ピノキオ〜「クビ差」で「クビ」になったはずなのに、舌の根も乾かぬうちに再開した厚顔無恥なブログ

『オーゼキ論』〜豪栄道の全勝優勝は素晴らしい、しかし、全て美談になっているのがコワい

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『大関論』なんて書くともの凄い仰々しくなるので、軽いタッチで『オーゼキ論』として少し大関について考えてみる。

カド番の大関豪栄道が全勝で初優勝を成し遂げた。後半は土俵上でも「負けないだろうな」と思えるほどの気合いで内容も伴い素直に祝福したい。

2年前の秋場所で大関に昇進し丸2年、二桁勝利は1回のみで勝ち越すのがやっとの状態が続き「最弱大関」などと言われ、悔しい思いを抱えながら自信を奮い立たせ、大ケガを抱えながらも言い訳にせずに土俵に上がり掴んだ栄冠....

こんな感じの記事があふれている。わたしもこの手の話は嫌いではないが、全てチャラにして美談にしてしまっているのはどうかと思う。14場所連続で関脇を務め(2回負け越してんだけど)実力があるのは分かっている。しかし大関昇進後、それに見合う成績が残せていないのは紛れもない事実だった。ケガを抱えていたのも知っているが土俵に上がる以上それを言い訳には出来ない。本人も分かっていたのだろうが結果が伴わなかった。悔しい思いをしていたのも想像できる。ただ、大相撲はあくまでもプロの興行である。まして大関は横綱に次ぐ看板を背負っているのだ。ケガをしていようがその地位に相応しい成績を残さなくては観客、ファンに対して失礼である。 これは、ここ数場所の照ノ富士にも言える。特に後半はまるで相撲になっていない。横綱大関同士の対戦であんな相撲を見せられては興ざめである。ケガをしながら必死に土俵に上がっている、なんてのは大関たるものには本来通用しないのである。大関は2場所連続負け越さなければ地位が下がることもない。つまり、2場所で最低8勝していればその地位を守れることにもなる。今の照ノ富士の状態では来場所カド番でなんとか8勝して、また次の場所で負け越し、なんてのを繰り返しかねない。先場所までの豪栄道もそれに近い成績だった。琴奨菊もだけど。

まあ、わたしも30年以上相撲を見続けてきてそんな大関は珍しくないのは知っているが、今回、豪栄道が優勝して、全てが美談になっているのがちょっとコワい気がしたのだ。まさに“勝てば官軍、負ければ賊軍”で、これまで大関として十分な成績を残してきた稀勢の里は現大関で唯一優勝していないことになってしまい肩身の狭い思いをしているだろう。わたしは元々優勝していない今の成績で綱取りというのは否定的だった。今場所10勝に終わり白紙に戻ったが返ってスッキリした。綱取り云々よりもまずは初優勝、綱取りはそれからだ。ただ今場所もそうだが、やはりメンタル面に課題があり難しいんだろうな、とも思うが。豪栄道なんかは、ここがチャンスだ、と思ったら集中力が増てプラスに出来るが(日馬富士なんかもそうだね)、稀勢の里はそれが出来ないのが悩ましいところ。白鵬が戻り、豪栄道の綱取りがかかる来場所、プレッシャーに打ち勝ち初優勝を成し遂げられるか、ひそかに見守っていたい。

ケガを乗り越えて、というストーリーは感動的だが、厳しいこと言うとケガをしないようにするのもプロの仕事だ。稀勢の里だって足のケガをしたことがあったが、それ以外はあまり目立つものはなく、ここまで休場はそのケガによる1日のみ(公式には不戦敗)。そこは大いに評価したい。本当はわたしも今場所の稀勢の里には失望したが、あまりにも扱いが悪くなっているのでフォローしてみたくなった。来場所大関取りの後輩の高安に負けないように頑張ってもらいたい。

とにかく豪栄道は来場所、大関として、そして横綱としてやっていけるのか真価が問われる。万全の状態とはいわないまでも文句を言わせない状態で土俵に上がって欲しい。それも大関としての大事な役目だ。照ノ富士も琴奨菊も同じだけど。

次は横綱について書いてみたい(やんないかもしれないけど)。

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