2006年11月22日
先日東京ドームに日米野球を観にいったことを書きましたが、その時感じた日米の審判の仕方に少し違いを見ることができ、どちらが良いとかではなく、興味深かったです。
まず打者が打ったときの審判のリアクションです。日本の審判の方を見ていると、打球が打たれた瞬間その打球を目で追い、そしてすぐに第一歩目が出てそのまま打球を追う姿が見えました。
アメリカの審判学校では、打球が飛んだときには「Pause-Read-React(ポーズーリードーリアクト)」のテクニックをするように教えます。特に塁審は、例えば飛球が外野に飛んだとき、まず一歩目を踏み出す前に、その打球あたりの野手を見ます【ポーズ】。そしてその野手の反応からそれを追う(Go out)のかどうか(トラブルボール※なのかどうか)を決めます、そして他の審判を見て誰が追うのかを決めます【リード】。それから打球の方に目をやり第一歩を踏み出します。【リアクト】そうする事によって、追わなくて良い打球を追ったり、2人の審判が1つの打球を追ったりするのを防ぎます。日本ではボールから目を常に離さない、一歩でもプレイに近づくという方が重要だと考えているのでしょう。
※トラブルボールとは
A.外野手がファウルラインに向かって追う、フェア/ファウルの判定が必要(ファウルラインから約6m以内)な打球。
B.ホームランかどうかの判定が必要な打球。
C.外野手がダイビングキャッチするような打球。
D.フェンス近くでの捕球が行なわれる打球
E.外野手が後方に内野方向に背中を向け追うもしくは懸命に背走するような打球。
F.腰より下の打球を走りながら捕球するような打球、ショートバンドしたかどうか判定の必要な打球。
G.2人以上の野手が同時に追うような打球。
H.ボールデッド地域に入る可能性のある打球、観客が触る可能性のある打球。
もう1つ気づいたことは、メジャーリーグの審判が球審の時に、日本の投手に投手板のすぐ横に置かれていたロージンバッグをマウンドの後方に置くように指示していることでした。
これをメジャーの審判に聞いたところ、まずロージンは白いので、ボールに見間違える可能性があること(特に渡辺俊介選手のようなアンダースローの投手などが投げるときのボールの出所が見づらくなる)、そしてそれに打球が当たり(当たった場合ボールインプレイだが)打者が不利になる可能性があるからそれを後方に置くように注意しているとの事でした。
日本の投手は特によくロージンを触りたがります。アメリカの投手はそれほどでもありません。そのため日本の投手は自分のすぐ横にロージンを置いて取りやすくしているのでしょう。アメリカでは今年(2006年)から新ルールができました。8.02(a原注)の前半が削除され、それに代わり3.02(f)というルールができました。
3.02(f)主審は、ロージンバッグが投手板の後方の地面に置かれている事を各試合の開始に先立って確認する。
あともう一つこれは私が日本で社会人野球の審判をやるときに感じる事ですが、ファウルが打たれたときなど捕手にボールを渡し投手に返してもらうのですが、アメリカでは捕手はすぐに投手に投げますが、日本では捕手がそのボールを取った後ボールをこねだすのです。中には左手に手袋をはめながらこねたりします。そして投手に「がんばれ!」だの「ナイスボール!」だの言ってようやく返すのでとにかく時間がかかります。
城島選手がある雑誌のなかで「ピッチャーにボールをこねてから返すとか、ランナーがいる時にはアンパイアからボールをもらって返すような事をして間や時間を作ることが大事だ」と書いていましたが、それが日本人の大好きな「間」なのでしょう。ホント日本の投手も1球1球マウンド降りてロージン触って帽子直して、サインを長々見て、それからゆっくり振りかぶって、足上げてそこで間を取って。。。。。とにかく時間かかります。アメリカの投手は要らない間を作らず打者が色々考える前に投げる事を考えている選手が多いようです。
日本ではそういう「間」が将棋や囲碁などをやっている感覚で楽しいんでしょう。もちろんそういうのを楽しむファンも多くいるのだと思います。だから一概にどちらが良いとはいえませんが。日本で審判やる場合、その点でいらいらする事が多いです。
posted by Masaki |11:57 |
Umpiring and Rules |
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2006年11月21日
先日11月12日(日)にUDC(Umpire Development Corp.)創設者の一人で副代表の藤原君が結婚し、静岡県三島にて披露宴を挙げました!私もその披露宴に出席させていただきました。
その会場は駿河湾そばにあり、そこからは天気もよくとても大きく美しい富士山が見えました。奥さんはテレビのカメラマン(ウーマン?)でとても笑顔が素敵なひとで、出席者の前での挨拶ですこし涙ぐむ藤原君よりタフなんだろうなあと思いました。披露宴はとても楽しく最後は感動したもので、とても良かったです。同じくUDC副代表の内川さんが乾杯の音頭をとり、自分とUDCの公裕でお色直しの「退場!」をコールしたりしました。
藤原君もアメリカのプロの審判を目指し審判学校に3度挑戦し、そして3度目で合格し、マイナーリーグの審判になりました。奥さんもアメリカまで彼の試合を見に来た事があるようです。自分が彼に始めてあったのが彼が2回目の審判学校に来ていたときでしたが、とても審判に関して熱心で情熱を持っているやつという印象でした。今は静岡で会社勤めですが、ぜひお二人がいつまでも幸せでいられることを願っています!
あらためて「おめでとう!」
posted by 野中雅貴 |19:22 |
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2006年11月16日
今日本でもアジアシリーズが終わって、すかっりストーブリーグに突入ですね。今年も松坂投手がレッドソックスへの移籍が決まりそうですし、阪神の井川選手などの多くのスター選手がメジャー入りを表明しています。
先日日米野球を見に行きました。正直日本の選手の顔ぶれをみてがっくりでした。スター選手の多くは辞退。まるで大物歌手がNHKの紅白を辞退するかのように。。。それがステイタスなんでしょうか?はっきり言って決して安くないチケットを買って観に来たお客さんに失礼ですよね。また多くの野球好きの子供達はがっくりしたでしょう。野球離れが叫ばれている中どうしてそんなことするのでしょう?本当に残念です。
自分は試合終了後、来日していたメジャーの審判の方々とその奥さん方、日本のプロ野球の審判の方々と飲みに行く事ができました。
その中でもその日球審だった、14年間マイナーリーグで審判し、メジャーで9年目のJerry Mealsさんと多くお話できました。彼は現役のメジャーリーグ審判で1番背が低いそうです。私も決して大きくない170cmですが比べてみると彼は私より数センチ低かったです。その審判が14年もの年数をマイナーリーグで過ごして、メジャーに上がれたのには色々な苦労があったようです。
彼が日本の捕手について聞いたら、城島選手もそうだが、日本の捕手は、もちろんキャッチングなどの技術はすばらしいが「Lazy(怠慢)」だと言っていました。それはどういう事かというと。。私が試合を観ていたときも、初回の投球練習を見ていたJerryに2球も足にその準備投球を受けて、痛そうにしていました。捕手は巨人の阿部選手でしたが、地面につく投球を体を動かして取りに行こうとしないのです。つまり走者がいればそれを必死に止めに行くのですが、走者がいなかったり、投球練習だとどうでもいいのです。でも捕手の皆さん忘れないで下さい!後ろには、グラブを持っていない審判がいることを!メジャーの捕手はどんなときでも必ず体で止めてくれるそうです。
そしてJerryは私にすばらしいアドバイスをくれました。「たとえ背が低くともそれがメリットになる事がある。それはすばやく動ける事。マイナーではハッスルして走りすぎる事はない、誰が見てようが、見てまいが常に全力でハッスルしなさい!」と。彼はメジャーになった今でもハッスルして1塁や3塁方向に走っている姿を私は見ました。

posted by Masaki |14:04 |
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2006年11月14日
この新天地で改めて私のブログをスタートいたします!これからもよろしくお願いいたします。
先月の10月の終わりにPBUC(マイナーリーグの審判会社)から今年の査定が届きました。その会社から電話が来る前に、査定が郵送で届くという事はとりあえず来年の契約はできるという事でしたので、緊張して待っていましたが、とりあえずそれが届きほっとしました。私達は1年契約です、この世界は来年どうなるかは全くわかりませんから。
基本的に今年1年の結果がその査定からわかるようになっています。結果は去年ほどそして思っていたほどはよくありませんでした。「ルーキー」なら「ルーキー」、「ショートA」なら「ショートA」のレベルで自分が所属しているレベルで何人中何位という具合に知らされます。それから査定内容が詳しく書いてあります。私は「ミドルA」でシーズンを終了したので、そこにはミドルA30人の審判が所属していている中での順位が記してありました。
来年はその順位の上の人から上のレベルに上がっていきます。私が1Aの上のレベルであるロングAに上がれるかどうかは、微妙だと思います。そしてコメントですが基本的にはシーズン中にスーパーバイザーから言われた事が書かれていました。これをしっかり理解し、来シーズンに向かいたいと思います。来シーズンは自分自身勝負の年になると思っています。

posted by 野中雅貴 |17:47 |
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