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イビチャ・オシムと遠藤保仁②

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よくよく考えると、この二人は長くから深い因縁がある。

2005年ナビスコカップ決勝戦。言うまでもありませんが、イビチャ・オシムが率いていたジェフ千葉がガンバ大阪との激闘の末、PK戦を制し見事に優勝し、Jリーグ創設以来、初のタイトルを獲得。皆さん当然ご存知の通り、PK戦ではガンバの一人目のキッカーであった遠藤のシュートを千葉GK立石が見事に止めたという話は有名ですね。個人的には、この時のガンバ大阪とジェフ千葉のサッカーを目にすることができなかったのが、非常に残念でしかたがないのですが・・・。

これから10年20年後先は、『神懸りのセーブで立石が遠藤のPKを止めた』なのか『あのPK職人遠藤のPKが立石に阻まれた』なのか、どこをどうやって強調されて語り継がれるかは、ある意味、注目していきたいところですが、ただ、事実として、オシム氏が率いたジェフ千葉の初のタイトルは、『遠藤がPKを唯一外した』ことによってもたらされた。そして、その年にガンバがリーグ優勝を成し遂げて、同じくJリーグ創設以来初のタイトルを獲得。これは興味深い因縁じゃないでしょうかね(笑)。


さて、ここからが本題。

以前、何かの記事でオシム氏は「選手個人へのコメントはあまり好きではなく、安易に誉めることを嫌う。」みたいなことが書かれていたのですが、日本代表監督を勇退された後、昨年だけでも、オシム氏は遠藤に対して、メディアを通じてたくさんの意味深長なメッセージを送っている。その遠藤に対するオシム氏の助言をもとに、彼が伝えようとしたことを、私なりに探ってみた。


と言う事で、まずはこちら。ユーロ2008が終えたころのなので、ちょうどオリンピックOA枠の話が出始め頃のインタビューより。

「遠藤はいい選手。好きな選手だ。だが最近、走っていない印象がある。彼は、少し恥ずかしがりなところがある。だから誰かが常に『走れ!』と言ってやる必要がある。遠藤はクレバーだ。だからどうすればいいのかを言ってやれば、彼はできる。すばらしい自身の才能を証明するためにも。彼は走らなくてはならない。ああいう選手はめったにいない。」 (Sportiva 2008年9・10月号より)


「日本はときに負けるはずのない状況でも、最後に理性を失ってしまうことがある。だから冷静な野心をもって、あくまでも普通に行動すべきだ。そうした資質は、香川のような若い選手も持っているだろうが、遠藤のようなベテランこそが自覚的に示すべきだ。彼らの経験が最後にはものをいうだろう。(中略)日本の最大の力は中盤にあるが、遠藤も俊輔も憲剛もゴール前には行かなかった。彼らがシュートまでからめば、相手には相当危険な存在になるはずだった。残念なことに、遠藤と俊輔は期待されたほどゴールをあげられなかった。」 (Number 2008年11月13日発売号より)


「走れないサッカーなんてありえない。まだ遅くはないが、遠藤はもっと若い時から走る練習をしていれば良かったのだ。みな彼を「良いプレーヤーだ」と誉めた時に、一時走らなくなった。」 (サッカー批評ISSUE41)


「遠藤のようなテクニックのある選手がもっと走ってアグレッシブにプレーすればいい。俊輔もそう。ゴールに対してもっと危険な、プレーメーカー兼ゴールゲッターになること。」 (2008年12月17日 日経新聞より)

ざっと並べるだけでも、他の誰よりも、とにかく遠藤の名前が再三出てくる。ここまでオシムさんが、何度も遠藤の名前を挙げて話しているのは、むしろ意図的なんじゃないかとさえ思えてしまうほど・・・・。


端的に言うと、「日本の皆さん、遠藤に注目してみてご覧なさい。」みたいな。

私が思うに、上で言ったようなアドバイスは、オシムさん自身が遠藤には、すでに直接ずっと伝え続けてきたことなんだと思います。

何が言いたいかと言うと、これはあくまでも私の憶測でしかないのですが、オシムさんの遠藤への助言は、遠藤個人に対しての助言と言うよりもむしろ、私たちサポーターやサッカー関係者、メディア等に向けての、一種の暗示、予見だったと。

なんと言うか、まるで、
「私は、遠藤に伝えたいことはすでに伝えてある。あとは彼が実践するかどうかで、それは皆さんの目で確認して下さい。」そんなふうに聞こえるのです。

まさに、これから始まろうとしていた“エンドーシアター”の幕開けを予測していたかのように・・・・。

そして最後に日本離日直前のオシム氏は・・・・、

「遠藤などは、もう少しでマンUの側に立ってプレーできる選手。スコールズやフレッチャー、キャリックと比べても、サッカーの技術、感覚、センスにおいて少しも引けをとっていない。これは自信になるし、他の人を勇気付けることにもなる。 ただ、今のままではいいとは思えません。もう少し、何か改善すべきところはある。日本人とマンUを比べて、ダメな点を挙げるのは簡単です。どうやったら、近づけるのかを考えることが大事。」 (日刊スポーツ09年1月8日 オシム氏インタビュー記事より抜粋)

ほっほう、オシムさんからの宿題が、また一つ増えたね。
この“もう少し”というのが、一番難しいチャレンジなんだと思います。
この宿題けっして易しくはないでしょうが、進歩する為には今すぐ取り掛かるしか他に道はなさそうです。

どうするべきなのかなんて、誰も簡単には教えてくれません。
それは、これからの日本代表やガンバ大阪やどのカテゴリーのチームでも言えること。
そして、それは、私たちの日常生活でも言えること。
結局は自分自身で自分の人生を切り開いていくしかないのです。
一人ひとりが知恵を振り絞って、この世界(カオス)を切磋琢磨と生き抜いていくしかない。

『遠藤走れ!!』その言葉は、

『ガンバ大阪走れ!!』、『Jリーガー走れ!!』

さらに『日本代表走れ!!』

『日本全国のサッカー少年少女走れ!!』

そして、『日本人よ、自信を持って自覚を持って考えて走れ!!』

『そう、そこのあなたも・・・・。』

きっと、きっと、私たち一人一人に通じる、
オシムさんが贈ってくれた愛のメッセージだったと私は勝手に思い込んでいる。



『ワンプレーで人生が変わることもありますから。』
(サッカーマガジン2009年1月20日号より)
2009年幕開けでのインタビューの言葉からも、びんびんと伝わってきた、本気度120%の遠藤保仁2009年も、こりゃ注目しなきゃね。
あっ、ヤットが本を出すそうですよ。何が書いているんだろう(笑)。要チェック。
★自然体~自分のサッカーを貫けば、道は開ける 遠藤保仁(著)


さて、しつこいですが近々『イビチャ・オシムと私』と題して、オシムさんが私の人生にどう影響を与えたのか、パーソナルな側面から書きたいと思います。実際のところ、オシムさんについて書くのは、けっこう気が引けるというか、ジェフサポーターを始め、サッカーを愛する皆さんにとっても、あまりにも偉大な人すぎて、変な話、私ごときがオシムさんについて書いていいのだろうかと思ったりもしますが、そこは少し勇気を振り絞って、ふてぶてしく語りたいと思います(笑)

★末っ子の遠藤保仁が日本の先頭に立っている(サッカーの言葉 オオウチコム)

FIN
(^-^) (*^_^*) (^-^)/~(*_*) (ToT) (o^-')b (=_=) (^-^)\(^O^)人(^O^)/

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この記事へのコメントコメント一覧

イビチャ・オシムと遠藤保仁②

せっかくいいこと書いてんだからもちっとみやすいようにしようよ。
背景青で青い文字読みにくいったらありゃしない。
記事内容自体は素晴らしいと思います。

>オーストラリア在住31歳 様

★コメントありがとうございます。(^-^) (*^_^*) (^-^)/~(*_*) (ToT) (o^-')b (=_=) (^-^)\(^O^)人(^O^)/

真っ直ぐなお気持ちがビンビンと伝わってくるコメントありがとうございました。

>走れ!俺!走れ!あなた!

ありがとうございます。
そうやって直接的に言っていただけると、すごく元気になります(笑)。

きっと異国の地での生活は、いろいろ不便で辛くなることも沢山あるかと思いますが、貴重な体験ですので、いろいろと何でも吸収していって下さいね。その代わり、あまり食の方で脂肪分を吸収してしまうと、オーストラリア人のように、ぶくぶく太ってしまうので、気をつけてください。マックと、オージービーフは要注意ですね。

去年は、ACLでアデレードの試合を生観戦できたこが、すごく思い出深いです。今年も、オーストラリアのチームと対戦すれば、31歳さんも観戦できるかも!!去年も、メルボルンとアデレードのチームと対戦したので、その時に観にいかれたのでしょうか。

ということで、共に走って、太らないように心がけましょう(笑)。

走れ!俺!走れ!あなた!

イビチャ・オシムと遠藤保仁②

はじめまして。私はオーストラリアに移住してから約2年の31歳男性です。私も日本代表サッカー、特に遠藤選手が大好きで、いつも応援しています。残念ながら、こちらでは代表戦を中継で見るのはとても難しいですが、、、。 あなた様の文章を読んで感動しましたので書き込んでいます。オシムさんが遠藤に『走れ』と、何度も言っていた事が、すなわち『日本人、そこのあなた、もっと自信を持って走りなさい』ということだという受け止め方、僕は大好きです。最近よく言われているいわゆる『草食系』。遠藤選手もある部分では当てはまるかもしれませんね。ただオシムさんが『遠藤はシャイな部分がある。誰かが常に走れと言ってあげないとダメなんだ。』といっていたように、この話の裏には最近の日本人は汗をかいて涙をのんで、それでも走り続けるといったエネルギーにかけているのかもしれないと、感じました。なんだかまとまりの無い文章になってしまいましたが、とにかく感動しました。僕も頑張ります、頑張ってください。走れ!俺!走れ!あなた!

★コメントありがとうございます。

(^-^) (*^_^*) (^-^)/~(*_*) (ToT) (o^-')b (=_=) (^-^)\(^O^)人(^O^)/

ファイバード 様 >
熱いコメントありがとうございます。「遠藤の代わり」となる選手は、おっしゃる通りで、今のJリーグには存在しません。良くも悪くも、今のガンバも日本代表も「遠藤ありき」のチームになっているのは事実ですね。

それは、今後のことを考えると、「彼に頼り切っている状況」と言うのは、すごくやっかいな事だとは思います。『オシム+遠藤コンビ』の名残は、遠藤がピッチに立ち続ける限り、その片鱗は、今後も見られると思います。

遠藤が、伝達者としてオシムさんから学んだことを他の選手に伝授していくことは、彼に課せられた大きな使命ではないでしょうか。

それは、オシムさんも、きっと彼に強く望んでいることだと思います。
だから、責任重大です。

(^-^) (*^_^*) (^-^)/~(*_*) (ToT) (o^-')b (=_=) (^-^)\(^O^)人(^O^)/


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