2007年08月13日

ファルカーク戦、俊輔またもFK決めた!

もはや定番ではありますが

中村俊輔がスコットランドプレミアリーグの2戦目となるファルカーク戦でまたもFKを決めた。
今回はゴールやや左寄りから。
普段蹴る位置では無かったが、調子が良かったために蹴りたいと名乗り出たとか。
左足から放たれたボールは鋭く右へカーブし、ゴールネットに突き刺さった!

中村俊輔はFKを蹴る直前の判断を饒舌に解説してくれることがある。
あるときは相手の距離を図り、間違いなく届かない方向へ蹴る。
またあるときは、細かなフェイントをいれ、GKの飛び出す方向を察知し、反対方向に蹴る。
時にゴール右隅に。時にゴール左隅に。
彼の意思どおり、自在に操られたボールの行方は何度見ても美しいし、楽しい。
残念ながら試合自体は観戦できなかったが、一瞬だけでファンを魅了できるのもプロの証!
青いユニフォームでも決めてくれ!

posted by 与田創 |23:57 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年07月30日

不・甲・斐・な・いっ!韓国崩せず連敗。今大会得たものとは。

不甲斐ないよ、日本代表!

もう、言葉が出ない。
28日のサッカーアジアカップ3位決定戦、日本対韓国は、後半早々にレッドカードによる退場で10人での戦いを強いられた韓国を日本が崩せず、スコアレスのままPK戦へ。
川口が3度読み切ったものの手の先やわきの下をかすめるようボールが抜けるなど、韓国は結果6人連続で決めた。
これに対し日本は6人目羽生がGKに止められ、6-5で敗れた。
これに伴い、次回アジアカップの予選免除権は韓国の手に渡った。

PKは仕方ない。
またも川口はよくやった。
彼の凄みを誰もが再認識したであろう。

・・しかし、しかしだ。
あれだけ早々に韓国に退場者が出たにも関わらず、日本代表は「またしても」精彩を欠いた。
TVに座る日本人が、この日何度悪態をつき、ため息をつき、天井を見上げたろうか。
誰もが思ったであろう。
「不甲斐ない」と・・・!


彼らの精彩を奪ったものは?

もちろん、彼らを単に攻めるのは酷な面もある。
これまでの酷暑の中で連日戦ったことによる蓄積疲労に加え、前日の長時間移動や交通、宿泊の手違いなどによる疲労も重なり、コンディション面では厳しかったであろう。
ゴール前に迫ろうとする気持ちは、サウジ戦よりは”見せよう”としていたと思う。
サウジ戦、バックパスに終始し加地や駒野は幾たびもドリブル突破をはかり、時にはインに切れ込み、時には素早いクロスを狙った。
鈴木啓太も、今までと違い、ゴールが見えたらシュートを放った。
遠藤も、俊輔も裏に抜ける選手にパスを送り、自らも受け手としてピッチを駆けた。

しかしながら、無情にも彼らの攻撃は繋がらなかった。
加地や駒野のクロスは、時折いいものもあるが、どうしても味方に合わない。
ゴール前に引いたDFをこじ開けるため鈴木啓太や加地が放つミドルシュートは、ゴールの枠から、誇張でなく、はるか遠い地点に着弾した。
遠藤や俊輔のアイデアは、周りにうまく伝わらず、結局パスは後ろに戻される。
各選手の動き出しも過去4試合と比べ、出足がよくない。
結果、多くの攻撃が自らラインを割り、あるいは、やすやすと韓国DF陣に摘み取られた。

なにか、少しずつタイミングがズレている。

試合後、各選手が語ったように個々のスキル不足の面もあろう。

しかし、やはり疲労が大きく影響したのではないか。
疲労によるコンマ何秒かの動きの遅れは、スポーツでは多くの場合致命的な影響をもたらすことが多い。
名選手がスランプに陥る場合、技術面もさることながら、疲労がきっかけとなることが多い。

そして、オシムの切るカードは、過去と全く同じ、羽生、佐藤、矢野。
羽生は今回も決定機を作り出したが、またもギリギリのところでシュートを封じられる。
佐藤はもらいたい場所でパスがもらえず、逆に、シュートを打つまでに韓国にボールを何度か奪われてしまう。
矢野は前にも増して体を張って前線に飛び込むが、流れを呼ぶには至らなかった。


オシムの選んだスタメンと、もっと見たかった選手

試合前のコメントで、オシム監督は当初これまで出ていなかった控え選手を多数起用する考えを表明していたが、試合直前には、「主力選手も多くは試合に出たがっている。控え選手を起用する考えもあるだろうが、主力選手の気持ちを考慮する必要もある。疲労でうまく動けなくても、出るかときかれれば、出たいと言うものだ。今回は人間的に考えたい」と、主力を継続起用する可能性を示唆していた。
すると、スタメンは巻に替えて山岸を起用した以外、過去3戦と全く同じメンバーであり、山岸も初戦の先発メンバーである。
まだほとんどピッチを踏んでいない控え選手の起用は見送られた。

これも考え方次第だ。
スタメンを使い続けることにより、彼らの連携は上がるだろう。
一方、控え選手を使うことにより、チーム全体の底上げになる。
これはアジアカップ最後の試合だ。
そして、3位決定戦、相手は宿敵・韓国。
勝ちに行った・・つまりは主力選手と控え選手とは明らかに力の差があると判断したのか。

しかし、もっと見たかった選手はいた。
たとえば今野であれば、他のボランチ選手と比較し、それほど見劣りしない。
むしろ攻守共に光るものがあると思う。
また、相手が引いて守りを固めたときは、水野の勢いよく深く切れ込むドリブルがアジアに通用するのか正直なところ、見てみたかった。

これに対してオシム監督はこう解説した。
「負ければ選手を代えるものだ。だが敢えて、この選手選考が正しかったかを見極めるために、2度チャンスを与えた。ここで結果を出せなかった選手には、3度目は無いかもしれない」。

そういう考え方もあろう。
これは本番ではなく、ワールドカップへの準備段階だから責められるべきものではない。
しかし、本番では、「選手が疲労していた」は言い訳にはならない。
メンバーには数の限りがあるのだから、完全に疲労を乗り越えるのは困難だ。
ただ、その中でコンディショニングをより整える方法があるのであれば、具体的にはコンディショニング専門のコーチが入り多少でも改善するのであれば試して欲しい。
それが不可能なら、一定のレベルを保ちつつフレッシュでイキのいい選手を1人でも2人でも多く準備し、タイミングよく投入してほしい。
また、流れを変えるジョーカー的存在が羽生しかいなかったのも物足りない。
膠着した試合を動かす才能を見出し、今後うまく組み入れて欲しい。

それらが違和感無く出来るのが、本来のオシム監督のサッカーのコンセプトだと信じる。


今大会の光明

さて、結果は4位と、大会ベスト4に残ったのだから、まずまず及第点と言ったところだろう。
それ以上の成果もあると思う。
思えば、前回大会は奇跡的な個人技の連続で優勝を手にしたが、チームのコンセプトは「うまいヤツを集めて一緒にやらせて連携を高める」くらいのものしか無く、その後「もっとうまいヤツ」合流後の連携があがらず、その後の結果になかなか繋がらなかった。

今大会は「チームコンセプトの浸透」では大きな前進があったという意味だ。

1年弱でオシム監督が目指す日本人の特徴を生かす「走ってスペースを作り、局面での数的優位を作る」サッカーは代表のコンセプトとしてDNA化されることに成功しつつある。
海外組の高原・中村俊輔もかなりその考えを意識して動いているのが分かる。

特に中村俊輔は、彼本来のパサーとしてだけでなく、パスの受け手として、また前線でのフィニッシャーとしての役割の必要性を大会前自ら語っていた。
今大会では運動量こそ他にひけを取らなかったまでも、残念ながら攻撃面での彼の目標は実現したようには見えなかった。
これで彼に失格の烙印を押す声もファンの中からあがっているようだ。
オシム監督が「3度目は・・」と語ったのは、もしかしたら彼のことかもしれない。
しかし、常に立ちはだかる課題をクリアしてきた稀代の名選手である。
きっと、オシムJAPANのコンセプトの中で生きるために、彼自身がしたいことをさらに磨き、将来実現してくれるだろう。
今後に期待したい。

そして、ある意味オシムJAPAN中核を担う「水を運ぶ選手」の攻撃面での課題も、彼ら自身がそれぞれ韓国戦後のコメントで改善ポイントとしてあげているようだ。
こういったことが本番であるワールドカップとその予選の前に語られること自体が非常に有意義であったと信じる。
オシムJAPANは、「まだまだ上積みはある」そういう余韻を残し、ひとまず「個人学習」の時間に戻る。


次なる戦い

さあ、このあとはオリンピック代表の出番だ。ここもまた多士済々だ。
カナダで活躍したU20組が合流し、早速刺激を与えているという。
1999年のワールドユース組が2000年シドニーオリンピックの中心となり、やがては2002年のワールドカップの中心となったように、若い世代が日本代表にどの程度手が届くのか注目される。

まずA代表で手薄なサイド。
安田、内田といったサイドの選手は、ここでの活躍がA代表への切符に直結する可能性がある。
特に左サイドの安田は、彼が入ってU20の動きが良くなったと言われる積極的な攻め上がりと豊富な運動量が見もの。
A代表のスタメン切符が最も近いのはこの男ではないか。

CBはA代表の中澤、闘莉王が高さ、強さ、安定感、攻撃面全てにおいて突出しているためこのレベルに近づくのは容易ではないが、かれらが怪我した場合穴を少しでも埋められるよう頑張って欲しい。

梅崎、柏木といったゲームケーカーは、A代表を見れば俊輔、遠藤だけでなく、松井、小笠原、小野、山岸をはじめ分厚い先輩方のカベがある。
それを乗り越えるパフォーマンスを、守備も含めて発揮できるだろうか。

FWでは、オリンピック代表としては現在招集されていないが、カナダではくさび役として活躍したデカモリシこと森島康仁はオリンピック代表でも貴重な戦力になるだろう。
走り回るA代表とは現時点ではおよそ似つかわしくない平山や、こちらも未招集だがハーフナー・マイクのような長身の「飛び道具」の生かしどころはあるのか、も面白い。

前任者とは比べるまでもなく早期にオシムが示した代表へのガイドラインに、これら若き世代がどう応えるか。
熱い応援をしつつ、見守っていきたい。


身勝手採点

※”大移動”の疲労の中頑張ったので、前2試合と比べ採点基準緩和。

・川口→6.5:安定的な守り。何度かの決定的ピンチもはねかえす。
・中澤→6.0:アジアの壁は今日も健在。
・阿部→6.0:DFとして無難に機能し、前線へフィード。
・駒野→5.5:クロスに果敢にチャレンジ。まだ精度低いが良くなってはいる。
・加地→5.5:右サイドをドリブル突破。折り返しで敵にボールを渡す。
・啓太→5.5:守備は無難にこなすが、パスミス、シュートミス多数あり。
・憲剛→5.5:動き出し、パスとも、いつもより精度が低かった。
・俊輔→5.5:CKやクロスはよいが、流れの中のドリブル再三カットされる。
・遠藤→5.5:ボランチに下がりタッチ数減るが、無難にプレイ。
・高原→5.5:今日は持ち前の決定力を韓国DF必死の守りに防がれる。
・山岸→5.5:左サイドから鋭い出足を見せるが、うまく絡めず。

・羽生→5.5:(⇔憲剛)決定的シーンを今日も演出。ギリギリで決まらない。
・佐藤→5.5:(⇔山岸)欲しい時にパスがもらえず、奪われるシーンも。
・矢野→  :(⇔高原)少ない時間で果敢にボールに飛び込むが、合わず。

・オシム5.5:この試合に勝つ、と言う意味だけ見れば選手交代が遅すぎる。

posted by 与田創 |07:27 | サッカー | コメント(9) | トラックバック(0)
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2007年07月26日

サウジ、やるじゃねえか!今日の日本とこれから。

日本のチームプレイをマレクのテクニックが上回る

25日のアジアカップ準決勝サウジアラビア戦、見応えある攻防の末、個人技で日本ディフェンスを崩したサウジアラビアが3-2で勝利した。

前半日本が効果的なプレス、華麗なパス回しと、果敢なサイドチェンジによるワイドなボール展開で中盤を制圧、何度もサウジアラビアゴールに迫るがシュートまで結びつけることが出来ない。
そこへ35分、サウジアラビアがFKからこぼれ球をヤセルが右足を振りぬきゴール。
日本が一瞬の虚をつかれ、先制される。
しかしその直後、一気にテンポアップした日本がCKのチャンスをつかみ、遠藤のキックに走りこんだ中澤のボンバーヘッドが炸裂、すぐさま1-1の同点!

後半に入っての立ち上がり、日本はややペースがつかめず浮き足立ったところをまたもつかれる。
ゴール前の混戦で1対1でのボールをことごとく奪えず、細かくパスをつないだサウジアラビアが右サイドを崩し、折り返しのクロスをマレクが飛び込んで2点目。
しかしこれまたすぐさま日本が遠藤の左サイドからのCKをファーサイドの高原がつなぎ、前線に詰めていた阿部がやや半身のオーバーヘッドシュート!
取られたらすぐ取り返す意地の張り合い。
日本の底力を見せ付けた。

ところがこの流れをもういちど引き寄せたのがマレクの個人技だった。
かさにかかって攻め立てる日本をサウジアラビアDFが懸命に跳ね返す。
ラインを割ったボールでマイボールを主張する日本だがボールはサウジアラビアボール。
スローインから左サイドを簡単につなぐとボールがするすると再びマレクの足元へ。
阿部、中澤がマークにつくが、疲れも手伝ったか2人揃ってフェイントにひっかかり、ゴール前へ抜け出されて最後はトゥキック。
これが日本ゴールに見事に突き刺さり、3-2。

この後も激しい応酬が続いたが、両者決定的チャンスをそれぞれものにできず、結局このままタイムアップ。
日本は準決勝で敗退してしまった。


もう少し欲しかったシュートを打つ姿勢

序盤日本はメリハリのある厳しいプレスでサウジアラビアボールを随所で奪いペースを握ることに成功。
しかし何度もサウジアラビアゴールに迫るが、シュートを打つまでに至らない。

まず、この試合でも俊輔、遠藤がボールを持つや、すばやい寄せで縦にパスを出させないサウジの見事なディフェンスに封じられた。
ならばと駒野、加地、憲剛が絡んで前線へボールを運ぶが、ややクロスやパスの精度を欠くため、シュートに繋がらない。

サウジアラビアDFラインが揃ったあとで低いクロスを無理にあげるがニアサイドのDFに簡単に跳ね返され、かつこぼれ球を拾えない。
サイドを変える横パスも長い芝に勢いがつかないところを次第に何度か読まれ、カットされるようになる。

シュートを打つに至らず、途中でボールを失うために次第に走らされるシーンが増え、スタミナも消耗していったようだ。
そのうちスタミナ温存で意思統一したか、速攻をしかけられるシーンでもセーフティにいったんバックパスを送るために流れが生まれなくなり、サウジアラビアペースになっていた。

オーストラリア戦でもみられたシーンだが、鈴木啓太はフリーで打てるシーンでも打たず、セーフティにパスを繋げる。
セーフティなのは決して悪くは無いが、リスクを冒して個人技突破を図ったサウジアラビアに軍配があがってしまったのが今日の試合だった。
得点を取られた直後は見事な集中力で計2点をもぎ取ったのだから、やろうと思えばできるわけだ。
ゴール前で点を取ってやろうという”凄み””危険な香り”をもう少し見せて欲しかった。


高原、中澤、マレク、魅力的な選手達のおかげで面白かったぞ!

日本でそういうオーラを強烈に放っていた選手はいた。
高原、中澤の二人だ。

この大会での高原の存在感は非常に大きい。
常にゴールを狙う姿勢が随所に見られ、結果も出している。
ゴール前のトラップテクニックは常に得点を予感させる。
今日もわずかに及ばなかったが、なんとかシュートを放とうとする意気込みは見えた。

そしてもう一人、中澤の攻守にわたる獅子奮迅ぶりは見事だ。
敵のクロスは彼の守備範囲に入ればことごとく競り勝って跳ね返し、裏を取られても駆け戻って敵の侵入を許さない(マレクのフェイントにはやられたが)。
かと思えばドリブルで敵陣まで切り裂き、セットプレイでは自慢のボンバーヘッドを炸裂させる。
「絶対に負けない」というみなぎる気迫は見るものにも伝わる。
彼が進む後には竜巻が舞うかのようだ。
そして、今日もロスタイム最後の最後まで決して諦めなかった。
いや、試合が終わってすらも、諦めきれない様子が良く伝わった。
ゴン中山、中田英寿らが繋いできた日本サッカーのよき伝統を彼はしっかり受け継いでくれている。

一方、今日取られた点は、一瞬集中力を欠く様なシーンがあったことは問題ではあるが、そのスキをことごとく逃がさなかったサウジアラビアもまた見事であった。
特に今日のマレクはワールドクラスの決定力。
アジアにこういった選手が育っているのは歓迎すべきことだろう。


それほどがっかりすることはない!

負け惜しみでもなんでもなく、正直なところ10回やれば7、8回は勝てる相手だったと思う。
たまたま、「2、3回」のうち1回が今回だった、ということだ。
それほどがっかりすることはない。
スポーツにはよくあること。
コンフェデレーションズカップの出場権を逃がしたことは大変残念ではあるが、乱打戦とはいえ、見応えのある大変面白い試合だった。
今日でワールドカップ出場権を失ったわけでも何でもない。
最高の舞台の「本番」で勝ち抜けばよいのだ。
そして土曜日の韓国戦も残っている。
東アジアNo.1をかけて覇を競うなり、ベンチの選手を試すなり、いずれにしても有意義な試合をしてほしい。


今後の向上にのために欲を言えば・・・

日本が一皮向け、いつしかサッカーのW杯優勝国に匹敵することを願うものとして勝手な希望を述べたい。

まず攻撃は「水を運ぶ」選手達の攻撃面での”凄み”を増して欲しい。
過去にも何度か挙げたが、たとえば鈴木啓太選手が自ら大会前に述べたように、打てるときはミドルシュートを打って流れを変えられる存在を目指して欲しい。

また、駒野、加地選手などの両サイドはドリブル、パス、クロス共にもう少しレベルアップして欲しい。

FWは高原レベルのストライカーをあと1,2枚増やしたい。

そして、チーム全体としては、攻めるときはなんとか攻めきって欲しい。
精度の低いパスやクロスで敵にボールを渡し、カウンターを食らってスタミナロスするシーンが多い。
また、ルーズボールを簡単に取られるシーンが結構多いと感じる。
攻守の1対1で負けないことはもちろんだが、どちらのボールでもないときにボールを取れるよう、頑張って欲しい。

守備に関してはよくやっていると思うのであまり言うことは無いが、闘莉王、中澤のコンビを公式戦でみてみたい。
先にあげたカウンターを食らわなくするために、攻撃の精度を上げること、そしてルーズボールの獲得、が最も効果的と思われる。

最後にコンディショニング。
今大会は猛暑高湿度の中、出場選手はよく頑張っていたが、オシム監督は疲労を敗因のひとつとしてあげている。
ならば、疲労しないようにするか、もしくはできるだけ同等レベルの選手を選考し、疲労を分散させるかを検討すべきだったのではないだろうか。
ゲームメイクの中心の遠藤、俊輔、憲剛の替えとしては、小野、小笠原、稲本などかつてのスターや藤本なども控えている。
これら選手も調子をあげ、かつオシムサッカーに慣れれば、まだまだ戦力を厚く出来る可能性はあるだろう。

・・・もちろん、こんなことが簡単にできたら(こんな選手ばかりいれば)ワールドカップ優勝も夢ではないだろうし、そういうわけにいかないのも百も承知!
いい意味でも悪い意味でも20年前はワールドカップなど夢のまた夢、オリンピック予選で敗退し、涙していた国だ、そんな国が掲げるにはあまりに理想過ぎる。
しかしまた、いい意味でも悪い意味でも20年前はワールドカップなど夢のまた夢、オリンピック予選で敗退し、涙していた国だ、理想を描いて前進すれば驚くべき進化があることも自ら経験している国でもある。
これが絶対に不可能とも思わない。
U20の選手達も飛躍的成長を遂げている。
仮に現役代表選手がこれ以上成長できなくても、それを凌駕し、取って代わる選手が輩出される可能性はまだまだあるのだ!


身勝手採点

・川口→5.0:3失点も、GKに責任ありとは言えない。
・中澤→7.0:流れ呼び戻す同点ヘッド。最後まで攻める気持ち忘れず。
・阿部→6.0:同点バイシクルシュートは見事。DF安定感はもう一歩。
・駒野→5.5:運動量多く攻守に顔を出す。クロスタイミング遅く流れ消す。
・加地→5.0:運動量多いが、ゴール前競り負け失点のきっかけを与える。
・啓太→5.5:敵からボールを奪う能力を発揮。欲言えば攻撃力磨いて欲しい。
・憲剛→5.5:縦横に走り続けパス出し、受けともに地道にこなす。
・俊輔→5.0:今日も徹底マークに遭い、試合から消える時間多かった。
・遠藤→6.0:こちらも徹底マークに遭うが、2点起点のセットプレイは見事。
・高原→5.5:ゴールへの嗅覚は相変わらず鋭いが、枠内へのシュートが打てず。
・巻 →5.0:つぶれ役としては奮闘するが、攻守ともにもうひとつ冴えず。

・佐藤→5.0:(⇔巻) 途中交代で入るがフレッシュさを生かせず。
・羽生→5.5:(⇔遠藤)素早い動きで相手霍乱。シュートは惜しくもバーに。
・矢野→4.5:(⇔憲剛)二試合連続途中出場もほとんど試合に絡めず。

・オシム5.5:選手投入タイミング自体は良いが、交代選手は結果出せず。

posted by 与田創 |07:16 | サッカー | コメント(35) | トラックバック(0)
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2007年07月21日

川口鬼神の活躍も、やや消化不良。

鬼神川口!またも日本を救う!

21日行われたアジアカップ決勝トーナメント一回戦のオーストラリア戦、1-1で決着はつかず、勝負はPKに。
ここで登場するは前回アジアカップのヨルダン戦でもPK史上最高とも言える奇跡の大逆転劇の立役者川口!
日本サポーターの祈りに応え、見事キューウェル、ニールと二人連続でコースを読み切りゴールを死守。
最後はオーストラリア戦に人一倍の思い入れをプレイでも再三示していた支柱・中澤が決め、4-3で日本が初戦を突破し、準決勝に進出した。


序盤から前半は一進一退の攻防

試合は前半日本はまずますの動きで、相手のスペースを各選手が突くオシムジャパンらしさを展開。
しかし、クロスを相手DF陣にうまく防がれ決定機をなかなか作り出せない。
CKやFKでは速く、低いボールを徹底していたが、ほとんどニアのDFにカットされる。
中盤は比較的優位だったが、中村俊輔、遠藤へのマークは厳しく、何度もボールを奪われ、流れに乗れない。
守備の面ではオーストラリアの攻撃陣へのボール供給を断ち、ビドゥカを低い位置までボールを受けに回らせるなど、彼らの個人技や高さのアドバンテージを消すことに成功。

後半24分に試合が動く。
オーストラリアの低いGKが日本DFをすり抜け、ファーサイドのアロイージが合わせゴール!
一瞬のスキを突かれてしまった。
比較的日本ペースだっただけに重苦しいムード。
しかし2分後、遠藤からのパスを俊輔がファーサイドにクロス。
待ち構えていた巻がヘディング、こぼれだまを相手DFが弾いたところにいたのが高原。
右足でシュートとみせかけつつトラップし、反転して左足シュートがゴール左隅ポストに当たりゴールネットを揺らす、ビューティフルゴール!
試合の流れを再び日本ペースに戻す、値千金のプレイだった。

加えてこの試合のレフェリングは日本に優位に働く場面が多かった。
後半20分過ぎのキューウェルのゴール左サイドのドリブル突破に俊輔がスライディング。
キューウェルはもんどりうって倒れたが、判定はシミュレーションでキューウェルにイエローカード。
審判によっては逆の判定も有り得る危ないプレイだった。
31分には競り合いでグレッグの手が高原の顔に当たり、一発レッド。
危険なプレーではあったが、レッド相当だったかは疑問。
後半35分のカーニーに対する鈴木啓太のスライディングもシミュレーションでイエローカード。
これも逆に取られてもおかしくないものだった。


数的優位を生かせず・・

オーストラリアは退場で10人となり、しかも暑さに慣れないDF陣の動きが非常に鈍っていた。
延長に入り交代カードも使い切った後は、オーストラリアは足がつる選手が続出。
ほとんど自陣での守備に終始するようになる。

延長11分ここでオシム監督は満を持して佐藤を投入。
佐藤はなんどかチャンスメイクに絡むが決定的シーンにはつながらず。
延長後半に入るとオーストラリアは更に足が止まり、CBはまったく日本の攻撃についていけないが、日本も詰めで正確性を欠き、シュートも枠を外すシーンが目立つ。
数的優位で敵の守備も万全ではない中、決め手に欠いた。
最後矢野ではなく水野のドリブル突破にかけても良かったのではないか。
GKが再三ボールを弾いていたため、もう少しミドルシュートを狙っても良かったかもしれない。
最後ゴール前混戦から中村俊輔のシュートを放つがGKが防ぎ得点ならず。
中澤がゴールへの執念を見せ、前線に張り続けるが及ばず。
PK戦になってしまった。

完全な日本ペースになったにもかかわらずトドメが刺せない。
2000年シドニーオリンピックのアメリカ戦を思い出す嫌な展開。
正直なところ気持ちの上では負けたような気分だった。
それを救った川口の大活躍は嬉しいのだが、延長に入るまえにカタをつけて欲しかった。
今大会のオシムの引き出しは残念ながら多くはなさそうだ。
しかし、彼ならば日本に不足している部分を見極め、これからもっと日本の良さを増やしてくれるだろう。


身勝手採点

・川口→7.5:PK戦で1人目、2人目のコースを読み切り、見事防御!
・中澤→7.0:敵攻撃陣を堅守で阻止、攻撃面でも攻め上がり流れ作る。
・阿部→5.5:ビドゥカのマークと駒野のカバーリングを無難にこなす。
・駒野→6.0:再三敵サイドえぐり守備も全力で戻る。クロス精度今ひとつ。
・加地→5.5:うまく攻守のバランスを取る。後半怪我か途中交代。
・啓太→5.5:運動量多く堅実に繋ぎ役に徹する。勝負してよい場面はあった。
・憲剛→5.5:アクセントとなる縦パスや飛び出しを見せるが決定機作れず。
・俊輔→5.5:同点ゴール起点。徹底マークに遭い何度も潰される。
・遠藤→5.0:遠藤らしいクロスがなかなか出ず。飛び出しての決定機も不発。
・高原→6.5:ビューティフル同点ゴール!試合の流れ呼び戻す。PKは失敗。
・巻 →5.5:相手DF攻め上がり阻止。相手得点シーンはマーク反応できず。

・今野→5.0:(⇔加地)不慣れな左サイドで攻撃には絡めず。
・佐藤→5.5:(⇔巻)短い出場機会ながら何度かチャンスメイク。
・矢野→5.0:(⇔憲剛)ほとんど試合に絡めず。

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2007年07月21日

もうすぐオーストラリア戦!直前予想!

もうすぐオーストラリア戦!直前予想!

21日の今日、日本時間19:20より因縁のオーストラリア戦がキックオフとなる。
グループリーグ1位で通過したオシムJAPANに対し、オーストラリアは東南アジア特有の湿気の中苦戦。
決勝トーナメント初戦に早くも激突!ワールドカップの借りを返したい。
ただ観るだけなのもいいが、試合にもう少し深く参加するために、当たるかどうかはともかく予想をしてみたい。


オーストラリアの長所、短所

※( )は背番号

オーストラリアはグループリーグで2つの顔を見せている。
ひとつは強力な攻撃陣。
いわずと知れたビドゥカ(9)をTOPに、キューウェル(10)、ブレッシアーノ(23)に加え、カーヒル(4)が2列目から飛び出す。
この組み合わせはW杯から不動。
高さをいかしたポストプレイだけではなく、相手DFを切り裂くすばやいキラーパスもある。
いかに守りを固めようとも、この4人に簡単にボール供給をされてはいけない。

一方、守備陣はこちらもワールドカップ主力のニール(2)を中心に高さがあり強いのだが、イラク戦やオマーン戦の失点を見る限り、暑さで足が止まってしまい、横の揺さぶりをかけられると敵のパスを結構簡単に通してしまっている。
スピード勝負をかけられれば案外脆さを露呈しそうだ。

また、ワールドカップではジョーカーとして登場した191cmの長身ケネディは今回選ばれていない。



オシムの作戦、身勝手予想!

上記長所、短所を見極めると、相手の攻撃陣にボールがいい形で渡ってしまったら失点は覚悟しなければならない。
いかに中澤が強力なDFでも、いざとなったらかさにかかって攻める波状攻撃が得意なオーストラリア戦は1~2点の失点の可能性はある。
ならば前線から中盤にかけてを制圧し、相手攻撃陣が良い形にならないようにするとともに、出来るだけ得点を狙える布陣にしたい。

相手DF陣の動きがあまり良くない前提であれば、高原に加えて佐藤、矢野といった瞬発力勝負のFWの相性がよいのではないか。
高原のみだとマークされやすい。
遠藤、俊輔、憲剛と両サイドの駒野、加地がパスを回す間に、高原とともに裏を取れるもう一人のFWがほしい。


先発メンバー予想

先発メンバーはずばり以下。
GK 川口
DF 中澤、阿部(または坪井)、加地、駒野(または今野)
MF 憲剛、啓太(または今野)、俊輔、遠藤
FW 高原、佐藤(または矢野)   
後半途中で得点次第で、リードしていれば佐藤と、リードされていれば駒野を削ってでも羽生を投入したい。


試合経過予想

前線でうろちょろする日本攻撃陣にイライラするDFがファウル。
中村俊輔がFKで先制。
次いで佐藤にひきつけられた穴を高原が抜け出し、2点目。
後半終盤にパワープレイに出たオーストラリアが高さでつないで1点返すも、同点を狙いに攻めあがるオーストラリアをあざ笑うかのように羽生が抜け出し3点目。
3-1で日本勝利と勝手な予想!!

posted by 与田創 |15:45 | サッカー | コメント(3) | トラックバック(0)
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2007年07月17日

対オーストラリア、オシムの引き出しを見せてくれ

胸のすく快勝で、予選1位通過!

オシムJAPANがベトナムに快勝し、アジアカップ1次予選の1位通過を決めた。

序盤、思わぬオウンゴールで失点。開催国ベトナムのサポーターの大声援に、ハノイのピッチは最高潮のムードに包まれた。
ベトナムが速いプレスと思い切り良い仕掛けで何度も日本ゴールに迫る。
ボールを持つだけで、開催国の観衆の声援は大きくなる。
ハノイのそれは高い周波数で、あたかも窓の隙間が少しだけ開いているときに聞こえる耳をつんざくような風切る音にも似ていた。

しかし、5分後には中村俊輔が左サイドゴールエリア手前、独特のステップ踏んで腰の砕けた相手DFを軽く交わし、絶妙のクロス。
待ち構えたFW巻はまた持ち前の体全体を使ったプレイ。今回は”胸シュート”を決め、日本が同点にすぐさま追いついた。
さらに31分、細かいパス回しの後立てを突いた高原に左サイドゴールエリア手前で相手DFの足が引っかかり、激しく転ばされて日本のFK。
中村俊輔と遠藤2人がキッカーに並び、蹴ったのは遠藤。
”糸を引くような”シュートはそのままゴール右隅に軌跡を延ばして逆転ゴール!

後半、ベトナムは前半見せた思い切りの良いプレスが影を潜め、攻撃が個々人のドリブル頼りになり、ボールをカットしやすくなってくる。
日本は引き気味の相手を前に細かいパス交換。横横とサイドを徐々に変えつつ、時折リズムを変えて縦へと突くパスにベトナムDFがついてこれなくなる。
6分、またも左サイドから遠藤、駒野、遠藤と中央へワン・ツーで繋いで最後は走りこんだ中村俊輔が右足でダイレクトシュート。
ゴールやや左よりに突き刺さって3点目。
14分にはこれまた左サイドをえぐった駒野が倒され、遠藤のFKからファーサイドで待ち構えていた巻が、”利き足の”ヘッドでこの日2点目となる得点を決め、ダメを押した。
その後はハノイのピッチにベトナムと予選通過を争うカタールの試合途中経過が随時流される。
カタールの苦戦を聞き安心してしまったのか、日本との実力差に諦めが出たのか、前半序盤の飛ばしすぎがたたって足がとまったのか、ベトナムは攻撃らしい攻撃が見せられない。
日本も敵陣で消耗を防ぐようなパス回しのシーンが多くなり、このまま試合は終了。
日本が予選1位。UAE-カタール戦でUAEが2-1と逆転勝ちを収めたため、この結果2位は開催国ベトナムとなった。


一発勝負の世界で

終わってみれば安心・余裕の予選リーグだったが、カタール戦のように、ちょっとした流れの変化で勝利を逃すことはサッカーをはじめ、スポーツではよくあることだ。
ある程度のレベルに達したチームであれば、実力差が上位の相手でも100回戦えば何度かは勝てるかもしれない。
その何度かが、いつ発生するか、一発勝負ではわからない。
サッカー天皇杯はレベルの異なるチームが一同に会する舞台だが、稀に大学チームが勝ち進むなどのアップセットが起きる。
今大会もオーストラリア、韓国が苦戦している。
アジアもトップクラスの力よりもむしろ底辺の力がだいぶ上がってきており、どのチームもそこそこの実力は身につけてきているのだ。
この日も序盤だけ見れば、完全にベトナムペース。何が起こるか分からない空気に満ち満ちていた。
こういう時の引き出しは、ジーコJAPANと比較してかなり増えているように感じる。
ジーコJAPANは個々のタレントの力による格上チームへの善戦も多かったが、一方でチームとしての戦術が一貫しなかったために守りを固めた相手への打開がなかなか難しく、チャンスメイクもままならずにかなり多くの試合で接戦に持ち込まれていた。
今の代表は単純に高原、中村俊輔の個人能力が一段と高まりを見せてるのに加え、横パスで出し先を探しているうちに狭いTV画面でも、次々に誰かが走り出してスペースを狙っているのが十分に分かる。
それは、中田英がイライラしながら誰もいない前線に見方をも殺す「キラーパス」を放っていた先に、選手が本当に走りこんでいるイメージだ。
オシムの求める動きが浸透してきているのだろう。誰もがパスの受け手でもあり、出し手でもあるのが良く分かる。
もちろん相手のレベルが高くはないこともあろう。
時にはカタール戦のようなことが起こらないとは断言できないし、今後も思わぬ敵に苦しむことがあるだろう。
それでも、オシムJAPANはしたたかに勝機をみつけてくれる、決定機は作り出してくれる、そう期待したい。

オーストラリア戦でオシムの引き出しをみせてくれ!

さあ、次はオーストラリア戦。アジアカップでW杯予選通過するほどレベルの高いチームと戦えるのは嬉しいことだ。
W杯でも途中まで日本がゲームを支配していた。
暑さで足が止まる中、長身選手を投入してパワープレイで圧力をかけてきた相手に、ただでさえ高さに不安のあるDFラインが引き気味となった。
そこへ追い討ちをかけるようにFW柳沢から小野への選手交代。
これは相手サイドバックの攻撃参加をも促し、完全に防戦一方にさせてしまったジーコ最大の迷采配だった。
あそこで玉田がでていれば裏を突いて勝負を制していたのではなかったか、という悔しい思いを忘れない。
できればオーストラリアが絶好調で、W杯時のようなパワープレイをしてほしい。
そこで、オシムJAPANの引き出しから何が出てくるのか、是非とも見てみたい。

posted by 与田創 |04:32 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年07月15日

UAE戦を見てよぎった心配は

オシムジャパンの躍動

オシムJAPANの正念場、UAE戦。
結果は格の違いを見せ付ける前半の3-0の快進撃。
中村俊輔のラインギリギリの折り返しからの高原のヘッド。
ドイツで磨いたトラップからの高原の鋭い2点目のシュート。
そして最近目覚めつつある遠藤のフリースペースへの飛び出しが呼び込んだ3点目のPK。
どれも安心してみていられる円熟のサッカーだった。


■「正視しがたい不安=思い起こされる小野の負傷

しかしながら、それ以降は決して安心していられないシーンが続いた。
それはUAEの選手の激しすぎるチャージだ。
世界レベルは厳しいといえば聞こえはいいが、何度か見られた足元へのカニバサミはとても正視していられるものではなかった。
しかも、UAEが繰り広げるレッドカードまがいの行為にレフェリーはカードをなかなか出さない。
一方で川口や中村俊輔のセットプレーにはさっさと”遅延行為”のカードを出すレフェリー。
この価値基準が理解しがたいレフェリングに憤りを覚えつつ、あるシーンを思い出していた。

それは1999年7月に国立競技場で観戦したオリンピック予選のフィリピン戦。
試合自体は11-0という日本の圧勝だった。
しかしこの試合は別の意味で心に深い傷として刻まれた。
ピッチを縦横無尽に駆け巡る日本代表の至宝、小野伸二。
試合が大勢を決したなかで目の前に広がった”惨劇”。
明らかにテクニックに劣るフィリピン選手が小野の背後に迫り、次の瞬間彼の両足は小野の両膝に食い込み、不自然な状態で小野はもんどりうって倒れこんだ。

この瞬間、彼は確実に手にするはずであろう2000年シドニーオリンピックへの出場権とともに、この日から始まる度重なる怪我との戦いによって、やがて彼の輝きは奪われることとなった。


安堵

視線は再びベトナムの粘りっこい湿度と戦うピッチ上の選手たちに注がれる。

「なんとか無事でいてほしい」いつしか気持ちは試合の勝ち負けより、大きな怪我なく試合を終えてくれることに移っていた。

そして、終了のホイッスル。

結果は3-1。

試合自体は後半荒れ、とても華麗なものではなかった。
プレスに行く風もなくUAEに割られた失点も全く褒められたものではない。
それでも選手たちに文句を言う気にはなれなかった。

試合終了後、誰もレフェリングに文句を言うものはいないようだ。
大会はまだまだ続く。ここで変な心象を持たれなくないのかもしれない。
それがオシムの深謀かもしれない。

次は開催国のベトナム戦。
オシムJAPANの厳しい戦い、次は何が待ち受けているのだろう。

posted by 与田創 |20:42 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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