2008年06月18日

MLBがビデオ判定導入へ

 メジャーリーグは今年の8月から「インスタント リプレイ」という一部の判定にビデオを使うと言う方向を決めた。まだ正式な事は何も決まっていないが、境界線のコール・・ホームランかファウル、フェンスを越えたのかどうか、観客の妨害があったのかどうかのコールに限ってビデオを見る事が可能になるになるよう検討しているようだ。もちろんそのビデオを見るかどうかの判断の方法も未定でクルーチーフの判断によるのかどうかそれとも監督が要求すれば必ずビデオを見るのかまだ決まっていない。カメラの設置方法なども決めないといけない。

 まずシーズンの途中でルールを変えようというのはすごい。。。プレイオフやワールドシーリーズまでに変えたいということだろうか。

 また確かに今年はメジャーでホームランかどうかフェンスを越えたかどうか、そういった抗議が続いた。また判定を変えることもしばしばあった。それに伴い監督の退場もあった。チームはこぞってビデオ導入を訴えた。

 日本でもそういう事があるとすぐに審判の育成を考え直せ、4人制から6人制に戻せ、ビデオを導入しろという議論になる。育成に関してアメリカでは審判学校がある、6人制にしたからと言って、基本的に距離があるコールになるし費用もかなりかかる。

 自分達のマイナーリーグでもそういったコールに対しての抗議が多々ある。今年もフェンスに貼り付けてある広告とフェンスの間にボールが入り込んだという事があってホームランとコールしたが実は2塁打だったと言う事があった。マイナーリーグでもそうだが球場は審判が判定しやすいようには全く考えられて作られていない。見た目の良さと観客の動員、広告収入、立地条件がすべてである。フェンスがやけに高かったり、広告などで白く見づらかったり、フェンスが変形だったり、フェンスを越えたとこにすぐに壁や手すりがありボールが跳ね返りフェンスを越えたのかどうか分からなかったり、観客が手を伸ばして触れられたり。これだけ球場によってフィールドの形が違うスポーツは他にはない。サッカーだってバスケットだって、テニス、卓球、バレー、アメフト、ラグビーだって建物は違えどみんな同じ大きさの長方形の中でやる。

 フェンスをシンプルなものにして観客までの距離を数メートルあけるだけでかなりのコールが見やすくなる。でもそういった動きは皆無。

 今メジャーリーグは単なるボールゲームじゃない。たんなるスポーツじゃない。計り知れないお金が動く巨大ビジネスだ。その打球がホームランかどうかでそのお金がどっちに動くか決まるときがある。

 アメフトのNFLもホッケーのNHLもビデオ判定を導入している。野球が難しいのは例えば、捕球したかどうかで「捕球」と判定した打球をビデオ見て捕球していないとなればどこに走者を置くのかと言うのが出てくる、ファウルをフェアと変えても一緒。ホームランと判定したがそれはフェンスにあったって戻ってきたと判断すれば、もうすでにプレイは止めてしまっているので走者の置く位置に困る。

 審判も人間である。その目にも限界がある。基本的にMLBで一部のコールにビデオ判定を用いるのは賛成だが、それがエスカレートしていってアウトセーフもストライクボールもビデオ見ろなんてならないと良いが。ただでさえ試合時間が長すぎるという議論もあるのに。それこそファン無視である。ファンあってのMLBであるのだから。

 ただ僕らのいるマイナーリーグではビデオ判定はないでしょう。これからもあくまで正しいコールができるように努めるだけだ。

 皆さんはビデオ判定どう思いますか?

posted by 野中雅貴 |04:01 | Umpiring and Rules | コメント(4) | トラックバック(1)
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