2007年08月03日

日本代表・勝手に未来予想図~モデルケース・ACミラン~

アジアカップも終わり、日本代表熱も若干冷めて来た所で、
何がダメであの結果になったのかを勝手に反省してみました。
一番、話題になっていたかと思われますので、今回は特に攻撃面について重点を置いてみました。

まずオシム監督が目指すサッカーを、私見と偏見により今一度見直したいと思います。

オシムが掲げているサッカーの、根本的概念はパスを主体としたポゼッションサッカーである事は間違いありません。
ここにどういった意図があるのか?

・伝統的に、日本人はパスがうまい。
・伝統的に、日本人は協調性がある。
・世界を相手に、個の力で局面を打開できるプレーヤーがいない。
・世界を相手に、1点を守りきる程の守備力がない。
・空中戦に弱い。

他にもあるかもしれませんが、思いつく範囲では上記が考えられます。

まずは、守備面について簡単ですが、考察したいと思います。
オシムが会見の席で「日本は2バックのようなシステムが良いかもしれない。」と言った趣旨の発言を行っているように、ポゼッションサッカーの根源は日本の守備力の無さから来ている可能性が高いと推測されます。
世界を相手に、構えて守り切れる程の守備の堅さは、残念ながら日本には無く空中戦の弱さを考慮すると、カウンターに対する守備を行った方が、「失点を抑えれる可能性は高い」といった意図があると僕は考えます。
これについては、トルシエ時代の考え方と変わりは無いと思います。

次に本題である攻撃面について。
恐らく、アジアカップを観戦された方の大半が「至極退屈な攻撃」と言った感想を持ったと思います。
何を隠そう、僕もその一人です。
では、何がその「退屈」の要因となったのでしょうか?

その疑問を解決しようと、昨年、CLチャンピオンとなった我等がACミランと比較してみました。

まずは、ACミランのCLにおけるシステムです。

        ● ←GK

●    ●    ●    ● 

   ●    ●    ●

     ●     ●

        ●

上記のような4-3-2-1のツリー型になります。
ここに

        ジーダ

オッド  ネスタ  マルディーニ  ヤンクロフスキー

 ガットゥーゾ ピルロ アンブロジーニ

     カカ    セードルフ

       ジラルディーノ(インザーギ)

と並んでいます。

1トップのジラルディーノは、基本的には常にセンターに位置し、サイドのスペースをカカ・セードルフが自由に使います。
そこへ両サイドバックやガットゥーゾ・ピルロがオーバーラップしていくと言った、2次的な攻撃があります。

空中戦に強い選手があまりいない為、ロングボール・クロスはあまり多様せず、足元へ繋ぐ・スペースへ出すパスが攻撃の主体となります。
また、ジラルディーノやインザーギは、ペナルティエリアの中で勝負するタイプのFWで、ドリブルでボールを運べる選手はカカのみと言ってよいと思います。

個人能力の差を考えないものとすると、根本的部分は日本代表の攻撃と大きな差はないと考えて良いと思います。

この2チームを比較した時、その「退屈」と感じた要因はどこにあるのか?
僕が最も着眼したのは、32のライン間のボールの繋ぎ方です。

3にあたる選手がボールを保持した際、日本代表の多くは「横」へパスを出します。
しかしミランの場合、多くは「縦」へボールを出します。

もちろん、システム上、日本代表の2の部分は外に開く場合が多く、必然的に「横」になってしまうケースが増えてしまいます。

バルセロナのように、ロナウジーニョ・メッシ・ジュリと言った「縦」にも「中」にも一人でアタック出来る程の選手であれば、2にボールが渡った際、3からのパスは「横」であっても問題は無いと思います。
しかし、残念ながら日本の2に最も多くあたった選手は、個人の力で「縦」や「中」に切り込むプレーを得意とする選手ではありませんでした。

そうなると必然的に、サイドバックやボランチら「2次的」な選手のオーバーラップを待ってしまう時間のかかるプレーに終止し、「退屈」を感じずには入れなかったと考えました。

時間がかかればかかる程、相手DFのブロックは形成され、苦し紛れに出す精度の低いクロスでは、空中戦に強い選手を多く擁さない日本の攻撃陣では、得点を奪う事は困難となってしまいました。

オシムは恐らく、こういった場面で局面を打開できるアタッカーを求めていると思うんですが、いない選手は帰化させる以外、代表チームには呼べません。
バルセロナよりミランを目指した方が、現実的な気はします。

しかし、ミランにもカカと言う世界的なアタッカーが存在するように、こういった核となる選手は、やはり必要だと言う事も忘れてはいけないでしょう。

そして、パスの受け手だけでは無く、出し手にも問題はあります。
サウジ戦や韓国戦では、前線からのプレスが激しく、サイドチェンジに対するケアもなされていました。
こういった際、出し手には「的確な状況判断」と「正確なプレー」が要求されます。
残念ながら、いずれも不足していたと言わざるを得ないです。

ミランは、本来トップ下であるピルロがボランチにコンバートされています。
彼には、攻撃の際に上記のようなプレーを期待されてのボランチ起用です。
日本にも彼のようなタイプの選手がボランチに入る必要性があるのかもしれません。


と、ミラニスタの僕が私見と偏見により論じると、どうしてもミランのパクリにしかなりません。(笑)
オシムの攻撃の形はサイド中心だと思うので、今後もアジアカップのような攻撃に、オプションが増えていくのかなぁと勝手に予想してます。
韓国戦でみせた攻撃の形も、短期間で仕上げた割には悪い方向では無いと思いますし、クラブチームではないので、トルシエの時のように、完成まで時間がかかってしまうのは仕方ないかな?と割り切って、今後に期待してみます。

posted by miranista_2006 |06:14 | 日本代表 | コメント(13) | トラックバック(0)
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