2007年09月29日
★ 祝! 浦和ベスト4進出
アジアチャンピオンズリーグ2007(以下ACL)準々決勝第2戦が、9/26(水)韓国の全州ワールドカップスタジアムで行なわれた。
浦和は2-0で前回大会の覇者、全北現代モータースを敗り、トータルスコア4-1で無事に準決勝へと駒を進めた。
この勝利を素直に喜びたいと語るオジェック監督に対して、全北のチェ・ガンヒ監督は、
「やはり審判の問題は大きい。我々の選手の退場のシーンを見たが、むしろ闘莉王選手が退場で、うまくころんだという事ではないと思う。悔しい気持ちでいっぱいだ。」
と、自チームの選手が23分にシミュレーションの反則をとられて退場となった場面を振り返り、試合後も納得がいかない様子であった。
さて、本来ならば、ここから「祝! 浦和ベスト4進出」という内容の文章を書く予定であったが、今回は急遽その予定を変更しようと思う。
なぜならば、ここで気になる記事が私の目に飛び込んできたからだ。
それは、浦和と共に日本代表クラブとしてACLを戦ったが、惜しくも準々決勝で敗退した川崎フロンターレについて、日本サッカー協会(以下JFA)が苦言を呈したというものだ。
既に各ブログにて、熱い意見が交わされているようであるが、今回はこの話題について考えてみたい。
★ 波紋をよぶ犬飼氏の発言
ことの発端は、23日に等々力競技場で行なわれたJリーグ第26節、柏レイソル戦での川崎の先発メンバーについてだった。
19日に行なわれたACL準々決勝の第1戦、アウェーのイランで試合を終えた川崎は、JFAとJリーグが数百万円を負担したチャーター機(イスファハン(イラン)からドバイ(UAE)まで)を使用して帰国した。
これにより、ドバイからの定期便に乗り継ぐことができ、川崎は通常よりも早い翌20日の帰国が可能となった。
そして、26日にホームで行われるACL準々決勝第2戦を見据えた川崎は、23日の柏戦で主力選手(中村憲剛、ジュニーニョなど)を温存させて試合に臨むが、結果は0-4の大敗。
その後、ACL第2戦に挑んだ川崎であったが、PK戦の末惜しくもベスト8でその姿を消すこととなった。
この一連の川崎の動向について、JFAの犬飼専務理事は、
「Jリーグも頑張ってもらうためのチャーター機。その思いが通じなかった。サポーターを裏切ったことへの説明を求めていく」
と発言。またJFAの川渕キャプテンは、
「(主力の多くを温存して大敗したことに)問題があると言わざるをえない。ACLでクラブに飛行機などの便宜を図るのは、リーグ戦でしっかり戦うのが前提」
と、両氏とも川崎の行いについて苦言を呈した。
つまり、JFAとしては、「我々がチャーター機を用意して遠征の負担を軽減させるから、そのかわり、ACLだけでなくJリーグもベストメンバーで試合に臨み、サポーターを満足させるゲームをしてほしい」という考えなのだろうと推測する。
★ ベストメンバー規約
確かに、Jリーグ規約第42条には〔最強のチームによる試合参加〕という項目が謳われている。この第42条を部分的に分かりやすく抜粋したものが以下である。
1.Jクラブは、その時点における最強のチーム(ベストメンバー)をもって試合に臨まなければならない。
2.J1、J2、カップ戦の公式試合における先発メンバー11人は、当該試合直前のリーグ戦5試合の内、1試合以上先発メンバーとして出場した選手を6人以上含まなければならない。
いくつかの例外事項はあるものの、今回の柏戦における川崎の先発メンバーは、私が調べた限りでは、この規約に抵触するものではなかったし、クラブ側もこの規約を考慮にいれた上でのスタメン選考であったと述べている。
つまり、柏戦での川崎の先発メンバーは、上記規約2.を満足しているため、ベストメンバーであったといえるだろう。何も問題はなかったはずである。
では、両氏の発言の意味とは一体何だったのだろうか?
犬飼氏の言う「サポーターを裏切った」とは、一体どういう意味だろうか?
川渕氏の言う「リーグ戦でしっかり戦う」とは、一体どういう意味なのか?
相対的に川崎の戦力を推し量ろうとするサポーターならば、川崎がACLのために主力を温存させたことを決して“裏切った”とは思わないだろう。
また、主力が欠場したからといって“しっかり戦っていなかった”ことにはつながらないし、それは試合に出場して懸命に戦った選手に対して失礼ではないだろうか。
むしろ限られた戦力の中で、選手たちは必死にサポーターの応援に応えようとしていたように私には見えた。
★ 土台はしっかりとね
両氏の発言の真意は分かりかねるが、今回の件の背後には、川崎がACLで勝利することを願うスポンサーの思惑が期待はずれに終わったことと、柏戦でスタメンを温存させて大敗したことによるサポーターの批判を懸念し、この2者から発せられる鋭利な視線の矛先をかわす目的があったのではないか、と思われても仕方がないだろう。
結局、Jリーグの鬼武健二チェアマンは、川崎の武田信平社長との会談後に「やむを得なかったと判断せざるをえない」と語りクラブ側に理解を示した。
以前にもブログの中で書いたのだが、日本サッカー協会という組織の言動には首を傾げたくなることが多いような気がする。
例えば、我那覇選手のドーピング問題、オシム氏の代表監督就任を巡るジェフ千葉とのもめ事など。
いくら選手やクラブが世界に近づこうと努力したとしても、それを取りまとめる組織の意思統一が図れていなければ、腐った土台の上に家を建てているようなものではないだろうか。
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2007年09月24日
★Fリーグ開幕
「フットサルを愛する皆さんとともに、すべての喜びを分かち合って、9月23日、Fリーグは開幕します」。
FリーグCOO(最高執行責任者)を務める大仁邦彌(だいに・くにや)氏の開幕宣言が、場内に響き渡った。
まだ地域レベルのリーグ戦しかなかった日本のフットサル界の現状であったが、この開幕宣言と共に、全国規模で行われる「Fリーグ」が、国立代々木競技場第一体育館にて幕を開けた。
このFリーグに参戦するチームは、北は岩手から南は大分まで全8チーム。
そして、この日の記念すべき開幕戦は、愛知県名古屋市をホームとする「名古屋オーシャンズ」と、兵庫県神戸市をホームとする「デウソン神戸」が15時にキックオフ、17時からは「ペスカドーラ町田」(東京都町田市)と「シュライカー大阪」(大阪府大阪市)の第2試合が行なわれ、計2試合の開幕戦となった。
入場者数は、2試合合計で7,068人。
「たくさん会場に来ていただいてありがたい。期待を裏切らないようにしたい。毎試合観客2000人が目標」と、大仁COOは語った。
★正直、フットサルって…どうなの?
「第1試合は1-1だったし、第2試合は両チーム合わせて10点入った(7-3でペスカドーラ勝利)。セントラル開催で、全然違う展開の試合を2つ見られたのは、フットサルの持つ面白さのひとつだと思う」。
と、金山友紀選手(ペスカドーラ町田/日本代表)は試合後にコメントした。
これまでも各地域でリーグ戦が行なわれていたとはいえ、今ようやく全国規模でスポットライトを浴びたばかりのFリーグ。
では、一体フットサルとはどんなスポーツなのか? サッカーと何が違うのか? また、金山選手が語ったような“フットサルの持つ面白さ”とは一体何なのか?
興味はあるけどよく分からない、という方々も多いかもしれないので、私が実際に観戦して素直に感じたことを参考までに簡単に書き綴った。
まず最初に、フットサルと11人制サッカーの違いについてであるが、両者にはそれぞれのルールがあり、相違点も数多くある。
制限時間内に手を使わず相手ゴールに、より多くボールを放り込んだ方の勝ち、というゲームの大きな目的は変らないが、ピッチサイズ、競技人数、制限時間、交代人数、ボールの大きさなど、さらには選手に求められる能力やテクニックも異なる部分がある。
しかし、両者の最も大きな違いは、ルールや選手の能力よりも、私たち一般人が実際に休日に仲間と集まってフットサルを楽しもうとする時に実感するのかもしれない。
「私は、フットサルのことを“サッカーのコンビニエンス”と命名しているんだ」。
と、サッカー解説者のセルジオ越後氏は語っている。
彼の言う“サッカーのコンビニエンス”という表現が、フットサルとサッカーの最も大きな相違点を分かりやすく述べた一言ではないだろうか。
つまり、競技人数にしろ、競技場所にしろ、フットサルはサッカーに比べて手軽に楽しめるという利点がある。
仲間を自分以外に10人集めるよりも4人集める方が簡単だし、競技場もサッカーができる広い場所を確保するよりも、フットサルコートならば屋内や建物の屋上などで利用できる所もある。
日本フットサル連盟名誉会長の長沼健氏は、「フットサルは老若男女で楽しめる、とても手軽なスポーツです」と語っているように、フットサルの売りは手軽さにあり、まさに庶民の味方と言えそうだ。
それでは、私たち庶民にも手軽に楽しめる「やるスポーツ」としての魅力以外に、今度は観戦者として「見て楽しむスポーツ」としての魅力はどこにあるのだろうか。
★フットサルのココが面白い!
私がフットサルを現地で生観戦したのは、これが初めてのこと。
サッカーは大好きだが、これまでフットサルとは少し距離を置いてきた。何故か? 一言で言ってしまえば、サッカーに比べて“ダイナミックさに欠ける”という印象があったからに他ならない。
フットサルコートの広さは、サッカーのピッチの約1/9。40m×20m四方しかない狭い空間に、両チームあわせて10人の選手が所狭しと動き回る。
11人制サッカーで見られるような、最前線のFWへ供給される長いロングパス、ゴールキーパーからのフィードキック、またはゴールから30m付近の豪快なミドルシュートといった場面を、フットサルに期待するのは無理があるだろう。
実際に観戦したが、思っていた通り、大きなボールの動きは少なく、ダイナミックという点ではサッカーよりも見劣りした。そもそもピッチサイズが1/9なのだから、あたり前といえばあたり前のことだ。
しかし、2試合を見終わった後、私とフットサルの間にあった距離は、だいぶ縮まったように思う。どのチームが好きだといった感情は今のところないが、まんべんなくフラットにFリーグを観戦したいという気持ちになった。
その理由は単純明快、それはサッカーにはない“面白さ”を感じたからだ。
その面白さのキーワードは“スピード”。一瞬で加速するスピード、状況を判断するスピード、反射神経のスピード、とにかくサッカーよりも速いプレーが選手に求められる。観戦者は、一瞬たりとも目を離す余裕がない。
さらに、「ちょっとトイレへ…」といって戻ってきたら、試合展開がまるっきり変っていたなんてこともありうる。
実際に2試合目に行なわれたペスカドーラ町田とシュライカー大阪の試合は、そんな目まぐるしい展開だった。
前半終えて2-2の好勝負、後半が始まると22分に大阪が1点を追加して勝利ムードが漂ったかに思えたが、その後、大阪は町田の怒涛の逆襲にさらされ、32分、33分、34分、35分、38分と5失点。終わってみれば7-3で大阪は町田に大逆転負けを喫した。
1分おきに4得点、両者の間に力の差があったとしても、サッカーじゃまずお目にかかれない光景だ。フットサルは試合展開のスピードも速い。
そしてもう1つ、サッカーよりもダイナミックなプレーが少ない分だけ、足元で柔軟にボールを扱う細かい技術が際立って見えた。(サッカーよりも足裏を頻繁に使う)
「もしフットサルの経験がなかったら、まったく違った人生になっていたかもしれない」
と、足元の華麗なテクニックを誇るロナウジーニョ選手が語るように、フットサルでは足元の柔軟さが必要とされる。
また、ゴレイロ(いわゆるゴールキーパー)の役割は、サッカーよりも大きく、そして面白いポジションだと感じた。
当然ながら、主に敵のシュートからゴールを守る役割であるが、そのセービング技術に驚いた。
彼らは、サッカーよりもピッチが狭い分だけ、至近距離からのシュートに対応せざるを得ない。その素早い反射神経で強烈なシュートを弾く彼らのプレーは見応えがあった。
★進め!日本サッカー
最後にフットサルの将来について、以下にサッカー関係者の方々のコメントを集めた。
「マンションが立ち並ぶその真ん中にフットサルコートがあって、そこで試合を楽しむ人がいて、窓から顔を出して応援する人たちがいる、そんな風景が日本でも見られるようになることが私の夢です」
(日本サッカー協会キャプテン・川渕三郎)
「日本のフットサルは、これからもっと普及していかなければならない。Fリーグの開幕には非常に大きな意味があると思う」
(フットサル日本代表監督セルジオ・サッポ)
「(現在の日本のフットサルを取り巻く環境について)フットサルは気軽なスポーツなのに、その気軽さが失われてしまっている気がする。日本でももっと自由にプレーできるようになればいいね」
(フットサル元日本代表監督・マリーニョ)
「とにかく、同じ“蹴る”競技同士、良い関係を築いて、(Jリーグと共に)互いに発展していければ最高ですね」
(浦和レッズ・小野伸二)
将来の夢、そして不安や課題はあるにせよ、日本のフットサルはまだ産声をあげたばかり、今は一歩一歩着実に目標に向かって歩んでいくことを願っている。
これでまた1つ、日本サッカーが前進したことは間違いないのだから。
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2007年09月20日
★アジアチャンピオンズリーグ2007 決勝トーナメント開幕
9/19(水)アジアチャンピオンズリーグ2007(以下ACL)決勝トーナメント準々決勝第1戦の火蓋が、ホイッスルの音と共に切って落とされた。
舞台となったのは、夕闇の中で赤くライトアップされた埼玉スタジアム。
ホームの浦和が迎え撃つ敵は、韓国Kリーグに所属し、前回のACL優勝チームである全北現代モータースFC。そのため予選を免除された彼らは、この試合がACLの初戦となった。
平日開催にも関わらず、スタジアムには33,000人以上のサポーターが詰め掛けた。
もちろんスタンドは見渡す限りの赤、キックオフの時間が近づくにつれて、スーツにネクタイ姿の浦和サポーターたちが、続々とスタンドに集結する。
それに対して、海を超えてアウェー側応援席の前方に陣取った全北サポーターの人数は、1人、2人、3人…と、数えられる程度。
彼らの声は、赤い声援とブーイングによってことごとくかき消されていった。その光景はまさに多勢に無勢だ。
19時30分、ヨルダン人の主審サレム・マハムド・ムジゲフさんの笛が鳴り響く。
普段見慣れない外国人主審がピッチに立っている光景は、浦和の戦う舞台が、海の向こうに広がる広大なアジアというフィールドであることを改めて実感させてくれる。
★重くのしかかる1失点
川崎フロンターレと共に、日本のクラブチーム初となるACL決勝トーナメント出場の記念すべき初戦となったこの試合は、2-1でホームの浦和に軍配が挙がった。
試合開始早々の3分、長谷部がゴール左隅に狙いすましたシュートを決めて先制すると、59分には田中達也のゴールで2点のリードを奪った浦和。
しかし、試合終了間際の89分、ゴール前混戦の中からチェ・ジンチョルのゴールによって1点を返され後味の悪さを残した。
この第1戦を勝利した浦和であるが、最終的な勝敗はホーム&アウェーの2試合の結果で決定する。
ここで、ホーム&アウェーのルールを簡単に説明しておこう。
2試合の合計得点で最終的な勝敗が決まるのだが、その合計得点が両者同じであった場合、アウェーで得点したゴールが2倍されるというものだ。
この“アウェーゴール”こそ、ホーム&アウェールールの特殊な点であり、試合を面白く、そして奥深いものにさせる要因となっているのだろう。
一般的に、ホーム&アウェーの試合を勝ち抜くためには、地の利で有利となるホームでの勝利が最低条件とされ、また失点はアウェーゴール2倍につながるので、選手もナーバスにならざるを得ないポイントとなっている。
つまり、浦和はこの試合で勝ち抜くための最低条件はクリアしたものの、試合終了間際に奪われた失点が、次回のアウェー戦で重くのしかかってくるといえるだろう。
しかし、この失点について浦和のオジェック監督は、「この失点はマイナスではない」と試合後に語った。
「2-0で終わったならば、集中がゆるくなる危険性もあった。ただ、今日は結果が2-1となり、次の試合は最初から最後まで集中を切らしちゃいけない状況になった。たまには失点もプラスに作用することもある」
と、監督はこの失点を前向きに捉えるコメントを残したが、どんな状況であれ失点しないに越したことはないのは言うまでもない。
監督の発言も一理あるが、このコメントは次戦を厳しいアウェーの地で戦う選手たちのモチベーションに配慮した発言であることは間違いないだろう。
★チームの力
次戦は9/26(水)戦いの舞台は韓国へと移り、全州ワールドカップ・スタジアムにて準々決勝第2戦が行なわれる。
「今までもどんなに難しい試合でも乗り越えてきたので、次のホームでの試合に向けて頑張っていきたい」
と、ホームでの勝利に意欲を燃やしたのは、全北のチェ・ガンヒ監督。
浦和は、引き分け以上ならば勝ち抜け、負けても2得点以上の1点差という条件付きならば、アウェーゴールで次のステージへと駒を進めることができるが、
「次は引き分け狙いでなく、ウチのチームの強さを証明したい」
と、長谷部が語ったように、選手たちには前向きな気持ちで試合に臨んでもらいたい。
幸いにも、浦和には敵地まで足を運び応援する熱いハートをもったサポーターが大勢いる。
また、現地まで行けないサポーターのために、試合当日には埼スタでパブリックビューイングを開催することが決定した。
ホーム、アウェーに関わらず、浦和の選手には多くの後押しが得られる環境が整っている。長谷部が語ったチームとは、選手とサポーターを含めた意味での“チーム”ではないだろうか。
Jリーグも負けられない試合が続き、日程的に厳しいスケジュールをこなさなければならない浦和の選手たちだが、是非ともその強さをアジアの国々に証明して見せてもらいたい。
(本文中敬称略)
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2007年09月16日
Jリーグ第25節、広島×浦和の試合は2-4のスコアで浦和が勝利した。この結果、浦和は16勝7分2敗で勝ち点を55とし、9/16(日)に行われる2位のG大阪の試合結果に関わらず、また1つリーグ首位の座を防衛することに成功した。
「本当にいま、自分に余裕がない。(中略)きのうも時差ボケで寝られなかった。体調はよくない。…(続く)」
と、試合後に弱音を吐いたのは、日本代表のオーストリア遠征から帰国したばかりの闘莉王選手。
この日の広島ビッグアーチの気温は32.5℃。日本代表として戦った選手たちは、疲労や時差ボケに加えてこの暑さがかなりこたえたのではないだろうか。それについてオジェック監督は、
「今日の試合に関して忘れてはいけないことは、キックオフの時間が14時であったこと、この時期で14時というのはなかなか珍しい時間である。選手たちがその環境のもとで受ける疲労感というものは、かなり厳しいものがあったと思う」と語った。
しかし、そんな厳しい状況の中でも浦和の選手たちはよいプレーを披露していた。
特に12分にミドルレンジから決めた田中達也のシュートの場面では、突然の出来事のあまり、もう1回叫べと言われてもムリなくらい不可解な奇声を発した私。(「★$〇£△℃~!!」って感じ)いや~、いいものを見させてもらった。感謝感謝。
それにしても、あの小柄な体のどこにあんなパワーが秘められているのだろうか?彼も代表組の1人であり、当然疲労を抱えての出場であったはずだ。
「あのゴールは思いっきり蹴った」
と、彼は素っ気なく坦々と振り返るが…、まさに“小さな巨人”とは彼のことなり。
それから40分に決めたウェズレイの得点もすごかった。ズドーンって感じで弾丸のごとく一直線にゴールネットに突き刺さった。キーパー都築もお手上げ。さすがは35歳にしてJリーグ得点ランクのトップに立つ男。あの力強いプレーには脱帽だ。
カズやゴンをはじめとして、何だか彼らのプレーを見ているとこっちが応援されているような気分になるのは私だけだろうか…。「何でもかんでも年のせいにすんじゃねー」と叱られているようで胸が一杯になる…。はぁ~…。
あっ!そうそう、もう1つ忘れちゃいけないプレーがあった。それは37分に決めた永井雄一郎の得点シーンだ。
まさに「これがカウンター攻撃です」というぐらい、見ている方としては分かりやすい得点シーンだったが、選手からしたらとても難しいゴールだったに違いない。
長い距離(50メートルくらいか?)を全力で走ってトップスピードにのった状態、しかもディフェンダーが1人マークにつき、ゴールを狙う角度も少し足りなかった。それでもバランスを崩しながらもきっちりと決めてしまうあたりに、私は彼の非凡さを感じるのだ。
そして、彼が全力で疾走するあの姿がとても印象に残った。タイソン・ゲイかパウエルかといった感じだ。まさにスプリンター顔負けの堂々とした彼の走りっぷりは、金メダルに値する。
さて、25節を終えて首位を走る浦和だが、ここからが本当の正念場となる。来週の水曜日から、いよいよアジアの頂点をかけた戦いが再開される。
日程的にはJリーグとACLが同時進行となり、選手たちにとっては厳しいスケジュールとなるだろう。また、これからの戦いは、日本のクラブとして未知の領域に足を踏み入れることになる。そう、前例はないのだ。
できればこの時期までに勝ち点で貯金を貯めこんでおくのが理想であったが、やはり現実はそう甘くはないようだ。
決勝トーナメント1回戦の相手は、前回のアジア王者である全北現代モータースFC。初戦は浦和ホームの埼玉スタジアム、キックオフは19:30。
平日開催となるが、1人でも多くのサポーターがスタジアムまで足を運んでくれることを祈っている。
'Let's Go 埼スタ !!'
posted by 浦和.com |18:03 |
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2007年09月03日
早いもので暦はもう9月。私のお気に入り「2007年浦和レッズ卓上カレンダー」を一枚めくると、熱い闘志みなぎる8月のワシントン選手から、クールな流し目を決めた9月の堀之内選手が登場した。
季節感ばっちりのナイスキャスティング。この商品の製作者の意図を読みとることができる。
「じゃあ10月は誰だ?」と気になり、さらに1枚めくると登場したのは我らがキャプテン山田選手。
う~ん…、何故…?
さて、秋の到来を思わせるほど過ごしやすい季節となったが、Jリーグ第24節はそんな陽気とは対象的に熱い試合が行われた。
ホームタウンを同じくする浦和と大宮は、今シーズン2度目の対戦を浦和ホームの埼玉スタジアムで迎えた。いわゆる“さいたまダービー”である。
5月6日に大宮ホームで行われた前回の対戦は、両者1対1の引き分けに終わった。浦和有利という見方が強かったが、結局両者いたみ分けという結果となった。
そして、この試合も前回同様に浦和が断トツの支持を得たようだ。首位であり第7節の川崎戦以降リーグ16戦無敗の浦和と、8試合連続勝ち星なしで17位に低迷する大宮。さらには、G大阪から首位の座を奪って上昇気流にのる浦和と、突然の監督解任でドタバタ劇を演じる大宮。チームの成績だけでなく、雰囲気においてもまったく対照的な両者の対戦となった。
しかし、結果は0対1でアウェイの大宮が勝利した。
「ダービーに順位は関係ない」とはよく聞く言葉であるが、果たしてこの結果を予想した人が一体何人いたであろうか…。
オジェック監督は、試合後に「今日は典型的な試合だった。アウトサイダーと言われるチームが普通以上の力を発揮してきた」と語ったように、この試合は一言で言ってしまえば、“大宮が強かった”と表現できるのではないだろうか。
この試合は、浦和の出来について語るよりも、大宮のパフォーマンスについて語った方が良さそうだ。
大宮は主力の藤本、吉原、片岡の3選手が累積警告で欠場となる厳しい状況で戦わなければならなかったが、他の選手が彼らの抜けた穴を見事にカバーしていた。そして、個の力で劣る分だけ組織力で対抗しようとする意図が読み取れた。
チームとして攻守の切り替えるタイミングが統一されていたし、選手個人の役割が明確だっただけ迷いなくプレーしていたように感じた。
そして何よりも、そのプレースタイルを支えるスタミナと集中力を90分間持続したことが、彼らの最も大きな勝因だったのではないだろうか。
しかし、言葉にすれば簡単だが、どのチームもやろうと思ってもなかなか出来ないプレーだと思うし、それを実際にやってしまうところがダービーの魔力なのかもしれない。
「浦和とのダービーはJリーグの今後の発展、文化的なところで考えるとなんとしても日本で指折りの、世界に誇れるダービーにしたいという思いはある」と試合後に語った大宮の佐久間監督。
こんな白熱した試合なら毎年観戦したいというサポーターも多いはず。そんなサポーターのためにも、残りの試合も全力で頑張って欲しいと思う。
それにしても、この度の大宮には驚かされた。というのも、8月19日に熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた大宮と鹿島の試合を観戦したのだが、その試合と比較した時、とても同じチームの試合とは思えなかったからだ。
つくづくサッカーとは生き物である。
posted by 浦和.com |11:32 |
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