東京ドームに計画停電を!

日本代表がタイに苦戦した理由

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私は、リアルタイムでタイ戦を見ることはできませんでした。 リアルタイムで見た知り合いからは、「4-0で勝ったけど、結構苦戦した」「パスミスが、とても多かった」等、ネガティブな感想が非常に多かったです。 中でも、印象に残ったのは、「終盤は、タイにボールを持たれて押し込まれた」という感想でした。

え? ホームなのに、タイにボールを持たれて押し込まれる? 今の日本代表の実力で、そんなことってあり得るの??

非常に意外な感想でした。

そこで、録画した試合をフルで見てみました。 結論から言えば、日本代表が苦戦したのは、日本自身にも問題はあったものの、それ以上にタイが強かったからだと思います。

■前半

日本代表(4-2-3-1)がボールを持ち、タイは4-2-4もしくは4-4-2で前プレを掛けてショートカウンター狙い、という展開でした。 特に、タイの2トップが、日本のCB(森重と吉田麻也)にプレッシャーを掛けてきていたため、日本は後ろからボールをつないでゲームメイクすることがなかなかできません。

タイの前プレは、組織的な練度がかなり高かったです。 森重・吉田からボランチ(山口螢と酒井高徳)へのパスコースは遮断されていて、少しパスコースがズレるとボールを奪われてショートカウンターに持ち込まれていましたし、CBからSB(酒井宏樹と長友)にボールを振ると、そこにもきっちりマークが来るので、日本はボールを前に運べませんでした。

さらに、意外とフィジカルと球際が強く、容易にいなせるような前プレではありませんでした。 特に、9番と10番の球際が強かったですね。 ポゼッションサッカーに相性が良い戦術は前プレ&ショートカウンターですから、タイの戦術は非常に理にかなったものに見えました。

レベルの高い前プレへの対抗策は、大きく分けて2つあります。

①精度の高いショートパス&ゴーを繰り返して、後ろからつなぐ。 ②最終ラインがロングボールを蹴ることで、中盤を飛ばす。

いまの日本代表選手の力では①はできませんから(と言うか、これをやれるのは全盛期のペップバルサくらい。アーセナルでも無理。)、自然に②となります。

が、②を実行したとき、日本には問題がありました。 1トップの岡崎が、ロングボールを収めることができないのです。 グラウンダーのロングボールはもちろん、ハイボールのロングボールも。 もともと裏抜けタイプの岡崎は、ボールキープをすることが不得意です。 フィジカル不足に加えてキープする技術がなく、懐ろが浅いからです。

ですので、最終ラインが前プレを受けて苦しい時に、1トップである岡崎にボールを当てても、すぐに奪い返されてしまいます。 これでは、日本が試合の主導権を握ることはできません。

そうなると、最終ラインはサイドのスペースへロングボールを蹴るしかなくなります。 久保裕也か原口がボールに追いつくことを願いながら。

しかし、長いボールはどうしても精度が落ちます。 なかなか上手くボールがつながりません。

そういう状況の中で、素晴らしいロングボールを蹴ったのがCB森重でした。 森重は1対1にやや弱い面がありますが、精確なロングボールを蹴る技術であったり、戦術眼は優れていると思います。 日本の先制点を演出したのは、まちがいなく森重から久保に入れたロングボールでした。

2点目もCK崩れとは言え、ほとんど同じ形。 一番後ろにいた長友が中盤を飛ばしてロングボールを入れ、森重がワンタッチで右サイドにはたいて、久保裕也にボールが入りました。 そこから、久保裕也がアーリークロス。 岡崎が決めました。

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