愛』

日本と韓国のバット、確かに「音」は違う。

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現在、韓国・ソウルで行われている、18U世界野球選手権。
→甲子園球児が代表入り。18U(AAA)世界野球選手権、30日からソウルで開催。
(8月24日のブログ。日程と概要、日本と韓国の出場選手など)

思わぬ形で関心を集めることになっているそうで、
韓国側(監督?)から日本チームに対し、
「圧縮バットを使用しているのでは?」という話があがっていると、
各メディアで記事になっています。
→野球:韓国監督、日本のバットに疑問を呈す=18U世界選手権(朝鮮日報日本語版)
→圧縮バット!?韓国が日本に難癖/高校野球(日刊スポーツ)

この件について当方取材していませんし、発言の主旨、意図については全くわかりませんが、
韓国側からされたとされる発言の中に、
「日本の選手たちが打つときはまるで金属バットで打ったかのように『カン』という音がする」
というのがあったので、
「確かに日本のバットと韓国のバットでは音が違うよね~」と、
以前から思っていたので、それついて記したいと思います。

当然、圧縮バットについてではなく、プロ選手が普段試合で使用している、
基準をクリアしているバットについてです。

以下、コラム用ではなくブログ用に書いているので、
まぁライトにお読みください。

以前も各所などでお伝えしたことがあるかもしれませんが、
日本メーカーのバットに比べ、
「韓国のものは折れやすい、木目が詰まっていない」という話を、
日本人コーチのみなさんからよく伺います。
韓国のものが粗悪というよりも日本のものが良質だということです。

日本製の中でも、市販品ではなくプロ選手の手に渡るものは、
使用する木材の中でも最高の部分(らしい)が使われるそうで、
全然質が違うと言います。

当方、木製バットで硬式球を打ったことがないので、
どう違うと具体的に説明ができませんが、
日本製のとりわけプロ仕様は、折れにくいだけではなく、
使用感でも違いを実感するのでしょう。

ですから韓国のプロ選手は日本メーカーのバットを欲しがります。
しかし日本のものは韓国の物に比べ割高です。

韓国の場合、選手のバットは自費購入ではなく、
球団から指定本数が支給されます。
日本に比べ高給とは言えない(平均年俸9,440万ウォン。約670万円)ことからしても、
高価な用具を自ら出すのは大変。支給でなによりです。
若手選手の場合、支給分を使ってしまった場合、先輩選手からもらったりします。
主力選手になればスポンサーメーカーから無償提供されるのは、日本と同じですね。

で、音が違うという件ですが、
韓国で聞く打球音は、日本でのそれに比べ、
「カコッ」というか「ポコーン」というか、
「カーン」という響きのある音ではないように感じます。
いずれも芯でとらえた場合の印象です。

「そんなの球場の反響や湿度で変わるだろう」というお声もあるでしょう。
しかし先日の日本と韓国のOB選手が対戦した、韓日レジェンドマッチの時に、
両者の攻撃ごとで音が違うのを聞き、「やっぱり違うんだぁ」と実感しました。

当方がボイスパーカッションが得意だったり、江戸家猫八一門なら、
その音の違いを再現できるのですが、残念ながらそのような芸当がないので、
(そもそもブログじゃん!)、うまくお伝えできないのですが音の違いはあります。

バット_村上
村上隆行さんが使用していたバットは、日本メーカーのイ デホ選手(オリックス)モデル。
ちなみにイ デホ選手は以前聞いた話だと、異なるメーカーの3種類のバットを
使い分けています。うち一本はチュ シンス選手(インディアンス)モデルだそうです。

韓国の選手のバットを見ると、日本のものを使っている選手は結構います。
そこにはNPBのマークが刻印されています。下記写真でわかりますよね?
バット_チョングンウ  バット_チェジョン
SK・チョン グンウ選手とチェ ジョン選手

バット_キムヒョンス  バット_チェジュンソク
トゥサン・キム ヒョンス選手とチェ ジュンソク選手

日本でプレーしていた両選手も日本メーカーのバットです。
バット_イスンヨプ  バット_イビョンギュ
サムソン・イ スンヨプ選手とLG・イ ビョンギュ選手

個々に購入しているのか、スポンサーなのかなどはそれぞれでしょうが大半が主力選手です。

それ以外だと日本人コーチの方が、春季キャンプでの日本の球団との練習試合時に、
後輩選手などから「バットを譲って欲しい」と言って調達しています。
日本のどの選手も快く「使ってください!」と提供しているようです。

バットが日本の選手から韓国の選手に渡っているなんて、
世界は野球愛でつながっていますね!なんて、大げさですが。

以上、他愛もない話ですが、
「日本製と韓国製のバットで音は違う」ということでした。

余談ですが今大会の韓国代表のオフィシャルウェアはハタケヤマさんですね。
韓国のキャッチャーでもハタケヤマ製のミットを使う選手は多いです。


→2012年韓国プロ野球個人成績 NPB・林昌勇、李大浩、金無英の成績2012年韓国プロ野球順位表


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この記事へのコメントコメント一覧

日本と韓国のバット、確かに「音」は違う。

あはは、いきなり友人の定義を語りだす人が出てきましたか。
まあ、昔からこんな人たくさんご覧になってるでしょうが、室井さんには気にせず変わらず韓国野球レポートを続けていただきたいですねぇ。

日本と韓国のバット、確かに「音」は違う。

スポーツの世界でも技術の流出があるなんて考えもしなかったので意外です。心が狭いと言われそうですが、ここら辺が日本人のノンビリしたところなんでしょうねぇ。結局まわり回って悔しい思いをして来ているのに我々日本人って呑気ですねぇ。難癖付ける方も、発言内容が間違っていたらどの様な責任をとるのでしょうね・・・・。理解不能です。

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profile-iconmuroi

室井 昌也(むろい まさや)
◇1972年東京生まれ。韓国プロ野球の伝え手として、韓国プロ野球に関するお仕事、思いつくこと、できること、見えることと、見えないこと、1人数役実施中。ストライク・ゾーン取締役社長。

・著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』を04年より毎年発行。2017年で14年目(写真、取材、編集、一部デザインも)。

・新刊著書(2016年12月)『野球愛は日韓をつなぐ』現場取材にこだわって韓国紙に書き綴った、11年間、約500本のコラムから97本を厳選して掲載

・『室井昌也の韓国野球を観に行こう!』(ラジオ日本「Hello!I,Radio(ハロー!アイレディオ)」内)毎週火曜日出演中。

・WBCなどの国際大会では、地上波中継局への情報提供や出演、公式プログラムや各種メディアへ寄稿。

・韓国のスポーツ紙・スポーツ朝鮮のコラムニスト。06年から毎週韓国語でコラム「室井の近くて遠い韓日野球」を連載中(概ね火曜日掲載。紙面では顔写真付きなので、ハングル読めなくてもお探しになれます)。連載500回を突破した。

・日本の日刊スポーツ携帯サイト『ワールドベースボール』でコラム「韓話☆球題」を09年3月から毎週水曜日連載中。

・プロデュースとガイド役を務める『韓国プロ野球観戦ツアー』を03年より毎年実施。

・掲載中の写真は全て自身で撮影のもの(各メディアに写真の貸し出しもしています)。

・ラジオの世界のすべてが「見える」!著書『ラジオのお仕事』2015年10月発売。

・ラジオの交通情報を伝える女性たちを紹介した著書『交通情報の女たち』2014年11月発売。

・ブログタイトル「ソウル(Seoul・soul)はいつでも野球愛!」。

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