2008年06月24日

実際にあった「スイッチヒッター VS 両投げ投手!?」

 先日自分が以前所属していたニューヨーク・ペンリーグ(ショートA)でなかなか見られない変わった対決がありました。

→映像はこちらから(YouTubeより)

 9回裏2アウト走者なし、右打者が打席へ、抑え投手は右投げで、打者はレフト・センター間に安打。

 走者1塁、スイッチバッターが打席に。。。しかしその投手実は両投げ投手(英語でAmbidextrous pitcherという)。

 その投手が最初右手にグラブをはめ変えているのを見て、そのスイッチヒッターは右打席の方に。しかしその後その投手はグラブをはずしどちらの腕で投げるか示さない。だからその打者がどちらの打席に入るか決められない。。

 投手がやっと右手にボールを持って左手にグラブをはめて投手板につくと、打者は左バッターボックス方向へ。そしたら投手はまたグラブを右手にはめかえる。。。そしたら打者はすかさず右打席方向へ。。。

 アナウンサー「これはもうコメディーショーですね~!」

 また投手が右手にボールを持ち替え右で投げると示す。。。すると打者が左打席へ。。。

 たまらず球審は「タイム!」

 アナウンサー「これでルールを変えることになるんじゃないでしょうか?」「こんなの見たことありません。。」

 この球審は今年の私がインストラクターを努めた審判学校の卒業生、塁審は共にインストラクターをしたもの。電話で話を聞くことができました。

 ルールブックにはこのケースに当てはまる規則はありません、ただマイナーリーグのUmpireマニュアルにはこうあります。


 両投げ投手のケースはまれであるが、投手と打者はその打席でお互い1回だけポジションを替えることができる。例えば、もし投手が右投げから左投げに変えて、それから打者が打席を変えたなら、お互いの選手はそのままの状態でその打席を継続しなければならない。(ただし攻撃側が代打者を送った場合はお互いの選手はもう一度だけポジションを変えても良い。)


 ただこのケースどちらが最初にポジションを決めなければならないのかと言うことが問題になってきます。その事が明確には書かれていません。話を聞いた所、マイナーリーグの審判スーパーバイザーは打者が先に決めるべきだと。ただはっきりとしたルールがないので、只今メジャーリーグのルール委員会に問い合わせているそうです。結果が分かったら又書きます。

 結局話し合いの結果、打者が右打席で、投手は右投げで試合再開し、打者の空振り三振で試合が終了しました。

posted by 野中雅貴 |09:47 | Umpiring and Rules | コメント(2) | トラックバック(1)
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両投げとか、両打ちの選手の話 【今日も所感当番】

スポーツナビをぶらぶら見ていたら、こんなエントリーがありました。 実際にあった「スイッチヒッター VS 両投げ投手!?」 スイッチヒッターでパっと思い出すのは、 阪神にいた松永や、ヤクルトにいたホージー、 現役なら横浜の金城やロッテの西岡あたりくらいで、

2008-06-24 23:09 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
実際にあった「スイッチヒッター VS 両投げ投手!?」

野球が誕生して100年以上。
その間どんどんルールが整備されていき、今では覚えきれないほどたくさんの細かい規則が野球にはあります。
それでもまだこのようなルールの盲点があるんですね。
面白いです。

posted by TTL | 2008-06-25 09:59

実際にあった「スイッチヒッター VS 両投げ投手!?」

そうですね。まだまだありますよ。でも規則の中にはルールブックに書かれていない事が起こった場合には審判が決められることが書いてあるので、すべてカバーできます。

posted by masaki | 2008-06-27 03:32

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