2006年09月21日

スタジアムビジネス

以前もここで書いたように、メジャーリーグサッカー(MLS)にとって自前の、「身の丈にあった」サッカー専用スタジアム建設が、リーグ、そして各チームにとって優先課題の一つとなっている。

11年目に突入をし、平均観客約15,000人強のMLSにとってこれ以上7万から8万人収容するアメリカンフットボールのスタジアムを借りることは無理が生じている。

以前書いたことと重複してしまうが、8万人のスタジアムでは、スポンサーにとっても、TV映りも、そして何よりも試合会場に足を運んだファンにとって、1万5千人入っていてもあまりにも閑散としたものとなってしまうからだ。

スポーツビジネスの根幹である、「楽しい時間と思い出を買ってもらう」と言う、「体験」を提供できなくては元も子もない。それ故、冒頭に書いたように、MLSでは平均観客入場者数約15,000人にあわせて2万から3万弱の「身の丈にあった」サッカー専用スタジアム建設を推進している。これだけで、同じ入場者数でも全く異なる「体験」が提供出来る(当たり前だが)ことになる。

今週、MLSは新たに2つのスタジアム概要を発表した。一つ目は、9月20日(現地時間)に着工式典が実施された、ニューヨーク・レッドブルズの「レッドブルパーク」(2008年完成予定)で、もう一つは2007年シーズンより初のアメリカ合衆国以外の国からの参加となる、トロントFCの「BMOフィールド」の二つである。

これにより、2007年シーズンには自前のサッカー専用スタジアムでプレーを行なうのは13チーム中、7チームとなる。

タイトルに「スタジアムビジネス」を書いたが、MLSチームのオーナーは大体が、複合娯楽ビジネス会社である。MLSチーム以外にナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ナショナル・バスケットボール・アソシエーション(NBA)などのチームを保有していたり、コンサートなどのイベント運営を行なったり、海外からのチームやアーティストを招聘するプロモーションビジネスを行なったりなど。
(この複合娯楽ビジネス会社についても機会を見つけて触れてみたいと思う。)


初期費用回収は当然のことだが、スタジアムを建設した後も、その箱を利用して収益を挙げることまで計算に織り込まれており、オーナーのビジネスの大きな絵の中にサッカー(コンテンツ)、そしてスタジアム(インフラ)がその一部として組み込まれていることが肝要なようだ。

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posted by mls_sum |22:14 | Major League Soccer | トラックバック(0)
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