独断と偏見の相撲ランキング

気合を前面に出して戦え!正代関!

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名古屋場所も10日目を迎えた。

この日の注目は、新大関の高安関と、先日日馬富士関を破った宇良関との取り組みだったと思われる。

ただ私が注目している一番は他にあった。

そう、御嶽海関と正代関という将来のエース候補の直接対決である。

北勝富士関、貴景勝関、輝関など魅力的な若手は台頭してきているが、 その若手の筆頭格と言える二人の相撲を見ることは、幕内若手力士の実力を測る格好の取組となるのだ。

そんな興味深い一番なのだが、残念なことに今場所は正代関がピリッとしない。


成績は、ここまで3勝6敗。勝ち星の1つは不戦勝によるものである。

日馬富士関を倒し金星を獲得しているものの2日目で調子の上がらない相手に 助けられた感は否めない。

相撲内容を見ても、立ち合いから守勢にまわり、相手に主導権を取られる流れの悪い展開ばかりだ。 いいところがあまりないといった状況である。

逆に御嶽海関は、上位陣との取り組みがありながらも、6勝3敗と勝ち星を先行させている。

手負いながらも、今まで勝つことのできなかった稀勢の里関を一方的に下すなど、 今場所を通じて積極的な攻めを見せている。

非常に状態が良いようで、新関脇での勝ち越しも見えてくるなど視界良好といったところだろう。

そんな、対照的な二人の取り組みとなったわけだが、私は正代関の土俵上での意外な姿に驚かされた。

制限時間いっぱいとなり、塩をまく際の表情が、今場所見たことがないほど気合をみなぎらせていたのだ。

気合を前面に出す力士ではないだけに、並々ならぬ決意でこの一番に臨んでいたのだろう。

それを証明するように、胸から当たる通常の立ち合いではなく右から強烈なかち上げを行ったのだ。

これには、鋭い出足を持つ御嶽海関も後退せざる負えなかった。

正代関の有利と思われた展開だったが、そこは好調御嶽海関である。

不利な体勢でも再びぶつかりに来る正代関の上手を引き、そのまま出し投げを打ったのだ。

強烈な投げに耐え切れず、正代関は土俵を転がることとなり 注目の対決は、今場所の好調ぶりをそのまま映すように御嶽海関の動きの良さが光る結果となった。

御嶽海関は、この勝利で7勝となり二桁勝利も視界に入ってきた。 そして、先場所千秋楽で完敗した相手からしっかりと勝利を収めたことでさらに勢いに乗ることだろう。

まだ2横綱との対戦を残しているが、どのような相撲を見せてくれるか楽しみだ。

そして、正代関である。 敗れはしたものの、常々課題に挙げられている胸を出して受けるような立ち合いではなく 強く相手を押し込むような気合の入ったかち上げを見せたこと。

そして、大勢有利とみると積極的に攻めこんだ姿勢は高く評価したい

正代関の持ち味は、持ち前の体の柔らかさと粘り腰である。 そのため、土俵際に追い詰められてもそこから逆転できる強みがあるが、 一度守勢に回ってから攻めるという傾向にあるのだ。

幕内下位であれば、それで十分に勝ちきることができるが 今場所の結果が物語る通り、上位陣が相手となると立ち合いで守勢に回ってしまうと そこから挽回するのは容易ではないのだ。

だからこそ、この日見せてくれた相手を退かせる気合の乗った立ち合いは 三役返り咲きへの突破口となりうると思うのだ。 気合十分で激しく頭からぶつかれば、今まであまり見せたことのない一気に攻めきるような相撲も十分に可能だろう。

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2017年本場所
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