独断と偏見の相撲ランキング

ありえない待った不成立で敗れた日馬富士を考察する

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3横綱に加え、大関高安と人気者宇良が休場となった秋場所3日目。

初日、2日目と結びの一番で抜群の相撲を見せてきた横綱日馬富士が まさかの内容で初黒星を喫したのだ。


注目の立ち合い。 日馬富士が先に手を付き対戦相手の琴奨菊も手を付き(琴奨菊の手付きは浅くチョン立ちに近かったが) 立ち合い成立でぶつかり合う瞬間、日馬富士が片手を上げて待ったを主張したのだ。

日馬富士は、つっかけ気味に手を降ろしたのを嫌ったのか、それとも手つきの浅い琴奨菊の立ち合いは 不成立だと主張したかったのはわからないが、 両者が手を付いたと判定された後の待ったであり 主張は認められず、そのまま琴奨菊に土俵外に寄り切られてしまったのであった。

取組後も、釈然としない表情を浮かべる日馬富士の姿は熱戦を期待されてだけに 何ともやりきれないものがあった。

そもそも、今回の立ち合い待ったはルールの範囲内だったのだろうか? 気になって、立ち合いのルールについて調べたが 相撲協会の勝負規定に以下のように明文化されているとのことだ。

第五条 立合いは腰を割り両掌を下ろすを原則とし、制限時間後両掌を下ろした場合は「待った」を認めない。 (出典:Wikipedia)


つまり、ルール上今回の日馬富士の待ったは無効でなんら問題ないのだ。 しかし、なぜ好調だった日馬富士がこのような相撲を取ってしまったのか。

それはやはり1人横綱という状況が影響しているのだろう。


日馬富士は、すでに横綱として30場所目を迎えようとしている。 白鵬全盛時代に8回の優勝を記録して実績も十分であり 横綱として、土俵上でのほとんどのことを経験しているだろう。

しかし、意外に感じるが初日から1人横綱という状況はなんと今回が初めてなのだ。

白鵬という偉大な横綱の存在ゆえに、横綱在位満5年での初体験の場所となっている秋場所を 日馬富士は相当の気合と決意で臨んでいることは容易に想像できる。

「自分が盛り上げなければいけない」と。

ただ、その肩には経験したことのない重圧がのしかかっていることだろう。

しかも、この日の相手は琴奨菊だ。 平幕にこそ下がったものの対戦成績で負け越している油断のできない相手だ 立ち合いに失敗すれば、容易に土俵外に持って行かれる可能性も十分に考えられる。

序盤に星を落としがちな日馬富士にとって、まさに難所であったはずだ。

1人横綱の重圧と神経質にならざる負えない対戦相手という環境が、あのまさかの待ったならずで敗北を 生んでしまったのだろう。


この敗北の影響は決して小さくない。 なぜならば、日馬富士の優勝パターンは、圧倒的な勢いで少なくとも後半戦まで 全勝で白星を積み上げる形なのである。

その勝ちパターンが、崩れてしまいさらに後味の悪い敗戦ということで 調子を落としてしまう可能性も考えられる。

しかし、私は抜群の勝負根性を持つ日馬富士ならば、引き続き好調を維持できると考えている。

今回の負けは完全なるミスではあるが、事故のようなものなのだ。 土俵上で自分の力を出すことに置いては、角界屈指である日馬富士であれば しっかりと切り替えて土俵に上がってくるだろう。

しかも、直近2回の優勝は序盤戦で星を落としつつも好調をキープして 2位と星の差一つの接戦を制しているのだ。 まだまだ、落ち込む必要などなにもない。

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