独断と偏見の相撲ランキング

記録更新は足踏みとなったが、この一敗は白鵬関にとって好機となるのではないだろうか?

このエントリーをはてなブックマークに追加

名古屋場所11日目は今場所一番の驚きが待っていた。


新関脇御嶽海関との結びの一番で、白鵬関が敗れたのだった。 敗戦の予兆が全くなかっただけに、場内は座布団が舞い飛ぶ盛り上がりとなった。

通算勝ち星の1位タイに並ぶ1047勝をかけた一番だけに、硬くなったと本人は語っていたが 立ち合いから御嶽海関に上手を引かれ、そのまま土俵外まで寄り切られてしまった。

土俵際苦し紛れに外掛けに行った程度の抵抗しかできず、完敗と言っていい内容だった。

いかに百戦錬磨の大横綱白鵬でも、緊張して体が動かなくなることはあるのだと改めて一つ勝つことの 難しさを実感させられた一番となった。


さて、通算勝ち星1位を全勝で気持ち良く迎えることはできなくなったわけだが、 私は、白鵬関に取って、この一敗はむしろ好機になるのではないかと考えている。

今回の黒星で、白鵬関に危機感が生まれることを期待したいのだ。

今場所の白鵬関は、昨年の不調時に比べればだいぶ状態はいいように感じる。 力自慢の栃ノ心関をがっぷり四つで破るなど、心身共に充実しているのだろう。

ただ、今場所の相撲は全盛期の内容と比べてしまうと物足りなさを感じると言わざるを得ない。

その証拠に、嘉風関に注文相撲を見せ 宇良関相手には、立ち合いで完全に変化を選んでいる。

また、直近の対戦で敗れている勢関相手にも、立ち合いで動いている。

つまり、対戦相手がどんな相手であろうが力強くねじ伏せてきた相撲は影をひそめ 相手を警戒する慎重な相撲、悪く言えば安全運転な相撲、を取ってしまっているのだ。

相手に合わせて相撲を取ることは悪いことではないのはもちろん承知している。 すでに30歳を過ぎ、蓄積した怪我ももちろんあるだろう。 今の状態で取れる最善の相撲を見せてくれていることは、理解できる。

ただ、まさしく圧倒的に強かった白鵬関を知っている身としては 小さくまとまった相撲で勝ち星を積み上げることは、白鵬関にとってマイナスになりかねないと感じてしまう。

安全運転な相撲内容で勝ち続けてしまった先にあるのは、危機感の低下である。


もし、今場所全勝で優勝するようなことになったのならば 「この相撲でも勝ててしまうのか」という、油断を生んでしまう恐れがあった。

そしてそれは勝利へのモチベーションの低下を生む。 通算勝ち星記録更新が、そのことをさらに助長するだろう。

横綱大鵬の通算優勝回数を抜いた後、明らかに相撲内容が落ちたことがそれを証明しており モチベーションの低下は、白鵬関の力士人生を短くする可能性すらあるのだ。


良薬は口に苦しではないが、この悔しい敗戦を糧に 白鵬関が、全盛期を彷彿とさせるような他を圧倒する相撲を見せてくれることを期待したい。



1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
2017年本場所
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

大卒力士を超えろ、御嶽海。【幕下相撲の知られざる世界】

観戦記1341 メキシコ・スター対決!サウル・アルバレスvsフリオ・セサール・チャベスJr【人生マイペンライ】

気合を前面に出して戦え!正代関!【独断と偏見の相撲ランキング】

ブロガープロフィール

profile-iconmomiji

気ままに、本場所開催中にランキングをつけさせていただきます。

【点数ルール】
勝ち点:勝ち星を挙げたら+3点。負けたら0点

技術点:上手い立ち合い、技等が見られたら加点

敢闘点:勝つ!という想いが相撲に出ていたら加点

土俵態度:気力を感じられない相撲や、だめ押し等見苦しい行為をした力士にはマイナス点をつける

特別点:4つの点数以外にも、ブログ主が「グッ」ときたら加点する。
  • 昨日のページビュー:0
  • 累計のページビュー:1268501

(09月22日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 稀勢の里関には何が足りないのか?横綱に必要な心技体を数値化して考える
  2. 今から約4年後の大相撲界を予想する
  3. 優勝をかけるはずの千秋楽結びの一番は消化試合となり、「横綱稀勢の里」の正当性は失われた。
  4. ありえない待った不成立で敗れた日馬富士を考察する
  5. 信じられない相撲内容で敗れた白鵬関。平成の大横綱に何が起こっているのか?2016年初場所14日目
  6. そこはかとなく漂う祭りの後感。そんな中稀勢の里関が見せたのは、初日に勝るとも劣らない最悪の相撲だった
  7. 白鵬関に大相撲を去って欲しいのか?恣意的な正代コールを行う観客に不快感を覚える~2016年夏場所4日目~
  8. 2016年春場所各力士を採点してみよう〜三役・横綱編〜
  9. 横綱昇進の条件の曖昧さをなくすためにも、準優勝の位置づけを明確化してほしい
  10. 横綱の意地は見せられなかった。しかし日馬富士関は理想の横綱に近づきつつある。

月別アーカイブ

2017
09
07
03
01
2016
11
09
08
07
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年09月22日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss