2008年01月19日
デビッド・クルサードがTC廃止による安全性の危惧を指摘
レッドブルからF1に参戦するデビッド・クルサードは、レギュレーションの改正により今期からトラクションコントロールが廃止されたことによる安全性についての関係各方面からの懸念が広がる一方で「(トラクションコントロールシステムが廃止されたことに関して)安全についておおっぴらに話したがらないドライバーがいる」と警鐘を鳴らしたと、ロイター通信が報じた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080118-00000112-ism-moto レッドブルのニューマシン「RB4」のシェイクダウンを担当したデビッド・クルサード。ヘレスサーキットにおいてトラクションコントロール(TC)が廃止された今シーズンは、特に降雨時のレースにおける危険性が増すと主張している。 「僕(デビッド・来るサード)が一番批判的なのではないよ。ただ自分の意見を公表する準備をしていただけだ。ドライバーズミーティングを開けばドライバー全員が、そして(レースディレクターの)チャーリー・ホワイティングと会議をすればGPDAメンバーでないドライバーでさえ、同じことを心配しているよ」 と、自分以外にも多くの者が同じ考えであると語っている。 さらに、レースドライバーには勇敢さと限界までスピードを追求する度胸が要求されているという思い込みから、様々な補助装置に囲まれてコクピットに座っているだけと思われたくないために、おおっぴらに安全性に関する話をしたがらないドライバーがたくさんいる、とも指摘している。 つまり、今回のF1のトラクションコントロールに関するルール改正に、多くのレース関係者が不満と反発と危惧を感じているにもかかわらず、それを口にすることがまるで弱虫であるかのように思われるのが嫌で、タブーになっている現状があるということ。 デビッド・クルサードは1994年にウィリアムズ・ルノーでデビューして以来、トータル229レースに出場し、F1現役ドライバーとして最年長の超ベテランドライバーである。そのデビッド・くるサードが、個人が感じる恐怖ではなく、潜在的な危険が問題だと指摘しているのである。実際、デビッド・クルサードがF1デビューした1994年は、前年まで禁止されていなかったトラクションコントロールが禁止された年。同様にABSやアクティブサスペンションシステム、4WSも禁止されるという、F1レギュレーションの大幅改正が行われ、ドライバーの技量が重要となった年でもある。こうした年にデビューしたクルサードは、補助装置がない環境で走った経験が現役ドライバーの中で1番長いドライバーと言い換えることもできる。 クルサード自身も 「今対戦している大勢の連中が幼稚園にいたころから僕はレースをしてきたし、ああいったオモチャ(トラクションコントロール)など付いてないマシンでレースをしていたんだ」と、トラクションコントロールなどが廃止されても、自身のマシンコントロールに大きく影響することはないと語っている。 しかし、先ほど述べたF1レギュレーションの大幅改正が行われた1994年には、あのアイルトン・セナが死亡する事故が起こった年でもある。アイルトン・セナも、同様に安全性に対して警鐘を鳴らしていた一人であった。セナの事故後、シーズン中にもかかわらず安全性に関するレギュレーション改正が行われるなどし、それ以来、F1における死亡事故は起こっていない。しかし、デビッドクルサードは、また大きな事故が起きるのは時間の問題だとしている。 もっとも大きな懸念事項は、濡れた路面でマシンが滑ることだとデビッド・クルサードは指摘する。2007年、富士スピードウェイで開催された第15戦日本GPは悪天候に見舞われ、激しい水しぶきで視界が限られる劣悪な状況でスタート。トラクションコントロールがあったにも関わらず、ドライバーはコース上に留まる水のためにスピンを防ぐための努力を強いられ、その多くはレースは中止されるべきだと考えていた、という。 デビッド・クルサードとチームメイトでGPDAのディレクターでもあるマーク・ウェーバーも、「ウェーバーは安全好きの臆病者だとは見られたくない。僕は危険を冒すのが好きだし、挑戦してやろうという気もある」と前置きしながら、今シーズンのレースは荒れたものになることを断言した。
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posted by motosp |11:25 |
F1 |
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