2008年02月26日

MotoGP ナイトレースを考える

 MotoGPは3月9日、カタール・ドーハのロサイルサーキットで開幕します。その開幕戦はなんと、MotoGP初めての“ナイトレース”。サーキット中を照明で照らしながら、125cc、250cc、そしてMotoGPクラスと、レースが行われるわけです。

 初めて、ということで、個人的にもなかなか想像しがたい。私が考えうる、夜にスポーツといえば野球、サッカー、オリンピックの陸上、はたまた大井競馬?って感じなのですが、危険度がそんなスポーツよりもずっと高い、という点では、照明の量などもハンパではないと思います。

 まぁ、あえてレースというと、世界耐久選手権、その中の鈴鹿8耐もゴール時は夜7時半です。ただその8耐よりももっと速いMotoGP、ってことで、ずっと懸念されているのが「安全面は大丈夫なのか」ということ。

 ある照明メーカーによると、サーキット全体を照らすのに数億ドル単位の費用がかかる、FIFAのサッカースタジアム70個分、その影を仮定するとカタールの首都ドーハから、なんとロシアのモスクワまで到達する距離、そして電力は約540万ワット、一軒家3000戸分(!)

 …考えるだけ、気の遠くなりそうな話です。でもこれが実際に行われるんだから、オイルマネーのアラブ恐るべし。

 これで安全性確保は万全、と開催に自信を持っている主催者ドルナですが、実際に走るライダーからはやはり賛否両論の意見もあります。

 「まったく見えないコーナーが3つある」と語るのは、ドゥカティのマルコ・メランドリ。そしてスズキのクリス・バーミューレンは「体調管理がいつもと違うからちょっと大変」と語っていますが、おおよそ「楽しみ!!!」と前向きな意見が大半です、今のところ。

 さて、なぜわざわざ“ナイトレース”が行われるのか。まず「気温対策」です。アラビア半島の日中は暑く、タイヤにもライダーにも厳しいレースとなります。日没後なら15度から20度と予想され、比較的気持ちよくレースができる、というわけ。そしてもう1つが「ヨーロッパのテレビ放映に合わせる」。オリンピックと同じです、MotoGPも商売。夜にレースが行われると、テレビの視聴率の高いスペインやイタリアでは夕方から夜のゴールデンタイム、というわけです。おかげで日本ではまさに深夜なので、まったくありがたくないわけですが…

 とりあえず、このナイトレースを想定したテストが今週の木曜日から2日間、同じ開幕戦の舞台、ロサイルサーキットで行われます。実際に走ってみて、いろいろ問題点なども出てくるかもしれません。それをできるだけ早急にクリアして、開幕戦でアクシデントが起こらないよう、万全を期してレースが開かれることを望みます。

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posted by FZR |23:19 | MotoGP世界選手権 | コメント(4) | トラックバック(0)
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