2005年06月13日
#23/ 日米ルール解釈の違い
1週間ぐらい前にメジャーリーグの試合をテレビで見ていたところこんなプレーがありました。 1アウト走者1、3塁で、右投げの投手は3塁に正しく自由な足を踏み出して偽投、軸足は投手板からはずれて、そして1塁手に牽制球を投げました。ところが1塁手はバントに備えて、1塁ベースから3~3.5メートルぐらい前にいました。その牽制球を取ったときには1塁でのプレーが行われる事は無理な距離です。 皆さんならどうコールしますか? 日本の多くのアマチュア野球のルール解釈なら「ボーク」だと思います。なぜボークと聞かれたら「遅延行為」でボークという事でしょう。しかしこの試合の球審のLarry Youngは1塁方向に何歩か歩きながらセーフのシグナルをしていました。「Nothing」の意味だと思います。ボークではないという事です。この後攻撃側の監督がLarryのところに抗議に出てきましたが、すぐに納得して引き下がりました。 これはあくまで日本とアメリカのルールの解釈の違いです。 野球規則で、投手はその塁の方向に直接ステップすれば2塁と3塁への偽投は許されています。つまり投手板上からでも2塁と3塁へは投げても、投げなくてもいいという事ですよね。アメリカの解釈ではその事を踏まえて、たとえ2塁手がプレーに関係ない2塁ベースから離れた定位置にいたとして、そこに投手が投手板上からであろうと、そうでなかろうと牽制球を投げてもボークではないという事なのです。日本の多くのアマチュア野球(平林さんに確認したところ日本のプロ野球ではアメリカの解釈とこの点では一緒)ではこれも遅延行為でボークですよね。私も日本の社会人の審判をしていたときに、これで「ボーク」をコールした事があります。 1塁は少しルールが違います。投手板上からの1塁への偽投はボークです。だからプレーのできないベースから離れた1塁手へ、投手板上から牽制球を投げればボークです。これはアメリカでも日本でも一緒ですね。ただし軸足を投手板からはずせば、偽投も許されるので、アメリカではたとえ1塁手が1塁べースからプレーのできないぐらい離れていて、軸足をはずした投手がその1塁手に牽制球を投げたとしてもボークではありません。 だからアメリカでは、最初に書いたメジャーリーグのプレーでも、すでに投手の軸足は投手板から外れているのでボークではないのです。私もこのプレーを見たとき一瞬ボークだと思いました。しかし横にいた平林さんに説明を受け納得しました。 アメリカでも日本でもほぼ同じルールですが、解釈の違いがいくつかあります。これからまた気づいたら書いていきます。
posted by minor05 |18:11 |
Umpiring and Rules |
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