2008年05月07日

テニス 伊達公子復帰戦 カンガルーカップの世界での位置づけ

伊達選手の復帰戦として注目されたカンガルーカップ。
この大会は、テニスの世界ではどういった位置づけのものなのでしょうか?

女子テニスは、WTAツアー、というワールドツアーを中心に動いています。
このツアーは、大会の賞金総額別にレベルが分けられいて、賞金の大きなTier1から賞金の少ないTier4まであります。
それらの上に、ウィンブルドンやフレンチオープンといったグランドスラム大会があります。

今回のカンガルーカップは、このWTAツアーよりは下の区分になるITFサーキットという区分の大会です。
ITFのサーキットは、これから世界のツアー、WTAツアーに出て行こうという選手たちの登竜門となる大会群です。

なんとなく忘れられがちでしたが、この大会は別に日本人の大会ではなく、日本で開かれている国際大会です。
ですから、準決勝や決勝では外国人選手と伊達選手が試合をしていたわけです。

このITFのサーキットも賞金総額別で区分けがされています。
一番大きな大会で賞金総額10万ドル、一番小さいと1万ドルです。
当然、賞金が大きい方が強い選手が出てきます。

カンガルーカップは賞金総額5万ドル。
サーキットの中の真ん中のレベル、のようですが、実際には10万ドルの大会は極めて少ないですし、7万5千ドルの大会もそれほど多くないので、サーキットレベルの中では大きな大会、というのがこのカンガルーカップの位置づけです。

今週伊達選手が出場する福岡国際も、さらに来週エントリーしている久留米市の大会も、同じ5万ドルの大会になります。

ツアーに出て行く選手達は、こういった小さなサーキットの大会に出て、賞金もありますが、それ以上にランキングポイントを稼いでいきます。
過去一年間に獲得したランキングポイントで世界ランキングが決まり、そのランキングで出場できる大会が決まってきます。

賞金総額5万ドルのカンガルーカップで優勝すれば、35ポイントが得られました。
準優勝の伊達選手は、25ポイントを獲得しました。
実際には、最低三大会に出場しないとランキング表に載らないので、まだ、伊達選手は世界ランキングに入ってきませんが、この25ポイントというのは、500位中盤に相当するものです。

世界のトップ100に入るにはどの程度のポイントが必要か、といえば、2008年5月5日付けの100位は、340ポイントです。
世界で戦う選手は、大雑把に大体年間二十~二十五試合程度に出場します。
二十試合に出るとすると一試合で17ポイントほど平均して稼ぐ選手がトップ100のレベルということになります。
今回のカンガルーカップでいえば、ベスト4に残ってそこでまけた選手が得るポイントが16です。
このレベルの大会でコンスタントにベスト4まで残れる選手が世界のトップ100レベルといえます。

トップ100のレベルにいれば、WTAツアーの本大会にも、Tile3やTile4といった下位のカテゴリーならば、ストレートに本戦に出場できますし、Tier2やTier1のたいていの大会の予選にはエントリーすることが出来ます。

Tielr3やTiler4といったWTAツアーの下位のランクの大会の賞金総額は、Tier4で14万5000ドル、Tier3で17万5000ドルあるいは22万5000ドルといったところです。
これが、Tier2になると60万ドル、Tier1では134万ドルあるいは200万ドルと跳ね上がっていきます。

ちなみに、世界ランキング50位のポイントは567 20位で1166 10位が2257 5位で3755 1位は5830です。カンガルーカップレベルの大会で何回優勝してもとてもではないですが間に合わない数字です。

どのレベルの大会でどれだけのランキングポイントが得られるかというのは、WTAのホームページで見ることが出来ます。

posted by minor |07:25 | テニス | トラックバック(2)
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