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1998年を振り返る~カズと北澤を外した岡田監督は正しかったのか?

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なぜか、このタイミングで1997~98年頃の日本代表を振り返るようなコラムがスポーツナビで連載されています。 ちょっと不思議です。

ただ、おじさんの僕にとっては、とてもなつかしい話なので、つい読んでしまいます。 日本代表サッカーが、もっとも熱かったのは1996~2006年の10年間だったと思っていて、あの頃は、本当にすごい熱量でした。 そして、その中でも、1997~98年は本当にたくさんの印象的なシーンや事件がありました。

その1つが、フランスW杯の出場選手からカズと北澤が外されたことだと思います。 あのときは、マスコミやファンを含めて、ものすごい騒ぎになりました。 既にインターネットはありましたが、いまほど普及していたわけではなかったので、ネットと言うよりは紙媒体で様々な意見が噴出していたようなイメージがあります。

結論から言えば、スイス合宿で、岡田監督が市川とカズと北澤を外した判断は適切だったと思います。 (市川のことを忘れがちですが、彼も外されましたよね)

当時の私は、サッカーもよく見てはいましたが、まだ野球の方を重点的に見ていて、サッカーの選手個人個人にはほとんど思い入れがありませんでした。 中田英寿についても、いまでこそ大好きですが、フランスW杯本大会の前は「若いのに良い選手」という程度のイメージしかありませんでしたね。 ですから、カズや北澤についても、日本のエースであったり中心である、という意識はほとんど無かったです。 フラットに、代表選手の1人、というように見ていました。 そのため、Jリーグの試合や代表の試合を見ていて、カズや北澤が外されるのはごく普通のことだと思えたんですよね。

特に、カズはJリーグで1997年に4ゴール、1998年に5ゴールしか決めていないように、衰えが激しかったです。 1996年には23ゴールも上げていたのに。 カズは、クイックネスやスピードが相当落ちていました。 カズにボールが入ると、プレーが遅いので相手DFが戻ってきてしまい、何度もチャンスを潰したのを覚えています。 原因はケガと言われていますが、どんな原因にしろ、あのパフォーマンスではW杯本大会で活躍することは難しかったでしょう。

にも係わらず、岡田監督が、なぜスイス合宿にカズを連れて行ったのかが疑問でした。 (当時も言われていましたが)

北澤は、まだ分かります。 北澤は4バックをやるのなら必要な選手ですが、岡田監督がW杯仕様として煮詰めていた3バックでは不必要。 でも、3バックの仕上がりが悪ければ、4バックに戻さざるを得ず、急遽、北澤が必要になる可能性がありました。 だから、北澤をスイス合宿に連れて行ったのでしょう。

ですが、カズは、スイス合宿に行く前から、とても悪かったです。 Jリーグをフラットに見ていれば、そして、カズに思い入れがなく、代表候補選手の1人というスタンスで見ていれば、スイス合宿に連れていく必要性は無かったと思います。

世界での経験? W杯本大会に出たこともなく、セリエA下位のクラブで1ゴールしか決めることができず、先発では10試合しか起用されなかったカズにどれだけの経験があったと言うのでしょう? 特に、W杯は短期決戦であり、欧州のリーグ戦とは全く異なる場です。 欧州で少しプレーした、という薄い経験だけのために、W杯メンバーに入れるほど、当時のカズはスペシャルな選手ではなくなっていました。

ですから、いまでも、カズはスイス合宿に呼んだ25名に入れるべきではなかったと思います。 ただ、岡田監督は、当時41歳。 まだ、指導者経験も浅く、監督経験は皆無に等しかった。 それなのに、日本中の期待を背負って初めてのW杯を戦う日本代表を指揮する以上、エースでありレジェンドであるカズを25名に入れない決断はできなかったのでしょう。 おそらく、日本国内では、「カズを入れろ」との周囲からのプレッシャーも強烈にあったと思います。 スイスに移動してからでなければ、カズを外すことは、できなかったのかもしれません。

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1998年を振り返る~カズと北澤を外した岡田監督は正しかったのか?

大筋で賛成なのですが、当時の日本代表では、やはりカズは国際経験が豊かな選手だったのは間違いないです。イタリアでは残念な結果でしたが、ブラジルでの経験から帰国後のJでの活躍も踏まえれば、他の選手にとってはいわゆる「精神的支柱」になりうる存在だったと思います。中田ヒデは別ですが。年代別代表で国際経験もなんならカズに負けないくらい豊富だったし。

戦術的に見て、カズは落とされてしかるべきだったと私も当時思っていましたが、国際経験という点では今よりはるかに未熟だった当時の日本代表にカズが残っていたら、少しはプレッシャーから解放されていたのかもしれません。

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