独断と偏見の相撲ランキング

大一番で、力が出せない稀勢の里関を分析する

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前回、当ブログにて

ここ一番での精神的な弱さ。変わらない課題を抱える稀勢の里関

という記事を投稿させてもらった。

稀勢の里関は、改善こそしたかもしれないが 結局のところ、大一番で固くなり自分の相撲が取れなくなるということが再認識でき、 稀勢の里関の緊張し易い性格に起因することなので、本人が自分で改善せざるを得ない という内容だった。

しかし、稀勢の里関は、大関の地位に就てから丸5年になる。 綱取りをかける大事な1番で敗れるたびに自分の弱点を見つめ直し、 修正しようと努力し続けたはずだ。

しかし、それでも今だに同じ課題に悩んでいる。

横綱候補と言われて久しい稀勢の里関も、すでに30歳を迎えている。

すぐにでは無いだろうが、土俵人生がいつ終わりを迎えるかわからない。

であるならば、やはり本人の気づきのみでこの 「大一番で緊張し自分の力が出せない」 を克服するのは難しいと思われる。

最後は自分でなんとかするしか無いが、他者からの指摘が非常に重要になるだろう。

そういった経緯から、稀勢の里関が見ているはずも無いだろうが、 当ブログでも稀勢の里関の課題解決に向けた方策を考えたいと思う。

そのためには、 「大一番で緊張して、自分の力が出せない」 という課題をもう少し分析してみる必要がありそうだ。

分析のために、この2番を取り上げようと思う。 今場所13日目、栃ノ心関に敗れた相撲と秋場所11日目の、豪栄道関に敗れた相撲だ。

どちらも2敗を喫した状態での取り組みで、優勝に向けて絶対に負けられない1番だった。

そこで稀勢の里関は敗れた訳だが、観察するとどちらにも共通点があることがわかる。

まずひとつは、 立ち合いから、自分の必勝の形である左差しの相撲を選択しなかったということだ。

栃ノ心関には、左手を差すのではなく相手の右腕を抑えにいき 豪栄道関には、立ち合いから突き放すことを選んだ。

共に、喧嘩四つの相手の右差しを警戒した取り口だった。

そしてふたつめは、 消極的といえるほど慎重な取り口である。

栃ノ心関との一番で、辛抱強く待っていれば左を差し勝てそうな場面で、 相手の右を警戒して引いてしまい逆に状況を悪くしていた。

豪栄道関には、突き放して一見積極的な相撲に見えるが、 相手に中に入られるのを極端に怖がっている印象を強く受けた。

こうしてわかることは、

「大一番で緊張して、自分の力が出せない」 ではなく、具体的に言うと

「大一番で緊張して、負けられない気持ちが強くなり、相手を警戒しすぎるあまり、自分の力が出せない」 という事になるのだろう。

簡単に言えば、大事な勝負ほど慎重な取り口になってしまうのだ。

こればかりは、もって生まれた性格なのだろう。 稀勢の里関の、勝負を意識しすぎる性格を改善する方法はあるのだろうか?

考えられるのは、緊張し、勝ちを意識し過ぎたとしても相手の動きに対応できる力があればよいという事になる。 つまり、地力を上げるということだ。

純粋に地力を上げる事を考えるならば、多くの相撲関係者が指摘する通り、腰高を直すことだろう。

どっしりと腰を下ろすことで、相手の動きに機敏に対応できるようになる。 そうなれば、緊張している状況でも今までのようなバタバタと慌てることはなくなるだろう。

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