2006年09月29日

アメリカプロチームスポーツ初!!

サッカーでは当たり前のユニホームの胸広告。
実はアメリカのスポーツではNASCAR以外では、特にプロチームスポーツではこれを見かけない。言われてみれば、MLB、NFL、NBAの胸に企業広告を見たことがない。

商業主義と見られがちなアメリカのスポーツビジネスにおいて、実はユニホームの胸に広告をいれることはチームスポーツにおいては過去に例を見ない。これはまたスポーツビジネス先行の国において以外な話であるが、ここまで商業化が進んでいる中で、ユニホームだけがファンにとっての「最後の砦」、と言うような暗黙の了解のようになっていたからである。

しかし、メジャーリーグサッカー(MLS)が、NYレッドブルズの例を皮切りに、そして大型放映権獲得を背景に、この度アメリカ史上初めて、チームスポーツとしてユニホームの胸広告を販売することを発表した。「シングル・エンテティ」という中央集権的なリーグ構造を開発したことで有名なMLSは、ほとんどのスポンサー営業をリーグで行ない、各チームに分配されてきていた。今までもMLSユニホームの背中や、パンツには企業広告が入っていたが、これもリーグがチームユニホームの権利を一括管理してきた経緯がある。

しかし、今回のこのユニホームの「胸」広告販売に関しては、各チームに委任され、権利費(最低販売価格はUS$500,000に設定)に関わらず一律にUS$200,000、リーグに上納する方式となり、各チームが各々の方針に沿って色を出しやすくなる(但しこ広告によってはリーグに拒否権もある)。

おおうにしてアメリカのスポーツビジネススキームが海外に輸出されることが多い中、逆にサッカー界では当然のように昔から実施されていることを、アメリカに輸入する形になる。またサッカーは特殊で世界中のユニホームの胸にロゴが入っている。これゆえ、幾らアメリカのファンと言えども、MLSのファンの反発を買うことはないであろうというのが大方の意見である。

また、このMLSの方針が「アメリカのプロスポーツ界の良いテストケースになるだろう」と評されているように、この動きは、現在選手の給料など人件費が高騰しつつあり、サプライヤーロゴを大きく出したり、肩にパッチを貼るなど、試験的にユニホーム広告を導入しているMLB、NFL、NBAなど他のメジャースポーツからも熱い視線を集めることになる。

【追記】
ボストンレッドソックスが「シーズン」のタイトル名を販売することを検討しているとボストン・ヘラルド紙が発表しました。

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2006年09月27日

バーガーキングと提携

公式スポンサーとしてバーガーキングと提携したことをメジャーリーグサッカー(MLS)が発表した。これによりバーガーキングは、MLSの「Quick Serving Restaurant(QSR)」カテゴリーの公式パートナーとなることになった。

ナショナルスポンサーシップと、ローカルスポンサーシップの「非競合」が基本原則な中、QSRカテゴリーは比較的ローカルスポンサーとしても獲得が進んでいた分野であり(主な例としては、ヒューストン・ダイナモにおけるマクドナルドとの提携、DCユナイテッドにおけるパパ・ジョンズとの提携などが挙げられる)、既に半数以上のチームが地元のQSRと提携している状況であった。

そのため、ナショナルスポンサーとしてQSRカテゴリーのパートナーをリーグが獲得をしたくとも、各チームが異なるQSRパートナーたちと既に提携してしまっている状況であったため、今ひとつナショナルスポンサーになるROIが見込みにくい状況であった。このような状況下、MLSは、このカテゴリーパートナーをリーグレベルで、見つけることに苦戦してきた。

しかし、バーガーキングは今回の締結において、「各チームは既存のQSRパートナーとの関係を維持したままでも良い」、と現状を容認する形で、契約締結に至ったため、リーグとしても、チームとしても複雑になる状況を回避できた。

バーガーキングはこれにより、MLSのロゴなどの知的財産、選手の肖像権、グラスルーツイベント、そしてスペシャルイベント(チャンピオンシップなど)において全国区でMLSと協調して行くこととなる。

既にバーガーキングとしては、MLSチャンピオンシップに抽選で2名招待するキャンペーンを実施するウェブサイトを開設し、このチャンピオンシップでは、試合当日、来場者にバーガーキングとMLS両方のブランディングがされたサッカーボールと、商品券のプレゼントを行なう予定である。

【参考資料】
QSRのスポーツへの広告費ランキング(2004年度)
                             A     B
1. マクドナルド      $101,010,628    94.9%    28.1%
2. サブウェイ         $75,749,264    19.8%    40.0%
3. ウェンディズ       $53,229,737    10.7%    21.8%
4. タコ・ベル           $52,394,774    -3.9%    43.2%
5. バーガーキング    $38,902,098    15.4%    14.4%

A:前年度比
B:広告費全体に占めるスポーツへの広告費の割合

(引用:SportsBusiness Journal 2005/5/30)

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2006年09月26日

放映権8年契約

メジャーリーグサッカー(MLS)が設立をしたサッカー専門マーケティング会社、サッカーユナイテッドマーケティング(SUM)が、MLSの放映権の契約をユニヴィジョン社と締結したことを発表した。

金額などは伏せられているものの、契約期間は2014年までの8年間。これにより、MLSはABC/ESPN、HDNet、Fox Soccer ChannelそしてFox Sports en Espanolに次いで、5社目の契約となる。全て8年近くに及ぶ契約で、曜日によって放映が振り分けられ、年間約90試合近く全国生放送されることとなる。ユニヴィジョン社は、日曜日に行なわれるMLSの試合を放映することになった。 

ユニヴィジョンはこの契約により年間、MLSの試合を25試合、MLSオールスター戦、MLSチャンピオンシップ、アメリカ代表の試合を10試合、そしてSUM社が主催する国際試合(メキシコ代表ツアー、インターリーガ杯、バルセロナUSツアーなどその他)を5試合放映することとなる。

【参考資料】
MLS放映権

■ESPN/ABC: 8年契約 US$7-8M(年間)
■Univision: 8年契約 US$9-10M(年間)
■Fox Soccer Channel: 11年契約 US$2.2M(年間)
■HDNet: 3年契約 US$2.5M(年間)

MLSへの年間契約料合計:US$20.7M-US$22.7M

(引用:SportsBusiness Journal 2006/9/25~10/1)

  • 上記の放映権料のみならず、昨年度まではMLSが自前で負担をしていた制作費(US$10M近く)を放送局が負担することになり、実質MLSにとってはこれらの契約のおかげで合計US$30M近いプラスとなる。

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2006年09月23日

FCダラスとアトレチコ・パラナエンセが提携

メジャーリーグサッカー(MLS)のFCダラスが、ブラジルリーグ1部のアトレチコ・パラナエンセと提携することを発表した。

提携内容としては、相互に無償のレンタル移籍や、2007年より開始予定のホーム&アウェーの強化親善試合などが盛り込まれている。移民の国で知られるアメリカ合衆国だけに、様々なファンを取り込むために、こうした方策は有用である。

FCダラスは、弱冠33歳の社長マイケル・ヒッチコック氏が2005年に就任して以来、活発に国際提携を進めている。今回のパラナエンセとの提携のみならず、社長就任直後には、メキシコ1部リーグのティグレスとも既に同様の内容の業務提携を結んでいる。

また、これらの活発な国際事業の背後には、MLSが現在進めている各チームへのユースチーム設置に向けて、今のうちから海外チームと提携をすることで、ユース育成方法などを取り入れるなどの中長期的な目的も含まれている。

MLSはドラフト制度を敷いており、自前のユースシステムで選手を育てても、ドラフトで無事に自分のチームに入団させることが出来る保証がなかったため、ここまでMLS自前のユースシステムはなかった。

しかし、世界一のサッカー人口を誇るアメリカだけに、そのポテンシャルを早いうちから汲み上げるべく、現在MLSでは各チームに備え付けられるユースシステム、及び現行ドラフト制度とのルールの兼ね合いをしつつ、検討が進められている。


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2006年09月21日

スタジアムビジネス

以前もここで書いたように、メジャーリーグサッカー(MLS)にとって自前の、「身の丈にあった」サッカー専用スタジアム建設が、リーグ、そして各チームにとって優先課題の一つとなっている。

11年目に突入をし、平均観客約15,000人強のMLSにとってこれ以上7万から8万人収容するアメリカンフットボールのスタジアムを借りることは無理が生じている。

以前書いたことと重複してしまうが、8万人のスタジアムでは、スポンサーにとっても、TV映りも、そして何よりも試合会場に足を運んだファンにとって、1万5千人入っていてもあまりにも閑散としたものとなってしまうからだ。

スポーツビジネスの根幹である、「楽しい時間と思い出を買ってもらう」と言う、「体験」を提供できなくては元も子もない。それ故、冒頭に書いたように、MLSでは平均観客入場者数約15,000人にあわせて2万から3万弱の「身の丈にあった」サッカー専用スタジアム建設を推進している。これだけで、同じ入場者数でも全く異なる「体験」が提供出来る(当たり前だが)ことになる。

今週、MLSは新たに2つのスタジアム概要を発表した。一つ目は、9月20日(現地時間)に着工式典が実施された、ニューヨーク・レッドブルズの「レッドブルパーク」(2008年完成予定)で、もう一つは2007年シーズンより初のアメリカ合衆国以外の国からの参加となる、トロントFCの「BMOフィールド」の二つである。

これにより、2007年シーズンには自前のサッカー専用スタジアムでプレーを行なうのは13チーム中、7チームとなる。

タイトルに「スタジアムビジネス」を書いたが、MLSチームのオーナーは大体が、複合娯楽ビジネス会社である。MLSチーム以外にナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ナショナル・バスケットボール・アソシエーション(NBA)などのチームを保有していたり、コンサートなどのイベント運営を行なったり、海外からのチームやアーティストを招聘するプロモーションビジネスを行なったりなど。
(この複合娯楽ビジネス会社についても機会を見つけて触れてみたいと思う。)


初期費用回収は当然のことだが、スタジアムを建設した後も、その箱を利用して収益を挙げることまで計算に織り込まれており、オーナーのビジネスの大きな絵の中にサッカー(コンテンツ)、そしてスタジアム(インフラ)がその一部として組み込まれていることが肝要なようだ。

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posted by mls_sum |22:14 | Major League Soccer | トラックバック(0)
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2006年09月20日

北米独立リーグ(USL)

アメリカのプロサッカーにおけるトップリーグは、メジャーリーグサッカー(MLS)である。しかし、実はこの他に独立リーグとして、ユナイテッド・サッカー・リーグ(USL)というプロサッカーリーグもアメリカには存在する。

アメリカ中にかつては様々なリーグが散在していたが、これらが段階的に一つにまとまって出来上がった経緯を持ち、USLとなってから約20年が経過する。

ここまでに至る経緯が複雑なこともあり、リーグとしての統制や、財政的に厳しい側面もあり、MLSと比較した場合、ファイナンシャルバックアップ、スポンサー、給与・待遇などではは劣る面もあるが、現在はMLSの下部に位置するプロリーグとして存在している。

しかし、中には立派な経営をしており、MLSと伯仲、もしくはそれ以上の観客を集客するチームも幾つか存在する。その中で有名なのはカナダのモントリオールを本拠地とする、モントリオール・インパクトだろう。昨季に続き、今季もリーグを制覇し、何とここには日本人選手の深澤仁博選手も活躍中である。

彼は昨季加入し、いきなり全試合出場、及びチーム内新人王を獲得するほどの大活躍であった。

MLSにはまだ日本人選手がプレーをしたことがないが、USLは歴史的に日本人選手がプレーをしてきている。代表的な選手には現在鳥取SCの監督を務める木下桂氏(シアトル・サウンダーズで活躍)や、現在湘南ベルマーレ強化部長の大倉智氏(ジャクソンビル・サイクロンズで活躍)などがいる。

実は日本でもよく知られている元ブラジル代表のエース、ロマーリオ選手も現在このUSLでプレーをしている。マイアミに新規加入をしたマイアミFCのエースとして活躍をし、今シーズン19得点を挙げ、通算1000得点を目指している。

こうしてほとんど知られてはいないが、アメリカのサッカーの裾野は広い。残念なことに、このUSLとMLSは別の団体であり、昇格・降格はなく、交流も日本の天皇杯に相当する「オープンカップ」や強化試合で対戦をする程度だ。しかし、MLSも選手のスカウトをする上で、USLを第一のフィールドとして常に見ており、逆にMLSのトップチームから外れてしまった選手がプレーをする機会を求める先としてUSLが存在しているということには変わらない。


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posted by mls_sum |00:39 | その他 | トラックバック(0)
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2006年09月18日

もう一人の16歳

メジャーリーグサッカー(MLS)はシーズン終盤を迎え、MLSチャンピオンシップに向けたプレーオフ進出争いが佳境を迎えている。

東西地区リーグに分かれているMLSでは(各リーグ6チームずつ)、プレーオフに進出するためにリーグにて4位以内に入らなくてはならない。

そんな中、第25節、ここまで東地区最下位のコロンバス・クルーを本拠地に迎えた5位のNYレッドブルズを救う16歳の救世主が現れた。

試合終盤まで、0-0で進んだ試合、両チームとも4位以内に入る望みをつなぐために、是が非でも勝ち点が欲しい試合展開な中、今夏ドイツで開催されたワールドカップにてアメリカ代表監督であった、現NYレッドブルのブルース・アリーナ監督が74分に思い切った交代を行なった。

2006年MLSスーパードラフトで獲得をしたばかりで、今季まだ10分程度しか出場機会を与えられていなかった若干16歳ルーキーのジョスマー・アルティドアーを投入。

同84分そのアルティドアーが、ボールを受けるや否や、決勝点となる25メートルのロングシュートを蹴り込んだ。

アメリカ代表U17メンバーとして2005年の世界選手権などに出場をする実績を持ちつつも、MLSでは中々出場機会に恵まれずに来たが、与えられたシャンスをしっかりと掴んだ形となった。

身長約177cm、体重79キロと16歳には思えない体躯をしつつも、MLSでは、DCユナイテッドのフレディ・アデュに次いで最年少となる。ユース年代では世界で最もサッカー人口が多いアメリカにおいて、11年目を迎えるMLSをこうして目指す選手が増えてきていることはアメリカサッカーにとっては喜ばしいことだ。

アルティドアーのシュート映像(ページ内、「SIERRA MIST GOAL OF THE WEEK」をクリックして下さい)




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posted by mls_sum |22:13 | Major League Soccer | トラックバック(0)
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2006年09月16日

MLS純銀製トロフィー

メジャーリーグサッカー(MLS)王者が受け取る、MLS Cup Trophyのツアー『Road to the MLS Cup』が、開始された。

毎年リーグ戦の後に実施されるプレーオフを制したチームに手渡される、純銀製のトロフィーは、他のアメリカプロスポーツのトロフィーをも手掛けているティファニーがやはり製作したもので、迫力がある。

実寸代のサッカーボールを、11本の流線形の帯びが下から支えるデザイン。高さ約61センチ、重さは約9.2キロとずっしり重い。

このトロフィーツアーは、14日(現地時間)ダラスのティファニーを出発し、11月12日にMLSチャンピオンシップが開催されるダラスのピザハットパークに戻ってくるまでの約50日間、22箇所を回る予定になっている。

各会場では、ファンがトロフィーとの記念撮影を行なうことが出来、それをフレーム入りにしたものを1ドルで購入できる。売上金は全てチャリティに寄付されることになっている。


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2006年09月10日

サッカーファン向けクレジットカード発表!

メジャーリーグサッカー(MLS)が設立したアメリカにおけるサッカー専門マーケティング会社、サッカーユナイテッドマーケティング社(SUM)が、世界を代表する金融企業JP モルガン & チェース.社との提携を発表した。

チェース社は、SUMが権利を保有をするMLS、アメリカ代表、メキシコ代表、そしてインターリーガ杯(メキシコクラブ世界選手権)全てのオフィシャルスポンサーになるのみならず、サッカーファン向けのユニークなクレジットカードサービス、『Chase Ultimate Fan Rewards Credit Card』も開始することとなった。

このサービスは、カードを利用するとポイントがたまり、それらをチームのユニホームやサイン入りグッズ、試合へのチケット、選手のサイン会など300種以上のサッカーに特化したプレゼントと換金できることになる。カードもMLS全チーム、アメリカ代表、メキシコ代表のデザインを揃えており、ファンは自分の好みの種類を選べる。

入会は今秋から受付開始で、MLS、アメリカ代表、メキシコ代表、そしてインターリーガ杯それぞれの試合会場にて加入を受け付けるブースが設置されることになっている。 

チェース社はMLS以外にも、MLBチームや他のスポーツとも同様なプログラムで提携をしているが、単純にスポンサーになって看板を出して認知度を上げるだけではなく、スポンサーとなった先のプロパティにおいて、「アクティベーション」プランまでをプロパティと共に「協力」して作り出すことで、初めて企業がスポンサーとして出した「フィーを回収」、そして利益を出せることになる(ROIを算出できやすくなる)好例だと思う。

逆にMLS単体ではこのような大企業のスポンサーディールを締結するのは難しかったかもしれないが、アメリカ代表、メキシコ代表、そしてインターリーガ杯などのプロパティと「パッケージ化」することで、MLSとしてもスポンサーフィーを得ることが出来たという、SUM社のビジネス好例だとも言える。

スポンサーとプロパティは、出資と出資されるという関係ではなく、相互に上手に活用しあう「パートナー」でなくてはならない。お互いにメリットがなくてはいけないし、ROI算出が困難といわれているスポンサーシップだが、きちんとお互いに「アクティベーションプログラム」を創出していくことが必要不可欠だと思う。


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2006年09月03日

2020年にはアメリカ1、2を争う人気スポーツ、サッカー

メジャーリーグサッカー(MLS)のカンザスシティ・ウィザーズ(KCウィザーズ)を、アメリカを代表する医療技術会社「Cerner Corp」に率いられる投資家グループ「OnGoal LLC」が買収した。

今まで、ウィザーズは、ラマール・ハント氏率いるハント家(ハント・スポーツ・グループ)がオーナーとして10数年、MLS開幕以来オーナーとして、運営をしてきたが、2004年末より売却先を探すと共に、交渉を続けてきていた。

売却を発表してから引き合いは殺到したものの、買いたいと申し出る団体の企業力などの査定、そして最も大きなポイントであったのは、American Football League (AFL)創設メンバーの一人であり、現在ではNational Football League (NFL)のKansas City Chiefsのオーナーでもあり、44年間もカンザスシティのプロスポーツに携わってきたハント家が提示していた

「ウィザーズをカンザスシティに残すこと」

という条件に見合う、うってつけの買い手が中々出てこなかったことで交渉は難航していたが、企業体力もあるカンザスシティに本社を置く「Cerner社」と合意に達した。

今回の売却により、MLSのチームオーナー数は9となり(総チーム数13)、ハント家が運営に関わるチームはコロンバス・クルーと、FCダラスの2チームとなった。

MLSは複数の投資家が運営をする、「シングル・エンテティ」という独特のリーグシステムのため、一人のオーナーが複数のチームを保有しているケースがリーグ設立当時から存在し、競技に支障をきたすのではないか、という指摘は今でも絶えない。

しかし、「アメリカにサッカーを定着させ、人気あるスポーツへと育てる」という命題を抱えるMLSは、安易に投資家グループを拡張することはせず、投資家グループに参加するための査定は厳しく設定されている。

MLSも11年目を迎え、人気も少しずつではあるが、定着しはじめ、若年層には最も支えられているサッカーに、目を向ける投資家たちが増えて始めてきた。今回のOnGoal社も

「2009年には自前のスタジアムを完成させる計画を進めている。」

「2020年にはアメリカ国内においてサッカーは1、2を争う人気スポーツに成長していると読み、今がそれに投資をする時期だと判断した。」

と、発表。

最近の他の例では、MLS設立当時から多くのチームを保有していたアンシュッツ・エンターテインメント・グループ(AEG)が、NYに本拠地を置くメトロスターズをオーストリアのエネルギー飲料会社レッド・ブルに売却をした例(NYレッド・ブルズ)である。

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posted by mls_sum |17:39 | Kansas City Wizards | トラックバック(0)
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