2008年02月09日
坪井、代表引退を表明
★ 坪井慶介の決意 08シーズンのJリーグ開幕までおよそ1ヵ月と迫ってきたが、皆さん如何お過ごしだろうか。 さて、すでにご存知の方も多いと思うが、レッズは8日、公式ホームページ上で、同クラブに所属するDF坪井慶介の「日本代表についてのメッセージ」を発表した。以下は、その冒頭の一文である。 「代表チームに対して、辞退、あるいは引退、どちらが適切かはわかりませんが、そういう決断をしました。」 “坪井が代表引退”のニュースが日本中を駆け巡った。まさに青天の霹靂だった方も多いのではないだろうか。その理由について、彼はこのように述べている。 「代表に呼ばれていながら長い間出られなかったということがこの決断に大きなウェイトを占めていることは間違いないですが、自分自身の力がないだけの話で、誰の責任でもないです。ただ、代表チームというのは試合に出ることがすべてではないということはわかってやっていたつもりでした。それでも、一方で選手としてはピッチに立ちたいという気持ちはあるし、そこでの精神的な葛藤がつづくにつれて、相当なストレスを感じるようになっていました。 ああいう形で監督が代わって、気持ちを新たに臨んだつもりだったんですけど、なかなか気持ちの部分と体の部分がうまくいってないなと感じて、このままこういう状態が続くのであれば、代表チームにも迷惑をかけることになるかもしれないし、それでレッズに帰ってきてパフォーマンスが落ちるようでは、やっぱり駄目だって思いました」 坪井の日本代表出場記録は40試合。代表デビューは2003年6月11日に埼玉スタジアムで行なわれたキリンカップ2003のパラグアイ戦だった。ジーコジャパン発足以来、スピードが持ち味の堅実な守備が評価され、彼はそのディフェンスラインの一角を任されてきた。 しかし、ケガに悩まされたこともあり、オシムジャパンでの出場記録は5試合にとどまっていた。招集はされるものの、試合出場の機会は次第に減少していった。代表引退を発表した今、彼の代表引退試合となったのは、昨年の6月に行なわれたキリンカップサッカー2007のモンテネグロ戦であり、それから半年以上の間、彼は出場機会を得られずにいた。その結果、彼はピッチに立てないことを思い悩み、精神的に追い込まれていったようだ。 ★ 原点はレッズ 私は、彼が日本代表選手のひとりとして、2010年のワールドカップ南アフリカ大会に出場することを期待していた。彼だけでなく、ひとりでも多くのレッズの選手が、W杯のような大きな舞台を経験して成長してもらいたいと思っている。浦和という街から、世界に向けて日本のサッカーを発信してもらいたい。そのように考えていた分だけ、今回の件については、正直、残念な気持ちで一杯だ。しかし、彼のメッセージにはまだ続きがあった。 「プロとしての原点はやっぱり浦和レッズにあるし、レッズでやってきたからこそ代表チームの一員になれたと思っています。そのベースが崩れてしまってはやっぱり駄目だなと思って、こういう決断になりました。自分としては、投げ出したくてとか嫌だとか、そういうのではないんです。しっかり自分の中で気持ちの整理をつけて、前に進むための選択だと思っています。非常に前向きなものです。これからも浦和レッズでもっとしっかり自分を鍛える、自分を向上させていきたいと思ったからこその決断です」 残念な気持ちに支配されていた私だが、「原点はレッズ」と語る彼の心意気を感じ、その失望感は次第に薄くなっていった。あくまでも坪井自身のサッカーの基盤となっているものはレッズであり、代表とはそのベースの上に建てられたもの。土台が崩れれば、その上に建つ建物も崩れる。彼の堅実なプレーに象徴されるような、坪井らしい真摯なコメントだったように思う。彼のような選手が決断したことならば、応援する側としてもその意見を尊重したい。 レッズは、今シーズンも昨年と同様に厳しいスケジュールをこなさなければならない。そんな過密日程を乗り越えるため、クラブは高原の獲得など積極的に補強を行なってきた。しかし、ディフェンスの補強に関して言えば、今のところネネがチームを去った穴を埋めきれていないのではないかという不安を感じている。 現時点で、スタメンとしてレッズのディフェンスラインを担える選手は、闘莉王、阿部、堀之内、内舘、そして坪井の5人だろう。闘莉王と阿部は、Jリーグとアジアチャンピオンズリーグ、そして代表のかけもちとなり、昨年同様にリーグ終盤でコンデション的に厳しい状態に追い込まれると考えられる。そうなった時、チームはどのように対処するのだろうか。細貝をDFとして起用することも考えられなくはないが、彼も今年は北京五輪代表として戦わなければならないし、なにより彼の力は中盤でこそ発揮されると私は思う。レッズでの実戦経験に乏しい若手に任せることも考えづらい。そんな時、坪井がレッズだけに専念してくれることは、チームにとってとても心強いことに違いない。しかし、長いシーズンを勝ち抜くためには、それでもまだ守備に関して駒不足であることは否めない。 最後に坪井は、今後の意気込みについてこのように語っている。 「今は浦和レッズのために、自分がもっともっと精神的に強くなることが必要だし、もっともっとサッカー選手として成長したいと思っています」 今まで代表で経験してきたことをレッズで生かし、そしてレッズの勝利のためにその経験を役立てて欲しいと願っている。しかし、あまり無理せず、ケガだけには気をつけて下さいよ。 「ふぅ…」。長い間ほったらかしになっていたブログを書き終え、少し肩の荷が下りてほっとしていたところ、レッズの公式HPを見たら以下の発表が追加されていた。 「2月17日(日)から中国・重慶で開幕する『東アジアサッカー選手権2008 決勝大会』の日本代表メンバーに選出されていた阿部勇樹が、本日検査を行なった結果、左内転筋負傷のため不参加となりました」 目が点になった。書き終えたそばからこれだもんな…。まさに前途多難なレッズの船出を案じているようだ。 坪井、レッズの守備は君の双肩にかかっているぞ! (本文中敬称略)
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posted by 浦和.com |23:42 |
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