2009年01月26日

フィギュア 全米選手権2009 女子シングル 

<女子シングル結果>
1 Alissa Czisny 178.06
SP①65.75(TES37.98,PCS27.77) FS③112.31(52.68,60.63) 
2 Rachael Flatt 173.78 
SP②60.19(34.02,26.17) FS②113.59(60.28,53.31) 
3 Caroline Zhang 171.08
SP③58.91(33.83,25.08) FS④112.17(58.46,53.71) 
4 Ashley Wagner 165.33 
SP⑫50.28(24.62,25.66) FS①115.05(60.47,54.58)
5 Mirai Nagasu 159.99
SP⑥54.79(29.17,25.62) FS⑤105.20(49.94,55.26) 
6 Katrina Hacker 156.28 
7 Brittney Rizo 151.23 
8 Angela Maxwell 151.22 
9 Alexe Gilles 151.20 
10 Laney Diggs 147.48

全米の女子シングルはシズニー選手が初制覇。
優勝が決まったときは涙があふれました。
シズニー選手やっぱりカワイイ(笑)。
SPを2位と大差の首位で折り返したので、
固くなって自爆してしまわないかと、
心配したのは自分だけではないと思うのですが、
FSではミスもありながらも、何とか踏みとどまりましたね。
このあたりはシズニー選手の成長の証でしょうか。
今シーズンアメリカ女子の中では抜群の安定感から、
今回一番優勝に近いと思っていたフラット選手は、2位となりました。

TESの採点では全米でも全日本と同じように、
回転不足は厳しく判定、
クリーンな技にはGOEで積極加点、ミスには厳しく減点というように
メリハリはっきりつけた採点のようでした。
シズニー選手のSPはすべてのエレメンツでGOE加点をもらって、
高得点を叩き出しました。
全日本の中野選手のSPの点数の出方と近かったですね。
一方で、一見それほどミスをしてないように見えても、
思うように得点の伸びない演技も多かったように思います。

こういう採点だったというのは分かりながらも、
FSでシズニー選手がジャン選手やナガス選手より上の
FS3位というのは、正直?という感じもしてしまいます。
今回の全米女子の上位グループは、
国際大会での評価ではそれほど差がない選手だと思うのですが、
シズニー選手のPCSは1人だけちょっと出しすぎた感があります。
ただ、FS最終滑走のシズニー選手が滑った後の
会場の盛り上がり方をひとつの指標とするならば、
あのPCSは妥当だったのかなとも思います。
とにかくアメリカではシズニー選手の優勝を待っていた
ファンが多かったようですね。
ファンはこれまでの勝てないシズニー選手を十分知っているだけに、
固唾を呑んで見守ってたんだろうなぁ。
少しミスがあったにも関わらず、スタオベですごい沸いてました。

そうそう、気になったことが一つ。
実は録画時間の設定を間違ったようで、
FSは第3グループまでしか録画されておらず、
最終グループはネットで見たんですが、
FSの演技前ナガス選手泣いてましたか?
何があったんだろうって?心配になりました。
そのナガス選手ですが、今大会の彼女の演技を見て、
身長が伸びた以上に、演技が大きくなったなーと感じました。
順位的な結果はついてきませんでしたが、
彼女の場合背が伸びた事が
演技の大きな進歩に繋がっているように感じます。
確かにジャンプは少し不安定になっているかもしれませんが、
身体が大きくなって、筋力もついたのか、
スケーティング一歩で滑る伸びがすばらしくて、
演技はよりダイナミックになっています。
昨年まではジュニアの演技って感じましたが、今大会の演技では
コストナー選手やヨナ選手のレベルに近づいているように感じました。
今は成長の過渡期のようなので(NHK杯より身長大きく感じたし)、
安定するまでもう少し時間がかかるかもしれませんが、
これは去年全米優勝した時に想像できたレベル以上の
すばらしい選手になるかもしれないなという期待が持てました。
もしバンクーバーに間に合えば、
真央選手、ヨナ選手、コストナー選手の
対抗馬になりえる可能性も十分あるんじゃないかと思いました。

もうひとつ強く感じた事は、アメリカの若手の層の厚さ。
16歳、17歳にこれほど有望な選手を多く抱えていることを
今回初めて知りました。
現時点でTOP6は日本の方が充実していますが、
TOP12はアメリカのほうがレベル高そうですし、、
若い選手が多いので、この中から一体誰が世界のトップグループに
飛び出してくるのか、注目しておかなければなりません。
有望な選手が多くて覚え切れていませんが、
自分が特に気になったのは、
演技に勢いがあったMaxwell選手と、
ジャンプの跳び方や滑りの雰囲気が村主選手に似ていた、
Diggs選手です。
しかし、アメリカではシニアにも増して、
ジュニアの世界選手権に出るのも至難の業ですね。

全米の結果により、世界選手権代表は
シズニー選手とフラット選手に決まりました。
今年は地元アメリカでの世界選手権ですし、
来年のバンクーバー五輪に向けて、
是が非でも女子シングル3枠確保したいところでしょうが、
現実的にはやはり厳しい戦いが予想されます。
ジャン選手、ワグナー選手、ナガス選手が
ジュニアの世界選手権にまわるようですが、
3選手ともシニアで十分実績を残しているので、
ジュニアって感じでもないですね。

posted by マイナー |00:00 | フィギュアスケート | コメント(4) | トラックバック(0)
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フィギュア 全米選手権2009 女子シングル 

コメント投稿者ID :

こんばんは。

正直昨シーズンのシズニーはこれが最後の国際大会になるかもしれない、と思いながら見ていたので、優勝が決まった時は夢ではないかと思いました。私も泣きました。

今シーズンのPCSはジャンプの失敗とは連動させず、スピードとスケーティングの技術、プログラムの密度の濃さをどうやら重視するようですね。
でしたらシズニーの、少なくともPCSはフラット、ジャンより出て当然だと思います。今回は二人とも慎重に滑りすぎてスピードがありませんでした。会場の盛り上がりも点数には影響したと思います。
PCSは相対評価に近いものがありますし、国際大会基準でつけると下位レベルの選手は悲惨な点数になりますから、どの国も(若干からかなりまでレベルの差はあっても)甘めです。あまり気にされる必要はないかと思います。

技術面では、難度の高いジャンプに挑むよりも、自分が跳べるジャンプを質良く跳びなさい、スピンやスパイラル、ステップも重視しなさい、というのが今シーズンの採点傾向なんだと思います。もちろん、難度の高いジャンプを回転不足なくきっちり決めて他の要素も完璧であれば、ものすごい高得点が出るでしょうが、それができる選手は限られてくるでしょうね。

ナガス選手はNY.Timesの記事によると、
I always freak out before my best performances:「最高の演技をする前はいつも自分は変になるの」(適当な意訳です。すいません。)だそうです。
気持ちが高ぶったあまりの涙だったようですね。
ただ足の状態はかなり深刻で今回も医者とコーチが止めるのを振り切って出場したということなので、正直世界Jr.に出るよりも、休養を取ることを優先してほしいと思ってしまいます。

男子も層の厚さはやはり現在世界一だと思いました。
何より2位のブランドン・ムロズ選手が4Tを跳んで成功させてくれたこと。新採点方式になってからシニアに上がった選手で4Tをコンスタントに成功させてくるのがロシアのセルゲイ・ヴォロノフとカナダのケヴィン・レイノルズしかいない中で、衰えたとはいえフィギュアスケートに影響力を持つアメリカで、新たなクワドジャンパーが生まれたことに本当に安堵しました。
一方で昨年3枠維持に貢献したウィアーとキャリエールの代表落ちは残念というか切ないものがありました。

男子はトリノ五輪のFS最終グループで、今年の世界選手権に出場するのはブライアン・ジュベールだけですね。新世代の成長はうれしいものの、旧世代が沈んでいくのを見るのは辛いです。

posted by リナ | 2009-01-26 22:20

フィギュア 全米選手権2009 女子シングル 

コメント投稿者ID :

>リナさん
PCSの得点はその絶対値より、FSのPCS1位と2位で5点差以上つけたことに対して
思い切った得点差をつけたなーと感じました。
これは男子も同じでしたね。

ナガス選手の記事ありがとうございます。
感情が大きく高ぶる選手なんですね。
上手いほうに転べば、すごい集中力を発揮するタイプでしょうか。
確かに必要であれば世界ジュニアより休養を優先して欲しいものです。

posted by マイナー | 2009-01-27 21:02

フィギュア 全米選手権2009 女子シングル 

コメント投稿者ID :

リナさん情報でマイズナー殿の怪我を知ってからちょいと凹んでおりました・・・滝に打たれてマイズナー回復祈願でもしようかと思いましたが、今の季節はすこぶる寒いので断念しました。夏になったらプールでやりたいと思います。

しかし全米選手権はドラマがあったみたいですねぇ~^^
グランプリシリーズで表彰台に上ったシズニー選手に「良かった良かった」みたいな感情を持っていたのですが、全米チャンピオンですか~まさか新世代の波を受け止める防波堤のようなポジションにまで復活するとは。いや、復活と言うより成長と捉えたほうが良いんでしょうかね?地元は勿論熱狂したでしょうが、世界中が祝福したような印象を受けましたよ。

>シズニー選手やっぱりカワイイ(笑)

ですよね~!禿げ上がるほど同意です。
あんまし褒めるとマイズナー殿から「滝に打たれてこい」と言われそうなので止めときますが、人畜無害でピュアな笑顔はアメリカだけでなく世界中から愛されてるのかも知れません~

そうそう仰る通りナガス選手は身体的に成長期の真っ只中にいるようですね~一気に大人になった感じがしますよ。
しかしジャン・ナガス・ワグナーの3選手がJrの世界選手権ですか・・・レベル高っ!

posted by 夕焼け | 2009-01-28 07:43

フィギュア 全米選手権2009 女子シングル 

コメント投稿者ID :

>夕焼けさん
夕焼けさんが一途に思っているマイズナー選手からちょっと目を離しちゃうのも分かるほど、
シズニー選手はカワイイっす。
今大会の全米を見ると、もちろんシズニー選手の成長はありますが、
ルールや採点基準によってこれほど順位が変わるモノなんだなーと
改めて感じさせられましたね。
日本で村主選手が表彰台にカムバックしたのも、村主選手の頑張りはもちろんですが、
今シーズンからの採点基準の変化が追い風になったのは明らかですし。

アメリカはジャン選手、ナガス選手、ワグナー選手を世界ジュニアに出さなくても、
他に有望な選手がたくさんいて、十分戦えそうなんですがねえ。
ソチ五輪のアメリカ代表を決めるときには、
想像を超えるレベルの高さの争いになる可能性があるんじゃないでしょうか。

posted by マイナー | 2009-01-28 17:23

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