2006年11月06日

Soccer United Marketing W杯放映権

アメリカ国内におけるサッカープロパティの価値を戦略的に高めようという考えの下、2002年に設立されたサッカーユナイテッドマーケティング(SUM)。

ここで言う「アメリカのサッカー」ということは、欧州や南米のサッカーをプロモートするのではなく、MLSを発展させようと言うことであります。

たとえ話を上げると、「バルセロナをアメリカにツアーに招待してお終い」ならば、アメリカにおけるバルセロナのファンは増えるかもしれませんが、それが「アメリカのサッカー」の発展にはあまり寄与しないということであります。
勿論サッカーを観たことのない人がサッカーに少し興味を持つことはあるでしょうが、そこでMLSと戦略的に絡むことがなければなりません。

と言うことで、SUMはMLSが「アメリカのサッカー」そしてMLS発展を目的にして設立されたサッカービジネス専門会社であります。


前回書かせていただいた通りSUMの戦略の第一歩は、2002年W杯・2003年女子W杯のアメリカ国内における放映権を獲得することでした。単に放映権販売で利益をあげるというためだけではなく、これを用いて戦略的にMLSの価値を上昇させよう、という考えの下にこれは実施されました。

1998年W杯のとき、アメリカ国内の放送では、アメリカ代表の試合においても、「MLS」という名が出てきたのはほんの数回でありました。いくら「サッカー不毛の地」と言えども、アメリカ国内においてサッカーの祭典W杯を観る人は多いです。

他民族国家故、サッカーファンは存在するからです。しかし、W杯は観戦するけど、母国のサッカーではなく、肝心の自分が今住んでいる、自国のプロサッカーリーグに無関心どころか、それにも増して知らない!自国におけるサッカーの祭典の放送内で、自国最高峰のプロサッカーリーグの認知度上昇がない!と言うことをMLSは問題視したのでありました。

そこでSUMは戦略的にMLSそして「アメリカのサッカープロパティ価値を高める」という目的に沿って、2002年W杯への放映権購入を決断したのでありました。

放映権を購入したことで、2002年W杯の際にはアメリカ代表の活躍と共に、アメリカ国内において放映される際には視聴者に対してMLSのプロモーションや、放送局との密接な関係構築を通してMLS選手に関する情報の提供などを積極的に実施しました。

勿論、放映中のプロモーションのためだけに高価な放映権を購入するわけではありません。それは「MLS自身の放映権」のためでもありました。当然新興リーグ、そして他のプロスポーツが人気を博すアメリカにおいてサッカーの放映は中々容易ではありません。しかし悪い言い方をすれば、このW杯放映権を利用して、MLSは放映枠の獲得・拡張に成功したのでありました。

2007年からはMLSの放映権を放送局が購入する時代に突入します。

<続く>

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posted by mls_sum |11:52 | Soccer United Marketing | トラックバック(0)
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