2009年09月10日

モヤモヤな試合<ガーナ戦>

いやー、スポナビブログ大賑わいですね。
何だかんだ言っても代表の試合は注目されてるって事でしょうか。

さて、皆さんご存知の通り、ガーナ戦は4-3の逆転勝ちです。
結果と得点経過を見ればとっても痺れる展開。
「逆転するだなんて、やるじゃないか」
と感じさせてしまうような結果でした。

…が、多くの方も仰っているように、すんなり飲み込めないというか
諸手を挙げて喜ぶような内容じゃなかったですよね。
モヤモヤです。
その辺りを私の感じたまま挙げてみようかと思います。


■得失点時の短評

1失点目
→CKからのボールを長友がハンドでPK。
 ただPKによる失点自体は止むを得ないでしょう。
 長友があそこでフリーになっていた相手にギリギリで競りに行った事も
 評価してあげたい所です。(もしかしたらマーク外しちゃってただけかも)
 なので、この失点はやむを得ず。

2失点目
→GKのロングキックから中澤がギャンに競りまける。
 これはまずい。ガーナ戦で一番不安に感じた部分です。
 というのも最近、中澤の劣化ぶりが目に付くようになってきており、
 もしかしたら最盛期の中澤なら止めてたかもしれないのに、今の力では競り負けてしまう。
 ただ、その「力の衰え」自体は如何ともしがたい訳で、
 むしろ周囲の「中澤依存」を変えていかないといけないと思います。
 このシーンも闘莉王はフォローに入れていなかったですし。

 もちろん、中澤自体もあそこはDF的に一番負けちゃダメな部分ですので
 周囲との連携を含めて修正すべきでしょうね。

1得点目
→岡崎の出したパスが相手DFに当たり、ちょうど憲剛の所にこぼれる。
 それを押し込んで1点差。
 。。。このゴール自体は「憲剛よく落ち着いて決めたね」で良いんですけど、
 それ以前のチャンスやその後のチャンスを憲剛が外しまくってたのがちょっと心配。
 世界との差ってこういう所(ビッグチャンスをモノにする力)なのかなぁ、と感じます。

3失点目
→ハーフライン付近から縦パスに抜け出され、都築が交わされゴール。
 これも結構イヤな感じです。
 DFラインでちょっとした修正でもあったのか、中澤が高い位置までボールを取りに行ってました。
 で、そこから縦にポーンと入れられたボールが綺麗に相手に渡っちゃうんですが、
 そこでの闘莉王の位置取りがまずい。簡単に裏に入られ過ぎてますね。
 中澤-闘莉王というコンビはここまでほぼ不変で来ている訳で、
 なかなか代えが効かない(というかテストしない)ポジションです。
 そこの2人が揃って失点の直接的な原因になってしまうのはかなり不安。

 都築さんは悪くない。あのジャンプはしょうがないです。

2得点目
→一度相手DF奪われたボールが長友の所に転がってきて、
 そこからフリーの玉田へ横パス。
 「玉田ゾーン(?)」から左足で豪快且つ繊細にゴール左隅へ決める。
 …相手のミス絡みですから、「崩して獲った」と言えないのが残念な所。
 ただ、玉田って決める時ちゃんと決めるんですよね。意外と落ち着いてるというか。
 この試合の玉田は個人的にMVP級の活躍だったと思います。
 長友も落ち着いてました。(2人を背負ってもちゃんとパスしてました)

3得点目
→稲本のドンピシャクロスを岡崎がドフリーでヘディング。
 稲本が「まだまだやれるわい」って所を見せ付けてくれました。
 童顔ですがもう29歳。ベテランです。
 元々フィードの正確性は評価が高かった選手ですが、
 こうして存在感を見せ付けてくれると嬉しくなりますね。

 岡崎については
 良いポジションにいたのか相手がマーク外しちゃってたのかちょっと判断しづらいんですが、
 結果を残せた事は本人にとって良かったんじゃないでしょうか。
 …でもこの遠征で「岡崎だと若干力不足かな」とは感じてます。

4得点目
→長友の抜け出しから稲本へ横パス。稲本は相手を弾き飛ばしながらきっちり狙ってゴール。
 もうこの辺になると、日本はイケイケだしガーナはヘナヘナだし勢いの差と言っても過言ではないような。
 それでも、この試合の日本のゴールの中では一番「形」が出来てたゴールですし、
 稲本の落ち着きにも感心しました。
 相手のチーム力が落ちていたとは言え、日本のやりたい事が出来ていた時間帯だと思います。


■試合全体では

と、得失点シーンごとに振り返ってみたんですが、次は試合全体の出来について。

正直、良かったとはいえないでしょうね。
ガーナのDFラインが高かった事から、裏狙いのパスが多かったのは良いと思いますが、何だか中盤でボールが落ち着かない。
そしてボールも奪えない。
パスミスも多発。

前半は「良く1失点で済んだなぁ」って感じました。
ガーナも最後の所で正確性を欠いてましたからね。助かりました。

後半に入っても余り変わらず、
むしろガーナの高い位置からのプレスに逆に怯えてしまっている印象を受けました。
うーん。相変わらずの課題でしょうね。相手のハイプレスに弱い。
DFラインとボランチ辺りで速いパス回しが出来れば良いんでしょうけど、
今の代表はパススピードが遅いです。

中盤でボールを回せない一因として、2トップだったってのもあるかもしれません。
今までは玉田がボールに絡むのが大好きだったので、
実質6人で中盤を作ってた感じだったのが
この試合では2トップが常に裏を狙うイメージだった為4人に。
前田が気を利かせて下がってきてましたが、やっぱり1枚足らない感じ。
その為にパスコースが減っていたような気がします。

後半の4得点については相手チームの選手が多く交代した後だった為、
日本が格段に良かったという訳じゃないのが悲しい所です。
「でも4点取れたからそこ褒めようよ!」
っていつもの私なら書くんですけどね…。
…まあ、リードを許した場合のメンタルについては改善が見られたと思います。
そこはとても良かった所。
でも、出来れば先制したかったなぁ、この試合は。
っていう残念感の方が何だか強いのです。


■選手と監督について

長友
ハンドはしょうがない。
むしろその後の落ちない体力と果敢な攻め上がりは素晴らしかったです。
クロスの質とかが上がるとより嬉しいですが、とにかくこの試合については本当によくやっていたと思います。

駒野
あれ?ちゃんとやれるじゃん。
守備面では特にこれといった良かった点はちょっと見つけられなかったけど、
攻撃面に関しては内田よりも「引き出し」多いんじゃないかな?
右足でも左足でもクロスを入れられるっていうのはやっぱり良いですね。

憲剛
1点取ったからといって他のチャンスをフイにしたのは帳消しになりませんよ。
あれだけゴール前でシュートチャンスが作れるポジショニングと視野があるんだから、
最後のシュートももうちょっと頑張って。

本田
まだまだ本領発揮とはいえないし、少し遠慮がちにも見えたけど
遠藤への左足でのクロスは素晴らしかった。
遠藤の尻トラップも素敵だったけどw
まだまだ代表での立ち位置を模索中だろうけど、必要な戦力だと思います。

玉田
この日の玉田がいつも出てくれますように。。。
ってぐらい、出色の出来だったかと。
相手が疲れた時に出てくる方が合ってるんですかねえ。
何だかんだ言ってボールは持てるし、仕掛けるし、良く動く。
スタメンで90分持たないって本人も言ってるんだから、
スーパーサブの方がいいのかも。

岡田監督
守備網を構築するのは得意だと思うので、もう一回見直してみて下さい。
「攻撃の形を作る」っていう課題よりはやりやすいと思いますので。

んで、毎回言ってますが…
岩政使ってやれよ。

サブのCBって試合中に投入する気ないんですか?

他の選手交代は割と納得ですが。
でも長谷部の体調を考えたら、稲本スタメンでも良かったかな?
疑問はそれぐらい。


と、まあグダグダと書いてきましたが、
課題もたくさん出たしオランダ戦→ガーナ戦と強豪2チームとやれた事は
代表にとって良かったんじゃないでしょうか。
本番ではもっと相手の守備が集中してるだろうから、4点取るのはかなり難しいと思います。
それでも、1-3から逆転に持っていけるというメンタルを見せてくれたのは収穫でしょう。

最後に、
中村俊輔が交代した後で逆転劇が起きたからといって
「俊輔不要」
とは言いたくないです。
絶対に必要な、アンタッチャブルな存在とも全く思いませんが。
彼の経験やボールを持つ技術は日本人の中でも際立ってますから、
いい加減「俊輔 or Not俊輔」で語るのはやめましょうね。

個人的には前半俊輔、途中交代本田で十分相手の脅威になり得ると思います。

posted by mm666 |10:37 | 日本代表 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年09月07日

オランダ戦はガーナ戦への布石?

タイトルは「布石?…だといいなぁ」と続きます。
ま、希望です。

さて、日本代表vsオランダ代表の親善試合については
もうビックリするほどのエントリーがなされてますので、
細かく書いたりしてもあんまり意味が無いでしょう。
もう個人的な感想とか疑問とか擁護を。
(つまりこれもいつも通り)


■結果から

0-3。大敗、惨敗、ボロ負け。
色々と言い回しはありますでしょうけど、まあバッチリやられたね、って感じです。

ただ、「負けてんなよ岡田更迭だ俊輔イラネ」等という脊椎反射をされる方が
未だに(若干名)いらっしゃるのが不思議でなりません。
親善試合です。相手は強豪オランダです。
試合前から
「世界の強豪相手にどれだけやれるのか。
 負けてもいいから今までの日本のやり方をぶつける」
って岡田監督も言っていたような。
なので監督自身もそうでしょうけど
個人的にもこの敗戦、この点差は別に驚くようなもんでもないです。

■内容は?

点を取られるまでは、決して悪くなかったと思います。
もうお馴染みとなった
「前線からの猛チャージ」
が功を奏し、
オランダ自体の調子も今一つだった事も手伝って、
守備でも攻撃でも、今までの日本らしさを出せてたんじゃないでしょうか。

ここでポイントがいくつか。
*オランダの調子
欧州大好きな方に言わせれば
「オランダは全然本気じゃなかったよ。」
ってなるんでしょうかね。
ま、モチベーションは当然MAXじゃなかったと思いますけど、
「本気じゃない」っていうのは違う気もします。
どっちかというと
「俺らがやる気出しゃ簡単な試合だ。。。あれ?何か中盤でボール引っかかりやがる。ちょこまか鬱陶しいヤツ等だな。」
という気持ちが垣間見えました。
まあこれも想像に過ぎませんが。
スナイデルの苛立ちタックルを見るに付け、手を抜いているようには見えませんでしたので。

これで岡崎が最初のチャンスで簡単に点を決めてれば、
もっと早い時間からオランダのイライラが見れたかもしれません。
残念。

*「いつもの日本らしい攻撃」
皮肉です。
チャンスの一歩前ぐらいまで行くんですよね。
「惜しい!」って悔しがる事が出来ない所まで。
岡崎の最初のチャンスにしても打って外してたら「惜しい!」ってなるんですけど、
トラップミスして終わりじゃ「ぐぬぬ。。。」としか言いようが無い。

良かったのは長友の折り返し→長谷部の左足ぐらいかなぁ。

殆どペナルティエリアに侵入できてませんでしたからね。
日本の悪い癖だと思うんですけど、足元へのパスが多過ぎです。
受け手が止まって貰うばかり。
なので、攻撃に速さがなくなってしまう。
課題だと思います。

*「いつもの日本らしい守備」
これは皮肉でも何でもなく、良かったと思います。前半は。
相手DFに対しては玉田、憲剛、岡崎が猛然とチェックしに行き、
中盤でも長谷部、遠藤、俊輔が素早く寄せる。
そうしてパスコースが限定された結果、最終ラインは余裕を持って対処出来ていました。
闘莉王がロングボールに競り勝っていたのも、読み易いボールだったからでしょう。

あと、内田がロッベンと対決して(結果的に)勝ってたのは素直に
「良くやった」
と言いたいです。
正直ぶち抜かれると思ってたので。

後半は色んな要素もあるでしょうけど、一番は「バテた」って事でしょう。
これについてはまた後ほど。

■本田

誰もが期待していたであろう本田ですが、
残念ながら特に何かを見せる事もなく終わってしまいました。
スタメンじゃなかったのが既に残念だったのですが、
これは岡田監督のこの試合へのスタンスを考えればまあ納得です。

後半、頭から使ったのはやっぱり
岡田監督自身も彼の個人能力によってどこまでやれるのかを見たかったからでしょう。

そしてこの本田について、ブロガーさん達の議論の中心になっているようです。
・「本田はやっぱりダメだ派」
 →守備をしない本田は、今の代表にはフィットしないという意味でも。
・「本田を使いこなせない岡田がダメだ派」
 →能力はあるはずの本田を上手く使えないのは岡田監督のやり方が悪いから。
・「そもそも本田に期待し過ぎだろ派」
 →オランダで活躍といっても所詮弱いチームの王様だし。

たくさん派閥を出そうとしたら3つしか出ませんでしたw

まあ要するに皆さん、本田には非常に期待していた訳で、
それが何だか残念な結果だったから手のひらをひっくり返したり
意地でも手のひらを上に向けたまま頑張ったりしているんですね。

個人的には非常に好きな選手ですし、
能力は間違いないと思っているので「不要」とは言いません。
ただ、本田自身も今の日本代表で自分が最も活きる道を見つけて欲しいですし、
それが「俊輔のポジションを奪う事」なのであればもう全力でやって欲しいです。

岡田監督も、本田の使い方をまだ探ってる状態なんじゃないかと。
彼を組み込む事で攻撃力は上がるはず。
守備力は下がるはず。
本田を中心に据えるなら今まで積み上げてきた代表のサッカーはリセットしなきゃいけない可能性も出てくる。
なので、本田の特性を上手く活かしながらも代表のサッカーに組み込みたいってのが狙いでしょう。
でも今は何だか中途半端になってしまっている訳です。

もしこれで本田が呼ばれなくなったりすると私の想像は全然外れている事になるんですがw

■岡田監督の目指す所とか

インタビューでは
「今日70分出来ていた物を、90分持たせるようにするしかない」
って言ってましたね。
悲しい事に、今の日本代表が上を目指すにはそれしかないのかもしれません。
選手達がバテてしまってから交代をしなかったのも、
そういう所を選手達に知ってもらう意味があったのかも…と憶測してます。

バテてしまった理由は当然のように「前線からの猛チャージ」戦術にあります。
しかし、これをやらないと得点のチャンスも更に減り、失点の危険も更に増えると言うジレンマ。
だからやっぱり日本が奇跡的に勝っていくには
「90分間の猛チャージ」
が必要なんです。
だって日本は弱いんですから。弱いチームが強いチームに勝つには
何かしらの武器と言うか、飛び抜けた何かを持たないといけませんからね。

で、それが実現可能かと言うと、もう人間の為せる事じゃないという意見もあります。
今の4倍ぐらい体力がないと無理とか何とか。
…って事はもう、動きの質を上げるのと、無駄を削るしかないのかな、と。

では無駄な体力の消費を無くすにはどうすれば良いのか。
経験上、一番体力をロスするのって、味方がボールを保持している時に
「さあ攻撃参加だ!」
と上がっていったらボール奪われちゃって守備に回る時なんですよ。
って事はつまり、個人個人が不用意にボールを奪われないように、
技術を上げていくって事も必要なんです。

技術の向上=周囲の選手の体力ロスを減らす→運動量の増加に繋がる

と言うのも成り立つんじゃないでしょうか。
なので「90分持たせるなんて不可能だろ!」っていうのは
表面上なお話で、
突き詰めていくと色々手段はありそうな気もします。


さて、ココまで来てやっとタイトルに繋がるんですけど、
オランダ戦ではとにかく「今までの代表のやり方」が
強豪相手に通用するのか、しないのか。
課題をたっぷり出す為の試合だったと思うのです。
で、次。
せっかくもう1試合ガーナ戦という結構な強豪と試合が出来るのですから、
今度は解決策を見せて欲しいと思います。
選手がバテてきた時に、交代策によって何とかするのか、
それとも違った方法を模索するのか。

ガーナ戦を楽しみに待ちましょう。

posted by mm666 |11:37 | 日本代表 | コメント(5) | トラックバック(0)
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