舘野のおっちゃんの挑戦

WBC2017観戦記 メジャーリーガー・青木は本当にイチローになれるのか?

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昨日、WBC2017第1次ラウンドB組 侍ジャパン(日本代表)対オーストラリア代表の試合を現地・東京ドームでで見させていただいた。

結果を簡単に書くと、日本は先発・菅野が2回にデサンミゲルのホームランでオーストラリアに1点を先制されたが、5回に松田の犠牲フライで同点に追いつくと、7回には中田のレフトスタンドへの豪快な一発で逆転。そして8回には4番・筒香がライトポール際に勝負を決定づける特大の2ランホームランを放つ。投げても菅野がソロホームランで1点こそ失ったものの、4回1/3を66球を投げて、最低限の仕事をきっちりこなすと、その後の一死満塁のピンチを岡田が併殺打で抑えきる。その後は千賀、宮西、最後は牧田とつないで4対1で勝利。侍ジャパンは開幕のキューバ戦に続く2連勝で2次ラウンド進出を確実のものとした。

筒香、中田のTNアベック砲が飛び出し、投手陣もリリーフ勢が盤石な継投で3回以降無失点に抑えるなど、日本にとっては収穫の多い勝利の中で一つだけ喜べないことがある。それが3番に座ったメジャーリーガー・青木宣親の不振だ。

青木のこの試合の成績は4打数0安打。その中には8回二死満塁での絶好のチャンスでの三振も含まれている。そしてキューバ戦も4打数1安打。初回の2塁打で先制点のホームを踏んだもの、その後の8打席でヒットが出ていない。正直、昨日の八回の満塁の場面で青木に代えて、内川か秋山を使っても良かったと思った。しかし“三顧の礼”でアメリカから呼んだ選手であり、国際大会の経験が少ない選手が多い中で、唯一の第1回WBCを経験している選手。そして第1回、第2回WBCの侍ジャパン世界一連覇に貢献している。そしてその経験やメジャーでの活躍が選手の中ではWBCを連覇に導いたイチローになぞらえている部分も少なくない。そんな選手をここ一番の勝負所で代えるわけにいかない。

WBCといえば思い起こされる場面は第2回大会(2009年)の韓国との決勝戦でのイチローの勝負を決めた決勝2点ヒット。元ヤクルトの絶対的な守護神・イム・チャンヨンの8球目の変化球をものの見事にセンター前に捉えた一撃は日本を優勝に導いただけでなく野球史に残る“伝説の名場面”と言っていいだろう。 そのイチローのWBC2009は不振を極め、第2ラウンドでは12打席連続でノーヒット。あまりの不振からノーサインの送りバントをサードフライに打ち上げ、ベンチで「すまん、俺のせいだ!! なんとかしてくれ!!」と叫んだという。しかしチームメイトがソックスをズボンの裾の中に入れる“イチロースタイル”にするなど無言の励ましや原監督のどんなに不振だろうが、チームリーダー・イチローは絶対に外さないという確固たる判断がイチローを蘇らせ、結果的にMVPに選ばれた松坂大輔以上の最大のヒーローとなった。

そのイチローの姿を侍ジャパンのチームメイトとして間近で見ていた青木はどう思うのか? “走・攻・守”選手としてのスタイルもイチローと重なる部分が多い青木。イチローがオリックスにいた時に比べ、交流戦などで試合数が多くなっているとはいえ、2度のシーズン200本安打はイチローでも成し遂げられなかった偉業。今、WBCでもヒットが打てなくても、センターの守りで勝利に大きく貢献している。エース大谷が抜け、主将の嶋もケガで離脱する中で侍ジャパンにWBC優勝をもたらすために唯一、日本人メジャーリーガーから参加した青木。孤高の天才と言われそのカリスマ性でチームを引っ張ったイチロー。それはイチローでしかできないこと。4番が完全に侍ジャパンの4番としての風格が出てきたことで、青木本来のリードオフマンの役割であったり、ガッツなプレーで調子を取り戻し、安打を重ねていく。それがイチローとは違った青木ならではのイチロー越えではなかろうか。そして結果として侍ジャパンが優勝した時には歓喜の渦の中で、“あの時、青木がイチローになった”と言われる。これからも青木の復活も含め、侍ジャパンの活躍に注視していたい。

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現在とある学校のスポーツ系フリーペーパーの編集長に就任。


2014年5月現在、一般企業に就職。しかし夢の実現のため、仕事で文章テクを磨きつつ、虎視眈々とライターとしての道を狙っている。


好きな言葉である“好奇心と行動力と”をモットーに完全現場主義(たまにTV中継もあるが…)で観て、取材し、現場でしか味わえない感動や事柄を文章にしてリアルに伝えることができたら本望です。


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