2007年08月13日
K-1ラスベガス大会、魅力的な選手とは
■スピード持ち味の選手が続々 「K-1 WORLD GP2007 IN LAS VEGAS」大会が日本時間の12日行われた。 ワンナイトトーナメント恒例の怪我による棄権が今回も発生。 リザーブファイトから勝ち上がったレイ・セフォーの愛弟子・ダグ・ヴィニー(ニュージーランド)が優勝した。 しかしながら、今大会最も楽しませてくれた選手準決勝でザビット・サメドフ(ベラルーシ)に判定負けしたパトリック・バリー(アメリカ)。 こちらはあの”ミスター・パーフェクト”ことアーネスト・ホーストの弟子。 堅い防御テクニックに加え、回転の速い打撃、強烈なローキックを武器とし、初戦は元プロホッケー選手のリカルド・ノードストランドとの激しい攻防の末、思いローを炸裂させ、KO勝ち。 準決勝のサメドフ戦は今大会のハイライトといっても良い試合だった。 お互いに積極的なファイトスタイル、すばやい回転の打撃、一瞬でも気を抜けばやられる緊迫感。 初期の頃から受け継がれるK-1のよき伝統。 今をときめくバダ・ハリにしても、最近不調のルスラン・カラエフにしても、膠着とは無縁のファイトスタイルを持つ良い選手が輩出されるK-1に、又ひとり期待の選手が加わった感がある。 ■アメリカの判定基準って面白いのだろうか? さて、その期待のパトリック・バリーはザビット・サメドフとの一戦で名勝負を繰り広げ、有効打で優位に立ったかに見えた。 が、判定はスプリットデシジョンながらサメドフの勝利。 ボクシングでもそうだが、アメリカのジャッジはどちらかというと手数重視するタイプが多いように感じる。 有効打は客観的に判断しにくいということなのだろうか。 確かに外観上撃ち抜いたように見えるパンチも、それを食らってふらふらになる選手であれば有効だったとわかるが、マーク・ハントのように平然としている選手だと分かりにくい。 こういったことが背景にあるのだろうか?? いずれにしても、観ている側からすれば、勝手に「この攻撃は効いたに違いない」と思っているわけで、その見方は人によって異なるため、結論としてはなんらかの基準を持って公平に判断するしかないのかもしれない。 この一戦はアメリカ人のパトリック・バリーに不利に働いたため、公平な判定基準を疑うこともないかもしれない。 ただ、筆者の主観としては、すでに厳しい攻撃を浴び、ダメージの大きく見えたサメドフよりも、より相手を追い込み、かつ余力のあるように見えたパトリック・バリーを決勝で観たかったのは事実だ。 ■マイティ・モー、セフォーは判定負け さて筆者の好きな一撃必殺パンチを持ち、かつアグレッシブなファイトスタイルのマイティ・モー、レイ・セフォー両選手もワンマッチで登場した。 結果としてはモーは伊達男ステファン・レコがモーの攻撃をうまく殺し、小刻みにヒットさせたローなどを有効視されたのか、レコの勝利。 この両者はお互いに強烈な右パンチを持つだけに期待されたが、攻撃がかみ合わず、K-1の醍醐味はあまり発揮されず、残念だった。 マイティー・モーはやや試合過多か。 また切れ味鋭い右フックをみたい。 一方レイ・セフォーはヨーロッパチャンピオンの経歴を持つビヨン・ブレギーと対戦。 2mをゆうに越す巨人のブレギーはセフォーと一定の距離を保ち、内に入らせないことに腐心。 そして巨体から繰り出すジャブ気味のストレートはセフォーを確実に捉え、攻撃をヒットさせる。 セフォーはそれでもブレギーの攻撃を恐れず踏み込んでの攻撃を敢行。 試合を通してセフォーが押していたように見えたが、有効打の多かったブレギーがスプリットデシジョンで勝利者となった。 判定内容としてはこれは妥当と考える。 セフォーの得意のインファイトを防いだブレギーの作戦勝ち。 ただし、一ファンとして応援したいのは、小さいながらも前へ前へ踏み込んで、相手の攻撃を恐れずKOを狙うセフォーの姿勢。 単純な勝者も祝福されるべきではある。 それでも、観る者に何かを訴えるアピール力を持っている選手は、いつだって魅力的に映るのだ!
posted by 与田創 |23:30 |
K-1 |
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8月11日(現地時間)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのベラージオホテルにて「K-1 WORLD GP 2007 IN LAVEGAS」が開催された。9月29日開催のWGP開幕戦、その最後の出場権を争う世界最終予選トーナメントは、5日の香港大会に続いて波乱に包まれた。
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