『サッカー不毛の地』から『隠れたサッカー大国』へ

ベッカムの去就

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「引退する前に最後の挑戦が残っている」。 デビッド・ベッカムがLAギャラクシーを退団することを発表した際の言葉である。 「LAでは非常に特別な時を過ごすことが出来た。同時にLAではピッチ内外で達成すべきことは全てしたと感じた。まだ自分は37歳。トップレベルのリーグでまだプレー出来る自信がある。引退をする前に最後の挑戦をしたいと思う」。 メジャーリーグサッカー(MLS)がベッカムのプレーをした6シーズンで享けた恩恵は計り知れない。MLS自身、世界的な認知度を得、ティエリ・アンリなどのスター選手たちが続々とMLSに移籍し、7つの新規フランチャイズが競うように加入(現在合計19チーム)(リーグ加入費は80億円まで高騰)、全米放送も含む全試合テレビ中継され、平均観客動員数は1,8000人を超えるまでになった。 勿論、ベッカム一人の力で全てが好転したわけではないが、彼に拠るところは大きいだろう。その年を振り返ると同時に、リーグの中長期目標を公式にコミッショナーがメディア相手に行う毎年恒例の「Annual State of the League Address」でもコミッショナーは、「ベッカムが去ることでMLSに悪影響はない。誤解しないで欲しいのはここまでMLSをベッカムが牽引してくれた。ここから先は我々が自ら更に成長をする。後ろを振り返っても仕方がない。ベッカムは我々が当初期待してた以上の功績を全ての面で残してくれた。彼のおかげで、世界でLAギャラクシーとMLSと言う名を知らないサッカーファンはいないと言っても過言ではない。今や我々は2007年の我々とは別の次元に来ている。」と。 肝心のベッカムの今後だが、彼が言うとおり恐らく確実なことは彼のマネジメントサイドからクリスマス後まで判らないであろう。 憶測レベルではパリ・サンジェルマン、ウェストハム、セルティック、Aリーグ(豪)、ブラジル、中国、中東など様々な噂が紙面を賑わしているが、果たしてどうなるものか。 本人は、色々なオファーが届いていることを認めつつも、「MLSへの公約は6年前から変わらない。MLSとの関係は今後も続けたいし、今後もアメリカのサッカーの伝道師でありたい。それはMLSクラブの投資家としての立場からかもしれない。」と、選手としてではないが、今後もMLSとの関係を維持して行くことを公言した。 大方の予想は、MLSからは今季で去る、と言うものだが、2016年にMLS20番目のクラブとしてNYをフランチャイズとするクラブをリーグ主導で進めている超大型プロジェクトがある。このNYクラブのオーナーになるのではないかと言う予想は根強くある。ここより派生して、来季よりMLSの下部に位置する独立リーグのNYフランチャイズとして参加をすることが決まっているNYコスモスに今から選手権オーナーとして参画し、2016年のMLS昇格を狙うのでは?と言う噂までまかり通っている。 確かにNYの方が欧州との行き来は便利であるし、欧州リーグのオフ中である夏は多くのスター選手たちがNYにバカンスに来る。元バルサの監督のペップ・グアルディオラ氏も現在NYで休養中なのは有名な話しだ。 同時に、ポストベッカム候補は既に白熱しており、MLS加入最右翼は、「MLSでプレーしたい」と公言したカカー選手、そして交渉が水面下で進んでいるのではないかと噂されるフランク・ランパード等が挙げられ、2022年には世界トップレベルのリーグになることをぶち上げている勢いは当面緩みそうになさそうだ。 一先ずは12月1日に行われるMLS杯、LA対ヒューストン・ダイナモの一戦。恐らくはベッカムのMLSでの最後の雄姿となるだろうこの試合を楽しみにしたい。
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さらばLA・ベッカムビデオ】 【2012シーズン・ベッカムハイライトビデオ】 【ベッカム・MLSでの写真集】 【ベッカムのMLSでの通算成績】 ・在籍シーズン:6シーズン(2007年~2012年) ・MLS杯優勝:1 ・MLS杯準優勝:3 ・リーグ優勝:2 ・プレーオフ進出:4 ・リーグ戦通算出場試合数:176試合中98試合 ・リーグ戦通算ゴール数:18 ・プレーオフ通算ゴール数:0 ・リーグ戦通算アシスト数:40 ・プレーオフ通算アシスト数:8 ・リーグ戦通算レッドカード:1 ・リーグ戦最多ゴール数:7(2012年シーズン) ・リーグ戦最多アシスト数:15(2011年シーズン) ・週間優秀選手賞受賞回数:2 ・オールスター戦選出回数:3 ・MLSベスト11選出回数:1 ・個人賞:カムバック賞(2011年シーズン) ・オフシーズンレンタル移籍:ACミラン(2009年、2010年)
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