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わたしが稀勢の里に求めていたのは『プロレス』だったのかもしれない

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順調に見えたチャンピオンロード。しかし、予期せぬ大ケガ。

「やめた方が...」という周囲の声をはね除けての強行出場。だが、患部が痛み力が出せない。

そして迎えたメーンイベント。相対するのは完全にヒールになった外国人。

誰もがもう、勝つことは不可能と思っただろう。「怪我が悪化しなければそれでいい」と。

これが漫画や映画、プロレスならばこれでもかっていうお膳立てが整っていたが、いくらなんでも勝てるとは思わなかった。

前回、わたしがブログを更新したのは11日目を終わったあと。いつもハラハラドキドキの稀勢の里劇場をどこかで求めていたわたしは、あまりにも順調に勝ち星も重ねる稀勢の里に物足りなさを感じていた。 しかし、そのあと状況が一変する。

13日目結びの横綱・日馬富士との一番。稀勢の里は横綱相撲を意識したのか、それとも鳴りを潜めていたプレッシャーに弱い部分が出たのか、日馬富士の鋭い立ち合いをもろに喰らい完敗を喫する。これで照ノ富士に並ばれた。それだけではなく、左の胸部、肩に大ケガを追ってしまう。

翌14日目、首位で並ぶ照ノ富士は、大関復帰に向けて負けられない琴奨菊相手に注文相撲で勝利をもぎ取る。

怒号が飛び交う中、結びの土俵に上がった稀勢の里は左肩の痛みから鶴竜になす術無く敗れ、照ノ富士に1差つけられて千秋楽を迎えることになった。

ここまででお腹いっぱい。しかし、今日、千秋楽、あんなフィナーレが待っていようとは。まさにプロレスだった。

ここで考えてみたいのは、稀勢の里はプレッシャーの弱さは無くなったのかということ。

悲願の初優勝を成し遂げた先場所は、横綱の日馬富士、鶴竜が途中休場し、大関豪栄道には不戦勝とラッキーも重なった。そして、千秋楽で1差での直接対決と思われた白鵬が14日目に貴ノ岩に敗れて千秋楽を待たずに優勝を決め、さらには千秋楽の結果に関係なく横綱昇進まで決まってしまった。つまりは「ここ一番に勝てれば優勝、横綱昇進」というしびれる状況を経ずに優勝も横綱昇進も決まってしまったのだ。このことについてはここでとやかく言うつもりはない。

これまで何度か触れてきたが、稀勢の里はこれまで何度も優勝争いや綱取り場所を迎えていたものの、「ここ一番に勝てれば優勝(決定戦含む)、横綱昇進」という経験は、あの5年前の2012年夏場所千秋楽の把瑠都戦しかない。

初優勝も横綱昇進もすでに成し遂げた今場所の稀勢の里はなかなかクリアできなかった2つの大きなプレッシャーから解放され、綱の責任と言う新たなプレッシャーさえも楽しんでいるようにも見えた。しかし、14日目の日馬富士戦を見ると本当に克服できたのかどうかわからない。というより、そんなことよりも怪我の具合が心配でそれどころではなくなったのだ。

そんな状況で迎えた千秋楽。前日の鶴竜戦を見て稀勢の里が勝てるなどと思った人はほとんどいなかったのではないか。

本割の一番。「負けても仕方ない」稀勢の里と「勝って当たり前」の照ノ富士がぶつかる。 稀勢の里は優勝のかかった一戦というよりも、とにかくやれることをやって負けたら仕方がないと開き直れたかもしれない。一方で照ノ富士は前日の注文相撲で完全アウェーの状況。ましてや相手は19年ぶりの手負いの日本人横綱。「勝って当たり前」で、勝って優勝を決めたところで満場に祝福されるかどうか。照ノ富士に取っては非常にやり辛い状況だったに違いない。

右の前まわしを掴み攻めた照ノ富士だったが、稀勢の里が一晩経って状態が少しは良くなっていたのもあってか、焦って攻めたようにも見え土俵際で逆転の突き落としを食らう。

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わたしが稀勢の里に求めていたのは『プロレス』だったのかもしれない

なぜ蒼井そら?の名前が突如出てくるんだかわからないが、まあいいや、日本中がめでたいから

わたしが稀勢の里に求めていたのは『プロレス』だったのかもしれない

そうですね。
照ノ富士関が不憫でなりませんでした。

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