2008年04月15日
サポーターの目的 ~浦和vs鹿島~
★ 永井雄一郎の活躍 4月13日のJリーグ第6節、断続的に雨がぱらつく肌寒い一日となったが、埼玉スタジアムでは浦和レッズと鹿島アントラーズの熱い試合が行なわれた。試合は2対0というスコアでレッズが鹿島を下して快勝。後半からピッチに入った永井が2得点を挙げる活躍で鹿島の連勝にストップをかけた。前半から運動量に乏しかったレッズだが、永井が縦横無尽に前線を走り回ってレッズの攻撃を活性化させる。試合後のコメントで彼は次のように語った。 「(外から見ていて)何となく動いていないようだったので、僕が動かないといけないと思っていて、その中でボールを引き出したり連動することを心がけていました」 前半こそ出番はなかった永井だが、ベンチで戦況を見つめながら試合に勝つために必要なことを考え、出場機会を与えられたらそれをピッチの上で実践し、そしてゴールという形でそれを見事に結果に結びつけた。そんな彼のプレーがとても印象的だった。 ★ サポーターの目的とは? 鹿島といえばレッズにとっては因縁の相手。昨シーズン、レッズはアジア王者に輝いたその勢いにのってリーグタイトルにも王手をかけたかに思われたが、終盤戦でまさかの失速。優勝の行方をうらなう第33節の直接対決で鹿島に敗戦したことは、レッズにとって痛恨の極みであり、結局それが致命傷となった。怒涛の勢いで追い上げてきた鹿島が劇的な逆転優勝を成し遂げ、レッズが掴みかけたタイトルは、果かなく手の平からこぼれ落ちていった。 そんなドラマチックなストーリーが影響したのか、試合前の両サポーターの応援合戦にも力が入っていたようだ。 私がいつものようにレッズのゴール裏席に辿り着くと、カップホルダーには赤いシートが収まっていた。それはサポーターがスタンドに応援メッセージを浮かび上がらせて選手たちを鼓舞しようとするものであり、言い換えれば、この試合に賭けるレッズサポーターの意気込みの表れでもある。 さて、前置きが長くなったが本題はここからである。突然ではあるが、今回私はこの「応援メッセージ」の意味について考えさせられた。 この試合では、レッズ同様に鹿島のゴール裏にも応援メッセージが大きく表れたのだが、私はその表れた文字に首を傾げざるを得なかった。「FU●K YOU REDS」。我々レッズサポーターも試合中に選手が悪質な反則を受けたときなど、抗議の意味で似たような言葉をコールする時はある。しかし、今回鹿島スタンドに表れたこの言葉は、自分たちが応援するチームを盛り上げようとするものではなく、単純に相手を誹謗中傷するものでしかなかったように思う。本来ならば他チームの応援スタイルについて口を挟むようなことはしたくないし、する必要もないと思うのだが、今回だけはお節介を承知で言わせてもらいたい。 このメッセージは、テレビで海外クラブの試合を見ているとゴール裏などで見受けられる言葉である。しかし、個人や数人のグループでそのようなメッセージを掲げるサポーターはいても、自分たちが応援するスタンド全体でそれを表現するのは如何なものかと私は思う。果たしてあのメッセージを掲げて一体何の意味があったのか? チームにとって何のメリットがあったのか? サポーターにとって最優先事項である“チームの勝利”という目的を忘れた単なる自己満足と捉えられても不思議ではないと思う。 せっかく敵地に乗り込んでチームを応援に来ているのだから、同じ労力を使うのであれば、今後は選手たちを後押しするような意味ある応援スタイルを貫いてほしいと思う。 (本文中敬称略)
posted by 浦和.com |15:20 |
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