東京ドームに計画停電を!

イラク戦が引き分けに終わった一番大きな理由。

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サッカーにおいて、日本が世界トップクラスと互角に渡り合えるスキルは、非常に少ないです。 フィジカルの強さ、球際、高さ、プレッシャーが掛かった中でのパス精度、シュートの速度と精度、ロングパスの速度と精度、ドリブルのキレ、、、 どれを取っても、世界トップクラスとは差があります。

ですが、唯一、日本代表が世界トップと互角に渡り合えるだろうスキルがあります。 それは、暑熱対策です。

2006年ドイツW杯で、日本代表はドイツの暑さにやられて足が止まりました。 オーストラリア戦が有名ですが、クロアチア戦の試合終盤でも足が止まっていました。

このW杯までは、日本国内では「日本人は暑さに強い」というのが定説でした。 それは、一般のファンだけでなく、サッカーマスコミでさえ同じようなことを言っていました。

高温多湿の日本でプレーすることに慣れている日本代表は、暑ければ暑いほど有利だ。 最後の最後まで運動量が落ちないのは、日本の特長だ、と。

が、それは幻想でした。 2006年ドイツW杯で、日本は暑さのためにボール扱いの精度が著しく落ち、走るスピードもがっくりと落ちました。

暑さには種類があり、日本の夏は高温多湿ですが、ドイツやスペインを始めとした欧州のいくつかの国は高温低湿です。 また、南米(ブラジル等)は日本と同じく高温多湿と言われますが、実は日本よりも湿度が高い場所も多いです。

湿度のことをあまり考えず、気温だけで「日本は暑さに強い」と思い込んでいたのが、2006年ドイツW杯までだったと思います。

この大会の屈辱をバネに、JFAは暑熱対策のスキル向上に力を入れます。

2008年北京五輪も超暑い大会となりましたが、日本はあまり走り負けはしませんでした。 2012年ロンドン五輪は、さらに暑熱対策が進み、めちゃくちゃ暑い中でもショートカウンター主体の走るサッカーで勝ち進み、ベスト4を射止めました。 2014年ブラジルW杯、2016年リオ五輪でも、暑いからと言ってボール扱いの精度が極端に落ちたり、走れなくなるようなことはありませんでした。 暑熱対策のスキルが向上した結果です。

2014年ブラジルW杯のギリシャ戦なんて、試合終盤、あまりの暑さにギリシャはヘロヘロ。 日本も疲れは見せたものの、ギリシャに比べると最後まで走れていたと思います。

もちろん、走れるだけでは勝てないのがW杯という場所ですが、走れないよりはずっといいです。

このように、日本の暑熱対策は世界に誇って良いものだと思います。

ですが、イラク戦のハリルジャパンは、ほとんど暑熱対策ができていなかったように見えました。 まるで、ドイツW杯のオーストラリア戦のよう。 国内組はJがあるから難しいにしろ、早くから日本に帰ってきて合宿をしていた欧州組が暑熱対策できていないのは、どうなんだろう?

予選だからって、コンディショニングを甘く見ていたんじゃないでしょうか? 特に、JFAが。

試合のあったイランの気温や湿度は、JFAもハリルホジッチ監督も事前に分かっていたはずです。 だからこそ、ハリルはいつもよりラインを低くし、体力の消耗を抑える戦い方を選択しました。

ですが、それだけでは足りなかった。 ハリル監督は日本の暑熱対策について良く知らない訳ですから、JFAがハリル監督に強く進言するべきだったと思います。

イラク戦は、久保や原口のポジションやフォーメーション等、戦術的にいろいろと問題がありましたが、それ以上に暑熱対策がしっかりできていなかったのが痛かったです。 それが、引き分けに終わった一番大きな理由だと思います。

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