2007年08月04日

なでしこジャパン、五輪決定!

最近忙しくてブログを書けないんですが、これは書かねばと一身発起。
なでしこジャパン、五輪決定はうれしいですねぇ・・・。

特に今回は地元のチームの選手も参加しているので応援にも力が入ります。
できれば地上波でやってほしかった・・・・。

こういう時テレ朝は何で中継しない?お金になる男子だけ?それなら「女子の人気の為にも女子サッカー代表戦もある程度放送しないと駄目」っていう条件を協会はテレビ局側に提示すれば良いのに。女子の人気をもっと上げないとサッカー100年計画とか夢物語でしょ。
女子は海外遠征とかでも金銭面から何まで男子とは違ってとても大変ですから、本当におめでとうと言いたいです。

サッカー協会はもっと女子を盛り上げて、優遇してあげるように!

posted by mishel |21:57 | 女子日本代表 | コメント(4) | トラックバック(1)
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2007年07月26日

自分は日本が負けて良かったと思っている(前編)

■ 日本、サウジに敗れる・・・・・。

勿論悔しい、しかし決して悲しいとは思わない。何故ならこの試合ではっきりと日本に足りないものが見えたはずだから。

「負けた試合からしか得られない物もある」

日本は次のステップへと移らなければならない。そして目標が見えてきた。

■ 日本に足りないもの(1)DFのパス能力

今大会においてDFからのビルドアップの遅さは常に指摘されてきた。特に両SBにおいてはセンターリングの精度から状況判断までの未熟さが目立っていたのは事実だ。しかし加地・駒野両名以上のパス能力&SB能力を持つ選手が日本にいるのか?と考えた場合、残念ながら私は「いない」と答える。
はっきり言えば古い井戸こと加地と駒野は今回のアジア杯を最後の活躍であったほうが良いと思っている。無論彼らは南アフリカまで日本のSBではトップクラスの能力を持ち続ける可能性は高い。しかし、(これは主観ではあるけれど)今以上の伸びしろを抱えているのかは疑問である。駒野に関しては本職の右ではないことを差し引かねばならないと思うけれど、彼のプレイはアテネの頃から何も変わっていないように見える。
またCBのパス能力にも疑問が残る。今回CBに阿部が起用されていたのもDFラインにおけるパスのリズムを良くするのを狙っていたのではないだろうか。オシム監督はGKに対してもフィールドプレイヤー並の展開力を要求している。こうしたことを鑑みても、DFに対して今までの日本が求めていたパス能力以上のものを要求していると私は考える。
とはいえ世界的にもCBの人材はFWに並ぶ不足気味である以上、今後もMFがCBで起用されることは予想されるが。


■ 日本に足りないもの(2)DHのスケール不足

中村憲剛は走るし、パスは上手、視野も広い。しかしバイタルエリアで強引にいけるか?といえばノー。鈴木啓太は今大会ずいぶん成長した。守備はカバーリングを含め優を付けれるし、サイドへの切り崩しも出てきた。ただ彼にミドルレンジでのシュートがあるのかというとノー。さらにパスの展開力もノー。
逆に憲剛にないものをもっている選手の例は稲本、鈴木に無いものを持っているのは小野。でも彼らに無いものを憲剛と鈴木はもっている。
無論、すべてを完璧にこなす選手を求めている訳ではない。しかし憲剛にしても鈴木にしても国際大会レベル、少なくともアジアレベルでみても欠点となる部分があるという事実は、彼らがまだ成長しなければならないということだ。個人的にもっとも求められている選手像に近いのは阿部だとは思うが、CBの人材不足が解消されない限りDHでの起用は今の様子だと無さそうだろう。幸いDHは有望人材豊富である。U-22以下の青山・田中あたりがもっと成長してくればスケールの大きいDHがでてくるかもしれない。が、もしもこの部分が出てこなければ日本にとっては致命的になるかもしれない。


■ 日本に足りないもの(3) シュート力のあるポストマン

現在FWは高原に依存気味といって差し支えないだろう。アジアレベルであれば巻&我那覇や佐藤あたりでも問題はないかもしれない。しかし、アジア杯の決勝Tで当たったような日本と互角or格上のチームとの場合は難しいだろう。
昔でいえば鈴木隆(批判はあるでしょうがw)とか西澤、久保あたりの選手がいなければ高原に負担が大きくかかりすぎて攻撃の停滞を招きかねない。
無論今回アジア杯で見せたような攻撃ではなく別の路線を今後歩むのであれば、また違ったタイプが求められるだろうが。


以上3点が今の日本における穴(欠点)と私は考えている。




 蛇足

そしてそろそろ「考えて走るサッカー」というのを止めないか?と言いたい。
日本がリズムが悪いとき「考えながら走るサッカー」になっているから。
そこで私が考えた新しい言葉、ボールを持った瞬間に同じイメージを共有して展開される・・・・それが

「閃いて走るサッカー」


サガフロンティア風に表すと・・・・

中澤 「「キィーーーン」」
鈴木 「「キィーーーン」」
遠藤 「「キィーーーン」」
中村 「「キィーーーン」」
高原 「「キィーーーン」」


『パスパスパスパスシュート』


ごめんなさい。ほんと、ごめんなさい・・・・。

posted by mishel |00:36 | 男子日本代表 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2007年07月17日

祝 アジア杯 予選突破

最初に、中越地震にあった人でサッカーファンは今も結果を知らないんでしょうか?
私の知り合いにも何人か被災した人がいて(残念ながらサッカーファンではありませんが)大変そうなんですよね。
被災者の人がTVを見れるようになるまで日本が勝ち残っていると良いなぁと祈っております。
できれば彼らがTVをつけたときに面白いサッカーをしていることを願っています。



というわけで対ベトナムの簡単な感想を。

■ ベトナム先制

少なくともマスコミの方はこういう展開を予想していなかったんじゃないでしょうか?ある意味彼らにも良い薬になったとおもいます。
さて肝心のプレイですが、鈴木啓太は前半ちょっと危なかったですね。オウンゴールの後しばらく不安定な感じがしました。他にも加地やらがちょっと空気に呑まれている感じがして・・・んー何でしょうね?分かりません。

■ 巻同点弾、そして逆転

先制されてちょっと浮き足だった感じでしたが、俊輔の切り替えしからのセンターリングを巻が胸で流し込み同点。一瞬ハンドに見えてちょっとビビりました。今日はオーストラリアの方が主審だったのでいいですが、経験が少なそうな国の審判だとハンドを取られるかもと余計な心配をしました。
次の遠藤のFKですが、高原のファールをもらうまでが少し面白かったですね。後半になると顕著になりましたが、DFの最終ライン前でのボールの出し入れをしつつ横へ横へとつなぎマークをずらし、最後はいっきに縦へという流れ。今回のは巻がサイドへ流れた後高原に集音マイクに入る位「ドン」という音のする早いパス。高原が軽くはたいて縦に抜けようとしましたが、はたしてあれで間に合っていたのか・・・は置いておいて、あれだけの勢いだとDFもおもわず飛び込んでしまうと思います。(経験のあるDFであれば、ボールに対するコースを上手く塞いでくると思いますが)FKに関しては、あれだけ近くなら俊輔・遠藤どちらでも枠に飛ばせば入るという距離でしょう。良い流れで逆転できていたとおもいます。

■ 3点、4点という上手い追加点、そしてタイムアップ

3点目に関してはすばらしいの一言ではないでしょうか。相手が下がって守るのに対して、ボールを早くまわしながら次々と選手が飛び込んでいく。相手DFにしてみればうかつにプレスへいけないし、どうしてもボールを見て足が止まってしまうという状態。もちろん研究されれば対応される可能性もありますが、今以上にスムーズになれば(今回で言えば遠藤→俊輔の時に遠藤が一回ボールを止めている所とか)そうそう止められるということは無くなるでしょうね。
さて、3-1になった後すこし日本は危ない場面(といっても決定的ではないが)がありました。3-2になったら相手のペースになりそうだなと思っていましたが、そこでの4点目。んーこの4点目ですが、普通(Jとか)だと入りそうにないという感じです。相手DF2人に引っ張られながらというのは格下相手だからの点と私は考えます。とはいえ今まで日本はそういう格上としてのサッカーをあまりできていなかったので、日本がアジアの中で格下に苦戦するという悪い癖を克服できていっているのではないかと思いました。

しかしこの4点目が入った後、しばらくベトナムは意気消沈でしたね。日本も無理はしないで攻めている感じで完全に試合は終わった状態でした。流れが変わったのは日本が原因でもベトナムが原因でもなく、UAEがカタールに追いついたせい。ここから再びベトナムがプレスをかけ始めます。とはいってもすでにバテバテだったようで最終ラインあたりまでいかないとキツくはいってなかったです。こうなると日本は安全にボールを回すだけ。そしてそのままタイムアップ、となりました。

■ 一昔の日本を見ているかのようなベトナム

今回ベトナムは決して悪いチームではありませんでした。そして、ボールの回し方やDFの仕方を見ているとフランスW杯あたりの日本に良く似ているなぁと思いました。(全然似てないって人もいると思いますがw)
彼らはまだ若い。けれどひたむきに走っていたし、パスなども決して無茶なものはなく、効率的でした。オリンピック最終予選では決して侮れないでしょう。
では今の日本とベトナムとの違いは何でしょうか・・・。私の考えはオシムの良く口にする「危険なプレイ」ができるか?ではないかと思います。フランスW杯の時の日本は、とにかく安全に守るのが第一でした。結果的にミスからの失点で負けはしましたが、90分間守りきるというのは弱者という立場からは当然だと思います。しかしサッカーはどこかで攻めなければ(点を取らないと)勝ち点3は奪えません。どこかでリスクを侵してでも点を取らなければ今回のように相手のミスを待つだけになってしまうでしょう。ベトナムの選手でもいつか日本に1:1で勝てるような選手が出てくれば、その時こそ日本は負けるときかもしれませんね。(そして危険なプレイを日本はカタール戦でできなかったからこそ引き分けになったのだとも)

■ 次戦、対オーストラリア へ

次の相手は最後までもつれたものの、やはり勝ち上がってきたオーストラリア。まぁオージーはいつもスロースターターなので、やっと調子が出てきたと言うことでしょうか。今回オーストラリアは本気でないとか言われていますが、私の考えでは決して手を抜いていないと思います。彼らにしてみれば3年後のW杯予選の重要なデモンストレーションとして考えているでしょうから、高温多湿という条件を経験できるのはメリットですし、さらにデータではなく肌でアジアのサッカーの雰囲気というものを受け止める最良の機会でしょう。
しかし、次のオーストラリアに関しては日本の方が有利であるといえるでしょう。まず、会場移動がないというのが最初の理由。一日でも多く体を休ませれるというのは後半のスタミナに直結しましから。そしてピッチ状態。他の会場の試合も見ましたが、芝は長めに見えました。しかし、ほんの少しの違いでもボールコントロールへの影響は大きく、すでに経験している日本はボール回しという点でもアドバンテージがあると言えます。オージーは、ほうりこむサッカーもできるものの後半のスタミナが心配でしょう。前半リードを日本対して奪えない状況になった場合、かなり苦しいのではないでしょうか。
対する日本の心配はやはりピッチ状態。相手のほうが芝の長さを有利にできる手がある以上この部分をどちらが有利に運べるかが最大の注目だと思っています。前半、相手がピッチ環境に慣れる前に先制できればピッチは日本の味方となってくれるでしょう。逆に先制されると・・・・。

■ 最後に

この3戦に表題をつけるなら

一戦目:油断大敵
二戦目:リスクマネージメント
三戦目:臨機応変

でしょうか。一戦目からは最後まで集中力を切らさない大切さを学びました。二戦目ではゲームプランが崩れたときに選手間での解決策をだすという必要性を、三戦目では先制された後のゲーム進行を日本は見せました。これは南アフリカへ必ず繋げていかなければならないものでしょう。
また、一戦目ではチームから浮き気味だった俊輔、遠藤が三戦目までに見事チームにフィットしてきました。もちろん同格相手との対戦を経なければまだ評価を下せないと思いますが、少なくとも双方の同時起用に対するネガティブな意見を押さえ込むだけのパフォーマンスを見せてくれていると思います。

ただ不満があるとすれば、交代選手の起用方法です。千葉枠という言い方は好きではないですが、今回のベトナム戦では相手がリスクを犯さない状態であった以上カードのことを考えても阿部→坪井というのは十分ありえる交代であったと考えるし、羽生にしてもベトナムという相手では彼の良さはでないでしょう。太田、矢野あたりを使っても良かったのではないだろうか?と思います。

予選リーグだけでも日本は得難い経験を積み、着実に進歩していっているように思えます。できればもっと良い経験を積み続けてもらいたい・・・。

posted by mishel |02:07 | 男子日本代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年07月14日

アジア杯 対UAE 簡単に感想を

んー・・・・まぁ正直これはしょうがないというしかないかなぁ。

交代枠3の内2をけが人との交代というのは、監督的にもプランが台無しになったと思う。
交代して入る人も、ピッチに残っている人もこういう状態で組織を機能させるには事前準備の時間もなかったし、成熟するだけの時間もオシム監督になってから経っていない。こういう状態を経験したというのも、ある意味価値があると思う。

さて、個人的に気になった部分を。

前半、ボール回しが浮かしぎみが多くなってましたね。たまに地面を転がすボールを出してましたが、勢いがいきなり止まる感じで今後もインターセプトの危険性には気をつけるべきだと思います。
巻、前半はよかったです。高原の為にスペースをあけたり右サイドに動いて左の遠藤を活かしたり、DFもがんばってました。後半になると高原のけがもありましたが存在感がなくなりましたね。ただ、確かに結果は必要ですが(遠藤からの完璧なクロスをはずしたのはいただけない)今日のような動きをしていれば問題無いと思います。最も点をとれないFWはいらないという人も多いとは思いますが。(彼の動きを参考にしてもっと優秀なFWが出てくればいいんですが)
高原、PK前のハンドはわざとか飛び込んだときに当たったのか・・・。ただ一点目は競り勝って文句なしでした。二点目は審判によってはハンドを取られそうなのでちょっと危なかったですが、ダイレクトで打つのは至難の業ですからしょうがないですね。
そのPKですが、遠藤へのファウルはPK取られて当然かなぁ・・・とは思いますができれば流れの中で決めてほしかった。それにしても今回の審判はカードの基準が微妙というか曖昧というか。前半からある程度イエローでUAEを牽制して試合を落ち着かせるというのもありだったかと。それ以前にUAEの選手は審判の注意をほとんど聞いてなかったですが・・・。

DF陣、今回はほとんど3バック状態でしたね。サイドを上げっぱなしにして鈴木・阿部・中沢の3バックというのは見ていて新鮮と同時にちょっと心配でした。

後半の混乱、これはけが人続出というのも原因の一つですが、いわゆるピッチの監督となるべき人材がいないのが問題ですね。前回では宮本が試合全体をコントロールしてましたから、ある程度臨機応変にできてましが。これに関してはクラブの試合からそういう役割を果たしていないと無理ですから、今のメンバーでは中沢・鈴木あたりがまとめて欲しかったです。

遠藤、今日は左サイドに張り出して目立ってましたね。今日は巻が右に流れることが多かったので、実質3トップのような感じに見えました。今日は遠藤にしても中村にしても前回のようにボールを受けてからのプレイではなくスペースを有効に使っていた印象でした。

最後にもう一度言っておきますが今回は交代で入った人に対して文句が続出するでしょう。しかし、私は仕方がないと思ってます。アップもそこそこにピッチへ送り出すという状態では戦術的混乱はしょうがない。しかもチームとしてのバックボーンを作る時間さえ与えられてない今の日本代表であればなおさらです。こういう事もあるのだと日本協会には反省してもらい、今度からはきっちりと事前準備のキャンプをしてもらいたいですね。

posted by mishel |00:36 | 男子日本代表 | コメント(5) | トラックバック(1)
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2007年07月13日

U-20 vsチェコ

良い試合でした、本当に。
ただあと少し経験と運が無かったのが敗因だとおもいます。

失点の部分は立て直す間もなくという感じでしたが、PK連発というのはジャッジとして・・・・というのは贔屓目すぎるでしょうか?

ただ今回見えてきた課題は、個人的にはフィジカル部分が大きいですね。
テクニックはあるので後一歩そこが改善されればゴール前でもっとガシガシいけると思うんですが。(デカモリシは頑張ってましたが)
これに関してはずっと言われていることなんで、DFの裏にぬけるテクニックとかは良いんですけど正直相手が経験を積んだA代表クラスになるとそういうのも中々通用しなくなるわけで・・・。
フィジカルばかりで足元がおろそかにならないように注意しながら改善していってほしいです。筋肉は怪我の予防とか疲労にも良いですしね。

チェコに関しては・・・なんでしょうね、相手FWがたまに見せるPエリア内での落ち着きぶりは。エリア周辺でもDFラインでボールを回すかのような落ち着きぶりとかありましたし、日本のエリア周辺でドタバタやってる(A代表でもですけど)印象からすると・・・・。

ただ、これで終わってしまうのは非常に勿体無いのがサッカーでありノックアウト方式の辛いところですね。もっと経験を積んで欲しかった。できれば今回のU-20の中から若いうちに海外でプレイするようになってほしいです。エールの下位あたりなら、コミュニケーションさえ取れれば通用するとおもいます。(でも海外ってフィジカルないと使ってもらえない事多いのが残念。梅崎もそうだったし、俊輔もイタリアではそうだったから・・・)

簡単ですが、このへんで。

posted by mishel |04:41 | 男子日本代表 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年07月10日

予想の範囲内

アジア杯初戦
  日本対カタール 1-1 
 
一言であらわすなら、サッカーとはこういうものだということ。
決して力関係・試合内容がスコアに反映されないということだ。
だからサッカーは面白いのだけれど・・・・。

■ のりきれない前半

試合が始まってまず気になったのがピッチ状態。練習場の芝もかなり長めらしく俊輔が「試合場は短めだったからよかった」と言っていたので安心してましたが、それでも長すぎるくらい。さらにデコボコしていたので、トラップミスが怖いなと感じました。この時点で日本のボール回しの早さが消された感じです。
となるとほおりこんでのサッカーが良いのでしょうが、そういうのは日本は合わないし、どちらかというと中東あたりのイメージ・・・。
正直移動しなくていいとは言っても、このピッチだと他のほうが良いとか思いました。(移動による疲労を考えたら同じでしょうが)

また、この日はとにかく横パスが多かった。というのも縦に対してはカタールが用心不覚守ってましたし、サイドくらいしか縦には出せてませんでした。このあたりは途中からサイドからガンガン攻めだしたので後半では真ん中が結構開くことが多かったです。こういう相手にたいして攻撃方法をどんどん変えていくのは見ていて良かったです。(某解説者は最後まで「縦パスをだせ」としか言ってませんでしたが)

ただ前半を総括してみると、やはり日本は攻めあぐねているという印象でしょうか。正直前半だけだと今野は失敗かなと考えました。オーバーラップが遅かったし、一人で勝負するスピードもなくボールをもらってもすぐに返してましたから。リズムが悪かったです。他にも山岸は周りと呼吸があってなかったですし、中村憲は持ちすぎている印象でした。俊輔は持ってからがやはり遅いですし、下がりすぎだったので全体の攻撃スピードを落としていました。俊輔に関していえば最低でもハーフラインまでしか下がらず、ボールをもらったらラストパスorサイドへのボールという感じでFWのセカンドトップが良いんじゃないかと。もし右サイドから崩す役割というなら彼より山岸or水野のほうがリズムを作りやすいと思います。羽生でも良いですけど。
あとカタールで注目したのはセバスチャンとヤセル、そしてワゼル。ワゼル前半あったFKで迫力あるシュートを見せてくれた。(後半決めたのも彼かと思った)セバスチャンとヤセルはテクニックがあって、かなり日本DFは苦しめられてました。特に中沢が空中戦で競り負けそうになってましたし、ヤセルは身長が低いのを生かしてグイグイ押し込んでましたね。やはりカタールは強いと思いました。

■ 天国と地獄の後半

後半早々、高原と山岸、W中村でカタールDFを崩した。これはおそらくオシムが前半を見て指示した攻撃ではなかったのかと思う。惜しくも得点には繋がらなかったが。また、後半からどんどん左サイドからの攻撃が始まった。前半ほとんどオーバーラップしていなかった今野がつぎつぎに顔をだして(こちらも前半見せ場がなかった)遠藤と再三サイドを崩していた。このとき今野のフォローには中村憲や鈴木が入って万全だったのも見逃せない。特に後半の鈴木は右へ左へどんどんポジションチェンジしつつ、しっかりと守備をしていたのでとてもよかった様に感じる。(欲を言えば、もっと攻撃的に行ってほしかったけれど彼のフォローをする人がいないので仕方がないのかな)
そしてついに今野のナイスセンターリングから高原の絶妙ボレー。高原のボレーもすごかったですが、今野のアウトで上げるという判断は最高ではなかったかと。シュート決まった後、周りからガシガシ叩かれてたのも今野でしたしね。1-0で終わればMOMは今野で間違いなしだったかと。
1点入ったあと、日本は羽生を投入。羽生は相変わらずスペース作るのが上手いですね。カタール陣内でも前を見てドリブルできるスペースができ始めてました。オフサイドになった場面も、ボールを持った選手にドリブルができるスペースを作り出すためにDFを下げる感じの飛び出しでしたし(飛び出してるときにボールがきたのでオフサイドになりましたが)、日本のファーストオプションと言って差し支えないかと。
さらに中村憲に変えて橋本投入。これで遠藤とのガンバラインで攻撃が活性化しないかなと期待しましたが、いきなりトラップミス・・・。まぁ日本代表とはいえ前回呼ばれたときも出場時間ほとんどなかったですし、Jで絶好調とはいえ緊張してたのかなと。ただ、このあいだに日本は何回か危ない場面がでてきていて、特にセバスチャンがFKで強烈シュートを放ったのをみると「FKが一番怖いな」と思わずにいられなかったです。そして後半43分、再びセバスチャンがFKを打って見事に決められてしまった・・・・。FKの前にオシムがジェスチャーで「壁の間を閉じろ」と指示していたんですが、相手選手を間に入れてしまったせいで無理やり穴を空けられてしまいました。ここは今回の一番の反省点でしょう。(こういう気の良いところも日本人っぽい気もしますが)
1-1となったあと、日本は羽生の決定的チャンスがあるも決めきれずドローという結果。良くも悪くも日本らしいという感想です。

■ 成果と課題、そして次への提言

この試合で見せてもらった最大の成果は今野、そして勝ち点1でしょう。(次点で鈴木でしょうか)前半あれだけ消極的だった今野ですが、攻撃がはまり始めると守備も調子があがってましたね。元々できる選手ですから、慣れないポジションでも経験と自信がでてきて次戦に期待させる成長でした。勝ち点1に関しては現状1位のベトナムが最終戦の相手であることを考えると、1でも問題ないと思います。ただ、つぎのUAEは勝ち点3を取りにいかないといけないでしょうね。それこそall or nothingで0か3かという気持ちで攻めていけばいいと思います。
逆に課題ですが、芝が長いという部分は日本にはかなり厳しいと思います。ドリブルにしてもパスにしてもスピードを殺されるというのは日本の選手にそれを売りにする人が多いだけにやっかいです。また、俊輔の扱いもむずかしいです。上にも書きましたが、正直テンポを考えるなら外すべきではないでしょうか。芝とも関係しますが、ペナルティエリアあたりでドリブル勝負がしにくい状況である以上FKのチャンスはそれほど多くないと思います。またFKも実は遠藤も俊輔レベルと言って過言ではない位上手い選手です。ただ、俊輔は相手選手に確実にマークされる状況を逆に利用できる選手でもあります。オシムが言うように「攻めの選手が残っていれば相手DFも残っている必要がある」という事を考えれば、彼のように危険な選手にはワンマーク(もしくはそれにちかい)守り方をされるでしょうし、それを逆手に取れば攻撃のチャンスを作れる・・・・。ただ今の俊輔からという攻撃ではなく、あくまで俊輔をおとりにすべきですが。(このあたりバスケに通じますよね)

余談ですが、羽生と山岸が決定機を外して非難されていますね。正直あれを非難するのはサッカーを見る目がまだまだと私は思います。山岸のシュートは足をギリギリとどくところでがんばって打ってます(今まではあそこで届かないっていうのが多かった)。あれだけ足を伸ばして正確なシュートが打てるFWは欧州でもトップレベル。あの場面は素直に「おしい」と思っておくのが一番です。羽生に関しては、あの決定機を作り出せるのが羽生という選手。他の選手ならあそこまで動けませんから、そもそも決定機がありえたかどうか。
ファンであれば「よくあそこでシュートを打てたな。でも次は決めてくれよ」と叱咤激励するべきだとおもいます。
非難を始めればゴール前で安易にGKへパスした選手やらしりもちをついた選手やら、得点には繋がらなかったけれど危ないミスをした選手は多かったですよ。でもそれだって彼らは反省して次へ臨んでいるはず。一つ一つのミスより「次はしっかりやってくれ」と言う方が前向き(?)だと思いませんか。

それでは話を戻して・・

次戦への提言:俊輔をはずし、水野を投入。もしくは山岸をはずし巻か矢野を投入。

俊輔を外し~は、俊輔では攻撃の起点になりにくいから。水野の場合はオフザボールの動きも良いですし、(やりにくいとはいえ)ドリブル勝負もできる。また持ちすぎという点もないので全体のテンポも良くなると思います。
山岸をはずし~は、単純に前線の基点を2つ作りたいということ。ボールスピードが出しにくい以上高原と巻or矢野へボールを送り、セカンドボールを狙っていくという作戦です。これなら俊輔もゴールに近い場所でプレイできますし(深くさがっていなければですが)、FKのチャンスも増えそう。

ただデメリットをいうなら、俊輔をはずし~は水野の経験不足とイージーミスが心配。すごく良い点がありながら、彼の場合好不調が激しいのではずれの場合・・・。
山岸をはずし~は、ただでさえスペースを消されているゴール付近がさらに狭くなること。特にサイドからの攻撃は日本の流れでないと厳しいでしょう。空中戦で五分五分以上なら良いですが、あまり負けてるようだとただの放り込みだと非難されるでしょうね。

どちらにしてもここをオシムが見ることはないでしょうし、こうやって考えるのが一番おもしろいんですけどね。

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posted by mishel |17:53 | 男子日本代表 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2007年07月05日

U-20 予選突破

U-20W杯予選突破、おめでとうございます。

スコットランド戦を見て「すごい」とは思ったものの初戦だし・・と心配していましたが、見事コスタリカに勝ってくれました。

あとは今日の録画放送を見ておきたいな、と。

スコットランド戦の印象から言うと・・・
田中亜土夢、柏木、内田、そして梅崎の4人はホント凄さを感じました。
この4人は北京どころか南アフリカをめざしてほしい。

亜土夢は昔の稲本が安定して、ちょっと元気がないくらい?でもチームには欠かせない感じですね。
柏木は良くも悪くもって感じですが、才能はJを見ていても感じていたのでこの大会でグングン伸びてほしいです。
内田はオーバーラップがいいですね。鹿島のスタメンなだけあります。こちらも伸び盛りって感じ。
梅崎は・・・文句なしでした(スコットランド戦は、ですが)。多少のミスよりも、ボールのもらい方、トラップ、ドリブル、パスまで綺麗です。このままグングン伸びて北京五輪まで国際大会で揉まれ続ければ南アフリカではスタメンででるんじゃないかと。
まぁとなると、今のフル代表で誰かが外れるわけですが・・・。プレイ的にはダブル中村のどちらかになりそうですけど、この壁を越えれるなら言うことなしですね。(といいますか、このままいけば抜いてくれるんじゃなかろうかと期待)

他にはGKの林が(活躍が少なかったですが)印象に残りました。さすがフル代表に呼ばれるだけはあります。横っ飛びとか綺麗でしたよね・・・。
あとは大活躍のデカモリシこと森嶋ですが、フル代表にはもう一つインパクトがほしいですね。今のフル代表のFWって結構層が厚いですから。でもあの気迫は買いだとおもいます。前線からがんがんプレスをかけてくれるし、ポストもボコボコにされながらがんばってくれてるのを見るとチームにとってもモチベーションが上がるんじゃないでしょうか。

今回、大会前から期待していましたがもしかしたらもしかしてくれるかもと思ってしまいますねぇ。
個人的にはオシムが惚れたスーパーサブ青木の活躍を期待しています。




そういえばFMの乾とグルノーブルの伊藤翔は呼ばれてないんですね。
国際大会で見てみたかったんですが・・・・。(乾はJでも出番少ないみたいですけど)

posted by mishel |20:51 | 男子日本代表 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007年06月30日

オシムを論じる前に、トルシエとジーコの功罪を考えてみよう。(ジーコ編)

トルシエが「規律」を代名詞とすれば、次の監督となったジーコに期待された代名詞は「自由」。

W杯での敗戦のショックもままらないまま、日本はトルシエの後任監督の擁立に動きます。
一時は日本人監督(山本監督)をという声が挙がるも、トルシエが日本に残した功績から外国人監督というのはほぼ規定路線であったと言えたのではないだろうか。
ヒディング(PSVの監督へ)、ヴェンゲル(アーセナル監督)という声が挙がる中、唐突に(少なくとも私にとっては)ジーコという声が挙がりはじめどんどん大きくなる。それからというものスポーツ紙などで連日ジーコ監督へという報道がなされ、TVでも次は誰か?からジーコはいつ監督へ?という具合にジーコ監督就任はいつのまにか規定路線へと・・・。

そして、7月22日ジーコ日本男子サッカー監督に就任。
初戦であるジャマイカ戦でジーコは中田・中村・小野・稲本の日本版「黄金のカルテット」をスタメンで起用してみせる(もっともこの呼び方はマスコミがファンを煽る常用文句のようなものでジーコ自身がこう言ったわけではない)。そして日本のファーストゴールがワンタッチプレイで展開された美しい連携より生まれたことから、ドイツへの大きな期待を抱かせるには十分な船出だったといえるだろう。ただし、この時1-1というスコアは日本にとって後に考えさせられるものとなる。

翌年、日本代表はキリンカップでひとつの転機を迎える。それまでジーコは秋田・名良橋・森岡・服部のベテランDF(森岡は若かったがw)の経験を重視し起用してきたが、アルゼンチン戦での1-4という結果からトルシエで重宝されていた宮本をはじめとした坪井ら若手DFを起用し始める。特に三都主を左サイドバックで起用するという賭けは一部のファンから最後まで非難されることとなった。しかし、このときのメンバーが山田を除き最後までジーコのスタメンとして起用されることになる。
またこの年、コンフェデへと出場した日本はフランス・コロンビア・ニュージーランドと対戦することとなるが、日本はニュージーランドの初戦こそ勝利するも続くフランス・コロンビアには敗戦。特にフランス戦では(厳しい日程の中日であったとはいえ)アンリ(後半出場)ら主力を温存されるという扱いをうける。この頃からジーコに対してファンでは賛成・反対の声が二分するようになる。(潜在的には反対派はすくなからずいたが、ネット上での批判等限られた)

04年、ドイツW杯初戦でオマーンにロスタイムでのゴールで苦勝する。しかしこの時一部のファンが解任デモを行い、その後も数回にわたって行われる。しかし川淵をはじめとした日本協会は(トルシエの時とはうってかわり)ジーコへの全面的支持を表明。とはいえジーコはアジア杯の結果次第では解任という空気が流れ始める。この年のアジア杯、日本は多くの主力が怪我などで呼べないという状態での参戦となる。いわゆる海外組は中村・川口のみで、予選では思わぬ伏兵オマーンに苦しめられる。なんとか予選を勝ち上がった日本であったが準々決勝のヨルダン戦ではPKの末勝利。しかも川口のスーパーセーブによる薄氷での勝利であった。また、次のバーレーン戦でも何度もリードされながら最後は逆転で勝利というピンチの連続であった。決勝こそ3-1であったが、この時の日本は準々決勝・準決勝とも敗れていてもおかしくなかったのは間違いない。
ただ、この時日本はきつい日程のほかにも中国サポーターからの激しいブーイングにさらされるなど、極めて肉体的・精神的に苦しい状況に合った。しかし、このときのブーイングが日本の控え選手に「日本を勝たせたい」という気持ちにつながり、海外・国内組といった溝がなくなりひとつのチームになっていたことを忘れてはいけない。

05年、日本はイランに勝てなかったものの予選1位でW杯出場を決める。そしてアジア杯王者としてコンフェデに出場し、ブラジル・メキシコ・ギリシャと対戦することとなった。日本は、同じく国内リーグ選手中心のメキシコに1-2で敗れると、最後のブラジル戦では絶対勝利が必要となった。この時中村の活躍によってドローとり、ギリシャ戦に勝ってはいたものの予選敗退となった。しかし、このときのブラジル戦での戦いぶりからW杯までに監督交代はなくなるとともに加地の活躍など後のドイツで戦うメンバーがほぼ決定されることとなった。

そして運命の06年、日本はW杯本番前にドイツをはじめとして親善試合をこなしていく。ただ、この時日本はゴール欠乏症とも言える状態といわれており、ジーコは連日シュート練習を選手に課していた。結果、W杯本番で日本はコンディションが最高潮から下がり始めた状態になる。オーストラリア戦での逆転負けをはじめ、日本は予選3戦とも後半途中には足が止まり不完全燃焼のまま1分2敗でW杯を終えることとなった。
ジーコは日本監督の任期が終わる時に広告代理店や放送キー局の都合で代表の試合日程等がきまっていくと日本サッカーを批判して去った。


ジーコの場合、私が思うのは彼自身が問題として考えれるのはほんの少しではなかったかという点である。
ジーコは常に日本協会からの雇われの身という立場から、強化日程や代表合宿には(希望はだすが)一切口を挟まなかった。これは彼自身の信条という部分であるというのはわかるが、監督である以上いいなりではなく最善をつくせるように努力とすべきであったと考える。たとえばアジア杯では結果こそ見ればよかったが、控えにDFがほとんどいなかったなど途中でけが人が出た場合どうなるか分かったものではなかった。もっとも、これは現在の日本代表にもいえる事ではあるが。
また、ジーコは極めて選手選考が閉鎖的であった。さらにその中でスタメンに起用されるのは常に同じメンバーが多かった。これはいわゆる海外組・国内組という考え方ではなく、スタメンとベンチ間の溝の深さが問題であった。日ごろの練習からスタメン(&試合でよく使われる交代選手)とベンチメンバーでは練習方法が違ったため実際の試合では新しく起用された選手が息を合わせにくく、実力が出し切れずに終わることが多かった。また、コンディション管理不足も彼の監督としての経験の少なさであったことは否めない。

しかしながら、そもそも監督としての経験がないジーコを選んだのは日本協会である。つまるところ、彼が監督として至らない部分があったのは(関東の試合しか足を運ばなかったこと以外は)すべて協会が(実際には指名した川淵が)責任を負うが筋というものではないか。「ジーコは監督として戦術を知らなさ過ぎる」等の批判は、そもそもそのような監督を選んだ時点で分かりきっていたことだし、それはジーコの責任ではない。また、よく聞くのが「もっとルールを作るべきだった」という意見だが、そもそもジーコはトルシエとは別の「自由」というコンセプトを日本にもたらすことを期待されて就任したのであって、それも彼自身の問題というより協会の強化方針が問題であるといえる。(つまり問題があれば首を切ればよかっただけであり、支持を表明するということはジーコが作ろうとしているサッカーそのものを日本協会として支持していたということになる)

そして、ジーコは日本の多くの問題点を浮き彫りにさせてくれた。
たとえば代表の試合日程。彼自身が言い残したように今の日本は代表の試合が商品として扱われている。そのために協会が監督の選手選考にまで口を出すという越権行為が公然として行われている。(少なくとも有名な選手を入れて欲しいという圧力はかかっていた)
また、海外の有力国との試合も問題が多かった。たとえば欧州で試合をやったチェコやコンフェデでのブラジルとの試合では主力選手が出場しなかった。またキリンカップでも多くの国で主力選手が招集されていない。
このような点で、ある意味ジーコは日本がこれから強くなるために必要なことを知らせてくれたと言えるだろう。

私個人としてジーコは監督として好きになれない。けれど、彼が監督として不誠実な仕事しかしていないかというとそうではないと考える。
上記にも書いたが、ジーコは彼なりに最善を尽くしていた。彼の監督としての至らない部分は元々彼が就任する時に分かりきっていたことであったし、そのことで批判するのは間違いだろう。
ジーコは監督として未熟であったが、未熟なのを分かっていながら代表監督就任を要請した日本協会こそこれらすべての責任を負うべきだ。代表監督がすべて悪かったなどと逃げて、批判している姿は非常に不愉快に感じる。現在監督のオシムを考える意味でも、参考とすべき点だろう。

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posted by mishel |01:32 | 男子日本代表 | コメント(20) | トラックバック(0)
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2007年06月26日

トルシエ編の補足

多くのコメントありがとうございます。
指摘されたポイントについて、返信だと長いコメントを書く癖で読みにくくなるかなとおもいブログにしました。

まず、いわゆる「黄金世代と谷間世代」の問題ですが。
例を一人挙げろといわれると阿部勇樹になるでしょう。彼はナイジェリアのワールドユースに呼ばれていましたから。(結局予防接種の関係で参加できませんでしたが)あの時阿部が準優勝メンバーに入っていたら・・・と考えるのは野暮ですが、少なくとも谷間と言われるような事にはならなかったと思います。私は02年の時点ではメンバー入りするのは難しかった事には賛成です。しかし、阿部にしろ前田にしろ黄金世代とタレント性では見劣りはしないと思っています。もちろん中田・中村級がいるかといわれるとまだいないと答えますが、そもそも彼らのような選手がどんどん出てくると考えることに無理があると思います。

では何が決定的にちがうのかと考えると、私は「経験」だと思います。アテネで那須が見せたミスのように国際経験は大舞台では非常に大切な物だと思います。また同時にそういった経験は(W杯では良く見られるように)若手の選手を大きく伸ばすことに繋がりますし、たとえ実力不足であってもW杯のベンチに入れるというのは下の世代にとって非常に重要なことだったと考えます。

私は今の日本がフランスにとても近い事情を持っていると考えています。ジダンらを中心とした黄金世代の活躍はフランスの若手の国際経験をつむ機会を奪っていました。そして彼らが代表引退した時、ユーロにしろW杯予選にしろ格下と言われる国に苦戦することとなったのでした。結果をいえばジダンらが復帰しW杯準優勝は文句なしでしょう。しかしフランスのサッカーが前進しているとなると・・・・。そしてこれはそもそもフランスのお話、日本に振り返ってみれば黄金世代の後が強豪国のように「そのうち」出てくるとは考えにくい。だからこそ下の世代がA代表に呼ばれ、国際経験をつむというのはとても重要だと思います。いつまでもあたりまえのようにW杯に出れるというのは楽観すぎますから。

二番目に海外の模倣サッカーということですが、最初に断って置きたいのが海外のサッカーに目を向けるということは大変良いことだとおもいます。
ただ、海外のサッカーと日本のサッカーを同じ次元で考えるのはまだ早いというのが私の見解です。

簡単にいえば
「C.ロナウドのようなドリブルを身につけたい」と思うのは○
「C.ロナウドのようなドリブルをしろ」と日本の選手に要求するのは×

とても当たり前のことを言っていますが、これに似たことを言った覚えはありませんか?例えばギリシャの戦術は日本に合うから見習えとか・・・。
そもそも体格が似ている韓国と日本とでもサッカーのスタイルは違いますし、同じようにサッカー(プレイ)をやれといわれても数年はかかるでしょう。
まして遠くの海外のチームとでは(たとえデータ上では日本と似ていたとしても)無理というものです。
そういった戦術を持つのに日本はまだまだサッカー歴が浅いのではないでしょうか。

ただ、×とは言ったけれど要求することは決して悪いことではないと思う。要求したからこそ前進する可能性だってあると思うから。
でも、結果だけを見て前進していることに気がつかず批判を繰り返す今の日本は危ないと思う。

あと代表監督とメディアとの距離ですが、これはもう日本代表という商品を作り上げてしまった協会の問題点でしょう。今トルシエが監督になったとしても、以前のように痛烈な監督批判がマスコミから出るとは思えません。ただ、どこかで今のぬるま湯をどうにかしないと、と考えているのは皆同じだと思ってます。

posted by mishel |19:50 | 男子日本代表 | コメント(17) | トラックバック(0)
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2007年06月26日

オシムを論じる前に、トルシエとジーコの功罪を考えてみよう(トルシエ編)

アジア杯三連覇がかかる男子サッカー日本代表の合宿が始まった。
オシムが言うように合宿が二週間切ってから始まるというのは非常にハイリスクだろうとは思う(現に闘莉王が怪我をしたし)が、まず現在を考える前にバックボーンとなるトルシエ以後を考えてみようと思う。

「白い呪術師」ことフィリップ=トルシエが日本代表の監督になったのはフランスW杯での惨敗を受けた日本サッカー協会が国際経験豊富な監督を招聘しようとしたからであった。当初グランパスの監督を務めた経験もあるヴェンゲルを狙ったが彼はアーセナルとの契約があり(というかそんな事も考えないでいた事が昨年のオシム事件に繋がったとも)、彼との相談もありトルシエを日本代表監督に迎えたのだった。
彼に対して日本のサッカーファンが求めたのは四年後の自国開催となるW杯で最低でも予選通過というものであった。それ故に彼が出す結果・言葉にファンは一喜一憂していたものだった。特に最初の問題は彼が日本代表を率いて最初のタイトル戦であった南アメリカの大会だろう。ファンとしては日本に埋もれているタレント(その頃は中田・小野だけが有名だったが)を引き連れて成果を残してくれるものだと期待していたが結果は予選敗退、それも惨敗だった。さらにトルシエが選手に混じってバスケをしている映像をみたファンでは早くも解任を唱える人さえ出てきたのだった。
当時としても協会は続投・解任真っ二つに分かれていて、特にトルシエに対して「日本語でなるべくインタビューをするように」「日本の文化を理解して欲しい」という最初の要求がまったく守られていない事がトルシエが日本のサッカーに対し理解しようという姿勢が見えないという批判にさえ繋がっていた。(結局彼は最後まで日本語での会見はなかったと思う)この時彼に批判的だったのは釜本だったり、次の監督を決めた川淵だったりしたのは運命的であったと言えるだろう。
ただ、このときトルシエは日本サッカーの問題点のひとつを見抜いていた。それは世代ごとによる戦術類の統一がなされていないという部分であった。彼はすぐにU-20、U-23の監督を兼任し世代を通じて「フラット3」という独自の戦術を日本代表に浸透させていった。また、ナイジェリアで行われたU-20ワールドユースでは前例にない早期現地合宿を敢行。最初は水に当てられ体調を崩す選手もでたが、結果的には現地の気候に他の国の選手よりも慣れることに成功し、準優勝という歴史的快挙をあげる事に成功した。
さらに前回W杯優勝国のフランス戦でほぼベストメンバーの相手に対し2-2というスコアによってトルシエへの逆風は弱まり、オリンピックでの予選突破、米国にPKで敗退という結果は日本が着実に世界に近づいていると感じさせるものだった。
しかし、翌年の再びフランス戦における0-5という完敗は「フラット3の限界」という言葉を呼び起こし、続くスペイン戦での守備的に臨んでの0-1という結果から解任の声は再び大きくなった。コンフェデでの準優勝という結果も解任の声を弱めるには至らずW杯本番までトルシエ論議は飛び交うこととなる。
02年日韓W杯、シード国とポスト国という優位を生かし日本は予選を危なげなく突破する。しかし、トルコ戦では戦前の予想とは裏腹に日本は押され、またトルシエも積極的とは言いがたい采配で0-1での敗退となった。この結果はトルシエに対しての不信感を強めるとともに「マニュアルでは限界がある」という意識を強く植え付ける結果となった。
そして「私が監督なら準決勝までいけた」と豪語したジーコへと時代は移るのだが・・・


トルシエの功罪は文中にいくつか挙げたが、まず最大の功績は日本でも戦い方さえあれば世界に対して通用するという意識を持たせたことだろう。もちろん、これは返ってにわかファンやマスコミを必要以上に期待させ煽らせることとなるのだが「世界」に対してのコンプレックスを和らげてくれたのは感謝するべきだ。
そして、個人的に彼が見せてくれた物でもっとも日本が参考にすべきなのは「チーム」作りではないかと思う。彼は多くの国を回り、短期間で結果を残すということを繰り返してきた。その中でもっとも必要となったのが「チーム」というものではなかったか。中村俊輔を私は大好きだ、彼がW杯のメンバーから外れたと知ったときはトルシエ擁護だった私もさすがに腹が立った。が、後で俊輔をはずした理由を聞いたときに思わず納得してしまった。それは俊輔がベンチに下げられると俯いてすわり、試合に負けていると声も出さずに落ち込んでいるから、という理由だった。
スポーツはベンチを含めてやるものというのは経験者はよくわかっていると思う。つまりトルシエは一か八か当落線上の俊輔よりもゴンや秋田といったベンチでもがんばれる、負けていても「逆転するんだ」という意思を持った選手を入れたのである。今考え見ればフランスでもドイツでも、日本は「チーム」というものができていなかったのではないだろうか。
前回のアジア杯、ジーコの元ではベンチとスタメンで練習が違いベンチメンバーはスタメンの練習相手という扱いであった。ただ、当時のベンチには三浦アツらベテランが多くいて、さらに彼らは自ら「日本が勝つため」と対戦相手の研究をして練習に臨んでいたという。ドイツではベンチにそういった選手が存在せず空中分解してしまったのが最大の敗因だろう。

ただ、トルシエが残した問題も大きい。彼は短期間での結果を求められた為にいわゆる「黄金世代」以下のタレントを見殺しにした部分がある。これは下からの突き上げという循環をなくし、結果的に日本の停滞を招く結果となった。さらに「外国人監督」という一種のブランドを日本に植え付け、日本独自ではなく海外の模範サッカーという考えを生み出してしまった。これが今でもよく「海外の○○みたいな選手がいればいいのに」とか「海外の○○みたいな戦術にすればいいのに」と言われる所以である。

ただ、ひとつ言っておきたいことがある。トルシエは求められた結果に対して仕事を遂行しただけであり、それによるデメリットを彼に対する批判につなげるのは間違いだ(これはジーコにもいえることだが)。デメリットは日本協会が覚悟をして受け入れるべきものだし、サッカーをやるもの・見るものも日本代表監督に対して結果を求めるのであれば功罪両方を受け入れるべきものであると私は考える。

(ジーコ編に続く)

posted by mishel |00:47 | 男子日本代表 | コメント(18) | トラックバック(1)
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