2008年06月26日
休みの日の2日目朝早くから携帯の電話が鳴った。。。友人宅に泊まっていた自分のパートナー・スコットからだった。何だ休みの日のこんな早くに。。。眠気まなこで電話に出ると、スコット「悪い知らせがある。。。アパートの前の共同駐車場に停めていた車から自分達の審判道具の入ったバックと俺のスーツケースの中身が盗まれた。。。。!!」自分「え!まじで。。。!」
自分は一気に目が覚めました!!自分は彼のいる所から3~40分離れたホテルに滞在していた。審判の荷物は彼の車に積んだままだった。スコット「警察と話すから又後で電話する、ごめんよ。」
審判道具って、汗にまみれて塩がふいてるし、くさいし、見た目は土ぼこりで汚らしいが、バックごと盗まれればかなりの金額になる。例えばマスク¥6,000、チェストプロテクター¥8,000、レッグガード¥5,000、塁審用靴¥7,000、球審用靴10,000、ベルト¥5,000、審判用シャツ2枚¥8,000、審判用スラックス2枚¥16,000、帽子3つ¥6,000、アンダーアーマーなどのシャツなど1枚5,000ぐらいで5,6枚あるから¥25,000~¥30,000、その他予備のシャツ、スラックス、小物ざっと計算しても10万円以上である。。。。全部買い換えれば月の給料の半分以上になるのは間違いない。
30分位してから又電話、スコット「警察がこの辺の盗人が、よく捨てていくゴミ捨て場があるらしいからそこに警察と行ってくる」
さらに30分後スコットから電話「あった!ゴミ捨て場に!なくなっているのもあるけど結構ある。いま中あさってみる」
結局自分の審判シャツ2枚、スラックス2枚、塁審用靴1足、審判用ジャケット1枚は持っていかれたようだ。スコットの審判道具はほとんど手がつけられずに残っていたが、スーツケースに入れていたノートパソコンとi-podや携帯の充電器が取られた。
早速自分は明日から始まる試合に備え新しい靴やシャツをオーダーした。思いもよらぬ出費である。やっぱり荷物は車の中に置きっぱなしはだめだという教訓になった。捨てる神あれば拾う神がいるもので、審判用のスラックス余っているのがあるからくれるというアメリカ人審判がいた。友人のありがたさも感じた。自分とパートナーの命も無事。不幸中の幸いだ。
posted by 野中雅貴 |13:19 |
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2008年06月24日
先日自分が以前所属していたニューヨーク・ペンリーグ(ショートA)でなかなか見られない変わった対決がありました。
→映像はこちらから(YouTubeより)
9回裏2アウト走者なし、右打者が打席へ、抑え投手は右投げで、打者はレフト・センター間に安打。
走者1塁、スイッチバッターが打席に。。。しかしその投手実は両投げ投手(英語でAmbidextrous pitcherという)。
その投手が最初右手にグラブをはめ変えているのを見て、そのスイッチヒッターは右打席の方に。しかしその後その投手はグラブをはずしどちらの腕で投げるか示さない。だからその打者がどちらの打席に入るか決められない。。
投手がやっと右手にボールを持って左手にグラブをはめて投手板につくと、打者は左バッターボックス方向へ。そしたら投手はまたグラブを右手にはめかえる。。。そしたら打者はすかさず右打席方向へ。。。
アナウンサー「これはもうコメディーショーですね~!」
また投手が右手にボールを持ち替え右で投げると示す。。。すると打者が左打席へ。。。
たまらず球審は「タイム!」
アナウンサー「これでルールを変えることになるんじゃないでしょうか?」「こんなの見たことありません。。」
この球審は今年の私がインストラクターを努めた審判学校の卒業生、塁審は共にインストラクターをしたもの。電話で話を聞くことができました。
ルールブックにはこのケースに当てはまる規則はありません、ただマイナーリーグのUmpireマニュアルにはこうあります。
両投げ投手のケースはまれであるが、投手と打者はその打席でお互い1回だけポジションを替えることができる。例えば、もし投手が右投げから左投げに変えて、それから打者が打席を変えたなら、お互いの選手はそのままの状態でその打席を継続しなければならない。(ただし攻撃側が代打者を送った場合はお互いの選手はもう一度だけポジションを変えても良い。)
ただこのケースどちらが最初にポジションを決めなければならないのかと言うことが問題になってきます。その事が明確には書かれていません。話を聞いた所、マイナーリーグの審判スーパーバイザーは打者が先に決めるべきだと。ただはっきりとしたルールがないので、只今メジャーリーグのルール委員会に問い合わせているそうです。結果が分かったら又書きます。
結局話し合いの結果、打者が右打席で、投手は右投げで試合再開し、打者の空振り三振で試合が終了しました。
posted by 野中雅貴 |09:47 |
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2008年06月23日
今日からオールスター休みに入りました。4日間の休みです。実際自身の所属するカリフォルニアリーグではオールスター戦は行なわれません。毎年カロライナリーグと交互に行い、今年はカロライナリーグで行なわれる番です。オールスターに選ばれたカリフォルニアリーグの選手は、西海岸から東海岸のカロライナリーグに飛行機で移動しオールスター戦を行ないます。そしてカリフォルニアリーグの審判は全員休みとなります。
最近の審判の間での話題はみんな査定のランクの話です。「査定どうだった~?」「あいつは何番だったみたいだよ!」と。自分のパートナーはいい査定をもらいました。今シーズン中に2Aの昇格の可能性も出てきました。自分としてはとても嬉しい事です。自分のチームメイトですから。ただ車の中の隣でみんなに電話しまくってそれを他の審判などに話しているのを聞いてるのが悔しくてたまりません。自分は開き直って自分のランクを忘れて次に気を持って行こうとしていますが、この悔しさだけはなかなか消えません。本当に本当に悔しいです。
しかしこの今日からの4日間の休みはとても自分にとっては嬉しいです。この期間を利用して何とか気持ちを切り替えてリフレッシュしてまた新たなスタートラインに立ちたいと思っています!本来ならラスベガスでも行ってぱ~っと遊びたい所ですが、給料のほとんどは日本の家族に送りました。銀行の残高はほとんどありません。。。その辺ぶらぶらします。
posted by 野中雅貴 |15:34 |
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2008年06月21日
昨日の朝、シーズン中間の査定結果を受け取りました。結果はロングA審判員30人中24番目。それを知ったときはその場に泣き崩れる思いでした。
でも結果は運命。自分の中で覚悟は昨日1日でできました。あとは開き直って残りのシーズンに向かうのみ。
こういった査定をもらうと自ら辞めていくマイナーリーグ審判がいるようですが、自分は数々の挫折を経験してきて、この審判という夢に対して自らあきらめた事はないので、応援してくれる方も少なからずいるし、これから自分と同じ夢を持っている日本人の若い人の道を閉ざさぬよう、そういった方々のためにも本気で一試合一試合望むのみです。
この世界はスポーツでいう採点競技。タイムや打率や得点数などで結果が出るものではありません。人【スーパーバイザー・監督・コーチ・選手・リーグなど】に評価されなければなりません。ただ自分の中では昨年に比べると自分のイメージに少しづつ近づいています。あと半シーズンさらに理想の自分に近づけるように挑戦するのみ。
昨晩の試合は自分のベストゲームでした。今晩も今シーズンのベストゲームにします。そして楽しみます!覚悟のできた人間は強いです!
posted by 野中雅貴 |04:50 |
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2008年06月18日
メジャーリーグは今年の8月から「インスタント リプレイ」という一部の判定にビデオを使うと言う方向を決めた。まだ正式な事は何も決まっていないが、境界線のコール・・ホームランかファウル、フェンスを越えたのかどうか、観客の妨害があったのかどうかのコールに限ってビデオを見る事が可能になるになるよう検討しているようだ。もちろんそのビデオを見るかどうかの判断の方法も未定でクルーチーフの判断によるのかどうかそれとも監督が要求すれば必ずビデオを見るのかまだ決まっていない。カメラの設置方法なども決めないといけない。
まずシーズンの途中でルールを変えようというのはすごい。。。プレイオフやワールドシーリーズまでに変えたいということだろうか。
また確かに今年はメジャーでホームランかどうかフェンスを越えたかどうか、そういった抗議が続いた。また判定を変えることもしばしばあった。それに伴い監督の退場もあった。チームはこぞってビデオ導入を訴えた。
日本でもそういう事があるとすぐに審判の育成を考え直せ、4人制から6人制に戻せ、ビデオを導入しろという議論になる。育成に関してアメリカでは審判学校がある、6人制にしたからと言って、基本的に距離があるコールになるし費用もかなりかかる。
自分達のマイナーリーグでもそういったコールに対しての抗議が多々ある。今年もフェンスに貼り付けてある広告とフェンスの間にボールが入り込んだという事があってホームランとコールしたが実は2塁打だったと言う事があった。マイナーリーグでもそうだが球場は審判が判定しやすいようには全く考えられて作られていない。見た目の良さと観客の動員、広告収入、立地条件がすべてである。フェンスがやけに高かったり、広告などで白く見づらかったり、フェンスが変形だったり、フェンスを越えたとこにすぐに壁や手すりがありボールが跳ね返りフェンスを越えたのかどうか分からなかったり、観客が手を伸ばして触れられたり。これだけ球場によってフィールドの形が違うスポーツは他にはない。サッカーだってバスケットだって、テニス、卓球、バレー、アメフト、ラグビーだって建物は違えどみんな同じ大きさの長方形の中でやる。
フェンスをシンプルなものにして観客までの距離を数メートルあけるだけでかなりのコールが見やすくなる。でもそういった動きは皆無。
今メジャーリーグは単なるボールゲームじゃない。たんなるスポーツじゃない。計り知れないお金が動く巨大ビジネスだ。その打球がホームランかどうかでそのお金がどっちに動くか決まるときがある。
アメフトのNFLもホッケーのNHLもビデオ判定を導入している。野球が難しいのは例えば、捕球したかどうかで「捕球」と判定した打球をビデオ見て捕球していないとなればどこに走者を置くのかと言うのが出てくる、ファウルをフェアと変えても一緒。ホームランと判定したがそれはフェンスにあったって戻ってきたと判断すれば、もうすでにプレイは止めてしまっているので走者の置く位置に困る。
審判も人間である。その目にも限界がある。基本的にMLBで一部のコールにビデオ判定を用いるのは賛成だが、それがエスカレートしていってアウトセーフもストライクボールもビデオ見ろなんてならないと良いが。ただでさえ試合時間が長すぎるという議論もあるのに。それこそファン無視である。ファンあってのMLBであるのだから。
ただ僕らのいるマイナーリーグではビデオ判定はないでしょう。これからもあくまで正しいコールができるように努めるだけだ。
皆さんはビデオ判定どう思いますか?
posted by 野中雅貴 |04:01 |
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2008年06月17日
昨日でシーズンの前半戦が終了し、今日から後半戦に突入です!前半戦色々ありました。苦しい日々、悔しい日々、眠れない日々もありましたが(もちろん楽しい思いでもいっぱいあります)、何とか乗り越え成長できたと思っています。ただまだまだ自分は上達しないといけないと思うし、できると思います。また後半戦プレイオフまで気を入れなおして、楽しみたいと思います。
そしてマイナーリーグのショートシーズン(ショートA)が、明日から開幕します。同僚日本人審判でエクステンディッド・スプリングトレーニングに参加していた、濱野太郎さんが、ノースウエストリーグ(Northwest League)で、そして今年1年目の新出悠太くんがパイオニアリーグ(Pioneer League)で開幕を迎えます。また今年審判学校合格した吉岡くんが労働ビザの問題をクリアし今月22日からルーキーリーグのアリゾナリーグ(Arizona league)で開幕を迎えます。共に切磋琢磨がんばりましょう!
posted by 野中雅貴 |08:37 |
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2008年06月15日
先日の試合では、私は塁審でしたが、9回裏にホームチームが、同点に追いつきそのまま延長戦に入りました。いつもはすぐに崩れてしまうカリフォルニアリーグのリリーフ陣が珍しく好投し延長15回まで全く得点が入らず行きました。途中選手からは、「この残業代でるの?」と聞かれる始末。もちろん出るわけがありません。。。ようやく16回裏2アウト走者1,2塁でセンター前にポテンヒットがでて試合が終了しました。
試合は午後7時5分に始まり、終了したのが午後11時43分。試合時間は4時間38分。それでもお客さんは30人ほど残っていたでしょうか、自分は途中トイレは行きたいは、おなかも減りました。シャワー浴びて、ファーストフードのドライブスルーによってホテルに着いたのがA.M.1時。疲れて日本の奥さんに電話すると、お疲れ様やご苦労様と言うわけでもなく「いい経験できたね~!」と。。。そのポジティブさに頭がきました。
posted by 野中雅貴 |03:42 |
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2008年06月11日
昨晩は点差の開いたゲームになりました。とにかくそういう試合は集中力を切らさない事に注意してやります。いつもよりさらにコールを力強くするなどして、試合をコントロールします。
ところが7回を終了して19対3。負けているチーム側の監督が来て、投手を使い切ったので、最終回に野手を投げさせるから、ストライクゾーンを大きくしてくれと言ってきました。自分は最初冗談だと思って苦笑いすると本当に真剣そうにまた言いました。自分はそれはできない。そうすると監督は「自分達の攻撃のときもゾーン大きくしてかまわないから」と。。。
そして9回表野手をマウンドに送るときに又監督が「自分は真剣に言ってるんだ、ゾーン大きくしてくれ!」自分は「No!」でした。案の定その本来野手の投手は、先頭打者にホームラン、続く打者に2塁打を打たれました。そして次の打者のとき、ちょっと外れているボールに関して、ベンチから「俺らは早く帰りたいんだ!」「点差考えろ!」などと小さい声でしたが聞こえてきました。
結局試合は21対4。自分はろくに練習もしていない選手の集まりの楽しみ野球の審判やっているならストライクゾーンをいくらでも大きくしますが、あくまでもあなた方プロでしょ!?俺だって人生かけてやってるんだ!あんな球ストライクとコールして相手チームが黙っているわけないでしょ!?本当に気分の悪い試合でした。もうこれ書いて忘れます。
posted by 野中雅貴 |03:43 |
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2008年06月05日
ロッカールームにて(サン・ホゼ)
今はカリフォルニア州南部・ランキャスター(Lancaster)という街にいます。ここで2日間試合がありましたが、この街は本当にいつも風があります。なぜなら街が山に挟まれていてそこを風が通るからのようです。昨晩の試合も5つのホームランが出ましたが、そのうちのいくつかは風がなければホームランには絶対ならない打球でした。とにかく何でもないフライが風に流されヒットになる可能性が高いです。その分試合も長くなる気がします。。
そして今晩の試合は、強風のため中止になり、明日ダブルヘッダーとなりました。今年ここではすでに2回ほど風のためで中止になっています。今まで、雨で中止、山火事の煙の影響で中止、ライトが故障し中止はありました。ここカリフォルニアで雨で中止というのはほとんどないので、試合が中止になるとは思っていませんでしたが、つかの間の休日となりました。それでは飲みに行って来ま~す^^!!
posted by 野中雅貴 |12:43 |
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