2011年01月09日

『連覇への道』 名古屋オーシャンズ対府中アスレティック決戦前コラム

Fリーグの話である。

 前節、ペスカドーラ町田戦に敗れた府中・中村恭平監督が「次、名古屋戦だっけ?あと7試合か…。次、負けるとほぼ(名古屋の優勝が)決まっちゃうよね」と取材する我々に話しかけた後、一息ついてこう言い放った“勝ちますかぁ~”と。

あれからウインター・インターバルを挟んだ17日後…。

そう本日、1月9日に大洋薬品オーシャンアリーナで名古屋オーシャンズ対府中アスレティックFCの試合が行われる。事実上の今シーズンの天王山である。名古屋が4連覇を決めるのか? 2位・府中が待ったをかけるのか? 試合前から高揚感を抑えることができない。ところで4連覇というのはどれくらいすごいことなのか? 今回はさまざまな連覇について分析をしてみようと思います。

まずは各国のサッカー・プロリーグの連覇を例に出してみます。

・イタリア・セリエA(1998年~)
インテル、ユベントス 5連覇
※インテルは現在も継続中

・スペイン・リーガ・エスパニョーラ(1928年~)
レアル・マドリード 5連覇を2回達成

・イングランド・プレミア・リーグ(1992年~)
マンチェスター・ユナイテッド 3連覇

・ドイツ・ブンデス・リーグ(1963年~)
バイエルン・ミュンヘン、ボルシアMG 3連覇

・フランス・リーグ・アン(1932年~)
オリンピック・リヨン 7連覇

・日本・Jリーグ(1993年~)
鹿島アントラーズ 3連覇

他のスポーツ
・プロ野球
読売ジャイアンツ 9連覇
・(アメリカ)メジャー・リーグ
ニューヨーク・ヤンキース 5連覇

上記の歴史のある偉大なリーグと同じ俎上に並べて優劣をつけるのはおこがましいかもしれませんが、名古屋オーシャンズは現時点でマンUやバイエルンに匹敵する実績を残しているのです。

では数連覇を達成したチームの共通項を考えてみると…。
(ルールやチーム数も確立していないリーグ創成期は除く)

1.名将と呼ばれている監督が率いている。(のちに名将も可)
(例)サー・アレックス・ファーガソン(マンU)、ジョゼ・モウリーニョ(インテル)、ウド・ラテック(バイエルンで3回、ボルシアMGで2回優勝)、川上哲治(巨人、のちに野球の神様と呼ばれる)。

名古屋オーシャンズで言えば現バサジィ大分の館山マリオ監督で始まり、現在はアジウ監督。間違いなくのちに名将と言われる人物である。

2.二人以上のエースの存在がいて、かつ共存している。
(例)バイエルン(ゲルト・ミュラー、カール・ハインツ・ルンメニゲ、フランツ・ベッケンバウアーが同時期に在籍)
   マンU(ベッカム、カントナ、ギックス、ロイ・キーンが同時期に在籍)
   レアル・マドリー(ブトラゲーニョ、サンチェス、イエロ、シュスターが同時期に在籍)
   巨人(長嶋茂雄、王貞治が同時期に在籍)

名古屋オーシャンズで挙げればリカルジーニョ、木暮賢一郎、ラファエル サカイ、森岡薫がこれに当たるのではないでしょうか。

3.たえず選手補強を続けている。
(例)リヨン(ベンゼマ、マイケル・エッシャン、ジュニーニョ・ベルカンプカーノ、アビタルなどを毎年のように補強)
   インテル(イブラヒモビッチ、エトー、スナイデル、マイコンなどポジションにかかわらず、なりふりかまわず補強。レアル、ACミランの補強もこれに近い)
   巨人・ヤンキース(説明不要)

名古屋オーシャンズもリカルジーニョを筆頭に川原永光、木暮賢一郎、ルイス・ネゴンなど適材適所かつ大胆に補強をしている。

4・スポンサーの存在(かつチームの資金力)。
 インテル(ピレリ社※大手タイヤメーカー)
 レアル・マドリー(デロイト・フットボール・マネー・リーグによれば世界一収入があるサッカー・クラブ。ちなみにスポンサーはBwin)
 リヨン(チケット・レストラン)
 鹿島アントラーズ(トステム)
 ヤンキース(コンチネンタル航空。それとは別にオーナーのスタインブレナー氏
が有名)
名古屋オーシャンズ(大洋薬品)

 これをみるとやはりリーグを牽引する盟主と呼ばれるチームは資金力、戦力、監督を含めたスタッフィングなどすべてにおいて現在と先を見据えた投資をし、努力を怠らず、絶えず新しいことにチャレンジしていることがわかる。頂点にまったく慢心していないのである。これがファンやスポンサーを生み、スタジアムに多くの観客を集める要因であると言っていいだろう。名古屋はどうだろうか?

 いよいよ名古屋対府中の大一番が始まる。勝ち点10差も離れているが、少しでも甘いところを見せれば、今年の関東フットサルリーグで4連覇を逃したFUGA東京の二の舞になりかねない。試合を重ねるごとに、それだけ勝つのが難しいリーグになりつつある。しかも府中には攻守にわたりチームをけん引するエース・上澤貴憲の存在、トリッキーな個人技で決定的なチャンスを演出するルーチャイ、鉄壁な守備と攻撃的なスローを持つGK・村山竜三、そして脇を固め、決めるときは確実に決める皆本晃、伊藤雅範などがおり、逆転優勝のチャンスをうかがっている。4連覇を達成するのか? それともこの試合を機に振り出しに戻るのか? 名古屋はいかに…。



府中アスレティックの試合前の集合写真(PHOTO 菊池尚哉)
前節の府中アスレティックの試合前の集合写真(PHOTO 菊池尚哉) 府中は名古屋の独走を止めれるか?


posted by 舘野のおっちゃん |14:01 | フットサル | コメント(0) | トラックバック(0)
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2011年01月03日

滝川第二対青森山田  おっちゃんの観戦記

あけましておめでとうございます。

ご無沙汰しています。舘野のおっちゃんです。

 昨年のワールド・カップ南アフリカ大会準々決勝以来のスポーツナビプラスへの投稿でございます。私事ながら、ちょうどこの時期に会社の勉強会の準備が非常に重く、準決勝以上を結果から一週間以上先に録画した試合を観ることになってしまい、アップできない罪悪感からスポーツナビプラスと疎遠になってしまいました。
 それともう一つ、昨年の8月から『Futsal style』にて現役のフットサル・ライターをスタート。Fリーグの試合や選手・監督への取材から執筆・構成をやっており、そちらに集中するためにスポーツナビプラスから離れてしまいました。

 私、舘野のおっちゃんや現役フットサル選手兼ライターの折橋氏、カメラマンの菊池氏などがフットサルの魅力や生の迫力をライブ感覚でお届けするフットサル専門サイト『Futsal style』(フットサルスタイル)http://futsal-style.sakura.ne.jp/ 見ていただけたら幸いです。

 今後、再びスポーツナビプラスにバンバン投稿する予定です。取材の現場で鍛えられた生きた記事を見せることを心がけていきます。
 

 話は変わり、今回、舘野のおっちゃんがレポートするのは、高校サッカー選手権3回戦『滝川第二高校対青森山田』戦である。
 実は昨日、西が丘サッカー場に『広島皆実対青森山田』を観に行った。理由はもちろん…家から近いからだ。(なんとおっちゃんの自宅は西が丘サッカー場までチャリンコで5分)ではなく、気になる(注目すべき)選手が出場するからだ。

 言わずとしれた青森山田高校の背番号10番・柴崎 岳選手だ。

 柴崎選手と言えば宇佐美、宮吉などJリーグでも活躍するプラチナ世代を代表する稀代のゲームメーカーであり、高校2年生で鹿島アントラーズに入団が内定するなど高校サッカー界最大の逸材である。
二月に行われたU-18Jリーグ選抜対日本高校選抜の試合でもアシストを決め、鹿島サポーターから喝采を浴びていた。そして昨日の試合でもプロ顔負けの視野の広い戦術眼とポジショニングでゲームを支配し、優勝経験のある広島皆実から2本のアシストで得点を奪い、勝利に貢献した。

 超満員で当日券も完売の西が丘サッカー場で繰り広げられた柴崎劇場(無双)の衝撃をもう一度味わいたくて、夜勤明けながら二日続けて西が丘サッカー場に行ってきた。

 柴崎擁する青森山田の3回戦の相手は今年のインターハイ準優勝の滝川第二。ダブル・ブルドーザーと呼ばれる浜口・樋口の強力2トップは1回戦と2回戦でともに4得点ずつ挙げている。 柴崎どう戦うのか?

 前半序盤は青森山田ペース。得意のポゼッション・サッカーで滝川第二陣内に攻め込み、CKそしてFKから柴崎がゴール前にクロスを上げるが、チャンスを活かしきれない。逆に前半9分、カウンターからゴール前に抜け出した樋口がシュート。1対0。滝川第二があっさり先制点を上げる。今度は先制点を取った滝川第二が押せ押せになる。強力2トップが縦横無尽に走り回り、隙あらば突破を図り、幾度もチャンスを作り、シュートを放つ。一方の青森山田は序盤に見せたようなポゼッション・サッカーができなくなった。滝川第二の前プレと柴崎への密着マークに苦しみ、GKへのバック・パスを連発。たまに突破を図っても、DFに倒され、カットされてしまう。あまりのふがいなさに黒田監督から「コケずに最後まであきらめるな」の檄が飛ぶ。それでも前半38分にゴール正面にFKのチャンスを掴み、柴崎が直接シュート。惜しくもGKにセーブされる。そのまま1対0で前半終了。

 後半、青森山田が反撃に出る。前半3分、柴崎のキラー・パスを橘がつめるがオフサイド。なおも橘のクロスを三田がシュート。ポストにはじかれるなど、青森山田が怒涛の攻撃を見せる。一方の滝川第二も樋口のFK(バーの上)や白岩のシュート(ポストにはじかれる)などカウンター攻撃を仕掛けるなど、両チームとも攻守が激しくなる。そして後半24分に左サイドからゴール前に抜け出した三田がペナルティエリア内で香川にスライディングで倒される。誰もがPKと思ったが、判定は三田のシュミレーション。それまでも審判が滝二寄りと取られてもおかしくないジャッジが多かっただけに観客からも不満が漏れ始めた。そして極めつけは、後半35分に流れから滝川第二のDFがペナルティエリア内でのハンドがノー判定。観客からブーイングが起きる。審判に対する不満を考慮したのかロスタイムが異例の5分。青森山田が最後の攻撃を仕掛ける。しかしカウンターから逆に右サイドから濱田にシュートを決められてしまい万事休す(記録はオウンゴール)。2対0で滝川第二高校が青森山田高校を下し、準々決勝にコマを進めた。

 
 試合後、泣きながら悔しがる青森山田の選手の中で、顔は紅潮してるものの、気丈に振舞い、涙を見せずに一人先を歩く柴崎選手がいた。同じような境遇に優勝を期待されながらも、敗れてもなお気丈に振舞っていた東北高校時代のダルビッシュ有投手を思い出した。競技は違えど、どちらも高校二年生時は準優勝を飾っている。そして三年時、優勝を期待されながら、お互い夢半ばで敗れた…。ダルビッシュ有は甲子園で優勝はできなかったものの、プロで活躍。日本シリーズ、WBCで優勝するなど今や日本一の大投手に成長した。柴崎選手も鹿島アントラーズへの入団が決まっている。今日の悔しさをバネにJリーグを代表する、いや日本を代表するサッカー選手になって欲しい。西が丘サッカー場で魅せてくれた柴崎選手の数々のプレーが人々にそう願わしているのから…。



滝川第二         2 対 0        青森山田

GK 中尾       前10分 樋口(滝)   GK 櫛引
DF 土師       後40分 O.G(滝)   DF 乳井
DF 亀岡                      DF 升沢 
MF 谷口                      DF 横濱
MF 平田                      DF 伊藤
MF 本城                      MF 差波
MF 濱田                      MF 三田
MF 香川                      MF 柴崎
FW 樋口                      MF 佐々木
FW 浜口                      FW 成田
FW 白岩                      FW 橘

交代
滝川第二 65分 白岩→杉元 80分 浜口→酒匂

青森山田 62分 成田→林 74分 佐々木→市村 80分 乳井→舘川

※試合時間や選手の交代等は私が西が丘サッカー場の時計で計測したものです。
 公式とはズレることもありますので、ご了承ください。



写1) 超満員の西が丘サッカー場と青森山田応援席

写2) 前半終了。控え室に戻る青森山田(10番が柴崎選手)

写3)試合に敗れ、一人歩く柴崎選手





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posted by 舘野のおっちゃん |21:19 | 高校サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年07月03日

南アフリカW杯「ブラジル対オランダ」TV観戦マッチレポート

いよいよ今日からW杯南アフリカ大会準々決勝行われる。

イタリア、フランス、イングランドなど優勝候補が大会を去っても、まだまだ好カードが目白押しだ。
特に楽しみなのが、今日行われるブラジル対オランダと明日行われるドイツ対アルゼンチンだ。

どちらの試合も過去のW杯で何回も名勝負そして熱い試合を繰り広げているだけに見逃せない。

そして今日行われるブラジル対オランダは自分のなかで事実上の決勝戦の位置づけをしていた。

こんな大事な試合に目が離せないが、高校野球中継かと思った夜11時55分からの教育テレビ→NHK総合への中継リレーに少し萎えました(笑)

前半、ブラジルは細かいパス交換とそれに伴う3人目の動きなどで連動して攻撃を仕掛ける。一方、オランダはピッチをワイドに使い、カイト、ロッベンがサイドから攻める。
ブラジルの個人技やオーバーラップの速さにオランダDFが付いていけていないのが印象的な立ち上がりだ。そして前半10分、フェリペ・メロからの糸を通すようなグラインダーのロングパスをロビーニョが抜け出し、そのままゴール。ブラジルがあっさり先制点を上げた。
先制点を取られたオランダもカイトやスナイデルのシュートで反撃するが、ルシオを中心とした堅いDFが攻撃の芽を摘み取る。それどころかロビーニョのドリブルからルイス・ファビアーノのヒールパスで繋いでカカのシュートやダニエル・アウベスのパスを走り込んだマイコンがそのままシュートなど、何度もオランダゴールを陥れる。ブラジルペースのまま前半終了。

後半、オランダがロッベンのいる右サイドから活路を見出す。ロッベンと相対するミシェル・バストスが前半にイエローカードを貰っているため、ロッベンに激しく当たれない。
そして前半8分に、バストスのファールで得たFKからスナイデルのクロスがオウンゴールを誘い、オランダが同点に追いつく。
同点に追いつかれたブラジルも攻めが激しくなるが、オランダ全員の集中した守備がブラジルの攻撃を跳ね返す。逆に後半23分にコーナーキックからニアサイドのカイトが頭で後ろに流したボールをスナイデルがヘッドで押し込み、オランダが逆転する。
逆転を許し、混乱したブラジルに悲劇が襲う。ロッベンのドリブルを止めようとしたメロがファールを犯し、なおかつ倒れたロッベンを踏みつけて一発退場。
もうこれでブラジルに逆転へのゲームプランの自浄作用はなくなった。
最後にダニエル・アウベスのセットプレーなどで反撃を試みるが、一点差を守り切ったオランダが2対1で勝利を収めた。


今回、大会前に私はオランダが優勝すると周知に宣言していた。(ほんの数人に)

その一つの理由にまずスナイデル、ロッベンなどの全盛期タレントの充実が上げられる。
そしてもうひとつに一体感そして団結力だ。

今大会、日本が躍進した理由に団結力があるならば、オランダはそれ以上にあるだろう。

まずは闘将・ファン・ボメルを代表に復帰させたこと。
一つのエピソードとして親善試合のハンガリー戦で切り返しの際に足を痛めたロッベンがロッカールームに引き返す際に、心配そうに最後まで寄り添っていたのがカイトだった。
カイトはトップにファン・ペルシーが固定されてるため、ファンデルファールトやロッベンが常時出場できれば、出られない可能性もあった。
実際にオランダ国内ではカイト以外の4人を使え的な論争があったという。

本来ならばライバルの離脱は即出場になるため、見て見ぬふりしてもいいはずなのだが……、そのシーンを見た時、オランダが今大会に賭けるチーム力を感じずにはいられなかった。


それは植民地時代のオランダ移民が多い南アフリカ共和国に出来るだけ多くの熱い試合とチーム一丸となって戦う勇姿をみせることで国民を勇気づけたいというのもあるかも知れない。


そしてもう一つは第二の祖国から自分たちの国へ


オランダ初優勝という宝物を届けるために……。




           ブラジル       対       オランダ

              1                    -         2

GK ジュリオ・セザール 前半10分 ロビーニョ    GK スレケレンブルフ
DF マイコン       後半8分 オウンゴール     DF ファンデル・ウィール
DF ルシオ        後半23分 スナイデル     DF ハイティンハ
DF ファン                           DF オーイエル
DF ミシェル・バストス                   DF ブロンクホルスト
MF ダニエル・アウベス                  MF ファンボメル
MF フェリペ・メロ                      MF デ・ヨンク
MF ジウベウト・シウバ                   MF スナイデル
MF カカ                             MF カイト
FW ルイス・ファビアーノ                  MF ファン・ペルシー
FW ロビーニョ                        FW ロッベン

交代
 ブ) ミシェル・バストス→ジウベウト ルイス・ファビアーノ→ニウマール

 オ) ファン・ペルシー → フンデラール

posted by 舘野のおっちゃん |04:10 | サッカーW杯 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月28日

南アフリカW杯「ドイツ対イングランド」TV観戦マッチレポート

死のブロックの潰し合いがいよいよ始まった…。

ベスト4を賭けた戦いにW杯優勝経験国が3チーム(ドイツ、アルゼンチン、イングランド)もいる。しかももう一チームはフランスを破滅に追いやったパスサッカーのメキシコという。ドイツかアルゼンチンはウルグアイやガーナのいるブロックと取り換えてくれと思った人も多いはずだ。

そして死のブロックの口火を切り、ドイツ対イングランドが行われた。

前半は両チームとも静かな立ち上がり。ロースコアの雰囲気が漂う。
ドイツはクローゼをおとりに使い、攻撃的なMFのエジルやミュラーが飛び出し、得点をうかがう。イングランドはピッチをワイドに使い、両サイドからクロスを上げたり、ランパードやジェラードがミドルシュートを放ち、そのこぼれ球をルーニーやデフォーが狙うという攻撃パターン。しかしターゲットマンであるはずのルーニーが左サイドに流れたり、左サイドのA・コールがオーバーラップした後のスペースをカバーするCBの安定感のなさに不安が感じられた。
そして前半20分、ゴールキックからのロングボールをクローゼが右足で詰めてゴール。ドイツがあっさり先制点を上げた。その後、イングランドもデフォーのヘディングシュートなどで反撃するが、逆に前半32分にエジル→クローゼ→3人目の動きで抜け出したミュラーとパスをつなぎ、ミュラーが左サイドのポトルスキにラストパスを出し、トラップしてシュート。エジル、ミュラーを中心としたイングランド陣営を翻弄する連動した攻撃でドイツが追加点を上げる。
しかしイングランドも黙ってはいない。前半37分にジェラードのクロスからアップソンがヘッドで決めて1点を返す。そして同じ37分にイングランドの中央突破の流れの中からランパードがループシュート。クロスバーに当たり、真下に落ちたボールはゴールラインを超えていたが、判定はインプレイ。つまりノーゴール。疑惑のゴールの余韻が収まらないまま前半終了。

後半イングランドの動きが格段に良くなる。クロスバーに当たったが、ランパードのFKやジェラードのミドルシュートなどで何度もドイツゴールを陥れる。
しかし後半22分、ランパードのFKでイングランド選手が前がかりになっている隙に、ボールを奪って速効から抜け出したシュバインシュタイガーのパスをミュラーが決めて3点目、そして後半25分にもカウンターから抜け出したエジルのパスをミュラーがつめて試合を決定づける4点目を上げる。3点目もエジルがフリーランニングでDF3人を引き付けるお膳立てをしており、まさにエジルとミュラーという若いタレントが老朽化したイングランド守備陣を完璧なまでに打ち崩したと言っても過言ではないだろう。イングランドも選手交代で反撃を試みるが、GKを中心にドイツが守り切り、試合終了。

4対1でドイツがイングランドを破り、ベスト8進出を決めた。

それにしても今大会のイングランドの凋落が否めない。大会前は優勝候補と目されていたのに、テストマッチの日本戦を観て、『間違いなく優勝はないな』と思いました。
フランスの敗退もそうだが、力任せのスター頼りのシステムの限界を感じました。

1966年のイングランド大会の決勝戦にてジェフ・ハーストの“幻のゴール”で勝ち越したイングランドが5対3でドイツを破り、優勝した。
そして今回、ランパードのシュートは同じようにクロスバーに当たり、落ちたボールはまぎれもなくゴールラインを超えていたのにノーゴールになってしまった。44年前のゴールをチャラにするかのような、しかしイングランドに取ってみたら、強烈なしっぺ返しを食らったようなものだ。

昔、何かのサッカー番組でジェフ・ハーストが“幻のゴール”についてインタビューを受けていた時にこのように答えていた。
「仮にあのシュートがノーゴールになったとしても、イングランドが勝ったよ。だってイングランドの方がいいチームだったから。」と。

正直、今回の試合は前線の決定力、チームの組織力、試合運び、グループリーグ突破の雰囲気などすべてにおいてドイツの方が一枚上手に感じました。

イングランドにとって不運な判定だが、どのみちサッカーの神様は強いチームに微笑んだのかもしれない。


                    ドイツ     対       イングランド
  
                        4       -        1

GK ノイヤー                         GK ジェームズ
DF ラーム          前半20分 クローゼ    DF ジョンソン
DF メルテザッカー    前半32分 ポドルスキ  DF アップソン
DF フリードリヒ       前半37分 アップソン    DF テリー
DF ポアテング        後半22分 ミュラー     DF A・コール
MF ケディラ         後半25分 ミュラー      MF ミルナー
MF シュバインシュタイガー                 MF ランパード
MF ミュラー                             MF バリー
MF エジル                               MF ジェラード
MF ポドルスキ                           FW デフォー
FW クローゼ                            FW ルーニー

交代
 独) ゴメス、トロホウスキ、キースリングがイン

 英) Jコール、ヘスキー、S・ライトフィリップがイン

posted by 舘野のおっちゃん |03:30 | サッカーW杯 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月25日

南アフリカW杯「日本対デンマーク」TV観戦マッチレポート

何かを持っている…。

そう感じさせる“日本の勝利”であった。

前半はデンマークペースで試合が進む。デンマークはピッチをワイドに使い、両サイドからクロスを上げ、キープレイヤーであるとトマソンがスルスルっとゴール前に飛び出して決定的なチャンスを作る。しかし得点を入れなくてはグループリーグ敗退が決まる焦りからかDFが前がかりになり安定しない。前半12分に2列目から飛び出した松井や長谷部に決定的なチャンスを作られる。
そして前半17分、右サイドの位置からのFKで本田圭祐が無回転シュートを突きさす。
きれいな弾道を描いた完璧なゴールであった。
その後、デンマークも反撃に出るが、焦りからかボール際でのファールが多くなる。
前半30分、正面の位置から今度は遠藤がFKを決め2-0。攻めあぐねるデンマークに対して、日本が飛び道具2本であっさり2点を先取し、前半終了。


後半デンマークが総攻撃を仕掛ける。早いうちに交代枠を全部使い切り、パワープレーを仕掛けてくる。しかし、決定的なチャンスもゴール前の詰めの甘さであったり、闘莉王、中澤を中心とした鉄壁の守りがゴールを割らせない。後半中盤を過ぎるとデンマークの動きも格段に落ちてくる。終盤にPKを獲得し、トマソンが一旦、止められたシュートを詰めて一点を返すが、日本は前がかりになり、崩壊したデンマーク守備陣に本田の個人技からのパスを受けた岡崎のゴールでダメ押し。もうデンマークは反撃する力は残っていなかった…。

3対1で日本がデンマークを破り、決勝トーナメント進出を決めた。

それにしても何か持っている。としか言わざるをえない。日本はFKからあっさり先制し、デンマークはゴール前の決定機をことごとく外し、または跳ね返され今大会の欧州強豪国と同じように自滅していった。

結果論だが、最初から2002年日韓W杯・グループリーグ最終戦のチュニジア戦みたいに安心して見れたのは私だけだろうか。

次はパラグアイ戦だ。29日の23時に行われる。この組織的守備と精力的に動く“オカナチオ戦術”という神通力がどこまで相手に通用するのか、今から楽しみだ。

余談だが…今回の戦いを私は試合前にマンガ『スラムダンク』に准えていた(最近、2ちゃんとかでも、スラムダンク例えが多い)。
そうなると日本は流川と桜木の湘北高校、デンマークは仙道の陵南高校か。
そして今回の決勝トーナメント…スラムダンクだとパラグアイが豊玉高校、その次が山王工業となるわけだが…できれば山王工業が“無敵艦隊”であればいいと思っているのは舘野のおっちゃんだけだろうか。
   



      日本       対       デンマーク
  
                  3       -        1

GK 川島                      GK ソーレンセン
DF 駒野    前半17分 本田     DF ヤコブセン
DF 中澤    前半30分 遠藤     DF クロルルップ
DF 闘莉王   後半36分 トマソン  DF アッガー
DF 長友    後半42分 岡崎     DF S・ポールセン
MF 阿部                      MF C・ポールセン
MF 長谷部                    MF ヨーゲンセン
MF 遠藤                      MF カーレンベルグ
MF 松井                      MF トマソン
MF 大久保                    MF ロンメダール
FW 本田                      FW ベントナー

交代
 日) 松井→岡崎 大久保→今野 遠藤→稲本

 デ) J・ポールセン、ラーセン、エリクセンがイン

     

posted by 舘野のおっちゃん |06:58 | サッカーW杯 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月25日

南アフリカW杯「日本対オランダ」TV観戦マッチレポート

待ちどうしかった…

こんなにサッカーの試合が待ちどうしいと思ったことがあっただろうか。
19日(土)19時台からの両チームのスタメン発表、エスコートキッズを携えての選手入場、国歌斉唱、そしてキックオフ前の円陣。すべてに身震いを覚えた。

私事ながらただ何もしないでこの日のオランダ戦を待っていたわけではない。
先月の段階から会社に19日を休み希望で出し、この日の予定は全く入れなかった。

そして、16日には千駄ヶ谷にある「SAMURAI・BLUE・CAFE」にてトルシエ監督と金子達仁氏のトークショーに行ってきた。

二人のご意見はメディアでも周知の通り、“オランダ戦は捨てるべきだ”とのこと。
つまり24日(木)に行われるデンマーク戦にチームをベスト・コンディションで挑むことを一つの意見をして提唱していました。
トルシエ監督曰く“今回のオランダ戦に勝つというのはエベレストに登るようなもの。次のデンマーク戦は富士山に登るようなもの。それならばエベレストより富士山により力を注いだ方がいい”とのこと。

私は敬愛する二人の意見に心から耳を傾けつつも、違う意見が頭をよぎった。

“岡田監督は間違いなく、カメルーン戦で戦ったメンバーで来るだろうと…。”

理由は…第一戦で勝ったモチベーションをそのままオランダ戦にぶつけてくる方が後悔がないだろう。それにカメルーンを破ったメンバーが出てこないとなるとオランダ陣営もしめしめと思い、戦う前から優位に立つだろう。そして負けはしたが、アルゼンチン戦の韓国のようにがっぷりよつで来て、優勝候補を相手にどれだけできるのか試してみたいだろうと。

※余談ですが、トルシエ監督をプロ野球で例えると元ロッテのバレンタイン監督と実績等も含めてカブりませんか?

トルシエ監督→ワールド・ユース準優勝、アジア大会優勝、日韓大会ベスト16など。

バレンタイン監督→ワールドシリーズ準優勝、アジアシリーズ優勝、日本シリーズ優勝、正力松太郎賞受賞など。

そして大方の予想通り、日本のスタメンは前回のカメルーン戦とまったく変えてこなかった。

前半序盤は、DFを中心にサイドチェンジをしながらパスを回し、オランダが押し気味に試合をすすめる。しかし日本も阿部がスナイデルにマンマークし、ロングボールもセンターバックの闘莉王、中澤がボールをエリア外にはじき飛ばし、決定的なチャンスを作らせない。カメルーン戦で功を奏した俗にいう“オカナチオ戦術”がオランダの攻撃の気持ちを萎えさせていく。そして前半終盤は闘莉王のヘッドや松井のトラップからのボレーシュートを放つなど、見せ場を作り前半終了。前半は日本の堅い守りもあったが、攻めきれないオランダのちぐはぐさが目立った印象だ。

後半、オランダは早い段階から左サイドのブロンクホルストを中心に両サイドから日本の守備を崩しにかかる。そして後半8分、エリア内のファンペルシーのトラップから落としたボールをスナイデルが強烈なミドルシュート。GK川島がはじいたボールが無情にもゴールに転がり、オランダが先制点を上げた。日本も18分に中村俊介、31分に岡崎、玉田など攻撃的な選手を投入し、反撃を試みるが、逆にスナイデルに代わって入ったアフェライに決定的なシュートを2本打たれてしまう(GK川島が2本とも気迫のセーブ)。そして試合終了間際、パワープレイで上がっていた闘莉王が頭で落としたボールを飛び込んだ岡崎のシュートがバーを越え、同点のチャンスが無くなり、無情にもタイムアップ。
0-1で日本がオランダに敗れた。

スコア的には日本の大善戦だが、ちぐはぐさの目立ったオランダの後半開始から得点を上げるまでの破壊力、そしてその後の日本のお株を奪うような堅守。まだまだ強豪国との力の差があるように思えた。しかし1点差でしのぎ切ったため、次回のデンマーク戦は引き分けでもグループリーグを突破できる。“勝ちたかった”は試合後の岡田監督の弁だが、“何かを持っている”日本が今大会をまだまだ熱くさせると思っているのは私だけだろうか。

最後に16日の「SAMURAI・BLUE・CAFE」の話に戻るが、トルシエ監督への質問コーナーの中でオオトリを締めるにふさわしい質問があったので載せます。

この質問をしたのは間違いなくライターかサッカー関係者だろう。

これはガチなのか? トルシエ流のリップサービスなのかはわからない。
しかしこれが聞けた時にプレイだけではないサッカーの楽しさ、奥深さを感じた…。
だからサッカーは面白い。


最後の質問をした人「タラレバの質問ですが…今回のW杯の日本代表にもう一人、つまり24人目を選べるとしたら誰を選びますか? 私が選ぶならば子供のころの憧れ“三浦知良選手”です。お答えできますか?」


トルシエ監督「ええ。やはり私もカズです…。」


※トークの言葉は文章に直した時に多少、文字稿しています。
 ご了承ください。


          日本          対          オランダ
  
              0        -        1

GK 川島                      GK スレケレンブルフ
DF 駒野    後半8分 スナイデル    DF ファンデル・ウィール
DF 中澤                      DF ハイティンハ
DF 闘莉王                    DF マタイセン
DF 長友                      DF ブロンクホルスト
MF 阿部                      MF ファンボメル
MF 長谷部                     MF デ・ヨンク
MF 遠藤                       MF カイト
MF 松井                       MF スナイデル
MF 大久保                     MF ファンデルファールト
FW 本田                       FW ファン・ペルシー

交代
 日) 松井→中村 大久保、長谷部→岡崎、玉田

 オ) エリア、アフェライ、フンデラールがイン

     

posted by 舘野のおっちゃん |06:54 | サッカーW杯 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月15日

南アフリカW杯「日本対カメルーン」TV観戦マッチレポート

中田英寿が試合後、ドルトムントのピッチの上に倒れ込み、動けなくなったW杯・ブラジル戦から早や4年…同じ舞台に日本代表が帰ってきた。

南アフリカW杯の初戦は“不屈のライオン”の異名をとるカメルーンとの戦い。

スタメンはW杯前の練習試合・ジンバブエ戦の時と同じ本田をトップに据えた守備的な布陣。
試合前の岡田監督の日刊スポーツの“岡ちゃん一問一答”で試合展開を「1-0、2-1を想定しています。」と書いてあった通り、大量点またはシュートゲームに持ち込むというよりはロースコアに持ち込み、後半からの選手交代やポジション変更でチャンスを作るチームメイクが顕著だ。

一方のカメルーンは、ん? スタメンに“絶対エース”サミュエル・エトーは名を連ねているものの、中村の元同僚のGK カメニ、アーセナルのレジスタ A・ソング、エマナ、代表経験豊富なR・ソング、元マンチェスター・ユナイテッドのジェレミなど国際的に知られた選手がいない。それどころかトップに21歳のチュポモティング、中盤に18歳のマティプを使っている。カメルーンに詳しいわけではないが、あまりに代表経験の少ない選手の同時起用に日本戦に自信があり、相手を舐めているのか? それとも本当にチームに不協和音があるのか? まったくわからない。

前半序盤は両チームとも慎重な立ち上がり。お互いDFラインでパスを回し、時折、前線にロングボールを放り込むことに終始。ゆったりとした、言い方を変えれば退屈なせめぎ合いが続く。
攻撃は日本は両サイドからチャンスをつくり、カメルーンはエトーらFWと日本のDFの裏に放り込んで高さや一瞬のスキを狙う。
そして前半39分、右サイド・松井大輔の切り返しからのクロスを本田圭佑がトラップから冷静にゴールに流し込み、日本が待望の先制点をあげた。

得点後の岡田監督の会心のガッツポーズが印象的だ。

日本はカメルーンにまったく思うような攻撃をさせず、理想的な形で前半を終えた。

後半、エトーのドリブル突破からチュボモティングのシュートやクロス・バーに当たったムビラのミドルシュートなど再三、チャンスを作る。
しかし、闘莉王・中澤を中心としたDFがカメルーン攻撃陣に決定的なさせない。
カメルーンもエマナ、ジェレミ、イドリスを投入し、攻撃にテコ入れするが、日本も運動力のある岡崎、守備的FWの矢野、ボランチ・稲本を投入し、逃げ切りを図る。
集中力を切らさずに守り切った日本が1-0で歴史的な勝利を上げた。

試合後のインタビューで岡田監督は「終了のホイッスルは次の試合のホイッスルと思っていますから…」と言った。

“マッチ・トレーニング・マッチ”を練習で繰り返し、本番に向けたゲームプランをし、チームメイクをする。
グループリーグ突破、はたまた途方もない目標である『W杯ベスト4』を達成するために慢心しない岡田監督ならではの言葉だと思った。

かつて古田敦也、平尾誠二との共著『勝利のチームメイク』で“チームメイクとは「選手の長所を利用させてもらう」こと”と語っていた。

本番に強い本田のセンターフォワードでの起用、守備的FWの矢野、誰よりもW杯の勝利を知る男・稲本の途中投入はまさにその通りだと思った。

次は優勝候補のオランダ戦だ。オランダは先に行われた試合で同じE組のデンマークを2-0で順当かつ危なげなく倒している。岡田監督が日本中を驚かすゲームプランを考えて、どうオランダ戦臨むのか? 

今から目が離せない。


       日本      対    カメルーン

スコア     1     -      0

前半39分  本田

GK 川島                GK ハミドゥ
DF 駒野                DF アスエコット
DF 中澤                DF ヌクルー
DF 闘莉王               DF バソング
DF 長友                DF ムビア
MF 阿部                MF マクン
MF 遠藤                MF エノー
MF 長谷部              MF マティプ
MF 松井                FW エトー
MF 大久保               FW チュボモティング
FW 本田                 FW ウェボ


交代
日本)
松井→岡崎  大久保→矢野  長谷部→稲本

カメルーン)
マティブ→エマナ  シュボモティング→イドリス  マクン→ジェレミ 

posted by 舘野のおっちゃん |23:19 | サッカーW杯 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年06月13日

南アフリカW杯「アルゼンチン対ナイジェリア」TV観戦マッチレポート

南アフリカW杯二日目、グループBの第二試合“優勝候補”アルゼンチン対“アフリカの雄”ナイジェリアの試合がヨハネスブルグ・エリスパーク・スタジアムで行われた。

アルゼンチンは昨年のバロンドール リオネル・メッシをはじめ、イグアイン、テベス、マスチェラーノなど欧州の一流チームに所属するスター選手が勢揃い。代表監督も元スーパースターのディエゴ・マラドーナが務めており、この初戦のナイジェリア戦に俄然、世界中から注目を集める。

前半立ち上がりからアルゼンチンが攻勢を仕掛ける。
前半6分にメッシのシュートから獲得したベロンのコーナーキックをどんぴしゃに頭で合わせ左隅にゴール。早くも先制点をあげた。

アルゼンチンの大量点の予感を感じさせたが、ナイジェリアのGK・エニュアマのファインセーブやイグアインのシュートミスもあいまって、1-0で前半が終了する。
アルゼンチンのシュートがはじかれるたびにマラドーナ監督がテクニカルエリアぎりぎりの位置で吠えているのが印象的だ。

後半、ナイジェリアもスピードのあるマルティンスを投入するなど、打開を試みるが、アルゼンチンペースで試合が進む。メッシの枠をわずかに外れたシュートやイグアインが決定的なパスからシュートを放つがゴールを決めることができない。

ナイジェリアもカウンターからいくつかチャンスの形を作るが、焦ってフィニッシュを決めることができない。
アルゼンチンもM・ロドリゲス、ディエゴ・ミリートなどを投入し、追加点を試みるが不発。

最後はアルゼンチンがゆっくりボールを回し、時間を使って試合終了。
1-0でアルゼンチンが勝利した。

マラドーナ監督も監督としてのW杯初勝利は、自分が選手として出場した94年のアメリカW杯以来の勝利。その時の相手は奇しくも今日と同じナイジェリアであった。

それにしてもナイジェリアのGK・エニュアマが素晴らしかった。エインセにヘッドは決められたものの、メッシの緩急をつけたシュートやイグアインの速射砲をことごとくはね返した。

前回のドイツW杯でのセルビア・モンテネグロ戦のように大量点を予感したが、思った以上に見どころ満載の好ゲームになった。

開幕戦もそうだが、アフリカ勢の躍進が見込めそうな予感がしてきた。

イタリアW杯開幕戦、アルゼンチンのGKプンピートの脇をこじ開けたオマンビークの高い跳躍からのヘディング・シュートから早や二十年。

90年代はアフリカサッカーの時代になると言われたが、その時代は到来しなかった。
片鱗を見せたのが、オリンピックで金メダルを獲得したナイジェリアとカメルーン。
そしてディウフが全盛期の日韓W杯のセネガルだと思っている。

しかし、今大会はアフリカ勢の旋風が巻き起こる予感がする。

スタジアムに鳴り響く民族楽器『ブブセラ』が放つ音色とともに…。


アルゼンチン  1-0  ナイジェリア

(得点者)

6分 エインセ

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posted by 舘野のおっちゃん |02:49 | サッカーW杯 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年03月28日

プロ野球 巨人 対 ヤクルト イン東京ドーム おっちゃんの観戦記

花冷え…ここ水道橋駅を降りて東京ドームまでの気温はその言葉がぴったりの寒さだった。先週、桜の開花が早まると言っていたのが、間違い? かのように寒い。宇都宮では氷点下を記録したという。先週が5月の陽気だっただけに油断した寒さは普通の寒さより体に堪える。

開幕戦のヤクルト打線も花冷えと言って過言ではないだろう。開幕戦に照準を合わせてきた内海の完璧なピッチングもさることながら、福地、青木がノーヒットに終わり、ヤクルト打線に打てる要因が全く見えなかった。逆に巨人は高橋由伸の復活の同点打に、阿部のタイムリーにラミレスの追加点の4-1の内容以上の完勝。不安要素は1番・坂本の4タコと抑えのクルーンの荒れ球ぐらいに見えた。

ちなみに長年、大阪にいた舘野のおっちゃんはそれまで東京ドームとはまったく縁がない。たまたま友人の用事で周辺に来ていた時が1995年10月8日の原辰徳の引退試合で、ドーム内に入ったのは中学生の時に行った新日本プロレスの『スターゲートIN東京ドーム』ぐらいだ。つまり約20年ぶりの東京ドームである。

 今日の巨人 対 ヤクルト戦を観戦する上で自分の中で三つのポイントを立てた。 
 
1.	巨人・ヤクルトのポイントゲッター(昨日ノーヒットの巨人・坂本、ヤクルト・青木と福地)は活躍するのか?
※TV中継にて打席中に日テレのアナが伝える彼らの今年の目標は個人的な目標ばかりだった。今期中に2000本安打達成が掛かる小笠原や宮本でさえフォア・ザ・チームなのに…

2.高橋由伸の復活は本物か?
※昨日は3打数1安打1打点を記録。今日、複数安打が出れば本人もイケると思うはず。

3.マクドナルドのホームランセットとビックマック無料券は出るのか?
 ※東京ドームで行われる巨人戦で両チームにホームランが出れば、その試合の来場者はビックマックが無料になるという。(交流戦は不可)新しい試合の楽しみ方である。

さて試合はヤクルトが1回表から猛攻、デントナのライト前ヒットで先制すると、3回にはヒットで出た田中浩、青木をおいてデントナが3ランホームラン。3回までにヤクルトが先発のゴンザレスから8安打を放つ。一方、巨人はチャンスを作るもヤクルト・由規の最速153キロの速球とチェンジアップを打ち崩せない。4回、5回は試合が落ち着いたが、6回に二死満塁から田中浩のサードゴロを巨人・小笠原のフィルダースチョイスで5対0、青木のライト前への2点タイムリーで0対7。ゴンザレスがノックアウト。6回裏に小笠原が特大のホームランで1点を返す。(1対7)

そして終盤、巨人の中継ぎ陣がピリッとしない。7回、ゴンザレスの後を受けた久保がいきなりデントナにソロホームランを打たれる。そして9回、三番手の金刃が青木に今日、猛打賞となる3本目のヒットを打たれた後、ガイエルにセンター・バックスクリーンに今日、10点目となるツーランホームランを打たれる。

巨人も最終回、ヤクルト2番手の李恵践から高橋由伸のタイムリーヒット、長野のプロ初ヒットそして坂本の今季初ヒットとなる3ランホームランで反撃するも、代打の谷がヤクルト3番手、押本に抑えられゲームセット(10-5)。

花冷えどころか東京音頭のリズムに合わせて、色とりどりのビニール傘の花が何回も咲くほどのヤクルトの完勝だった。

では今回、観戦前に立てた三つのポイントを結果とともに考察してみます。

1.巨人・ヤクルトのポイントゲッター(昨日ノーヒットの巨人・坂本、ヤクルト・青木と福地)は活躍するのか?
ヤクルト・福地 4打数2安打1死球、青木 5打数3安打2打点
巨人・坂本 5打数1安打3打点(9回に3ランホームラン)

青木、福地はさすがですね。確実に塁に出て、出たら足で揺さぶり(二人とも今日は盗塁を記録)4,5番の助っ人にチャンスを作る。または青木がヒットで返す。特に6回の小笠原のフィルダースチョイスを誘った福地の好走はあれが結果的に勝敗を分けたと言っても過言ではないはずだ。
坂本も最後に意地を見せてくれたのはさすが。7回のチャンスを打ち損じたり、それまでの凡打は目も当てられない。大きいのを狙い過ぎてるのか? そもそも先頭バッターより2番や7、8番の方がいいのでは?

2.高橋由伸の復活は本物か?
今日は3打数2安打1打点1四球 特に目に着いたのが追い込まれてからボールを見極めたり、ファールで粘るシーンが多くなった(3回の第1打席の際の追い込まれての3塁側へのファールなどで四球を選ぶ)。昔は初球打ちで有名だったのに、打ち方を変えたのだろうか? あたりはすべて単打ながら、打点も記録。1打席1打席を大切にしている姿勢は間違いなく“新生”高橋由伸、復活と言ってもいいのではないでしょうか。

3.マクドナルドのホームランセットとビックマック無料券は出るのか?
 今日のホームランは両チーム合わせて5本の大花火大会。
入場の際にあらかじめ貰っていたスペシャルクーポンをさっそく地元のマックでビックマック無料と交換を試してみる。

店員「いらっしゃいませ。こちらでお召し上がりですか?」
おっちゃん「この券をビックマックに変えていただいてよろしいですか?」
店員「少々お待ちくださいませ」
おっちゃん「…(早く…)」
店員「この番号ない…お客様、この券はまだ有効期日が来てないんですよ」

なんと券によって有効期限が異なり、今日の試合は4月2日(金)から使用できるとのこと。

先いえや~。



        ヤクルト   対    巨人

スコア     10     -     5


1 左 福地            1 遊 坂本
2 二 田中浩           2 中 松本
3 中 青木            3 三 小笠原
4 一 デントナ          4 左 ラミレス
5 右 ガイエル          5 右 亀井
6 三 宮本            6 二 エドガー
7 遊 藤本             7 捕 阿部
8 捕 相川             8 一 高橋
9 投 ゴンザレス          9 投 由規

ヤ 由規ー李恵践ー押本

巨 ゴンザレスー久保ー金刃

本 ヤ デントナ1,2号 ガイエル1号
 
     巨 小笠原1号 坂本1号

posted by 舘野のおっちゃん |01:36 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年03月11日

マンチェスター・U 対 ACミラン IN 阿佐ヶ谷『ミラニスタ』 おっちゃんの観戦記

3月11日(木) 午前1時 JR総武線・阿佐ヶ谷駅構外

昨日の激しい雪がうそのように、あまり寒くもなく、星が輝いて見える。
なぜこんな所にいるかというと、欧州チャンピオンズ・リーグ1回戦 第2戦 マンチェスター・U 対 ACミランを観るためである。

 皆さん知っているので話すほどではないが…ミランのホーム・サン・シーロで行われた第1戦は3対2でマンUが勝利を収めた。マンUのホーム・オールド・トラフォードで行われる第2戦に2点差以上の差をつけなければミランがベスト8に進むことができない。しかもベッカムが相手チームの選手としてオールド・トラフォードに7年ぶりに帰ってくる。どうしても見逃せない一戦だ。

 何を隠そう舘野のおっちゃんは隠れミラニスタ(ニワカファン)。
子供の頃、トヨタカップのオランダトリオに魅了され、パパン、ウェア、R・バッジョがいた時代からところどころ空白の期間もあるが…見続けてきた。それに大阪在住時代は買ったLottoのロゴが入ったACミランのユニフォームは草サッカーの時は必ず着て言ったくらいである。(たいしたことない…ガチ余談だが、子供にサッカー教えていた時に入っていたサッカーチーム(父兄さんチーム)の試合の時に、公園のベンチのてきとうなとこに置いといたらパクられました。)

 スカパーに加入していない私は観ながら、かつ応援できる所を探した。
それに合致したのが、阿佐ヶ谷駅から徒歩5分に位置するスポーツ・バー『ミラニスタ』
上記の阿佐ヶ谷駅というのはここに行くためである。

 まだ試合開始まで早かったので、マックで準備等の時間調整をして、午前3時にお店に入った。店内では前日に行われた同じチャンピオンズ・リーグのバイエルン・ミュンヘン 対 フィオレンティーナの一戦が大型液晶テレビから流れていた。
午前4時半の放送開始までまだ時間があるため、まだお客さんの数もまばら、ダーツを楽しむ人もいれば、サッカー談議に花を咲かせる人もいた。
 
 さっそくコロナを飲む。つぎにハイネケン。店員さんの試合や画面を観ている時は話しかけず、それ以外の時に話しかけたり、注文を聞く心づかいがうれしい。
 放送開始の午前4時半が近付くとお客も増え、客席も満席になった。
ミランのユニフォームを着ている人もいれば、イタリアの方もいる。週末のリーグの試合やミラノ・ダービーの時は店内が盛り上がるのが想像がつく。

 試合は前半からホームのマンU押し気味にゲームを進める。前半3分にルーニーがペナルティーエリア付近でパスを受け、反転してシュート(惜しくもポスト横)やナニのシュートなどチャンスの作り、前半13分にガリー・ネビルのクロスをルーニーがヘディングで決め、あっさり先制。(1-0)一方、ミランもロナウジーニョのヘッド(惜しくもポスト横)やピルロの無回転ミドルシュート(GKがファンブルするも、その後しっかりセーブ)
など惜しい場面やチャンスを作るがフィニッシュまで遠い。1-0のまま前半終了。
トータルスコア3点ビハインドが重くのしかかる。

 後半早々、ミランが動き出すDFのボネーラに代えてセードルフを投入。第1戦で途中出場からゴールを決めているだけに、店内のミラニスタたちの期待も高まる。
しかし、後半1分にそれをあざ笑うかのような左サイドのナニからDFとGKの間に絶妙なアウトサイド・キックパスが出され、ルーニーがゴールに押し込む。(2-0)
後半14分にもスコールズのパスをパク・チソンが決め、(3-0)試合がほぼ決まってしまった。

 そんな状況の中、オールド・トラフォードは拍手と歓声に包まれた。ベッカムがピッチに登場したからである。後半18分、DFのアバテに代わってベッカムがイン。元ホームに戻ってきたベッカムは“水を得た魚の如く”センターリングや献身的な守備など動きがキレキレ。後半27分にはこぼれてきた浮球からジダンを彷彿させる豪快ボレーシュートを放つ(本当に惜しくもGKの正面)。その後もインザーギへの決定的なクロスを放つなど、ミランの攻撃陣をけん引した。しかし、後半42分にもフレッチャーのダメ押しヘッドが決まり(4-0)、終わってみればミランの完敗であった。

 結果論ですが…ネスタがいなかったから、パッドがいなかったからとか、レオナルド監督の采配が先発メンバーから消極的すぎたなど店内でも言う人がいたが、やはり相手のホームで勝ち、自信を持ってオールドトラフォードで迎え撃ったマンUの方がポジションごとのマッチアップも含めて一枚上手だった気がしました。

 ブラジル人監督ならではの勝ちに行くサプライズ・スタメンだったらどうなっていたのかと思うけど…相手のルーニーが怪我していても無双状態で確実にチャンスを決めていることを考えると…「サカつくじゃないんだから…」になったかも知れません。

やはり奇跡を起こすのは難しい。でもこれからも奇跡を信じて応援したい。

 最後に『ミラニスタ』のスタッフの皆さんありがとうございました。前日、夜にいきなり予約を取った私のためにすごく見やすい席を用意していただいて、お酒もつまみも注文したフィッシュ&チップスも最高でした。ぜひ今度はリーグ優勝決定戦の時に行って、おいしいお酒を酌み交わすことができたらいいなと思っています。





    マンチェスター・U   対    ACミラン

スコア     4       -      0


GK ファン・デル・サール        GK アッビアーティ
DF G・ネビル               DF アバテ
DF ファーディナンド           DF T・シウバ
DF ヴィディッチ             DF ボネーラ
DF エブラ                 DF ヤンクロフスキ
MF スコールズ              MF フラミニ
MF フレッチャー             MF ピルロ
MF ナニ                  MF アンブロジーニ
MF パク・チソン              FW フンデラール
MF バレンシア              FW ボリエッロ
FW ルーニー               FW ロナウジーニョ


交代
ミラン)ボネーラ→セードルフ アバテ→ベッカム ボリエッロ→インザーギ

マンU)ルーニー→ベルバトフ G・ネビル→ラファエウ スコールズ→ギブソン

posted by 舘野のおっちゃん |20:32 | 欧州サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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